発想力の意味とは?発想力がある人に見られる特徴と発想力を鍛える方法
発想力は、クリエイティブな仕事をしている人だけに求められるスキルだと思っている人もいますが、あらゆる場面で役に立つ能力のひとつです。
つまり、自分がどのような仕事をしていてもどのような生活を送っていても発想力が高いことは物事を有利に進めます。
そこで今回は発想力がある人の特徴を記事にまとめて紹介します。
さらに、発想力を高める方法についても解説していくので、自分の価値や魅力をさらに高めたい人はぜひ参考にしてくださいね。
Contents
そもそも「発想力」とは?
まずは、「発想力」という言葉を正確に知るために、意味や英語表記、「想像力」との違いを覚えておきましょう。
言葉の意味
発想力とは「何かを思いつき、新しいものを生み出す力」を意味する言葉です。
ただし、ある事柄に対しての思いつきは発想力とはいえず、全くのゼロから新たなものを誕生させるのが発想力になります。
言い換えれば、「固定概念にとらわれることなく、アイデアをひねり出す力」と表現することもできるでしょう。
英語表記
発想力を英語で表記すると「creativity」になります。
クリエイトやクリエイティブなど、創造を連想させる言葉はビジネスのシーンで聞く機会も多いため、「creativity」はイメージしやすい英語ではないでしょうか。
「発想力」と「想像力」の違いは?
「発想力」と似た意味の言葉に「想像力」があります。
では、2つの言葉の意味にはどのような違いがあるのでしょうか。
発想力が「ゼロから新しいものを誕生させる力」なのに対して、想像力は「ある事柄について思いついたことを具体的に作り出す力」を意味します。
つまり、
- 発想力:ゼロから新たに思いつく力
- 想像力:既に存在する事柄から予想してイメージする力
と使い分けることができます。
発想力がある人に見られる特徴
発想力がある人には、どのような共通点があるのでしょうか。
ここでは、発想力がある人に見られる特徴を紹介していきます。
何事にも好奇心旺盛
発想力がある人は何事に対しても好奇心旺盛で、ジャンルにとらわれず幅広く情報を集めようとする特徴があります。
それが新たなアイデアの発見につながり、たとえば子どもの遊びに興味を持つことで、他の大人にはない発想ができるようになったりするのです。
失敗を恐れず挑戦できる
発想力がある人は失敗を恐れず挑戦することができる特徴を持っています。
それは失敗を恐れていては自由な発想ができないことを理解しているからです。
たとえ失敗しても、挑戦することによって多くの経験・情報・知識を手に入れることができるため、発想力がある人にとって失敗は恐いものではないのです。
固定概念にとらわれず柔軟性がある
発想力がある人は固定概念にとらわれない柔軟性があるため、周囲が常識や習慣だと思うことに対しても疑問を持ち、盲点的なアイデアをひらめきます。
実在する商品で例を挙げれば、「ブラジャー=女性の下着」という固定概念にとらわれず、男性用ブラジャーという盲点的な発想で新たな商品を誕生させることができているのです。
人とは異なる独自の視点を持っている
発想力がある人は、他人とは異なる独自の視点を持っており、一つの物事に対して複数の視点から見ようとする傾向があります。
そのため、他人が価値のないものと判断したことに対して隠された価値を見出すこともあり、他人には真似できないアイデアや考え方を生み出すことができるのです。
発想力を鍛えるには?実践したい5つの方法
創造的思考が強く働いて生み出される発想力の高さは、受講料を支払って受ける講義などで身につくものではなく、日常生活の積み重ねで鍛えられていくものです。
そこで、発想力を鍛えることのできるおすすめの方法を5つ紹介するので、ぜひ実践してみてください。
さまざまなジャンルの情報を入手する
発想というものは情報の組み合わせによって誕生しやすくなるため、多くの情報を入手するようにしてみてください。
さまざまなジャンルの情報を入手するのがポイントで、自分が興味のあるジャンルだけに絞ってしまうと、身につく知識の幅が狭まってしまいます。
そこで、
- 好きなスポーツのスポンサー商品にも目を向けてみる
- ネットサーフィンをして偶然目にした情報も取り入れる
- 普段見ることの少ないテレビや映画、小説にも触れてみる
などの工夫をして、自分が興味のないジャンルの情報を入手することを意識してみましょう。
価値観の異なる人と積極的に交流する
物事を多方面から見るという意味で、価値観の異なる人と積極的に交流することも発想力を鍛えることにつながります。
たとえば、完璧主義者が適当主義の人間と交流すれば、仲良くなっていく過程で自分では到底たどり着けない考え方や意見に出会うことができるでしょう。
社会人の場合は、異なるビジネスをしている人と交流してみるのもおすすめで、営業職の人が技術職の人と会話すれば、自分にとって未知の体験を聞くことができます。
トライ&エラーを繰り返す
失敗を怖がってしまえば挑戦するモチベーションが下がります。
挑戦する意欲がなくなることで発想する機会が大幅に失われてしまいます。
そもそも、どんなに頭脳明晰な人でも全く失敗しないことは不可能であり、失敗の中から得られることが間違いなくあるのです。
