今さら聞けない「エモい」の意味とは?若者言葉の正しい使い方を知ろう
「〇〇さんってエモいよね」「あれはエモかった」と、会話する人たちを横目に「エモいって何だろう?」と意味がわからない人もいるでしょう。
「エモい」とは、若者を中心に使われている言葉で、ネットやSNSでも頻繁に使われています。
この記事では、若者言葉『エモい』について徹底解説していきます!
意味がわからない、今さら聞けないモヤモヤを解決させましょう。
Contents
「エモい」の意味をわかりやすく説明
「エモい」とは、心に訴えかけるものや感情が高まった状態に使われる若者言葉です。
エモいにはさまざまな感情が含まれており、なんとも表現しにくい気持ちになったときに使うことが多いです。
「エモい」への理解を深めるために、語源や流行らせた人、使われるシーンをチェックしてみましょう。
語源
「エモい」は英語表現の「emotional(エモーショナル)」が語源になっています。
- 感情的な
- 情緒的な
という意味があり、人や心情に使われることがほとんどです。
「エモい」という言葉が一般的に使われるようになったのは2000年代頃。
10代〜20代の男性・女性がSNSをはじめ、日常会話でも使うようになりました。
一方で、音楽ジャンルの「エモーショナル・ハードコア(Emo)」を指す言葉として、1980年代から音楽用語として使われていた背景もあります。
エモーショナル・ハードコアは、メロディアスで情緒のある音楽性や切ない心情を感じさせる歌詞が特徴的なロックミュージックです。
また、「エモい」は、「言い表すことができない」「形容しがたい」という意味を持つ日本語の「えもいわれぬ」から生まれた言葉という説もあります。
流行らせた人
「エモい」という言葉を流行らせた明確な人物はいません。
しかし、メディアアーティストの落合陽一さんが「エモい」という言葉をあらゆるメディアで発信したのがきっかけで社会に浸透した説が濃厚です。
2016年には、三省堂主催の「今年の新語」でエモいが2位になったことで、さらに広まりました。
若者言葉だけに留まらず、日常使いされるきっかけになったことは間違いありませんね。
使われるシーン
「エモい」は、以下のような感情を表すときに使えます。
- ノスタルジック
- 懐かしい
- 感傷的
- レトロ
- 情緒がある
- 感動的
- もの悲しい
- しみじみ
- 寂しい
- 切ない
- センチメンタル…など
心情に訴えかけるようなシーンや心に響いたときなどに、使ってみましょう。
後述で使い方を紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
若者言葉「エモい」の簡単な使い方
ここでは、感情によって違う「エモい」の簡単な使い方を紹介します。
感動したときの「エモい」
心が揺さぶられるような感動を覚えたとき、「エモい」という言葉が使われます。
感動したときの「エモい」は、
- 「すごい」
- 「なんか良い」
- 「綺麗」
- 「グッとくる」
- 「風情がある」…など
【例文】
「恋人と海で見た夕日がエモかった」
「彼女の泣き顔はエモく輝いていた」
このような意味合いを込めて使いましょう。
胸がいっぱいになったときの「エモい」
他のことを考えられなくなるほど胸がいっぱいになったとき、「エモい」を使って気持ちの高ぶりを表すことがあります。
- 嬉しい
- 懐かしい
- 切ない…など
【例文】
「地元で偶然、初恋の人に会ってエモい気持ちになった」
「亡くなった祖母の写真を見つけてエモさに包まれた」
複雑な感情が入り混じったときに、エモいと一言でまとめることが多いです。
悲しい・辛いときの「エモい」
悲しい・辛いなど、ネガティブな気持ちになったときも「エモい」は使われます。
哀愁や悲哀に満ちていて、心が痛んだ状態を指すことが多いです。
【例文】
「好きな人にフラれた友達が、無理に笑っている姿はエモい気持ちになる」
「家族のために頑張る父の姿は、エモさが漂っている」
ほっこりしたときの「エモい」
慣れない人でも「エモい」を使いやすい場面は、気持ちがほっこりしたときです。
心が温まるような出来事に触れたときに使いましょう。
【例文】
「掃除してたら学生時代の制服が出てきてエモい」
「懐かしい時代の写真はエモい気持ちにしてくれる」
感想を伝えるときの「エモい」
人にドラマや映画、音楽などの感想を伝えるときも「エモい」を使うことがあります。
気持ちが動いたことを伝える表現として使ってみましょう。
【例文】
「今ヒットしている映画のラストシーンはエモさが凝縮されてる」
「エモくなりたいときはこの音楽がおすすめだよ」
「エモい」は誰にでも伝わるの?
「エモい」を使うには、正しい使い方と使う相手を選ばなくてはなりません。
最後に、一般的な「エモい」の認知度を紹介するので、誰にでも伝わると思い込まずに使うようにしましょう。
聞いたことがある人は多い
「キモい」「ヤバい」のように若者言葉から社会に浸透した言葉は数多くあります。
「エモい」も同様に、社会に浸透しつつはありますが、使っている人はまだ若者が中心でしょう。
ただし、聞いたことがあるという人は多いです。
InstagramやTwitterなど、SNSで見かける人も増えているからです。
雰囲気で使っている人が多い
「エモい」を聞いたことがある人は多いですが、きちんと意味を理解して使っている人は少ない傾向にあります。
というのも、「エモい」という言葉そのものを気に入って使っていたり、周囲につられて使っていたりする人がいるからです。
たとえば、エモいは懐かしさを感じたときや感動したとき、センチメンタルな雰囲気を表現するときに使います。
しかし「オシャレ・素敵」と感じたときにも、エモいの言葉で言い表し、この場合正しい意味がわかっていないのと、流行が後押しして使っているのでしょう。
なんでも「エモい」を使う
人や心情に使われる「エモい」ですが、現在は幅広い使い方をされています。
たとえば、使い捨てカメラやフィルムカメラといった懐かしいアイテムが若者の間で流行っていますが、撮った写真のことを「エモい写真」としてSNSに投稿するのです。
他にも、
- お店
- 料理
- イラスト
- ファッション
- 建物…など
心が動かされたモノに対して自由に使われています。
「エモい」に関連する言葉も多く生まれているので、覚えておきましょう。
エモ曲 | 心にグッとくるような歌詞やメロディーの曲 |
エモ顔 | 雰囲気があって惹きつけられる顔 |
エモキュン | 感動や切なさでキュンとすること |
エモ消費 | エモさに価値を感じて消費すること |
エモいの意味を理解して正しく使おう!
「エモい」は自分の感情を共有したいときに使える便利な言葉です。
ハッキリとした言葉で表現できない気持ちを一言で伝えることができるので、覚えていて損はないでしょう。
また、意味を理解していない人が多い中、正しく使うことができれば、より人とのコミュニケーションが楽しめます。
今回の記事で紹介した情報を参考にして、「エモい」を上手に使いましょう!
- 「エモい」は感情的・情緒的という意味であり、人や心情に使われる若者言葉
- 語源は「emotional(エモーショナル)」で、2000年代に一般的に広まった
- 「エモい」は感動したときや胸がいっぱいになったとき、感想を伝えるときなどに使われる
- 「エモい」を聞いたことがあっても、雰囲気で使っている人が多い傾向にある