主体性がある人・ない人の違いとは?6つの特徴やトレーニング方法を解説!
もっと主体性がある人になりたい…と思っても、普段の行動で具体的に何に気を付ければ良いのかは意外とつかみにくいものです。
そもそも主体性がある人とない人では、行動や発言にどういった違いがあるのでしょうか。
今回の記事では、主体性がある人とない人の違いを整理したうえで、主体性を高めるためのトレーニング方法を解説していきます。
主体性とは?
はじめに、主体性とはどのような意味の言葉なのかを、類語や対義語とともに見ていきましょう。
間違った使い方をしていないか、違った意味で解釈していないか、ぜひ一度おさらいしてみてください。
意味
「主体性」という言葉は、人の意見に流されたり顔色をうかがったりすることなく、自分で考えて行動を起こし、発言することを指します。
自分で考えて導き出した結論から、物事を決断していく姿勢・能力といえるでしょう。
類語
主体性の類義語には、以下のような言葉が挙げられます。
- 自立心
- 自主性
- 責任意識
- 当事者意識
- 自己一貫性
- 自発性
- 積極性
人や場所に合わせて使い分けるようにしましょう。
対義語
人の言動に流されて、自分の行動や発言を決めてしまうのは、主体性の逆の意味になります。
そんな逆の意味を持つ対義語には以下の言葉があります。
- 受動性
- 協調性
使い方
主体性という言葉を使うときは、以下のような使い方をします。
- Aさんは自分の意見をはっきり主張するタイプなので、主体性がある人だと評価されています
- 私は人の目ばかり気にする性格だから、主体性が欠けていると思う
- 彼がもっとビジネスマンとして成長するための鍵となる要素は、主体性だ
英語
主体性の英語表現は以下のものがあります。
<identity> | 意味: 自己同一性、アイデンティティ。 その人がその人であるという一貫性が自他ともに認められていること。 |
<independence> | 意味: 自立、独立。 他者に依存しないことを指しますが、「経済的自立」に使われることが多いので、使い方には注意が必要。 |
<initiative> | 意味: イニシアチブ、主導権。 主体性を持って行動するなど、行為・動きを表現する主体性に一番ぴったり。 |
主体性のある人・ない人の違い
ここからは、主体性がある人とない人の違いを具体的にチェックしていきます。
主体性を持って行動するためにも、まずは主体性のある人とない人の違いについて理解を深めていきましょう。
一つの業務を幅広く捉えられているか
主体性のある人とない人の違いは、主に仕事の仕方においてわかりやすく表れます。
まず主体性のある人は、一つの業務を幅広く捉えて行動を起こすことができるのが特徴です。
任された一つの事務作業についても視野を広げて考えられるため、「この後はこういう作業が必要なのでは?」と予測ができます。
そしてそれに伴うプラスアルファの行動を起こして、組織全体に気を利かせるのが特徴です。
しかし一方で、主体性のない人は、与えられた業務を点でとらえて仕事をするため、主体性のある人のような気配りある行動はなかなか起こせません。
自社・他社の仕事範囲を広げられるか
主体性のある人は、他社との取引の際にも、必要に応じて担当外の業務のことも積極的に調べて、お互いにとってより良い選択肢の提示をします。
視野が広いからこそ、仕事範囲を広げてあらゆる選択肢を考えられるのです。
しかし主体性のない人は、基本的に必要最低限の業務しか担当せず、自社と他社の仕事範囲を広げるような行動はとりません。
企業に入社したばかりの研修中若手社員のように、いつまでも指示を待ってしまうことが多いです。
成長したい意欲があるか
主体性のある人には、成長したい意欲があります。
そのため「なんでもやってみよう」「スキルを増やしたい」というチャレンジ精神や行動力を持っていて、指示されたこと以上の結果を出そうとします。
一方で主体性のない人にはそこまで強い成長意欲がないため、「言われたことだけをやる」といった受動的な姿勢が目立つのが特徴です。
したがって、付随する別業務に自ら興味を示したり、期待以上の成果を出したりすることは少ない傾向にあります。
主体性が発揮される人の特徴
ここからは、主体性を持っている人にはどのような特徴があるのかを見ていきましょう。
主体性のある人になりたいと思ったら、以下のような特徴を持つ人を目指すことが大切です。
わからなくても理解しようとする
主体性のある人は、疑問に思ったことや周りに確認しておきたいことを「まあいいか」と放置しません。
トラブルを自分で解決できるようになりたいという意欲が強く、スムーズに行動するために、感じた疑問は早めに解消するのが大事なことを知っているからです。
また、わからなくても理解しようとする姿勢をもっていれば論理的に考える癖がつくため、今後の行動力や決断力にも役立ってきます。
自分発信で行動する
