【例文つき】「ください」と「下さい」の違いとは?使い分けについて解説!
「ください」と「下さい」には明確な使い分けが存在するため、間違った使い方をすると恥をかくことにもなりかねません。
誤った言葉遣いで、社内での評価を下げるような事態は防ぎたいですよね。
この記事では、「ください」と「下さい」の使い分けについて解説していきます。
記事の最後には、具体的な使い方を例文つきで紹介します。
Contents
「ください」と「下さい」の使い方
会話で「ください」と「下さい」の違いを気にする必要はありませんが、ビジネスメールにおいてはしっかりと使い分ける必要があります。
まずは、「ください」と「下さい」のそれぞれの使い方の違いを見ていきましょう。
「ください」の使い方
ひらがな表記の「ください」は、相手になにかお願い事をするときに使う補助動詞です。
「〜してください」のように、動詞とともに使われます。
「ください」をつければ、丁寧な言い回しで目上の人へお願い事や頼み事をすることができます。
英語の「please」と同じような意味を持つと覚えておきましょう。
「下さい」の使い方
漢字表記の「下さい」は「くれ」を丁寧にした動詞であり、相手に要求を伝える際に使われます。
「〇〇を下さい」のように、「を」とともに名詞に使われることが多いです。
補助動詞ではないため「〜して下さい」といった使い方は誤りになります。
英語だと「give」と同じ意味合いです。
「ください」と「下さい」の言い換え
「ください」と「下さい」は使い方が異なるため、言い換え表現も異なります。
ここでは、「ください」と「下さい」のそれぞれの言い換え表現を紹介します。
「ください」の言い換え
「ください」は「お願いします」に言い換えることができます。
「お願いします」は、動詞の「願う」に敬語の「お」と補助動詞の「します」がついた言葉です。
「ご参照ください」は「ご参照お願いします」に、「ご出席ください」は「ご出席お願います」に言い換えることができます。
「下さい」の言い換え
「下さい」は「欲しいです」に言い換えることができます。
「欲しいです」は、相手に物事や指示などを要求する際に使うことのできる言葉です。
「お水を下さい」は「お水が欲しいです」に、「指示を下さい」は「指示が欲しいです」に言い換えることができます。
「ください」の例文
「ください」を使った例文は以下の通りです。
【例文】
「あちらの方をご覧ください」
「この仕事を優先して行ってください」
「道中お気をつけてお越しください」
「ください」を使うことによって、「〜しなさい」と言うよりも柔らかい印象を与えることができます。
「下さい」の例文
「下さい」を使った例文は以下の通りです。
【例文】
「この仕事に関してなにかアドバイスを下さい」
「資料を下されば、こちらで確認しておきます」
「下さい」は、上から要求しているようにも聞こえかねません。
実際のビジネスシーンにおいては、「〜をいただけますか?」「〜を頂戴したいと存じます」といった言葉を使う方が無難です。
「ください」と「下さい」を正しく使い分けよう!
「ください」は補助動詞であり、「下さい」は動詞として使われます。
会話で使い分けを気にする必要はありませんが、ビジネスメールにおいては「ください」と「下さい」をしっかりと使い分けるようにしましょう。
正しい言葉遣いをしていないと、ビジネスシーンにおける評価が下がる可能性もあります。
この記事を参考に、「ください」と「下さい」を正しく使いこなしましょう!
- ひらがな表記の「ください」は補助動詞
- 漢字表記の「下さい」は「くれ」を丁寧にした動詞
- 「ください」の言い換えは「お願いします」
- 「下さい」の言い換えは「欲しいです」