「後方彼氏面」の意味や類語・対義語とは？厄介オタクがよく言うセリフ5選

「後方彼氏面」とは、アイドルオタク界隈でよく使われる言葉です。

SNSやネット掲示板などで見かけたことがあるという人は多いのではないでしょうか。

今回の記事では「後方彼氏面」の意味や、後方彼氏面しがちなオタクの特徴を解説していきます。

言葉の使い方を間違えないようチェックしておきましょう。

「後方彼氏面」とは

まずは「後方彼氏面」の意味や類語、対義語について見ていきましょう。

意味

「後方彼氏面」とは、アイドルライブやイベントにおいて、客席の後ろのほうで静かに演者を見守っているファンを指すオタク用語です。

訳知り顔で後方にいるファンの様子が、「関係者気取り」「女性アイドルの彼氏気取り」に見えることが、「後方彼氏面」の由来とされています。

また、普段の口ぶりもなぜかアイドルに対して上から目線で、他のファンと自分は違うアピールをしがちな傾向があります。

類語

「後方彼氏面」の類語としては以下の言葉を挙げることができます。

いずれも、特別な自分やクールな自分を演出することを意味する言葉です。

後方彼氏面する人はナルシストタイプであることが多いかもしれませんね。

対義語

アイドルオタク界隈では「後方彼氏面」の対義語も存在します。

ライブやイベントで最前列に行きたがる「最前厨」や、推しからの反応を強く要求する「レス厨」が対義語といえるでしょう。

最前厨は周囲の人の迷惑を顧みず前方エリアを占領したり、レス厨はレスポンスが欲しいあまり過激なパフォーマンスに走ったりすることがあります。

後方彼氏面する人と同様に「ちょっとイタいファン」を表す言葉です。

【厄介度別】後方彼氏面の種類

後方彼氏面と一言で言っても、実際は以下のようにさまざまなタイプが存在します。

厄介度と併せてチェックしていきましょう。

【後方彼氏面厄介オタク】厄介度90％

後方彼氏面厄介オタクとは文字通り、後方彼氏面かつ厄介オタクの特徴を兼ね備えた人のことです。

マウントをとろうとしたりマナー違反な行為をしたりと、一度関わると面倒なことになりかねません。

古参であることを必要以上にアピールする人物には、気をつけたほうがいいでしょう。

【後方彼氏面同担拒否厄介オタク】厄介度70％

後方彼氏面同担拒否厄介オタクとは、後方彼氏面かつ推し被り敵視を併発しているファンを指します。

推しが被っている人とは会話もしたくない、という過激なタイプのことです。

中にはアイドルの婚約者かのように振る舞うほど、思い込みの激しい人もいます。

嫉妬心をメラメラ燃やしてくるようなオタクには近づかないのが吉です。

【後方彼氏面おじさん】厄介度50％

後方彼氏面おじさんとは、推しに対してまるで親戚のおじさんのように過保護になってしまうタイプのことです。

「おじさん」とはいうものの、ファンの年齢は関係ありません。

過保護度が高いオタクは若くても、「後方彼氏面おじさん」と呼ばれることがあります。

推しのアイドルがいじられれば、即刻運営に苦情メールを入れるため、少々厄介なところがあるでしょう。

後方彼氏面しがちなオタクの特徴

後方彼氏面するファンは、後ろで応援しているだけならあまり害はなさそうです。

しかし実際はイタい発言をしたりマナー違反な行為をしたりなど、他のファンから引かれている面も少なくありません。

なぜ後方彼氏面しがちなファンは厄介オタク扱いされてしまうのでしょうか。

彼らの特徴をチェックしていくと、その答えが見えてくるかもしれません。

アイドルをデビュー当時から応援している

後方彼氏面するオタクは、アイドルをデビュー当時から応援しているいわゆる「古参」が多いです。

売れない時代から応援していれば愛着が人一倍なのも当然ですが、なぜか「自分がここまで立派にした」とでも言いたげな言動が目立ちます。

新規のファンには上から目線で解説しがちなのが、後方彼氏面するオタクの特徴です。

ライブ中にやたらと頷く

ライブ中にやたらと頷くアクションが多いのも、後方彼氏面するオタクの特徴でしょう。

一般のファンと自分は違うと思っているので、ヲタ芸やコールをすることはありません。