主体性のある人は、誰かの意見に流されたり促されたりして動くことはしません。
そもそも人に言われて動くのではなく、自分発信ですでに動いているからです。
指示待ちの状態ではなく、自分が必要だと判断したことを自発的にこなしていくのが特徴です。
何事にも知的好奇心が高い
主体性のある人は基本的に、何事においても積極的に興味を示す傾向があります。
好奇心旺盛で「知りたい」「経験したい」という気持ちが強いからこそ、主体性を持ってさまざまな行動を起こせるのです。
失敗してもポジティブに進める
主体性のある人は、必要以上に失敗を恐れることはありません。
もちろん決断や選択をミスしてしまうこともありますが、失敗したときはネガティブになるよりも「次失敗しないためにはどうすれば良いのか」ということを考えます。
そして「今のうちに失敗しておいて良かった」とポジティブにとらえて前進することができます。
積極的な行動・発言が目立つ
主体性のある人は、基本的に常に積極的な行動や発言が目立つのが特徴です。
やったことのない業務には率先して関わっていきますし、新しいプロジェクトの話が持ち上がれば一番に参加意思を示します。
仕事に対して丁寧かつ責任がある
主体性のある人は、日ごろから一つひとつの仕事を丁寧にこなし、そして責任意識を持っています。
リーダーでなくとも当事者として、人任せにせず、関わってきた業務は最後まで誠心誠意対応します。
もちろんトラブルがあれば自責思考のもとに適した対応をとり、解決まで持っていこうと尽くすのも特徴です。
主体性を高めるトレーニング方法
自分自身の主体性を鍛えるには、日常的に主体性アップのためのトレーニングに励むことが大切です。
主体性は生まれ持った性格ではなく誰でも持てるものなので、ぜひ以下のポイントを意識して主体性がある人を目指しましょう。
物事を自分で選択する
仕事をしていれば自ずと「選択」をする場面は訪れますよね。
周囲に相談したり意見を聞いたりするのは良いですが、基本的に頼りにしすぎないように気を付けましょう。
自分はどう思うのかをよく考えて、その結論に沿って選択する行動指針を持つようにすることが大切です。
目標達成の期日を決める
主体性のない人は、自分が果たすべき目標が定まっておらず、目標達成のための緊張感が薄い可能性があります。
そのため目標を設定したら、あわせて達成の期日も設けるようにしましょう。
目標達成において期限があれば自然と焦りの心理が生まれ、それによって行動力は上がると考えられます。
成功体験を書き出す
主体性がない人は、成功体験をこれまでになかなか実感してきておらず、自己評価が低くなっている場合があります。
そのため小さな成功体験でも良いので内容を書き出して、成功を実感することが大切です。
自然と自己肯定感が上がり、自分の考えに自信をもって行動できるようになります。
主体性のある人の言動をマネする
周りに主体性のある同僚や上司、もしくは友達がいる場合は、その人の発言を真似してみましょう。
真似するだけでも、「この人はこういうマインドを持っているんだ」と一つひとつ学べるきっかけになります。
ポジティブな発言を真似していれば、同時にポジティブなマインドが身に付く可能性が考えられます。
職場・友達の気持ちを考えてみる
主体性がない自分と行動をともにする周りの社員や、友達はどう思うでしょう?
一度、周囲の人たちの気持ちを考えてみてください。
常に待ちの姿勢でいると、業務は誰が行うことになるでしょう。
自分がしないことで、周りに責任を押し付けていることにもなりませんか?
友達や会社の人のそんな心理を理解するだけでも、今後の行動は変わってくるはずです。
忙しい状況を作り出す
常に業務に追われる忙しい状況を作れば、否が応でも選択や判断の連続になります。
周りの様子をうかがう前に、自分で判断しなければならないことも出てくるでしょう。
多忙な環境を作り出して、主体性を持って行動しなければいけない状況に、自分をあえて追い込んでみるのも効果的な方法です。
主体性を高めて仕事も恋愛も優位に働かせよう!
主体性がある人は積極的で責任感ある行動が目立つため、「自立している」「頼りになる」と好印象を持たれやすいのが特徴です。
そのため仕事では、魅力的な人材として部下・同僚・上司問わず信用を勝ち取りやすくなります。
また恋愛や人間関係を充実させることにもつながってくる利点もあります。
主体性の有無は、トレーニング次第で高めることができるのがポイント!
日々の行動や発言からトレーニングを実践して、ぜひ主体性のある頼れる男性・女性を目指していきましょう。
- 主体性とは、他人に流されることなく自分で考えて行動したり発言したりすること
- 主体性がある人とない人では、仕事の向き合い方や成長意欲などに大きな違いがある
- 主体性が発揮される人には、わからなくても理解しようとする姿勢や自分発信で行動する、失敗をポジティブに捉える考え方がある
- 日常的な行動や発言に変化を加えて主体性を高めるトレーニングを実践しよう