【知って得する】色眼鏡とは?言葉の意味や使い方など例文付きで紹介!
「あの人はすぐ色眼鏡で他人を判断する」「色眼鏡はよくない」といった言い回しを耳にしたことのある人も多いでしょう。
しかし「色眼鏡」という言葉を聞いたことはあっても、正しい使い方はよくわからないという人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな「色眼鏡」という言葉の意味や正しい使い方について紹介します。
Contents
色眼鏡とは?
まず最初に「色眼鏡」の意味や、関連する言葉についてみていきましょう。
色眼鏡っていい意味?
「色眼鏡」とは、先入観のせいで物事が正しく捉えられていない様や偏見を意味する比喩表現です。
偏見をもった物の捉え方をポジティブに受け取る人はいないでしょう。
ゆえに、「色眼鏡」は基本的にあまりよくない意味で使われることが多いです。
もし他人から「あなた、色眼鏡で見てない?」と指摘されたら、自分の物の捉え方を見直した方がよいかもしれません。
色眼鏡という言葉の由来
色眼鏡とはそもそも、サングラスなどのレンズに色の入ったメガネを意味する言葉です。
少々古い言葉ではありますが、高齢の人の中には色の入ったメガネを指して「色眼鏡」という人もまだいるでしょう。
サングラスのような色眼鏡をつけていると、見るものや景色にその色がついてしまいます。
そこから転じて、本来の正しい様子を見ず間違った認識をしていることを「色眼鏡で見る」というようになったそうです。
類義語と対義語
「色眼鏡」の類義語として挙げられるのは「レッテル」や「偏見」「先入観」です。
どちらも一方的に評価することや勝手な決めつけを意味する言葉であり、ネガティブなイメージで使用されます。
一方、対義語としては「客観的」を使うことができます。
客観的とは主観にとらわれず、物事を広い視野で見たり捉えたりすることを表します。
そうした意味では「公正」や「公平」といった言葉も色眼鏡とは対義語的な表現といえそうです。
詳しく知りたい人は、国語辞典やWEBの辞書なども参照してみてくださいね。
英語ではなんていうの?
色眼鏡や偏見を英語で表す場合は「bias」や「prejudice」といった表現が使われます。
とくに「prejudice」は他人を見下したり差別的に扱うことを表すため、よりネガティブな意味合いが強いです。
さらに、「色眼鏡でみる」は「have a bias/prejudice」と表すことができます。
色眼鏡をそのまま「colored glasses」などど訳しても通じないため注意しましょう。
「色眼鏡」の正しい使い方!
「色眼鏡」は偏見をもった、狭い視野での物事の捉え方を表すときに使います。
「色眼鏡」を使った例文は以下のとおりです。
- 親世代の間では、いい年になっても未婚のままだと色眼鏡でみられてしまう
- 彼は個性的だから、周りからは色眼鏡でみられている
- よくないとはわかっていても、派手な見た目の人を色眼鏡でみてしまう
また、偏見を解消して物事を正しく捉えられるようになった場合は「色眼鏡を外す」と表現します。
- 彼と親しく交流することで、色眼鏡を外すことができた
- 色眼鏡を外したことで、この研究に対する正しい理解が深まった
色眼鏡で見ることにより想定されるデメリット
悪いとはわかっていても、誰しもつい「色眼鏡」で見てしまうことがありますよね。
しかし、色眼鏡で見ることは自分自身や人間関係に悪い影響をもたらしてしまうかもしれません。
ここでは色眼鏡によって想定されるデメリットについて解説します。
ネガティブになってしまう
色眼鏡で物事を見るのが癖になると、なんでもネガティブに捉えるようになりがちです。
ちょっと注意されただけで「嫌われているに違いない」「あの人は私に意地悪をしているのだ」と、決めつけてしまいます。
また、自分自身についても「〇〇だからダメな人間なんだ」と、思い込んでしまうのです。
他人にも自分にもネガティブになってしまうと、そこから抜け出すのは容易ではありません。
色眼鏡のせいで柔軟な考え方ができず、マイナス思考が堂々巡りしてしまいます。
見た目だけで人を判断してしまう
色眼鏡をかけた人は、他人を見た目だけで判断しがちです。
見た目や服装に好感が持てなかっただけでその人を避けるようになり、本来なら親しくなれるはずの人との縁を無駄にしてしまうかもしれません。
