偏屈の意味とは?偏屈な人の心理・特徴・偏屈な人との上手な付き合い方
偏屈で付き合いづらい人っていますよね。
とくに会社や学校などで偏屈な人に遭遇したとき「関わりたくないけど縁を切るわけにはいかないし…」と、悩む人も多いでしょう。
そこでこの記事では、偏屈という言葉の意味から偏屈な人の心理や特徴、偏屈な人に遭遇したときの対処法まで徹底解説していきます。
身近に偏屈な人がいて対処に困っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
偏屈とは
偏屈とはどういった意味を持つ言葉なのでしょうか。
なんとなく使っていたけど、具体的な意味は知らないという人も中にはいるでしょう。
まずは理解を深めるために、偏屈の意味や類語・対義語・使い方を解説していきます。
言葉の意味
偏屈とは、「性質がかたくなで、素直でないこと」「ひねくれていること」という意味を持ちます。
つまり偏屈な人というのは、人からの好意を素直に受け取らず、ひねくれた解釈をしたり人の意見を頑なに拒否したりする人のことをいいます。
類語・対義語
偏屈の類語には以下のような言葉があります。
- 気むずかしい
- へそ曲がり
- つむじ曲がり
偏屈の対義語は以下のとおりです。
- 素直
- 従順
- 正直
類語・対義語を見ると、偏屈が頑固で素直じゃなくひねくれている様子を表すことがよくわかりますね。
【例文】偏屈の使い方
意味がわかったところで、偏屈の使い方を例文で見ていきましょう。
【例文】
原因は何…?偏屈な人の心理
偏屈になるのはいったいなぜなのでしょうか?
ここでは、偏屈な人の心理を覗いてみましょう。
自分に自信がない
偏屈な人は一見傲慢で自信がありそうにみえますが、実際は自信がなくて傷つきやすい繊細なタイプが多い傾向にあります。
自分が傷つくことを避けようとするあまり素直になれなかったり、自信のなさを隠すために周囲に攻撃的な態度をとってしまったりするのです。
優越感が欲しい
自信がなくて小心者の偏屈な人ですが、プライドが高く人を見下していることも少なくありません。
自分の欠点を認めたくないがゆえに、周りの人のあら探しをして優越感に浸ろうとするのです。
また、ダメ出しのあとに理屈っぽいアドバイスをしてくるなど、他人を否定しつつ手を差し出すことで自分自身の価値を確認していることもあるでしょう。
人のことが信じられない
偏屈な人は他人を信用することができません。
「どうせ嫌われるんだから、仲良くしないほうがまし」という考え方を持っていて、初めから嫌われると決めつけているのです。
小言などをいわれると「ほーら、やっぱり嫌いなんでしょ」と勘ぐり、なかなか周りに心を開けない傾向にあります。
意地っ張りで素直になれない
意地っ張りで自分の本音がバレるのを恐れるあまり、偏屈になってしまうこともあります。
内心では素直になりたいと思っていても、前述した「人間不信」や「自信のなさ」から本音を誤魔化す癖がついてしまっているのです。
もし、本音がバレそうになったらすかさず「そんなことない!」と否定して、本心とは裏腹の行動をしたり、逆のことをいったりする傾向にあります。
ただかまってほしいだけ
偏屈をいうのはただかまってほしいだけということもあります。
自分が偏屈なことをいえば、周囲がかまってくれると思っているのです。
また、上手に人付き合いができないことから、あえて傲慢な発言で人を萎縮させて従わせようとしたり、わがままや意地悪をいって周りの気を引いたりすることもあるでしょう。
【診断】偏屈な人の特徴
偏屈な人に共通する代表的な特徴を5つまとめました。
友人や同僚・家族といった身近な人や自分と照らし合わせながら診断チェックしてみてください。
プライドが高すぎる
とにかくプライドが高いのは偏屈な人の特徴です。
根拠のないプライドで自分はできる人間だと過信していることが多く、相手が自分より目立っている、褒められていると嫉妬心から偏屈な態度をとります。
無理やり上下関係をつけようとしてきたり、喧嘩に火がつくと理詰めしてきたりするのは、プライドが高く負けたくない気持ちからの行動だといえるでしょう。
本音を言わない
偏屈な人は、他人に自分の隙を見せません。
人を信用していないので、本音がバレたら自分のこれまで築いてきたものが崩れると考えており常に警戒心を抱いているのです。
感情表現が乏しく、淡々とした態度をとるのも偏屈な人の特徴です。
人間関係において過去に苦い経験があり、そのトラウマから本音をいうのが苦手になっている可能性もあります。
