デリカシーとは?意味やデリカシーがない人の特徴・対処法を解説
「あの人デリカシーないよね」と思ったことはありませんか?
あるいは、自分が「あなたはデリカシーがない」と言われた人もいるでしょう。
そもそも「デリカシーがない人」とは、配慮や気配りが感じられない人のことです。
この記事では、デリカシーがない人に共通する特徴に加え、心理や対処法を解説していきます。
Contents
デリカシーの意味とは
デリカシー(delicacy)とは、繊細さや緻密さ、精巧なといった意味がある形容詞デリケート(delicate)の名詞形。
配慮や気配り、微妙な気持ちという意味があります。
つまり「デリカシーがない人」とは、配慮を欠いた人、あるいは気配りできない人のことです。
決してポジティブな言葉ではありませんので、言う際は相手への配慮が必要でしょう。
デリカシーがない人に共通する特徴
「デリカシーがない人」とよく言いますが、具体的にはどのような人を指すのでしょうか。
実は、デリカシーがない人には共通する特徴があります。
男女問わず、以下のような特徴がある人は、デリカシーがない人の可能性がありますよ。
プライベートなことを聞いてくる
そこまで仲の良くない人から「どこの大学出てたっけ?」「お子さんは元気?」などと聞かれたことはありませんか?
このように、話す必要のないことを平気で聞いてくる人は、デリカシーがありません。
家族や収入、経歴など、プライベートについて話したくない人はたくさんいますよね。
それなのに、しつこく聞いてくるのはデリカシーがない人といえます。
マナーが悪い
普段からマナーが悪いのも、デリカシーがない人の特徴です。
デリカシーがない人は「こうしたら相手が嫌がるかも」という考えがありません。
食べ方が汚かったり、言葉遣いが荒かったりなど「周りに配慮しよう」という気持ちがないため、所作が雑になってしまうのです。
また、だらしない格好をしていたり、ルールを守れなかったりするのも、マナーが悪いと思われてしまう行動です。
相手への気配りができない人は、デリカシーがない人といえるでしょう。
声が大きい
マナーが悪いのと同様、声が大きいのも周りへの配慮を欠いた行為です。
会社にいるときや、電車・バスなどに乗っているとき、やたらと声が大きい人いませんか?
お酒が入っているわけでもないのに、かなりのボリュームで話していますよね。
「周りが不快になるかも」という考えがないため、声が大きくなっているのでしょう。
デリカシーのなさは、声の音量にも表れているのです。
TPOをわきまえない
TPOをわきまえないのも、デリカシーがない人の特徴です。
TPOとはTime(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)の略で、時と場所と場合に応じて、なにかすることを意味します。
たとえば、お葬式や通夜などの厳かな場で、大声で話している人がいたら不快ですよね。
それが身内なら、なおさら恥ずかしいこと。
フォーマルシーンで、インフォーマルな服装なのも、TPOをわきまえない行動といえるでしょう。
その場に応じて気配りが出来ない人は、デリカシーのない人です。
空気が読めない
TPOをわきまえないのと同じく、空気が読めないのもデリカシーがない人の特徴。
「空気が読めない」とは、厳粛な雰囲気にもかかわらず、笑ったり、ぺちゃくちゃ喋ったりと、その場の雰囲気をくみ取れないことを意味します。
また、相手の気持ちがわからないのも「空気が読めない」といいます。
相手の気持ちを考えず、思ったことをなんでも口に出す人は、デリカシーに欠ける人です。
気遣いができない
自分の思っていることが正しいと考え、相手への気遣いが欠けているのもデリカシーがない人の特徴です。
よりよい人間関係を続けていくには、自分はもちろんですが、相手への気遣いができてこそ。
「こういう事を言ったら相手が傷つくかも」と、相手の気持ちを考えることが大切です。
それができない人は、デリカシーがないと思われても仕方ありません。
コンプレックスについて平気で聞いてくる
デリカシーのない人の多くが言いがちなのが、相手のコンプレックスについてです。
「太った?」「まだ仕事覚えてないの?」など、相手が気にしていることを平気で聞くのはデリカシーがありません。
誰にでもコンプレックスはありますし、人より劣っている部分があって当然です。
それに対して無遠慮な発言をするのは、人としての配慮が足りないということです。
デリカシーのない人の原因や心理
他人への気遣いができず、配慮に欠ける言動が多いデリカシーのない人。
一体、どのような心理でそのようなことをするのでしょうか?
