「内向性」の意味とは?性格的特徴や外向性との違いに関しても解説!
実行力や社交性に乏しい内向性な性格は、外向性の人と比べるとコミュニケーション能力が高いとはいえません。
自身が内向性だと感じている人の中には、「自分はダメな人間だ…」と思い悩んでいる人もいます。
しかし、本当に内向性だからといってマイナスな部分ばかりなのでしょうか。
今回の記事では、内向性の意味や特徴、メリットまで詳しく解説します。
内向性の自分に悩んでいる人は、本記事の情報をぜひ参考にしてみてください。
Contents
「内向性」という言葉の意味とは?外向性との違いも解説
内向性とは、「興味や関心が自分の内面に向けられていて、実行力や社交性に乏しい性格」を指します。
主観的だったり、内気・孤独で思慮深い一面を持っていたりするのが特徴です。
この内向性という言葉は、心理学者のカール・グスタフ・ユングによって大衆化されたといわれています。
一方、外向性とは「興味や関心が周囲に向けられて、決断力があり社交的」といった性格のこと。
内向性と外向性には、「内向性な性格の人たちは感情が乏しく友人が少ない」「外向性な性格の人たちは表情豊かで交流関係が幅広い」など反対の特徴が数々あります。
類義語
内向性という日本語の類義語は、以下の言葉が該当します。
- 自分の殻に引きこもる
- 心を閉ざす
- 周囲に壁を作る
- 閉鎖的になる
いずれも自分の世界に入り込み、他人との関わりをなくすという意味がある言葉です。
英語でいうとなんていうの?
内向性は英語で「introversion」と表現します。
【例文】
I’m more of an introvert.
(私はどちらかというと内向性です。)
ちなみに、外向性は英語で「extroversion」と表現するので、英語で使う機会がある場合は使ってみてください。
【診断】あなたは内向性?性格的特徴を自己分析
自分自身の性格が内向性なのか、外向性なのか気になりますよね。
この項目では内向性の性格的特徴を紹介していくので、自身の性格と照らし合わせて自己分析してみてください。
目立つことが苦手
内向性な性格の人々は、目立つことが苦手です。
自己紹介やミーティングの発言は、できることなら避けたいと考えています。
学校の授業で当てられそうなとき、即座に存在感を消そうとした経験がある人も多いのではないでしょうか。
目立つことに強い苦手意識を抱いている人は、内向性といえます。
仕事でのランチや飲み会が苦手
仕事でのランチや飲み会が苦手という人も、内向性に当てはまります。
気心知れた人とのランチや飲み会とは違って、仕事関係の場合は普段話さない人と話したり、飲食の量に気を使ったりしますよね。
仕事をするよりも気配りが必要になるランチや飲み会は、内向性な性格の人にとってはストレスの元。
極力避けて参加しない方法を考えています。
大人数でいるより少人数でいる方が好き
内向性な性格だと、大人数で過ごすことがストレスになりがちです。
社交的ではないので、ノリを気にしたり意見を求められたりするのは疲れてしまう傾向があります。
反対に少人数の場合は大人数ほど気を遣うこともなく、ある程度自分のペースで話せるので落ち着いて過ごせるでしょう。
とくに関係性を築き上げられた少人数の集まりなら、積極的に会話にも参加します。
ちょっとした刺激にも疲れてしまう
内向性な性格の人は、他人からすると些細なことでも負担になりやすいです。
日々の生活の中で起きるちょっとした出来事でも、「やってしまった…」「なんであんなこと…」などと思考を巡らせてしまうので、精神的に疲れてしまいます。
LINEが溜まったり、仕事が重なったりしたときにドッと疲れを感じる人は内向性な傾向が高いでしょう。
狭く深い趣味をもっている
内向性なタイプは、ひとつの物ごとに対して集中して取り組む傾向があります。
そのため、多方面の趣味を持つことはなく、1・2個ほどの趣味を深く掘り下げ没頭します。
狭く深く趣味に取り組んでいる人は、内向性なタイプと判断できるでしょう。
ひとりの時間を楽しめる
ひとりで買い物や映画に行ったり、お家カフェを楽しんだり、ひとりで過ごす時間を満喫できるのが内向性なタイプの特徴のひとつ。
