【辞書】当て馬(あてうま)の意味・語源とは?例文と使い方、されやすい人
恋愛やビジネスシーンなどで時として使われる「当て馬」。
「当て馬の意味が知りたい」「自分が当て馬にされているのかもしれない…」そう思ったことがあるのではないでしょうか。
そこで今回は、当て馬の意味や恋愛シーン・ビジネスシーンでの言葉の使われ方、当て馬になりやすい人の特徴などを解説します。
Contents
当て馬とは?
「当て馬」とはよく聞く言葉ではあるけれど、意味はよくわかっていないという人は多いのではないでしょうか。
ここでは、本来の意味に加えて一般的によく使われる意味を紹介します。
本来の言葉の意味・語源
「当て馬」とは、本来は馬の種付けの際にその気にならない種牡馬(牡馬)を発情させるために使われたメス馬(牝馬・雌馬)のことです。
オス馬が発情したら本来のメス馬と代わり、交尾を成功させやすくします。
馬産用語では「試情馬(しじょうば)」といいます。
ちなみに競走馬が引退後、種牡馬となることがあるようです。
一般に使われている意味
オス馬を発情させるためだけの当て馬にたとえて、一般的には「目的達成のために相手の出方や様子を観察するためだけに仮の人間を出すこと」という意味で使われています。
当て馬が使われるシチュエーション
それではさっそく、実際どのような場面で当て馬が利用されているのかみていきましょう。
恋愛シーンでの当て馬
恋愛では、恋愛成就目的で自分の好きな人に対して「他に好きな相手」がいるように匂わせることがあります。
この本命ではない「他の好きな相手」が当て馬です。
このように、自分の好きな相手がどういう対応をしてくるのか、様子をうかがうという恋愛テクニックのひとつとして当て馬が使われることがあります。
たとえば、AさんはBさんのことが好きだけれども、Bさんからあまりいい反応をもらえてないとします。
その場合、AさんはBさんに嫉妬させて自分のことを好きにさせようと、第三者であるCさんのことが気になっているふりをします。
これが原因でCさんがAさんのことを好きになってしまった場合、Cさんは「当て馬」になってしまうのです。
そうなると面倒なことになりかねないため、当て馬はあまりおすすめできない方法です。
ビジネスシーンでの当て馬
ビジネスでは、ある人の信頼や評価を上げるために当て馬として使われることが多いです。
たとえば、新人スタッフのAさんが顧客対応をしたけれども、新人がゆえにしどろもどろになってしまい、顧客を不安な気持ちにさせてしまったとします。
そこでベテランスタッフのBさんが現れてスマートな対応をすると、顧客は「Bさんが信頼できる人間である」と認識し、契約につながりやすくなります。
こういった演出の場合は、新人スタッフAさんが当て馬として利用されているということです。
他にも本命の企画を通すため、スポンサーや企業上層部などの視線をまず集める目的で制作したダミーの企画案のことも、当て馬といわれることがあります。
野球での当て馬
相手チームの出方を探るために、仮登録される選手のことを「当て馬」ということもあります。
相手チームの出方がわかったら、別の本命選手が出場。
当て馬の選手は試合には出場しません。
「当て馬」の意味や、当て馬にされやすい人の特徴について漫画 動画でも詳しく紹介しています。
後輩OLのマイに当て馬として利用される、独身アラサーOLミサキ…
ストーリーに乗せてわかりやすく解説しているので、本記事と合わせてぜひご覧ください!
「当て馬」という言葉の例文
仕事でも恋愛でも、気がついたら誰かに踏み台として都合よく利用されているということがあります。
イケメンモテ男子やモテカワ女子に自分は利用されていた…
この例文はそういった状態を指す言葉です。
誰かに自分が利用されるのではなく、自分の大切な相手のために自分をうまく使わせるということです。
親友から「自分の恋を成就させるために当て馬として利用させてほしい」と事前に相談された場合、この例文が成り立ちます。
親しい友達だからこそ、当て馬を演じて恋の茶番劇の手助けをしてしまうのでしょう。
場合によっては悪役を演じることもあります。
「当て馬」と「かませ犬」の違い
当て馬と同じような意味を持つ言葉として、「かませ犬」という言葉があります。
実はこの2つは似ているようで全然違う言葉です。
そもそも、かませ犬という言葉はいわゆる「やられ役」。
誰かの引き立て役として利用されてしまう弱い相手こそがかませ犬です。
このことから、利用する側の好感度や信頼感を上げるために利用される当て馬とは全く違う意味をもちます。
当て馬にされやすい人の特徴
どのような性格の特徴を持った人が当て馬にされやすいのか見ていきましょう。
お人好しで真面目
当て馬にされやすい人の特徴として、男子でも女子でもお人好しで真面目であることが挙げられます。
他人から何かを頼まれると断れずに、ついつい自分を犠牲にしてしまう上に、一度依頼を引き受けたら必ず最後までやりきるというのが、お人好しな人の特徴です。
困った人がいたら、つい声をかけてしまうことありませんか?
