共感性羞恥心とは?陥ってしまう原因や特徴のある人、克服する方法を紹介
「共感性羞恥」あるいは「共感性羞恥心」という言葉を知っていますか。
過去『マツコ有吉の怒り新党』をはじめ、さまざまなテレビ番組で取り上げられてきたため、聞いたことのある人も多いでしょう。
共感性羞恥心とは、他人の恥をあたかも自分の出来事のように感じてしまう状態です。
最近この気持ちが強すぎるせいで辛いと感じる人が増えています。
今回の記事では、「共感性羞恥心」の原因や克服するための方法を紹介していきます。
Contents
「共感性羞恥心」とは?
「共感性羞恥心」とは他人が恥ずかしい目・辛い目に遭っているのを見ると、自分自身のことのようにいたたまれなくなってしまう状態のことです。
共感性羞恥心が強過ぎるとドラマやアニメのようなフィクションも十分楽しむことができなくなってしまうのです。
羞恥心に共感するという心の状態なので、本人自身が羞恥心が強い性格で、恥ずかしがり屋であることが原因の一つであると考えられています。
共感性羞恥心を抱きやすい人の特徴・原因
共感性羞恥心に「わかる!」と強く共感する人がいる一方、「全くわからない」という人も存在します。
なぜ共感性羞恥心を抱きやすい人とそうでない人がいるのか、その特徴と原因を解説していきます。
失敗を恐れている人
共感性羞恥心を抱きやすい人は、失敗を恐れている場合が多いです。
失敗のせいで責められたり恥をかいたりすることを極端に恐れているため、他人の失敗にも敏感になり共感性羞恥を抱きやすくなってしまいます。
失敗したときに過剰に羞恥感情を抱いてしまう完璧主義的な性格の人に多くみられる傾向にあります。
人の目を気にしている人
人の目を気にしている人も共感性羞恥心を抱きやすいです。
自分の気持ちよりも他人からどう思われるかを常に気にしているので、恥をかくこと、失敗することはカッコ悪いと思っています。
そのため、他人であっても失敗している姿は「恥ずかしい」と感じやすいです。
心がナイーブな人
共感性羞恥心を抱きやすい人は心がナイーブです。
そもそも、共感性羞恥心の強い人というのは共感力自体が強く心の柔らかい人でもあります。
人の感情に寄り添いやすく、繊細な性格ゆえに共感性羞恥者となってしまうのです。
他人の気持ちに影響されやすい人
他人が悲しんだり悩んだりしていると、自分も落ち込んでしまうなんてことはありませんか。
そうした他人の気持ちに影響を受けやすい人は、共感性羞恥心を抱く傾向が強いです。
こうした人は自分と他人の境界(自他境界)が曖昧であり、人の悲しみや怒りを自分のことのように受け取ってしまいます。
逆に共感的羞恥感情を抱きにくい人は「自分は自分」というドライなタイプだといえます。
共感性羞恥心が辛いときの克服する方法
共感性羞恥心が強いと、さまざまなことがフラットに楽しめないでしょう。
最後に、共感性羞恥心が辛いときの克服法を紹介します。
①共感性羞恥心を克服する方法「テレビ・ネットから離れる」
他人の失敗やハプニングが一種の娯楽となっているテレビやネットは、共感性羞恥を引き起こしやすいです。
共感性羞恥心が辛いときは、まずそうした原因となりそうなものから離れるのがおすすめです。
自分はドッキリ番組が苦手、大学受験などドキュメンタリーが怖い、など地雷になりやすいものは把握していると思います。
地雷となりそうな番組、ネットの企画を避けるだけでだいぶ心が安定するはずです。
また、地雷が多い人は苦手要素をフィルタリングするなど、先に予防策をとっておくのもおすすめです。
②共感性羞恥心を克服する方法「客観的に自分を見る」
共感性羞恥心の強い人は、他人に共感しすぎる傾向があります。
そのため自分以外の人が失敗したり怒られたりする場面が苦手です。
もし他人の失敗に共感性羞恥心が発動しそうになったら、客観的に自分を見るよう努めましょう。
「〇〇さんの失敗と自分自身には何の関係性もない→自分が恥ずかしがる必要はない」 |
といったように、自分と他人の状況を分けて考えることが大切です。
こうした思考の癖がつけば、たとえ目の前で他人が失敗していても必要以上に共感しなくて済むはずです。
③共感性羞恥心を克服する方法「我に返る」
共感性羞恥心のせいでいたたまれなさを感じたときは、状況や感情がごちゃごちゃになっています。
他人と自分のことすら境界が曖昧になっているので、まずは我に返ることを意識しましょう。
客観的に自分を見ることと近いですが、そこからさらに進化して、状況に対してもツッコミを入れられるくらいの冷静さを目指すのです。
- この前は〇〇さんが同じ失敗をしていた
- あの人笑いすぎじゃない?
- とりあえず自分は関係ないから、仕事を進めよう
周囲の状況を俯瞰から分析し「あくまで自分は行為者ではなく観察者である」「この感情は観察者羞恥だ」と意識づければ、恥をかいている人と自分の感情を混ぜてしまうことも防げるでしょう。
④共感性羞恥心を克服する方法「あえて繰り返し経験する」
共感性羞恥心が強いなら、あえて繰り返し経験することで共感性羞恥耐性をつけて、克服を目指す方法もあります。
「共感性羞恥心から上手く切り抜けた」という成功体験を積むことで、共感性羞恥心への適切な対処法を学ぶのです。
ただし、考えなしに共感性羞恥心を繰り返すのはNG。
共感性羞恥を感じたら「自分に影響はない、恥ずかしがることも不安を感じる必要もない」ということを意識づけ、他人と心理的距離をとることが大切です。
最初は辛いかもしれませんが、場数を踏むことによって共感性羞恥心との上手な付き合い方を獲得することができるでしょう。
共感性羞恥心を理解してくれるパートナーに出会おう
共感性羞恥心を感じても「他人には理解されないだろう」と隠している人も多いはず。
無理に克服する必要はありませんが、理解してくれる人がいるだけで心が軽くなるものです。
もし身近に打ち明けられる相手がいなければ、マッチングアプリを利用してみましょう。
おすすめはマッチングアプリ「ハッピーメール」。
累計会員数3,500万を突破しているので、理想の相手がきっと見つかります。
ぜひハッピーメールで心から理解し合えるパートナーと出会いましょう。
共感性羞恥心を誤用しないようにしっかり理解しよう!
共感性羞恥心の強い男性・女性は、共感力のあるナイーブな人が多いです。
しかし、テレビやネットでは人の恥ずかしい様子を一種のコンテンツとして扱っている部分も多く、共感性羞恥心のある人にとっては地雷になりやすいです。
他人の失敗や恥ずかしい場面を見るのが辛い、と感じるのであれば無理する必要はありません。
本当に辛いときはそうしたコンテンツや話題から離れ、穏やかに過ごすことをおすすめします。
とはいえ、ハプニング場面と全く無関係というわけにはいかないもの。
もし共感性羞恥心が起こったら、冷静に状況を分析し「目の前の出来事と自分は関係ない」と区別をつけることも大切です。
自分の中の共感性羞恥心をコントロールして、上手く付き合っていくことをおすすめします。
- 共感性羞恥心とは、共感しすぎるせいで他人の失敗やられている場面にいたたまれなくなる現象のこと
- 共感性羞恥者には、失敗を恐れている・ナイーブ・他人の気持ちに共感しやすいといった特徴がある
- 共感性羞恥心を克服したいなら「この感情は共感性羞恥心・観察性羞恥心だ」と、客観的に自分を見る訓練をすることが大事