「自我が強い」とは?自我が強い人の特徴や活かし方をわかりやすく解説

自我が強いことを指摘されたことはありませんか?
自我が強い人には「主体性をしっかり持っている」「自己主張がきちんとできる」などのプラスのイメージがある一方、「ワガママ」「自分勝手」などのマイナスなイメージがあることも否めません。
果たして自我が強いことはいいことなのか、それとも悪いことなのでしょうか。
そこで今回の記事では、自我が強い人の特徴やそうした性格の活かし方について解説していきます。
「自我が強い」とは
「自我が強い」とは、「自分の意見や考えを曲げずに押し通すこと」「意思を貫くさま」を意味する言葉です。
自分の考えを譲らないという意味で、「信念を持った人」といったプラスの意味で使われることが多いでしょう。
しかし一方で、「融通の利かない人」「自分勝手で頑固な人」というマイナスなニュアンスが含まれることもあります。
「自我が強い」と言われたときは、前後の文脈からプラスの意味かマイナスの意味か見極めることが大切です。
自我が強い人の特徴5選
続いて、自我が強い人の具体的な特徴を見ていきましょう。
自分の考えが明確でわかりやすい
自我が強い人は、自分の考えが明確でわかりやすいです。
常にストレートに主張するので、「あの人は何を考えているかわからない」と思われることはありません。
裏表なく素直な性格なので、ある意味付き合いやすいタイプだといえるでしょう。
自分の意見を曲げずに貫く
自我が強い人は、自分の意見を曲げずに貫くことが多いです。
そのため、周囲に振り回されることなく自分で考えたこと、感じたことをストレートに主張する傾向があります。
そうした主体性の強さは頼もしいのですが、一方で周囲の意見を聞き入れないなど、頑固で面倒なときがあることも否めません。
否定されると傷つきやすい
一見自信満々のように見える自我が強い人ですが、他人からの否定には弱い傾向があります。
「自分の意見は正しい」と強く思っているので、思わぬ否定にあうと、どうしたらいいのかわからなくなってしまうのでしょう。
相手の意見を聞き入れて妥協するということができないので、他人から否定されると一気に傷ついてしまうのです。
自分の弱い部分を見せない
自我が強い人は、自分の弱い部分を周囲に見せません。
普段は自己主張が強く、自分の意見をしっかり持っているので、「強い人」と思われがちです。
しかしそれは、あえて自分の弱い部分を隠しているからかもしれません。
プライドが高く「弱みを見せると舐められる」と思っているので、自我が強い人の弱い部分を周囲の人が知ることはほとんどないでしょう。
自分でやってみないと納得できない
自我が強い人は、他人の意見より自分の意見に信頼を置いています。
ゆえに、何でも自分でやってみないことには納得することができません。
「〇〇いいよ」と周りに勧められても鵜呑みにはせず、一旦は自分で直接試してからジャッジするタイプなのです。
自我が強いことのメリット
自我が強いことにはいくつかのメリットがあります。
では、どのような部分が利点になりやすいのか、詳しく解説していきます。
周りに流されずに済む
自我が強いと、周りに流されずに済むというメリットがあります。
周りの雰囲気に流されて不本意な決断をしたり、流行だからと自分に合わないものを買ったりするなどということが、ほとんどないでしょう。
また、しっかり自分なりの意見を主張できるので、職場でも評価される可能性が高いです。
自分に嘘をつかずに生きられる
自我が強い人は、自分に嘘をつかずに生きることができます。
周囲の目ばかり気にしている人は、不本意でも周りと合わせることを優先してしまいがちです。
一方、自我が強い人は自分の意見が第一なので、周囲に合わせるような面倒なことはしません。
いつどんなときでも、自分の意志を貫くことができるのです。
頼りがいがあるように見える
自我が強いと、頼りがいがあるように見えるというメリットがあります。
自分の意見をしっかり持って主張できると、周囲から「たくましくて頼りがいがある」と思われやすいです。
とくに、同調圧力に弱い日本人にとって、自己主張できる自我が強い人は、それだけで充分頼れる存在となりえるでしょう。
自我が強いことのデメリット
一方、自我が強いことにはデメリットも存在します。
自我が強いことに自覚がある人は、これらのデメリットに注意して行動した方がいいでしょう。
自己中心的だと思われてしまう
自我が強い人は、周囲から「自己中心的だ」と思われやすいです。