頼んだことを断われないだけでなく、途中で放り投げたりしないので、利用する側からするととても都合がよく、扱いやすい相手になってしまいます。
周りに流されやすい
基本的に周りに合わせていて、自分の意見をあまり持たない性格の人も当て馬候補として利用されやすいです。
こういった性格の人は当て馬役をあてがわれたときに、あっさり承諾してしまう傾向があり、それが都合よく利用される原因となっています。
自信がなく消極的
自分に自信がなく、さらに消極的な性格の人も当て馬にされやすいです。
この性格から「こんな自分でも頼ってもらえるんだ」「所詮、自分は誰かに当て馬にされるくらいがちょうどいい人間だ」と考えてしまうため、他人に利用されやすくなってしまいます。
話すことに苦手意識を持っている
話すことに対して苦手意識を持っていることも当て馬になりやすい人の特徴です。
これはビジネスシーンの当て馬でよく利用される性格です。
たとえば、当て馬役のAさんがはじめにプレゼンをしたとします。
しかしAさんは話すことが苦手なためにあまり良いプレゼンができませんでした。
そこで、Aさんの次に本命役のBさんがプレゼンをします。
話すことに苦手意識のないBさんのプレゼンは、Aさんのプレゼンを聞いた後だとより説得力があるものに聞こえるのです。
サポートすることが好き
サポートすることが好きだという人も当て馬に利用されやすいです。
こういった性格の人は「誰かの役に立つことが好き」なので、当て馬だとしてもあっさり引き受けてしまいます。
さらに、利用する側からしても、そういった優しい性格はつけこみやすいものなのです。
経験が浅い
恋愛においてもビジネスにおいても、経験が浅い人は当て馬にされやすいです。
理由として「自分が当て馬として利用されていることに気が付きにくい」ということが挙げられます。
経験が浅いと誰かに利用されることがあるので、注意したいところです。
口が固い
口が堅い人も当て馬役のターゲットにされやすいです。
こういった性格の人は、自分が当て馬にされてもそのことを他人にペラペラ話したり、騒ぎ立てたりすることがありません。
当て馬として相手を利用しようとする人はそこにつけこんでくるのです。
当て馬にならないための対処法
誰しも当て馬にはできればなりたくないですよね。
最後に、当て馬にならないための対処法をお伝えします。
自分の意志を主張する
ここまで読んでいただいたならば、自分の意見をハッキリ言えない人は当て馬として利用されやすいということがお分かりいただけたと思います。
当て馬にされないためには、自分の意見を主張することが大切なのだとお気づきのはずです。
少しずつでいいので、人と接する際は意識するようにしてみてください。
ハッキリ断る
「自分の意見を主張する」ということと通じるものがありますが、自分が嫌なことをハッキリ断る性格の人は、他人からするととても利用しにくい存在です。
当て馬にされそうな状況になったら「当て馬になりたくない」と断る姿が大事です。
そうすることで「あいつは当て馬役を引き受けてくれない」と強く印象付けることができます。
関係を見直すために距離を置く
当て馬として自分が相手の都合の良いように利用されている関係性というのは、あまりいい関係とはいえません。
ここは一旦距離を置いて、このままの関係を続けて幸せになれるのかどうかじっくり考えてみることをおすすめします。
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いいように使われる当て馬にはなりたくない!
「当て馬」の意味や使われ方、実際に当て馬として利用されやすい性格や、利用されないため対処法などを紹介しました。
他人に都合よく利用されるのは誰しも不愉快に感じるものです。
会社やコミュニティなどで自分が当て馬にされてしまいそうなときは、ぜひこの記事の情報を参考にしてみて下さい。