愛と恋の違いとは?「愛」と「恋」の意味や恋から愛に変化する瞬間を紹介
好意を抱く相手がいるとき、「これは恋?愛?」と疑問に感じる男女もいるのではないでしょうか。
残念ながら「恋」「愛」のトリセツは存在せず、学ぶ機会はとても少ないです。
そこでこの記事では、「恋」と「愛」の違いに関する情報を詳しく紹介します。
今の自分がどんな恋愛状態なのか知りたい男性・女性は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
「愛」の意味とは?
「愛」の意味を辞書で調べてみると、以下のように記されています。
“1 親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。また、生あるものをかわいがり大事にする気持ち。「愛を注ぐ」
2 (性愛の対象として)特定の人をいとしいと思う心。互いに相手を慕う情。恋。「愛が芽生える」 3 ある物事を好み、大切に思う気持ち。「芸術に対する愛」 4 個人的な感情を超越した、幸せを願う深く温かい心。「人類への愛」 5 キリスト教で、神が人類をいつくしみ、幸福を与えること。また、他者を自分と同じようにいつくしむこと。→アガペー 6 仏教で、主として貪愛 (とんあい) のこと。自我の欲望に根ざし解脱 (げだつ) を妨げるもの。” 出典:デジタル大辞泉(小学館) |
愛は恋愛以外にも人間関係や物事に対して使われる言葉で、幅広い意味があります。
具体的にどのような使い方をするのかチェックしてみましょう。
家族
愛は祖父母、父母、子供、兄弟など、家族を愛おしく感じる気持ちを表すときに使います。
家族の間で生まれる愛情は、「家族愛」「親子愛」「兄弟愛」などの言葉で表現されます。
恋人
「愛」とは、結婚相手だけに示されるものではありません。
恋人への愛も存在しており、恋愛対象としている特別な相手を愛おしむ気持ちを表すときに使います。
また、恋人との間に生まれる絆や深い愛情を表すもので、恋が発展すると愛になるといわれています。
ペット・モノ
「愛」という言葉はペットやモノに対しても使います。
ペットはただ可愛がればいいわけではなく、お金や時間をかけてお世話をしなければなりません。
苦労があっても大切に思うのは、愛を感じているからでしょう。
また、好きな気持ちが強いモノに対して「愛」という言葉で表すこともあり、「◯◯愛好家」と表現する場合もあります。
人類すべて
愛は特定の人だけではなく、人の幸せを願い大切に思う気持ちを表すときにも使います。
人種や国籍にこだわらずに人類すべてを愛することは、「人類愛」や「人間愛」と表します。
宗教
キリスト教では神は無償の愛で人間を慈しみ幸せを与えるとされており、「自分と同じように隣人を愛せよ」という教えがあります。
仏教では「愛」は欲深さや執着を表す言葉として否定的に使われており、煩悩のひとつとされています。
仏教では見返りを求めずに愛する気持ちを表す場合、「慈しみ」といいます。
「恋」の意味とは?
それでは、「恋」とはどのような意味があるのでしょうか。
「恋」の意味を辞書で調べてみると、以下のように記されています。
“1 特定の人に強くひかれること。また、切ないまでに深く思いを寄せること。恋愛。「恋に落ちる」「恋に破れる」
2 土地・植物・季節などに思いを寄せること。 「明日香川川淀さらず立つ霧の思ひ過ぐべき―にあらなくに」〈万・三二五〉” |
物事に対して使う場合もありますが、一般的に「恋」は恋愛関係に使う言葉です。
恋をすると「自分を受け入れてほしい」「手をつなぎたい」など、精神的・肉体的な欲求を持つことが多くあります。
「恋は下心、愛は真心」といわれ、恋は一方的に相手を思い慕っている状態なので愛よりも浅い関係といえるでしょう。
心理学でも解明されている「愛と恋の違い」
愛と恋を見分けるには、自分の心がどのような状態かチェックしてみましょう。
心理学でも解明されている「愛と恋の違い」について解説します。
ドキドキする?居心地がいい?
恋しているときは緊張して胸が高鳴り、愛しているときは自然体で落ち着くという心理状態の違いがあります。
そのため、相手と一緒にいるときにドキドキするなら「恋」、居心地よく感じるなら「愛」といえるでしょう。
してあげたことは返してほしい?
恋をしているときは自分の幸せを望み、相手から見返りを求めることが多いです。
愛は相手の幸せを望むため、見返りは求めません。
してあげたことに返してほしいと思っているなら、それは恋の可能性が高いでしょう。
異なる価値観を許せる?許せない?
愛は相手の価値観を受け入れて、尊重することができます。
無条件に相手を大事に思う気持ちが「愛」といえるため、相手と意見や考え方が合わないことが許せないなら恋といえます。
愛したい?愛されたい?
