「即レス」の意味とは?仕事・恋愛でのメリット&デメリット・注意点
ビジネスシーンやプライベートにおけるコミュニケーションで、「即レス」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。
昨今、リモートワークが増えていることもあり、以前より使用される機会が多くなっているようです。
そこで、今回の記事では「即レス」の意味や、メリット・デメリット、さらにはビジネスシーンで注意すべき点についても解説していきます。
日ごろ、メールやチャットを連絡手段として多用している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
即レスの意味とは
『即レス』のレスとは、レスポンスの略語で『反応』や『返事』を意味する言葉です。
これに「即」という漢字がつくことからもわかるように、メールやLINEなどの返信がとても速いことを指します。
逆に、返事が遅いことは『遅レス』『亀レス』、返事がないことは『ノーレス』といいます。
いずれの場合も、インターネット上の掲示板に対する反応を、『レス』と表現したのがはじまりです。
即レスするメリット
人にはそれぞれ返信のペースがあり、即座の反応にもメリット・デメリットがあります。
まずは即レスするメリットから見ていきましょう。
【仕事の場合】信頼関係を築ける
ビジネスシーンにおいて、メールや問い合わせに対するレスポンスには早さが求められます。
なぜなら問い合わせをした相手は、すぐに対応してくれる姿勢に誠実さを感じるからです。
また、質問への回答が即レスだと、仕事が止まらず作業効率が上がるというメリットもあります。
つまり即レスは、仕事相手との信頼構築には欠かせない能力なのです。
とくに近年はリモートワークの普及で、ますます「即レス礼賛」の流れになることでしょう。
【恋愛の場合】相手の承認欲求を満たせる
恋愛の場合、即レスは相手の承認欲求を満たすことができるメリットがあります。
離れている相手から、LINEなどで即レスされると、自分は「大切にされている」「愛されている」と実感できるためです。
さらには、即レスという行動自体が「相手から愛されたい」「認められたい」という気持ちを満たす恋愛テクニックになることもあります。
即レスするデメリット
即レスのメリットをお伝えしてきましたが、実はデメリットもあります。
ここでも仕事と恋愛の2つのケースで紹介していきます。
【仕事の場合】業務に集中できない
意識して即レスを心がけていると、いざ何かに集中して取り組みたい時に作業に集中できないというデメリットがあります。
連絡が来て返信し、集中し直した矢先に、また連絡が来て……を繰り返していると、あっという間に時間が経ってしまいますよね。
仕事ができる人でありたいために常に即レスを意識していると、目の前の業務が進まないこともあるので注意が必要です。
また、即レスは直観的で努力が不要な「ファスト脳」ばかり鍛えられてしまい、意識的な努力が必要な「スロー脳」が弱くなってしまう、という側面も。
本当に緊急の際には電話が来るはずですから、優先順位を決めて意識的に集中する時間を作るようにしましょう。
【恋愛の場合】うざい・重いと思われる可能性アリ
恋愛の場合、「恋人を待たせないように」と即レスを意識している方もいるかもしれません。
ですが、あまりにあなたの返信が早いと「暇なのかな」「他にやることないのかな」と逆にマイナスのイメージを持たれてしまうことも。
場合によっては「同じペースで返さないと悪いかな」と相手に義務感や負担感を植え付けてしまうこともあります。
逆に相手からのレスが遅いと、「何かあったのかな」「悪いことしたかな」とレスを待ち切れずに連投してしまい、相手にうざがられる危険性も。
即レスが当たり前の方は、相手によってうざい・重いと思われることがあるので、注意が必要です。
仕事で即レスする際の注意点
ビジネスシーンにおいて、即レスは信頼されるひとつの指標となります。
とはいえ、注意すべきポイントもあります。
ここでは、効率的に作業するコツを紹介します。
業務の優先順位を明確にする
やみくもに連絡がきた順に返すのではなく、仕事の優先順位を明確にすることが重要。
これは、メールなどのレスポンス以前に重要なビジネススキルのひとつです。
優先順位を把握しておけば、次々と新しいメッセージが来ても即レスすべきかどうかを瞬時に判断でき、スムーズに作業できるようになります。
目標をクリアしていくという意味では、人生設計においても大切なスキルといえそうです。