頑固で融通が利かない
視野が狭く自分が絶対に正しいと思い込んでいるため、偏屈な人は融通が利きません。
自分と異なる意見を受け入れられないほか、たとえ自分がミスをおかしたとしても、人の落ち度を探したり他の要因を持ち出したりして、頑なに自分の非を認めようとしないのです。
そんな柔軟性のなさは周囲に面倒な人だと思われる大きな原因でしょう。
独りよがりで悪口が多い
他人の意見を受け入れられない性質から、独りよがりな思考になりがちです。
また、コミュニケーション能力が低く、人に共感することも少ないため、周囲から人が離れてしまい余計に孤立してしまうのです。
人の輪に入りたいと思っても「いつも自分が優位にいたい」という感情が強いため、発言は愚痴や悪口のオンパレードになり、さらに人を遠ざけることになります。
友人が少なく人間関係の構築が苦手なのも偏屈な人の特徴といえるでしょう。
人の話に耳を貸さない
偏屈な人は他人の話を聞かないという特徴もあります。
ただ聞き流すというわけではなく、「はいはい、わかってます」「いちいちうるさい」などめんどくさいオーラ全開で人の会話を遮るのです。
もっと極端なときには、「無視して目すら合わさない」「怒り出し暴言をはく」などの自分勝手な言動を見せることもあるでしょう。
とにかく自分の居心地がよくないと排除したがる傾向にあり、イライラを消化させるために自己中心的な態度をとるのです。
偏屈な人に遭遇したときの対処法
偏屈な人は頭の回転が早いことも多くとにかく屁理屈ばかりなため、まともに相手をしていたらかなりの体力を消耗してしまいます。
そのため、日常生活の中で偏屈な人に遭遇したときは適切に対処することが大切です。
以下でおすすめの対処法を紹介するので、状況に応じて使い分け、偏屈な人と上手く付き合っていきましょう!
聞き流して相手にしない
偏屈な人の話はまともに聞かないのが一番です。
自分の話を聞いてほしいだけで、話の内容がないことも多いからです。
また、平気で相手をとがめる発言をするため、素直に相手にしていては傷ついてしまう可能性もあります。
偏屈な人に遭遇したら、適当に相槌を打って聞き流すようにしましょう。
とにかく褒めてその場をしのぐ
偏屈な人と会話をしなければいけないときは、相手を褒めることがおすすめです。
褒められて嫌な人はいませんし、とくに偏屈な人はプライドが高いので褒めると喜びます。
表面上はひねくれた返事をしていても、褒められることに心地よさを感じて攻撃してくることはなくなるでしょう。
子供と接してると思い込む
ワガママを通そうとしたり人の気持ちを顧みない行動をしたりと、偏屈な人は大人げないですよね。
そんな幼稚な人の言動にいちいち振り回されていては身が持たないので、偏屈な人と接するときは子供と接するくらいの感覚を持つことがおすすめです。
大人な気持ちを持って接していれば、相手に対してストレスを感じることもなくなりますよ。
毅然とした態度を維持する
偏屈な人は、相手の弱みを見つけて攻撃をしてくることがあります。
そんなときは、毅然とした態度を取り続けましょう。
面倒なやりとりや言い合いが続くと「もういいや」とつい諦めてしまいがちですが、それでは相手の思うツボです。
偏屈な人は気が小さい一面もあるので、堂々とした態度を貫いていると「勝手にすれば」とひるんで逃げていくことでしょう。
深く関わらない
偏屈な人とは深く関わらないようにすることがおすすめです。
たとえば、
- できるだけ顔を合わせないようにする
- 2人きりでの食事や遊びの約束は避ける
- 一緒にいるときにプライベートな話はしない
など、常に距離感を保っていれば向こうからターゲットにされることもありません。
もしすでに近い関係性になっている場合は、徐々にフェードアウトしていくのもいいでしょう。
偏屈な人とは適度な距離感でうまく付き合おう!
偏屈な人は、融通が利かなかったり人の話に耳を傾けなかったりと、関わっていく上で対応に困ることもしばしばです。
まともに付き合っていれば、心身ともに疲れてしまうでしょう。
そのため、偏屈な人とは適度な距離感でうまく付き合っていくことが重要です。
このページで紹介した対処方法を参考に、偏屈な人との付き合い方を見直してみてくださいね。
- 偏屈とは「性質がかたくなで、素直でないこと」という意味がある
- 偏屈な人の心理には「自信がない」「人間不信」などが挙げられる
- 偏屈な人の特徴には「プライドが高い」「本音をいわない」などがある
- 偏屈な人に遭遇したときは「聞き流す」「とにかく褒める」などの対処法が効果的