また、勝手な決めつけによって他人を差別したり、迫害してしまったりする可能性もあります。
見た目がまったく重要じゃないわけではないのですが、それだけを判断基準にしてしまうのは危険です。
色眼鏡を外すことができれば、もっといろいろな人との交流が生まれることでしょう。
すぐに人を信用してしまう
見た目で人を判断する一方、よさそうなイメージがあれば簡単に信用してしまうのも色眼鏡の弊害です。
〇〇な人は悪い人、〇〇な人は良い人、というように他人へのジャッジが短絡的なのです。
ゆえに、信頼してしまった相手の話は鵜呑みにしがちであり、場合によっては騙されたりすることもあるかもしれません。
何かを判断するときは、一方的な話だけでは危険です。
色眼鏡を外し、客観的に物事を見ることで正しい判断ができるようになるでしょう。
トラブルに巻き込まれやすくなる
色眼鏡で物事をみていると、トラブルに巻き込まれやすくなります。
先入観や間違った偏見は正しい判断を遠ざけてしまいます。
本来の姿を見ずに勝手な思い込みで動いていては、トラブルはおろかあなた自身が悪者扱いになってしまうかもしれません。
勘違いが増えてしまう
色眼鏡は勘違いも生み出してしまいます。
常に先入観や思い込みで判断するということは、それ自体勘違いのもとになりやすいということ。
客観的な見方が欠如しているため、勘違いを正すことも難しいです。
さらにはそうした思い込みや固定観念は、周りが指摘したくらいではなかなか取り除けません。
結果、勘違いしたまま認識を改めることができなくなってしまうのです。
【必見】色眼鏡を外す効果的な方法!
先入観や偏見から自由になるのはなかなか難しいものですが、色眼鏡を外すことができればあなたの世界はもっと広がること間違いなし!
そのためにも色眼鏡を外すための効果的な方法を紹介するのでぜひ実践していきましょう。
価値観の違いを受け入れる
色眼鏡で物事を捉えがちな人は、多様な価値観に、ある意味恐怖を感じているといえます。
しかし、自分と違う価値観や考え方があるからといって、それはあなたの存在を脅かすものではありません。
そうした価値観の違いを受け入れ、認めることが大切です。
また、本当に自身の価値観だけが正しいのか時には振り返ることも必要です。
「どちらかが100%正しいなんてことはない」ということに気づけるはず。
両方の価値観が存在していいのだ、と理解すれば他人の考え方を否定したり色眼鏡でみたりすることもなくなるでしょう。
視野を広げる
色眼鏡を外すには、あらゆることへの視野を広げることも大切です。
先入観のないフリーダムな人はいません。
どんな人であっても、思い込みや勘違いをしている部分は多かれ少なかれあるものです。
しかし、そうした「常識や思い込みが通じない場合もある」ということを学べばあなたの視野を広げることにつながるでしょう。
- 避けてきたことにチャレンジする
- 友好関係を広げる
- いろんなところに出かけてみる
など、このような積み重ねが広い視野を持てるようになるきっかけになってくれるはずです。
新しい発見を恐れずに楽しむくらいの気持ちになれば、あなたの色眼鏡も外せるようになるでしょう。
色眼鏡の言葉の意味を知り自分自身も見直そう!
何気なく使われることの多い「色眼鏡」という言葉ですが、意味を知ることで自分自身の色眼鏡の存在に気づいた人もいるのではありませんか?
色眼鏡で見ることは、勘違いや偏見を招くだけでなく自分自身にもよくありません。
人間関係でトラブルが起こりやすい、あるいは自分自身の考えが足を引っ張っていると感じたなら、それは色眼鏡が影響してのことかも…。
自分の考えが完全に正しいなんてことはない、また偏見や先入観は物事の捉え方をゆがませているのだということをよく理解しましょう。
もしも色眼鏡で見てしまっている…と思ったら、まずはその色眼鏡を外すよう努力してみることが大切です。
勇気を持って色眼鏡を外すことができれば、もっとあなたの世界も広がるはずですよ。
- 「色眼鏡」とは、先入観や思い込みのせいで物事が正しく見えていないことを意味する
- 色眼鏡の類義語は「レッテル」「偏見」「先入観」
- 色眼鏡は他人への偏見を生み出すだけでなく、自身がネガティブになったりトラブルを招きやすくなったりという弊害もある
- 色眼鏡を外したいなら、広い視野を持ち価値観の違いを受け入れるよう心がけることが大事