集中しているときはメールを見ない
目の前の作業に集中しているときは、あえてメールなどの外部の情報をシャットダウンするのもひとつの手です。
たとえば、大事な報告書を作成している最中に「歓迎会のお知らせ」のような業務とは別のメールが届くと、「その日の予定はどうだったかな…」と気が散ってしまいますよね。
緊急ですぐに反応が欲しい、という場合は相手も電話をしてくるはず。
集中するときはメールを見ないことも、作業効率を上げる有効な手段といえます。
即レスする対象者を決めておく
即レスする人たちを前もって決めておくのもよいでしょう。
関係性によりますが、せっかちな上司や大事な取引先など、手を止めてなるべく早く返信することが望ましい相手もいますよね。
やみくもに即レスするのではなく、即レスする対象者をあらかじめ決めておくと、自分の仕事を上手にコントロールできますよ。
好きな人に即レスしてもらうLINE術
ここからは、好きな相手に即レスしてもらうLINE術を紹介していきます。
恋愛における即レスは、逆効果になる可能性もあるので控えた方がベター。
好きな人とメッセージのやり取りをしたいなら、相手からの即レスを促しましょう。
では、さっそく具体的なテクニック5つをお伝えします。
短文を心がける
好きな人には自分の思いの丈をしっかり伝えたいですよね。
でも、長文のメッセージは受け取った相手の重荷になる危険性もあります。
即レスを期待するなら返事のしやすさを心がけ、メッセージはできるだけ短文を意識しましょう。
短文のメッセージのやり取りの方が、会話も弾むことでしょう。
相手の空き時間にメッセージを送る
仕事や授業がある日中、忙しい時間にLINEが来てもすぐには返せません。
そのため、仕事終わりのプライベートな時間やお昼休みなど、相手がスマホを見ていそうな時間帯を狙うのがコツです。
相手の負担にならなそうな時間帯を予想してLINEを送れば、即レスしてもらえる確率も上がると考えられます。
もし、相手の一日の過ごし方がわからなければ、実際に会ったときにさりげなく聞いてみるとよいでしょう。
画像を添付する
画像が送られてくると、スマホの画面に「〇〇が写真を送信しました」という通知が表示されます。
これを利用して、相手の気を引くのもLINEテクニックのひとつです。
LINEの通知表示が「新着メッセージがあります」よりも、スイーツや観光地の写真など具体的な画の方が圧倒的に相手の好奇心を刺激します。
相手も開放的な気分になり、即レスしてくる可能性も高いでしょう。
ときどき既読スルーをする
即レスときどき既読スルー。
これもモテ女性、モテ男性のLINEテクニックのひとつ。
普段が即レスなだけに、「今日に限って何で?」と相手があなたのことを気にし始めます。
また、自分が時々既読スルーすることで、「即レスする必要はないよ」と相手に安心感を与えることもできるので、LINEのラリーが負担にならずに済みます。
返信の催促はしない
よっぽど急ぎの連絡でもない限り、LINEで返信を催促するのはNGです。
人にはそれぞれ生活のペースがありますし、メッセージの内容によってはしっかり言葉や内容を考えてからレスしようと思うこともあります。
もしかすると、「お返事ください」「返信まだですか?」は相手にとって重荷になっているかもしれません。
最悪の場合、「催促がうざい」と思われ、距離を置かれてしまう可能性もあるので注意が必要です。
即レスしないことが正解なときもある!
今回の記事では即レスをテーマに、メリット・デメリット、注意すべきポイントや恋愛で使えるLINE術を紹介してきました。
即レスはビジネスにおいて仕事ができる方の代名詞のようになっていますが、やみくもに早ければよいというわけでもありません。
恋愛においても、あえて既読スルーして相手の心をつかむテクニックがあるくらいです。
仕事の優先順位、メールやLINEを送る相手との関係性によっては、即レスしない方がベターなケースがあることを覚えておくとよいでしょう。
- 即レスするメリットは、仕事で信頼関係を築けたり、恋愛で相手の承認欲求を満たせたりすることがあげられる。
- 即レスするデメリットは、業務中に目の前の仕事に集中できない、恋愛で相手の負担になることもある、などがある。
- 業務に集中したいなら「仕事の優先順位をつける」「あえてメールを見ない」「即レスする対象者を決めておく」の3つを押さえておくとよい。
- 好きな人に即レスしてもらうLINE術として、簡潔な短文で送る、あえて画像を送る、ときどき既読スルーをする、などがある。