初志貫徹(しょしかんてつ)の意味とは?使い方と例文を紹介
「初志貫徹」は、「最初に決めた志を最後まで貫き通す」という意味の言葉です。
座右の銘やスピーチで用いられることが多い言葉なので、意味や使い方などをしっかりと理解しておきましょう。
この記事では、初志貫徹の意味や使い方を例文つきで紹介します。
記事後半では類義語や対義語についても解説するので、初志貫徹という言葉について深く知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
初志貫徹の意味
初志貫徹(しょしかんてつ)は、「最初に決めた志を最後まで貫き通す」という意味の言葉です。
最初に自分の中で決めた約束や目標があっても、時間が経つにつれて気持ちが変わってしまったり、面倒くさくなってしまったりして、最後までやり通すことができない人は多いでしょう。
初志貫徹を実行できる人は、自分の中に強い芯があります。
周りの人から魅力的に思われるので、多くの尊敬を集めるでしょう。
初志貫徹の由来
初志貫徹は、「初志」と「貫徹」の二つの熟語が組み合わさってできています。
「初志」は、最初にやると決めたときの気持ちや目標を意味します。
「貫徹」は、貫き通すこと、最後までやり抜くことを意味する言葉です。
この二つが合わさって「初志貫徹」という四字熟語になります。
【例文つき】初志貫徹の使い方
初志貫徹は、座右の銘やスピーチなどで使われることが多いです。
初志貫徹を使った例文をいくつか紹介するので、参考にしてみてください。
【例文】
- 就職活動をしていて座右の銘を聞かれたので、初志貫徹と答えた。
- 苦しい局面は何度かありましたが、初志貫徹して乗り越えました。
- 彼がこれだけの成果を出すことができたのは、小さな頃からの意志を初志貫徹したからでしょう。
- 自分が決めたことなのに、誘惑に負けてしまって初志貫徹することができなかった。
- 初志貫徹の精神で努力を続けてきたから、絶対に大丈夫だ。
初志貫徹に「精神」という言葉をつなげることで、「初志貫徹の精神」のように意味を強めることもできます。
初志貫徹の類義語
ここでは、初志貫徹の類義語を紹介します。
初志貫徹と似た意味の言葉を知って、さらに理解を深めましょう。
徹頭徹尾
徹頭徹尾(てっとうてつび)は、「最初から最後まで貫き通す」という意味の言葉です。
「徹」は「貫き通す」を意味し、「頭」と「尾」は「初め」と「終わり」を意味しています。
初志貫徹とほぼ同じ意味ですが、初志貫徹のように「〜する」という使い方はできません。
「徹頭徹尾する」と表現しないように注意しましょう。
【例文】
- 私は徹頭徹尾あなたの味方でした。
- 彼は私の存在を徹頭徹尾無視してきた。
首尾一貫
首尾一貫(しゅびいっかん)は、「主張や物事に対する姿勢が一貫して変化しないこと」を意味する言葉です。
「首」と「尾」は「初め」と「終わり」という意味で、「一貫」には貫き通すという意味があります。
初志貫徹と首尾一貫は類語ですが、貫き通してきた期間が長い場合には初志貫徹が使われます。
初志貫徹は「小さな頃から」などの長期的な期間で使われますが、首尾一貫は「一つのイベントや出来事の間」ぐらいの期間で使われることが多いです。
【例文】
- 彼の考えは気分で変わるため、首尾一貫していない。
- 彼女の首尾一貫した主張には、とても説得力がある。
終始一貫
終始一貫(しゅうしいっかん)は、「初めから終わりまで態度や行動を変えないこと」を意味する言葉です。
「終始」は「始めから終わりまで」を意味していて、「一貫」は「態度や行動を貫き通す」という意味があります。
【例文】
- 私達は終始一貫して、政府の判断に反対してきた。
- 彼女は終始一貫して意見を曲げることはなかった。
初志貫徹の対義語
初志貫徹には反対の意味の言葉がいくつかあります。
最後に、初志貫徹の対義語について紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
朝令暮改
朝令暮改(ちょうれいぼかい)は、「命令や政令がすぐに変更されるので、一定しないこと」を意味する言葉です。
意見や方針がすぐに変わるという意味があるため、ネガティブな表現として使われます。
【例文】
- 上司の意見が朝令暮改なので、部下が困っている。
- 今朝の会議で決まったことがもう変更になるなんて、まさしく朝令暮改だ。
融通無碍
融通無碍(ゆうずうむげ)は、「行動や考えに何の障害もなく、自由でのびのびしていること」を意味する言葉です。
「融通」は「問題なく通ること」を意味していて、「無碍」は「妨げのないこと」を意味しています。
初志貫徹の対義語ではありますが、「融通無碍」もポジティブな意味を持ちます。
【例文】
- ルールに縛られていては問題が解決しません。もっと融通無碍に考えましょう。
- 融通無碍な彼女の生き方に憧れる人は多い。
臨機応変
臨機応変(りんきおうへん)は、「状況に応じて行動すること」を意味する言葉です。
「臨機」は「事態に望むこと」を意味していて、「応変」は「変化に応じること」を意味しています。
【例文】
- 救急隊員の臨機応変な対応によって、命が救われた。
- ビジネスシーンでは、臨機応変に対応することが大切だ。
初志貫徹の意味や読み方を知って、正しく使おう
初志貫徹とは「最初に決めた志を最後まで貫き通す」という意味の言葉です。
座右の銘にしたり、ビジネスシーンで目にしたりすることもあるでしょう。
初志貫徹を使うときは正しく意味や使い方を理解しておきたいですよね。
類語や対義語についてもしっかり把握して、初志貫徹についての理解を深めましょう。
- 初志貫徹の意味は「最初に決めた志を最後まで貫き通す」
- 初志貫徹の類義語は「徹頭徹尾」「首尾一貫」「終始一貫」
- 初志貫徹の対義語は「朝令暮改」「融通無碍」「臨機応変」