やけ酒とは?やけ酒をしてしまう心理やお酒以外のストレス発散法を紹介
ストレス解消法として、お酒を嗜む人は多いでしょう。
嫌なことや辛いことを忘れられるため、お酒には一定の癒し効果があるといえます。
しかし、それが「やけ酒」になってしまうのは禁物です。
アルコールを過剰摂取すると、体にさまざまな悪影響を及ぼす恐れがあります。
そこで今回の記事では、やけ酒をしてしまう心理やお酒以外のストレス発散法を紹介していきます。
Contents
やけ酒とは
「やけ酒」とは、「強い悲しみや怒り、辛さを感じた時に自暴自棄になってお酒を飲むこと」を意味します。
自暴自棄になった状態でのやけ酒は、量が増えたり無茶な飲み方をしたりする可能性があり、大変危険です。
ストレスをお酒で解消する傾向のある人は、体調を崩さないようお酒との付き合い方を今一度見直すことをおすすめします。
やけ酒をしてしまう心理
どうして人はやけ酒をしてしまうのでしょうか。
まずは、やけ酒をしてしまう人の心理を解説します。
失恋の悲しみを忘れたい
好きな人にフラれた時や恋人と別れた時、その辛さを忘れるために人はやけ酒をしてしまうことがあります。
失恋は心に大きなショックを与えます。
「忘れたい」と思っていても相手のことが頭に思い浮かんでしまい、精神的に追い詰められてしまうこともあるでしょう。
そうしたもやもやした気持ちを誤魔化すために、ついお酒の力に頼ってしまうのです。
仕事のストレスが溜まっている
仕事のストレスも、やけ酒のきっかけになりやすいです。
職場や仕事内容に不満があると、ストレスが溜まってしまいます。
しかし、仕事上のストレスを職場で爆発させるわけにはいきませんよね。
そのため、お酒を飲むことで溜まっていくイライラを発散させようとするのです。
同じような境遇にある同僚と一緒にやけ酒をしてしまうと、ますますお酒の量が増えてしまうでしょう。
人間関係に悩みを抱えている
人間関係に悩みを抱えているせいで、お酒に走るパターンもあります。
人間関係のトラブルは、すぐに解決できないケースが多いです。
「職場での人間関係がギスギスしている」「ご近所トラブルを抱えている」など、自分だけではどうしようもない悩みを一時的に忘れるために、ついお酒に頼ってしまうのでしょう。
不安や緊張を紛らわせるため
不安や緊張を紛らわせるために、一時的にやけ酒してしまう人もいます。
例えば、近々重要なプレゼンがあったり、昇進をかけた面談があったりする場合です。
自身の進退を左右するような事柄は、大きなプレッシャーになります。
そうしたプレッシャーを跳ね除けられる人ならいいのですが、それが難しい場合はお酒で気分を誤魔化したくなるのです。
「何の解決にもならない」とわかっていても、一時的にプレッシャーから解放されるためにやけ酒に走ってしまうのでしょう。
やけ酒をするデメリット
やけ酒には多くのデメリットがあります。
ストレスをお酒で解消してしまう人は、デメリットの可能性をよく確認しておきましょう。
睡眠の質が低下する
お酒の飲み過ぎは睡眠の質を低下させます。
お酒を摂るとよく眠れるような気がしますが、実際はアルコールの離脱症状のせいで、かえって睡眠が浅くなっています。
飲酒した日の夜中に目が覚めたり、何度もトイレに行きたくなったりするのはそのためです。
結果的に体が休まらない状態が続いてしまうのは、やけ酒の大きなデメリットといえるでしょう。
周りの信頼を失う
お酒の飲み過ぎによる失態で、周りの信頼を失う危険性もあります。
いくらしっかりしているつもりでも、暴言を吐いたり、周囲の人に絡んだりしてしまうかもしれません。
飲み過ぎで仕事を飛ばしてしまったり、急に体調を崩して周りに迷惑をかけたりすることもあるでしょう。
周りの信頼を失う可能性があるので、やけ酒は極力避けるべきです。
アルコール依存症になる可能性がある
日常的にアルコールを大量に摂取し続けると、アルコール依存症になる可能性が高まってしまいます。
ストレスをその都度お酒で解消していれば、飲む量や頻度もどんどん増えてしまうでしょう。
次第にお酒のない生活に不安を抱えるようになってしまい、気付いた頃には依存症になっている可能性があります。
また、一気に大量のお酒を飲んで、急性アルコール中毒になってしまう危険性もあります。
アルコール依存症からの脱却は非常に困難なので、そうなってしまう前にやけ酒生活から足を洗うことが大切です。
やけ酒以外のストレス発散法
では、ストレスやイライラを解消したい時は、どうすればいいのでしょうか。
ここでは、今すぐにできるお酒に頼らないストレス発散法を紹介していきます。
やけ酒癖のある人は、ぜひ試してみることをおすすめします。
甘いものを食べる
お酒を飲みたくなったら、甘いものを食べるのがおすすめです。
糖分には、血糖値を上げてイライラを抑える効果があります。
ストレスを感じたら、チョコレートやクッキーなど手軽に摂取できる糖分で心を落ち着かせましょう。
ただし、糖分も過剰摂取すれば体に毒なので、くれぐれも摂り過ぎには注意してください。
運動して汗を流す
ストレスの発散には、運動して汗を流すのもおすすめです。
体を動かすことは、ストレス解消や気分転換につながります。
ウォーキングやサイクリングなど、自分のペースで体を動かしてみましょう。
興味のあるスポーツ教室やジムに入会して、定期的に運動する機会を作るのも一つの手です。
運動して汗を流せば、その日はぐっすり眠れるはずですよ。
友達や家族と話す
もやもややイライラが溜まった時は、友達や家族と話してみましょう。
人に話を聞いてもらうだけで、頭の中が整理されますし、いい気分転換になります。
また、第三者に相談すると、相手が適切なアドバイスをくれる可能性もあります。
やけ酒をする前に、友達や家族に話を聞いてもらいましょう。
趣味を楽しむ
ストレスを発散したい時は、趣味を楽しむのもおすすめです。
思いっきり趣味を楽しめば、不思議と気持ちが軽くなります。
お酒ではなく、映画や読書に没頭したりモノづくりに集中したりしてみてください。
オンとオフを上手に切り替えることができたら、ストレスを引きずることもなくなるでしょう。
やけ酒をやめるにはストレスを溜め込まないこと
ストレスの多い現代社会では、ついお酒に頼ってしまうことも多いでしょう。
しかし、嫌なことや悲しいことがある度にお酒を飲んでいては、体調や人間関係にマイナスの影響を及ぼしてしまう可能性があります。
やけ酒してしまう傾向があるのなら、やけ酒以外のストレス発散法を持っておくことが大切です。
ストレスを溜め込まない生活が習慣化すれば、お酒に頼る機会も減っていくはずですよ。
- 「やけ酒」とは、嫌なことや悲しいことがあった時に自暴自棄になってお酒を飲むこと
- 失恋の悲しみを忘れたい・仕事でストレスが溜まっている・不安や緊張を紛らわせたいといった心理から、人はやけ酒に走る
- やけ酒には、睡眠の質の低下する・周りの信頼を失う・アルコール依存症になる可能性があるといったデメリットがある
- 甘いものを食べたり趣味を楽しんだりして、やけ酒以外の方法で上手にストレスを発散しよう