「辟易(へきえき)」とは?ビジネスシーンでの使い方を例文付きで解説

「辟易(へきえき)」という言葉の意味をご存知でしょうか。
ビジネスシーンで使われることがあるため、正しい意味や使い方を知っておくと便利です。
今回の記事では、辟易の意味やビジネスシーンでの使い方を例文付きで解説していきます。
言葉の意味を知らない人は、しっかりと理解しておきましょう。
Contents
辟易(へきえき)の意味
辟易は、「対応のしようがなくうんざりすること」「閉口すること」という意味の言葉です。
また、「勢いに押されて尻込みすること」「相手を恐れて立ち退くこと」という意味もあります。
さまざまな意味がありますが、一般的に「対応のしようがなくうんざりすること」の意味で使われることが多いです。
【例文付き】ビジネスシーンにおける辟易の使い方
続いて、ビジネスシーンにおける辟易の使い方を例文とともに解説します。
うんざりした気持ちを表現するとき
- 会長の話の長さに辟易している
- いい加減な彼の言動にはみんなも辟易していた
辟易は、うんざりした気持ちを表す際に使うことができます。
「嫌気が差している」「もう関わりたくない」といったニュアンスです。
「うんざりする」よりも、やや硬めの表現と言えます。
批判や抗議をするとき
- なかなか改善されない業務内容に辟易しています
- 納期の引き延ばしには、辟易せざるを得ません
辟易は、批判や抗議をするときにも使うことができます。
この場合、「こちらは閉口するほど困っているのだから、今すぐにでも手を打ってほしい」というニュアンスがあります。
辟易を使うときの注意点
続いて、辟易を使うときの注意点を解説します。
辟易を使うときは、以下の点に注意しましょう。
「辟易する」が基本形
辟易は、「辟易する」という動詞の形で使われます。
「辟易とする」「辟易になる」という使い方は間違いです。
また、辟易は心情を表す言葉なので、「辟易した問題」という使い方もできません。
「辟易する」という動詞の形で、心情を表すときに使いましょう。
似た響きの言葉と混同しない
「辟易」には、「やきもき」や「霹靂(へきれき)」など、似た響きの言葉がいくつか存在します。
やきもきは、「気をもんで、イライラすること」という意味なので、辟易とは全く意味が異なります。
霹靂は、「突然の雷が鳴ること」「突発的な出来事が起きること」という意味の言葉です。
混同して使ってしまう人も少なくないので、しっかり使い分けましょう。
間違って使ってしまうと、恥ずかしい思いをするかもしれません。
辟易の類語・言い換え表現
最後に、辟易の類語や言い換え表現を紹介していきます。
閉口する
閉口とは、「どうにもならなくて困ってしまうこと」「手に負えないと呆れてしまうこと」という意味の言葉です。
辟易とほぼ同じニュアンスで使われるため、そのまま言い換えることができます。
うんざりする
うんざりするとは、「同じような出来事が続いて嫌になってしまう」という意味です。
普段の生活でもよく使われる言葉なので、辟易よりも相手に伝わりやすいでしょう。
嫌気が差す
「嫌気が差す」は、「嫌な気持ちになる」という意味の言葉です。
辟易と同じような意味の言葉ですが、辟易と違い「ひどく迷惑する」というニュアンスは含まれていません。
「辟易」をビジネスシーンで使いこなそう
「辟易」の正しい意味、ご理解いただけましたでしょうか。
「辟易」は、うんざりした気持ちを表すときに使われる言葉です。
基本的に「辟易する」という動詞の形で使われます。
「辟易とする」といった使われ方をされることがありますが、これは間違いなので注意してください。
辟易の意味を正しく理解して、ビジネスシーンで活用しましょう。
- 「辟易」は、「対応のしようがなくうんざりすること」「勢いに押されて尻込みすること」「相手を恐れて立ち退くこと」という意味の言葉
- 「辟易」は、「対応のしようがなくうんざりすること」の意味で使われることが多い
- 「辟易」は、うんざりした気持ちを伝えるとき・批判や抗議をしたいときに使うことができる
- 「辟易」は「辟易する」という動詞の形で使うのが基本
- 「辟易」の類語・言い換え表現は、閉口する・うんざりする・嫌気が差す