そのため、トライ&エラーの繰り返しによって発想力が高まる可能性がありますし、エラーへの対処法が思いつくだけでも発想力が鍛えられているのです。
アイデアがひらめいたらメモする癖をつける
アイデアは意識してひらめくものではなく、入浴中や食事中など、むしろ別の行動をしているときほどひらめきやすいものです。
そのため、常にメモ帳を携帯するようにして、アイデアがひらめいたときにはメモする癖をつけるようにしましょう。
どんな小さなアイデアでも、メモしておけば発想力を鍛える素材になりますし、テキストなどにまとめて形にすることで、大きな成功につながる可能性もあるのです。
連想ゲームを用いてトレーニングする
場所に関係なく発想力を鍛える方法として、連想ゲームを用いてトレーニングをするというものがあります。
通勤中に電車の中で目にした広告、雑誌のページに載っている写真など、目に入るものからさまざまなことを連想していってみてください。
連想を続けていくうちに面白いアイデアが浮かぶことがあります。
この場合、ゲームといっても一人でやっていることなので、突拍子もない連想をしても全く問題ありません。
発想力を鍛えるヒントになるおすすめの本・アプリを紹介
自分の思考パターンを変えることができず、発想力を鍛えるのが難しいと感じている人は、本やアプリをヒントにして鍛えてみるのもおすすめです。
以下で紹介する本・アプリは、いずれも発想力を鍛えるヒントになりますよ。
【本】発想力「0から1」を生み出す15の方法|大前研一
出典元:https://www.shogakukan.co.jp/books/09825336
著者は起業家の大前研一さんです。
発想するための15の方法が解説されており、新たな市場を作り出すための方法についても触れられているため、ビジネスの成功につなげることができる一冊です。
また、この本はAIへの対抗がテーマの一つになっているので、現代社会で生き残るためにぜひとも読んでおくことをおすすめします。
【本】アナロジー思考|細谷功
出典元:https://str.toyokeizai.net/books/9784492556979/
著者はビジネスコンサルタントの細谷功さんです。
「ある事柄をもとに他の事柄をおしはかって考える」という、アナロジー思考と呼ばれる思考法をテーマにした本で、アナロジー思考を駆使することで斬新なアイデアが生み出されることについて解説されています。
ビジネスに置き換えれば、「既存の商品をもとに新しい発想をする」という行動につながるため、価値創造に活かすこともできますね。
【アプリ】アイデアがザクザク生まれる!「閃け!ひらめくん」
出典元:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.hedge.idea.hiramekun&hl=ja&gl=US
言葉の組み合わせなど、ゲーム感覚で発想力を鍛えることのできるアプリです。
iPhone・Androidの両方で配信されており、「0から1を生み出す」ではなく、「2つ以上のものから新たなものを生み出す」というコンセプトになっています。
アイデア出しが苦手な人は、ぜひインストールしてみてください。
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.hedge.idea.hiramekun&hl=ja&gl=US
【アプリ】子供も大人も楽しめる!「Lumosity」
出典元:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.lumoslabs.lumosity&hl=jp
脳にチャレンジを与えることをテーマにした脳トレアプリです。
このアプリもiPhone・Androidの両方で配信されており、毎日10分のトレーニングによって自分の強み・弱み・思考パターンなどを知ることができます。
ただ発想力を鍛えるだけでなく、現状の自分を見直すこともできるのが特徴です。
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.lumoslabs.lumosity&hl=jp
柔軟な発想力は仕事でもプライベートでも役立つ!
柔軟性のある発想力は仕事でもプライベートでも役立ちます。
仕事の場合、目標達成に向けた方法はアイデアを必要としますし、そのアイデアを出すために求められるスキルは発想力でしょう。
また、プライベートにおいて例を挙げれば、恋愛での駆け引きを考えた場合、柔軟な発想力があればさまざまな駆け引きを展開できます。
発想力が高くなれば周囲にも認められ、自己肯定感を高めることにもつながるといえるでしょう。
自分の価値を高めるためにも、柔軟な発想力を身につけることを意識してみてくださいね。
- 発想力とは、「何かを思いつき、新しいものを生み出す力」を意味する言葉
- 発想力がある人には、「何事にも好奇心旺盛」などの特徴が見られる
- 発想力は、「さまざまなジャンルの情報を入手する」などの方法で鍛えることができる
- 柔軟な発想力を持つことは、ビジネスに限らずプライベートにおいても有利に働き、恋愛の駆け引きなどに活かすことができる