上長とは?意味や「上司」「先輩」との違い、使い方を解説
「上長」は、「先輩」や「上司」と同様に目上の人を指す言葉です。
しかし、日常生活で使う機会のない言葉なので、「先輩や上司は分かるけど、上長は具体的にどういう意味か分からない」という人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「上長」の意味や「先輩」「上司」との違い、具体的な使い方を解説していきます。
この記事を参考に、3つの言葉をきちんと使い分けられるようになりましょう!
Contents
上長(じょうちょう)とは
「上長(じょうちょう)」とは、自分より地位も年齢も上の人を指す言葉です。
地位も年齢の上の人を指す言葉なので、自分より地位が上だとしても、年齢が下の場合は「上長」とは呼べません。
上司との違い
「上司」と「上長」の違いは、年齢を含むかどうかがポイントです。
「上司」は地位が上の人全般を指す呼び方であり、年齢に左右されません。
一方、「上長」は年齢も地位も含めて上の人を指します。
年齢関係なく上の立場の人であれば「上司」、年齢も立場も上の人には「上長」を使うと覚えておきましょう。
先輩との違い
「上長」は自分より地位も年齢も上の人を指しますが、「先輩」と呼ぶかどうかに地位や年齢は関係ありません。
ビジネスシーンでは、自分よりも社歴が長い人であれば全員「先輩」と呼びます。
自分より年下であっても、先に企業に入社したのであれば「先輩」にあたります。
上長の使い方
続いては、「上長」の具体的な使い方を解説します。
社内での電話対応
社内電話では、「上長」を使うよりも役職名を用いた方が自然です。
「上長の部長に伝えておきます」でも問題ありませんが、「部長に伝えておきます」と伝えた方がスムーズにやり取りができます。
「上長」を使うかどうかは、社内のルールや社風によって判断するのがベターです。
また、上長本人に用件を伝える場合も「上長」は使用せず、「部長に伝言があります」「〇〇部長に伝言です」といったように役職名で呼びましょう。
社内でのメール対応
メールで上長とやり取りする場合も役職名を使うようにしましょう。
宛名に「上長」と書くのではなく、「〇〇部長」「〇〇専務」など、名前+役職名にするのがマナーです。
社外とのやり取り
社外からの電話やメールへの対応で「上長」を使うのは避けましょう。
この場合は名前のみ、もしくは役職名と名前でやり取りするのがマナーとなっています。
たとえば、社外からの電話で上長に変わる際「〇〇上長ですね。少々お待ちください」と言うのは不適切です。
「ただいま〇〇に変わります」「課長の〇〇ですね。少々お待ちください」といったように対応をしましょう。
商談先で解決できない問題があったとき
商談先で、上の人間の意見が必要になることもあるでしょう。
案件を持ち帰りたい場合は「上長の〇〇に確認いたします」と言えば、上の人間に指示を仰ぐということを伝えられます。
「上司の〇〇に確認いたします」「〇〇に確認いたします」と言っても問題ありません。
「上司」と呼ぶか「上長」と呼ぶかは、年齢を加味して判断しましょう。
上長を使うときのポイント
最後に、「上長」を使う前に押さえておくべきポイントを解説します。
使用していいのは社内の他部署に向けてのみ
「上長」は、基本的には社内の他部署に向けてのみ使います。
社内の他部署であれば「上長の〇〇部長に代わります」といったように使うことができます。
ただ、やはり自然なのは役職名を使用することです。
「〇〇部長に代わります」「部長に代わります」と言う方が、よりスムーズなやり取りができるでしょう。
直接相手に向かって使わない
「上長」は、直接相手に向かって使わないようにしましょう。
「〇〇上長、相談させていただきたいことがあります」といった使い方は不適切です。
「〇〇部長」「〇〇課長」といったように、名前+役職名で呼ぶようにしましょう。
もしくは役職名のみで呼ぶのもOKです。
上長・上司・先輩を正しく使い分けよう
「上長」「上司」「先輩」は混同しやすいため、使い方を間違えることが多いです。
しかし、いずれもきちんと定義のある言葉なので、正しく使い分けるようにしましょう。
地位も年齢も上の人であれば「上長」、地位が上の人は「上司」、自分より社歴が長い人は「先輩」にあたります。
また、「上長」を使うときのポイントも押さえておきましょう。
基本的には社内の他部署に向けて使うべきであり、社外の人間に使ったり本人を直接「上長」と呼んだりするのはNGです。
いずれも社会人の基本的なマナーなので、正しく理解しておくようにしましょう。
- 「上長(じょうちょう)」とは、自分より地位も年齢も上の人を指す言葉
- 「上司」は地位が上の人全般を指す呼び方である一方、「上長」は年齢も地位も含めて上の人を指す言葉
- 「上長」は自分より地位も年齢も上の人を指すが、「先輩」は自分より社歴が長い人全員を指す
- 「上長」を使うときのポイントは、「使用していいのは社内の他部署に向けてのみ」「直接相手に向かって使わない」