デリカシーのない人の心理を知って、理解を深めましょう。
冗談のつもりで言っている
デリカシーのない人は、そもそも相手の気持ちを推し量ることができません。
むしろ「こう言えば盛り上がるだろう」くらいに考えており、冗談のつもりでデリカシーのない発言をするのです。
相手がどのような気持ちかは、表情や態度を見ればわかるはず。
それができないゆえに、うまい冗談を言ったつもりでいるのでしょう。
価値観が同じだと思っている
デリカシーのない人たちは、周りが自分と同じような価値観の持ち主だと思いがち。
自分の意見や考えが正しいと信じて疑わないのです。
もちろん、人の価値観はそれぞれ違います。
個性も多種多様で、いろんなタイプの人間がいるのは当たり前です。
それを理解せず、自分の価値観が正しいと思うのはデリカシーがないということでしょう。
自分なら何を言ってもいいと思っている
デリカシーのない人は、なぜか妙な自信があります。
周りからは「デリカシーのない人」と思われていても、本人の認識はまったく違うのです。
「自分ならこれくらい言っても大丈夫だろう」くらいに思っており、無神経な発言をしてしまいます。
しかも、周りが注意するまで本人が気づかないため、いつまでもデリカシーに欠けた言動が続くのです。
優越感に浸っている
デリカシーのない人のなかには、鈍感だったり、冗談のつもりで言ったりするのではなく、自分が優越感に浸るためだけに無遠慮な発言をする人がいます。
自分の言動によって相手がどう思うかは興味がないのです。
常にマウントをとっていないと気が済まず、自己中心的な考えを捨てきれない心理が働いています。
距離を縮めたいと思っている
距離を縮めたいという思いから、少々配慮に欠けた言い方をする人もいます。
ふざけた言い回しをすることで、親しくなろうと考えているのです。
しかし、これができるのは、あくまで親しい関係であるという前提のもと。
ある程度親しければ、多少冗談めかして言っても、お互いの人となりを知っている間柄なのでリカバリーが効くでしょう。
一方、そこまで親しくない人にいきなり「その服似合ってないよ」「ちょっと太った?」と言われたら、誰でもイラっとしますよね。
距離を縮めたいがゆえに、デリカシーのなさを発揮する人もいますよ。
デリカシーがない人への対処法
デリカシーがない人の心理を知っても「どう付き合えばいいの?」と思いますよね。
「そう簡単には変わらないだろうし…」とも思うはず。
確かに、デリカシーがない人は鈍感で無遠慮な言動を平気でします。
明日からデリカシーのある人に変わるのは無理でしょう。
それならば、こちらが対処法をきちんと知っておけばよいのです。
深く関わらない
デリカシーのない人への無難な対処法は、深く関わらないことです。
「それだけ?」と思うかもしれませんが、実は大事なこと。
デリカシーのない人は配慮や気配り、空気を読むといったこととは無縁の存在です。
そんな人と関わりを持ちプライベートな話をしようものなら、何を聞かれ、どの話を周囲に流布するかわかりません。
思わぬ形で、あなたが嫌な思いをする可能性もありますよね。
余計な話をしなくて済むよう、デリカシーのない人とは関わらないのが吉なのです。
デリカシーがない人だと割り切る
友人や同僚、上司などがデリカシーのない人だった場合、関わりを持たないのは難しいでしょう。
どうしても日常的に会話が発生してしまいます。
そのようなときは、デリカシーがない人だと割り切ってしまいましょう。
デリカシーに欠けた言動にいちいち取り合っていては、ストレスが溜まります。
また「この人なら何を言ってもいい」と相手を調子づかせてしまうことも。
そのため、なにを言われても怒り心頭にならないよう、大人の対応が必要です。
「相手にするだけ時間の無駄」と割り切り、適当に受け流しましょう。
聞き流す
デリカシーのない人は、とにかく誰かに話を聞いてもらいたいお喋りな人間。
なので、そのすべてに真面目に取り合う必要はありません。
話を聞いているフリをして、聞き流すのがおすすめです。
あからさまに無視するのはNGなので、適度に相槌を打つだけでOK。
話すだけ話して満足したら、しつこくはならないでしょう。
また「ありがとう」とお礼を言うのもおすすめの方法です。
「太ったんじゃない?」「家族は元気?」などに対して「気にしてくれてありがとう」と返せば、それ以上は会話しようがありませんよね。
聞き流すことに加え、便利な言葉「ありがとう」をぜひ使ってみてください。
自分のことを話しすぎない
デリカシーのない人への対処法として有効なのが、相手に情報を与えないことです。
ただでさえ配慮に欠けた発言をしてくる人に、自分のことをあれこれ話しすぎては、いつ、どこで、誰に吹聴されるかわかりません。
自分の秘密を打ち明けるなんてもってのほかです。
デリカシーのない人に話しかけられたら、必要最低限の会話にとどめましょう。
迷惑だとはっきり伝える
デリカシーのない人は、自分が原因で相手に迷惑をかけていることすら気づきません。
表情や態度から、相手の感情を推し量ることができないのです。
そのため、あまりにもしつこい場合は、迷惑だとはっきり伝えましょう。
「迷惑です」「しつこい」「やめてほしい」と、ストレートに言うことが大切。
デリカシーのない言葉に耐える必要はありませんよ。
デリカシーがない人と上手く付き合おう!しつこい時はハッキリ伝えて
配慮や気配りができず、知らないうちに相手を不快にさせるデリカシーがない人。
「なんでそんなこと言うの?」とイライラしたことがある人も多いはず。
「悪気はない」といえばそうかもしれません。
しかし、配慮に欠けた言動でイライラさせられたり、時には傷つけられたりすることもあるのです。
とはいえ、デリカシーのなさをそう簡単には改善できません。
そのため、まずは自分からデリカシーがない人への対処法を実践してみましょう。
上手く付き合ったうえで、あまりにもしつこい場合は「不快です」「迷惑です」とはっきり伝えることが大切ですよ。
- デリカシーがない人は配慮や気配りができないなどの共通の特徴がある
- デリカシーのない人の心理を知ることが大切
- デリカシーがない人とは物理的に距離を置くのがおすすめ
- デリカシーがない人だと割り切るのも方法のひとつ
- 迷惑や不快だと感じたらはっきり伝える