恋は感情的で、衝動や欲望に駆られて相手からの愛情を求めます。
愛は理性的で、愛されるよりも愛したくなる傾向があります。
これは自己犠牲ではなく、愛情を与えることが自分自身やお互いの幸せにつながると考えられるようになるからです。
そのため、相手から愛されたいという気持ちが強いなら、まだ恋をしている段階かもしれません。
悪いところを注意し改善させられる?
愛は相手を思うからこそ、悪いところを注意して改善するように促すことができます。
親が子供の教育をするのは、「正しく成長してほしい」「将来困らないでほしい」という愛情があり、責任感を持って接しているからです。
パートナーに対しても同じく、相手のことを思って悪いところを指摘できるのなら愛と呼べるでしょう。
愛と恋の違いを感じさせる名言
ここでは、愛と恋の違いを感じさせる名言を3つ紹介します。
「愛する-それはお互いに見つめ合うことではなくていっしょに同じ方向を見つめることである」(サン・テグジュペリ)
星の王子様の作者・サン・テグジュペリの言葉です。 恋に夢中になっているときは相手を見つめてばかりいますが、同じ方向を見て一緒に歩めれば相手との関係は深いものになるでしょう。 |
「愛とは信頼。人を愛するときは完全に信じること。」(マリリン・モンロー)
アメリカの女優・モデルのマリリン・モンローは、相手を信じきることが愛だと伝えています。 浮気を疑ったり嫌われるかもしれないと不安になったりするのは、「愛」とは言えないということでしょう。 |
「愛とは育てなくてはいけない花のようなもの」(ジョン・レノン)
ロックバンド「ザ・ビートルズ」のリーダーであるジョン・レノンは、愛を花に例えています。 愛を手にするには、時間がかかるものだと伝えています。 |
自分の心に響く名言を一つ見つけておくと、恋愛に悩んだときに支えになってくれることもあるのでおすすめです!
恋が愛に変化したと感じるとき
恋愛相手と長く付き合っていると、恋から愛に発展する瞬間があります。
恋が愛に変化したと感じるのはどんなときなのか、恋人との関係を確認する方法の一つとしてチェックしてみましょう。
相手に執着しなくても信じられる
恋をしているときは、傷つきたくない・好きな人を失いたくないという気持ちから、相手に執着してしまうことがあります。
「どうして連絡くれなかったの?」「どこに行ってたの?」と確認しないと不安になってしまうのです。
一方、愛になると、執着しなくても相手を信じられるようになります。
相手との関係性に自信が持てるようになったとき、恋が愛に変わったと実感できるでしょう。
相手の気持ちを優先できる
愛は自分本位よりも相手本位のため、相手の気持ちを優先できるようになったときに恋が愛に変化したと感じられるはずです。
たとえば社会人の恋愛では、なかなかデートする時間が作れないことがあります。
相手の状況や気持ちを考えずに、「こんなに会いたいのに!」と自分の気持ちを一番に考えてしまうならまだ恋の最中でしょう。
しかし相手の状況に配慮できるようになったらそれは愛の始まりと言えます。
相手のマイナス部分も許せる
恋は顔や体型、性格など自分の好みに合うところに惹かれていて、マイナス部分を見つけたときに一気に気持ちが冷めることがあります。
残念ながらマイナス部分が原因となって別れを考えることも珍しくないでしょう。
しかしまだ恋の段階なので、決してそれがいけないというわけではありません。
愛に変化すれば、欠点ごと相手を受け入れることができます。
恋が愛に変わると、マイナス部分すら愛おしく感じるでしょう。
相手の幸せを考えて行動できる
深く愛すると、相手の幸せを考えて行動できるようになります。
ただし、相手が望んでいないのに尽くすのは、愛情ではなく自己満足の可能性があります。
相手の気持ちや状況に合わせて、時には一歩引いて見守ることができたときに恋が愛に変わったと感じられるでしょう。
愛と恋の違いを知るには2人で構築する時間が必要!
今回は「恋」と「愛」の違いについて紹介しましたが、言葉の意味や恋愛に関する考え方は人によって異なります。
自分は愛と感じていても、相手は恋をしている状態の場合もあるでしょう。
好きな気持ちを大事にして良好な関係を築いていくと、自然と恋と愛の違いがわかるかもしれません。
恋?愛?と考えすぎずに、2人の時間を大切に過ごしてくださいね。
- 愛は家族・恋人・モノ・宗教など幅広く使われる言葉で、慈しみ大切に思う気持ちのこと
- 恋は主に恋愛対象の相手に使う言葉で、強く惹かれて思いを寄せること
- 恋はドキドキするもの・愛は居心地がいいものなど違いがある
- マリリン・モンローやジョン・レノンなどの著名人が残した愛と恋の違いを感じさせる名言がある
- 恋が愛に変化したと感じるのは、相手に執着せずに信じられる・相手の気持ちを優先できるときなど