みんなと一緒に盛り上がるのはプライドが許さないのです。

代わりにやたらと頷いて「わかっている」雰囲気を出すのが、後方彼氏面するファンなのです。

腕組みしながらライブに参加する

後方彼氏面タイプのファンは、なぜか腕組みしながらライブに参加します。

堂々とした雰囲気で終始落ち着いており、腕を振り上げたりコールしたりといったアクションは行いません。

静かにライブに参加することで、他のファンとは違う自分を演出しています。

ライブ会場ではグッズを購入しない

後方彼氏面しがちなファンは、ライブ会場ではグッズを購入しません。

通常、ライブ開催の記念にグッズを買いたくなるのが素直なファン心理でしょう。

しかし後方彼氏面する人は、「アイドルの彼氏のような存在」である自分にグッズは必要ないと思っています。

特別な存在でいるために、大勢いるファンの一味になりたくないのです。

とはいえ、後日しっかりとオンラインでグッズ購入している人も少なくありません。

ステージスタッフと親しげにする

ステージスタッフと親しげにするのも後方彼氏面する人の特徴です。

たしかに初期からのファンであれば、顔見知りになっているスタッフもいるでしょう。

しかし、やたらとそうしたつながりを他のファンに見せつけるのは、「別格な自分」をアピールしたいからです。

また、中には昔からのファンなだけでスタッフとのつながりは一切ない、ポーズだけ親しげにするパターンもあります。

後方彼氏面する人がよく言うセリフ5選

最後に、後方彼氏面する人が実際に言いがちなセリフを紹介します。

以下の言葉をよく口にする男性は、厄介オタクの可能性大です。

「俺も鼻が高いよ」

「鼻が高い」というのは自分の子どもや親族など、身近な人間の功績に対して使う言い回しです。

後方彼氏面する人は、自分とアイドルの距離が近いと信じている傾向があります。

そのため、「俺も鼻が高いよ」とまるで身内であるかのごとく、アイドルの活躍を評することに疑問を持ちません。

しかし、周囲からすれば「何目線だよ」と図々しい彼氏面感にうんざりしてしまうでしょう。

「上手くなったな」

後方彼氏面する人は、配信へのコメントやライブでの感想などで、推しに対して「上手くなったな」と言いがちです。

昔から応援している古参は、過去の拙かったパフォーマンスと現状を比べて、アイドルの成長を喜ばしく感じることが少なくありません。

たしかに推しの成長は喜ばしいものですが、他のファンと違う自分をアピールするための一言でもあるでしょう。

「前回より良かった」

後方彼氏面する人は「前回より良かった」というセリフも使いがちです。

このセリフは他のファンへのマウントに使われることもあれば、推しへのアピールとして伝えることもあります。

過去のライブとの違いに気づける常連っぽさを、周囲の人にもアイドル本人にも知ってもらいたいのでしょう。

「いい表情してるなあ」

ステージ上のアイドルはキラキラとして魅力的な顔をしているもの。

そのような姿を見て、後方彼氏面する人は「いい表情してるなあ」とよく口にします。

しみじみと発するため、まるでアイドルのよき理解者に見えることもあるでしょう。

ときには保護者のような目線で推しを愛でるのが、後方彼氏面タイプのファンなのです。

「今日も頑張ったね」

後方彼氏面する人は、握手会の際に「今日も頑張ったね」というセリフを使いがちです。

握手会はアイドルと直接会話できる貴重な機会ですが、後方彼氏面する人はここぞとばかり他のファンとは違う自分を演出します。

そのため「今日もパフォーマンス良かったよ」と、アイドルを見守る身内のような発言をすることが多いのです。

後方彼氏面はネガティブな意味合いが強い言葉

アイドルオタク界隈でよく使われる「後方彼氏面」は、アイドルの彼氏みたいな振る舞いが目立つファンを指す言葉です。

単に後方で頷いている程度なら問題ありませんが、他のファンへのマウントやアイドルへの過剰な彼氏面が目立てば、一気に厄介オタク扱いされてしまうでしょう。

アイドルを応援する姿勢は自由ですが、ときには客観的に自身の振る舞いを振り返ることも大事です。

もし他人から「後方彼氏面」と指摘されたら、ネガティブな意味として受け取るのがベターでしょう。