大人数で過ごすよりも少人数が好きな内向性な人は、ひとりで過ごすことに寂しさを感じることは少ないです。
中には、喜んでおひとりさまを選ぶ人も珍しくありません。
ちょっとした刺激でも疲れてしまうので、ひとりのほうが気が楽なのかもしれませんね。
一目惚れはしない
内向性の人が一目惚れをすることはほとんどありません。
内にこもりがちな内向性のタイプは、他人との関わりに慎重です。
他人と打ち解けるまでに時間がかかりますし、よく知らない相手に対しては警戒心が強く働きます。
そのため一目惚れする可能性は低く、恋人や結婚などのステップもスローペースになる傾向があります。
実は長所もいっぱい!内向性であることのメリット5選
内向性というと、ネガティブなイメージを持つ人は多いかもしれません。
実際に自身の内向性に嫌気がさしている人も多いでしょう。
しかし、内向性な性格は見方を変えると魅力的な面がたくさんあります。
内向性であることのメリットをチェックして、いい面を伸ばせるようにしましょう。
聞き上手になれる
内向性であると、話すよりも聞く体制になることが多く、聞き上手な人が多いです。
普段から聞き役に徹しているので、相手が欲しいタイミングで相槌をしたり質問をしたりするのが自然かつ上手で、話している人を気持ちよくさせることができます。
内向性で話すのが得意じゃないと嘆く必要はない!ということです。
自制心がつよい
自制心が強いことも、内向性であることのメリットです。
感情に流されることなくその場の状況を考えて行動できるのは、内向性ならではの特徴です。
自制心が高く冷静に判断ができるので、周囲から頼りにされることもあります。
「あの商品欲しい!」と衝動買いをすることも少なく、買い物上手な一面を持っている人もいます。
相手の気持ちを読み取ることができる
内向性な性格の人は感受性が強い傾向があり、相手の気持ちを読み取ることが得意です。
相手が欲しい言葉を選んだり、気持ちに寄り添った行動を取ったりできます。
感情任せに発言することが少ないので周囲から信頼を寄せられ、相談話やサポートを求められられることもあります。
相手と深い関係を築くことができる
内向性な性格の人は、人と仲良くなるまでに時間がかかりがち。
しかし、その分お互いのことを知ることができ、深い関係性を築くことができます。
その場のノリで話したり、軽い返事をしたりしないので、相手からも好印象を持たれるでしょう。
大人数ではないものの、一人ひとりとしっかり向き合うことで信頼し合える人間関係を築けます。
集中力や分析力がある
集中力や分析力に長けているのも、内向性な性格のもたらすメリットです。
外より自分の内面に興味や関心が向いている分、注意力が分散しにくく、冷静に分析できます。
仕事や勉強では持ち前の集中力や分析力を発揮し、高い生産性を継続している人もいます。
とくに科学者や研究者で、内向性な性格が功を奏しているケースは少なくありません。
内向性であることをデメリットに感じている人もいるかもしれませんが、視点を変えてみれば素晴らしい能力を持っている人は多いです。
内向性の人も外向性の人もそれぞれメリットがある!
内向性の人は、外向性の人と比べると社交的・活動的でない傾向がありますが、マイナスに捉える必要はありません。
教育や会社といった環境ではときに外向性のほうが重宝されますが、内向性であるからこそ、人の話にじっくり耳を傾けたり、冷静に方法を模索して行動したりできます。
ひとつのことに特化した性格は天才肌ともいえるでしょう。
内向性の人も外向性の人も、それぞれ違った魅力を持っています。
自分の内向性の性格で悩んでいる人は、参考サイトのページや『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力(著者:スーザン・ケイン)』などを読んで、メリットを把握しておきましょう。
内向性のお子さんをお持ちの人は、内向性の特徴を理解し、子どもたちの長所を活かした子育てをするのがおすすめです。
内向性な自分を理解して行動すれば、周囲ともより良い関係を築けますよ。