自己主張が激しいぶん周囲に合わせることが苦手なので、そうした言動が自己中心的でワガママに見られてしまう可能性があります。
自分の意見だけに固執せず、ときには周囲の意見に耳を傾けることも必要です。
周囲の人を振り回してしまうことがある
自我が強い人は、無意識のうちに周囲の人を振り回している可能性があります。
自分の考えに素直なので、「違う」と思えば急な路線変更も厭いません。
しかし、自分個人のことならまだしも、会社内や学校内などチームプレイが必要な場では、そうした振る舞いで迷惑をする人が出てきてしまうこともあるでしょう。
やり方を変えたいと思ったときは、勝手に判断せず周囲に相談することをおすすめします。
柔軟に対応できない
自我が強いと、柔軟に対応できないというデメリットがあります。
自我が強い人は、プライドが高く、自分の考えに絶対的な自信を持っているので、間違いを指摘されると急にパニックになってしまうこともあるでしょう。
さらには、自分の考えを曲げることにも強い抵抗感を覚える傾向もあります。
そのため、周囲に反対されることに強いストレスを感じてしまうのです。
自我が強いことを活かす方法
では、自我が強いことを活かすには一体どうすればいいのでしょうか。
ここでは、自我が強いことのデメリットを抑えつつ、メリットを伸ばすための方法を紹介していきます。
反対意見が否定ではないことを理解する
自我が強い人は、自分の意見を大切にしすぎている傾向があります。
そのせいで、自分の意見が否定されると、自分のすべてを否定されているような気分になることがあるのです。
反対意見は決してあなた自身への否定ではありません。
「単に別の意見を言っただけだ」と理解することが大事です。
「自分とは違った角度からの意見なんだ」と冷静に受け入れることで、自我の強さが融通の利かなさとして受け取られてしまうことを防ぐことができるでしょう。
相手を理解するように心がける
自我が強いことを活かしたいなら、相手を理解するように心がけることも大事です。
自分の意見を大切にしたいのなら、他人の意見も同じくらい尊重するようにしましょう。
他人の意見を大事にできなければ、単なるワンマンで自分勝手な人になってしまいます。
「相手がなぜそうした意見に至ったのか」を理解しようと努めることで、自分以外の意見も受け入れやすくなるはずですよ。
論理的な説明を意識する
自我の強さを活かすためには、論理的な説明を意識しましょう。
「自分が正しい」という気持ちだけで押し通そうとすると、周囲から「強引な人だ」と思われやすくなってしまいます。
なぜ自分の意見を勧めるのか、その理由を論理的に説明できれば、周囲の人を納得させやすくなるはずですよ。
意見を複数用意する癖をつける
自我の強さを良い方向に活かしたいのなら、意見を複数用意する癖をつけるといいでしょう。
どんな状況にも対応できるように、何パターンかの意見を考えることで、自分が本当に主張したいことがクリアになってくるはずです。
また、そうした臨機応変さを意識することで、自分の意見だけでなく周りの意見も聞き入れられるような柔軟性も身につけられるようになるでしょう。
たくさんの立場を経験して想像力を養う
自我の強さを活かすためには、たくさんの立場を経験して想像力を養うことが大切です。
1つの立場しか知らない人は、どうしても考え方が凝り固まってしまうでしょう。
視野の狭い自我の強い人は、周囲から厄介者扱いされてしまいがちです。
そんな厄介なタイプになってしまわないように、さまざまな立場を経験したり話を聞いたりして、想像力を養っていくことをおすすめします。
自我が強いことを上手に活かせるようになろう
自分の主義主張を曲げない「自我の強さ」は、武器になることもあれば、デメリットを引き起こすこともあります。
自我の強いことの良い面・悪い面をよく理解して、仕事やプライベートに活かすことが大事です。
ただの偏屈な人にならないように、周りのことも理解して、視野を広く持つことを心がけてみてください。
自我の強さを良い方向に使うことができれば、きっと周囲からの信頼度もアップするはずですよ。
- 「自我が強い」とは「自分の意見や考えを曲げずに押し通すこと」「意思を貫くさま」を意味する言葉
- 自我が強い人には「考えが明確」「自分の意見を曲げない」「否定されると傷つく」などの特徴がある
- 「周りに流されにくく自分に素直に生きられる」のは自我が強いメリットだが、一方で「自己中心だと思われやすく柔軟な対応ができない」というデメリットもある
- 自我が強いことを活かすなら相手を理解しようと努め、柔軟性や想像力を養うように心がけることが大事