メシマズの意味とは?料理がまずくなる理由や改善方法など解説
時短料理や簡単レシピが数多く発信され、料理が苦手な人でも人並みな食事を作れる近年ですが、一部ではいまだに「メシマズ」という言葉が囁かれています。
今回は、漫画の題材としても使われる「メシマズ」に含まれた意味と「メシマズ」が無くならない原因や、改善方法について紹介します。
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メシマズの意味とは?
メシマズとは「飯がまずい」を表すネットスラングです。
これには大きくわけて2つの意味があり「嫁の飯がまずい」「他人の幸せで飯がまずい」とされています。
まずはそれぞれの意味について詳しく見ていきましょう。
他人の幸せでメシがまずい
これは人の成功や幸せに対する、妬み嫉みをネタにして作られた言葉です。
「あいつが美人と結婚したとかメシマズ」
「優勝があのチームなのとかまじメシマズなんだけど」
このような使い方をされますが、匿名掲示板が全盛期の頃に使われていた言葉なので、近年ではこちらの使い方や意味を知らない人も多いでしょう。
作った料理がまずい
「メシマズ」は、ほとんどの場合こちらの意味で使われます。
これは、匿名掲示板に既婚男性が「嫁の飯がまずい」と発言したことから広まったといわれています。
以降は「メシマズ=料理が下手」という使われ方が一般的になり、美味しくなさそうな料理をまとめたスレッドも作成されました。
今でも「メシマズ嫁」「メシマズ女」など、自分の奥さんの料理に対する悩みやネタをSNSに投稿する旦那がいるのです。
では「メシマズ」な人には一体どのような特徴があるのか、次項からより掘り下げてご紹介します。
メシマズ嫁の料理の特徴
まず紹介するのは、メシマズ嫁が作る料理の特徴です。
ネット上でも「普通では考えられない」とされるメシマズ嫁の料理ですが、一体どんな特徴があるのでしょうか。
味付けがおかしい
メシマズ嫁の一番の特徴は味付けです。
味が薄すぎる濃すぎるのは当たり前、下手したら味がないなんてことも。
さらには、なぜこの料理にその調味料を使った?と思うような異次元の味も出来上がります。
メシマズ嫁は味付けに関する常識がないにもかかわらず、勘で味付けをするため、美味しい料理からは程遠くなってしまうのです。
火加減がわかっていない
火加減がわかっていないのも、メシマズ料理のあるあるです。
料理を焦がすのはもちろん、生焼けになっていることも多いでしょう。
食材の種類や大きさによって、火加減は重要な調理要素。
しかし、メシマズ嫁は「火さえかければいい」と思う傾向が多く、なぜ焦げるのか、生焼けになるのかと考えないのです。
異臭がする
食材の鮮度や、消費期限にこだわらないメシマズ嫁もいます。
明らかに生臭くなっている魚、肉も「生ものだからしょうがないよね」と使ってしまう場合も。
結果、料理から異臭がして食べられないといったケースもあるのです。
これは衛生上大変危険なので、早めに注意・対処しなければいけません。
異臭がする料理が出た場合は、口にせず異臭の原因をしっかり確かめて、メシマズ嫁にしっかり注意をしましょう。
盛り付けが適当
作ったものの盛り付けにこだわらないのも、メシマズ嫁あるあるです。
ただ盛り付けが苦手なだけならまだしも、困るのは違う味つけの料理を同じお皿に盛りつけるケースです。
メイン料理のソースがデザートの果物にまでかかっていたり、揚げ物と酢の物が隣同士で混ざってしまっていたりと不思議な盛り付けをしてきます。
普通は、なぜ器を分けないのかと思うのですが、メシマズ嫁にはそうした配慮ができない傾向があるのです。
色がおかしい
メシマズ嫁は、普通では考えられない組み合わせの素材を使用する場合も多いです。
結果、料理ができあがった際の色味にも、影響が出る場合があります。
また、料理の名前から勝手に色を想像するケースがあるのも怖いところ。
実際に「グリーンカレー」と聞いて、カキ氷用の緑シロップを入れたという報告も話題になりました。
また、色味は食欲にも働きかけるため、明らかに食欲のなくなる色彩の料理を作る場合はメシマズ嫁といえるでしょう。
メシマズ料理になるのはなぜ?
メシマズ嫁の料理の特徴には驚かされますが、なぜそんな料理ができあがってしまうのでしょうか。
ここでは、メシマズ料理になってしまう原因について紹介します。
味見をしない
基本的に、メシマズ嫁は味見をしません。
見た目が何とかなっていれば、大丈夫だろうと考える人が多いのです。
また、味見をしたとしても普通の人とは味に対する感覚が異なる場合もあります。
びっくりするような味付けが、実家の味で食べ慣れているなど理由はさまざまですが、味覚障害を起こしている可能性もあります。
あまりに味の感覚がおかしいと思った場合は、一度病院で検査をしてみましょう。
レシピ通りに作らない
今や、ネット上でも簡単レシピが無数に溢れています。
しかしメシマズ嫁の場合は、面倒くさがってレシピを見ようとしません。
ある程度料理経験があっても、調味料や下処理などの細かい工程はレシピ通りでないと、美味しいと思えるものを作るのは難しいこと。
それを完全に勘でおこなっているのですから、メシマズ料理になる確率は格段に上がります。
料理の基本がわかっていない
メシマズになる大きな理由のひとつが、そもそも料理の基本がわかっていないことです。
料理の基本もさまざまですが、例えば「米は水でとぐ」「土の付いた野菜はしっかり洗う」「調味料は適した分量を入れる」などです。
料理をする人からすれば当たり前のことも、メシマズ嫁にとってはどれも備わっていない知識。
基礎知識を自分で調べてくれればまだ改善の余地はありますが、メシマズ嫁になるほど自分の想像で料理をするため、一向に改善しないのです。
面倒だと思う工程は無視する
料理には、少々面倒でもおこなわないと味を損ねてしまう過程があります。
たとえば、魚の臭み抜きや内臓取り・辛みの強い野菜を水にさらすといったものです。
メシマズ嫁の場合は、まずこの工程は全てスルーします。
ここには、やはり料理の基礎知識が欠落している影響があり、どこで料理が不味くなってしまうのかを考えていません。
それよりも、自分が面倒だと思う工程をおこなわないことのほうが大事と考えているのです。
オリジナリティを出そうとする
料理の基本工程をわかっていないメシマズ嫁ほど、オリジナリティにこだわる傾向があります。
なぜか「自分だけのオリジナルレシピ」や「我が家だけの隠し味」を試したがるので、想像を絶するような料理ができてしまうことも。
個性を出すのはいいことですが、それは料理の基礎が備わっているからこそできる応用です。
それがないメシマズ嫁が、オリジナルや隠し味で美味しい料理を作れることはまず無いでしょう。
食への興味が薄い
そもそも食への興味が薄いことが、原因の場合もあります。
自分でも作った料理がまずいとは思っていても「お腹に入れば一緒」と思うケースも実際にあるのです。
この場合は親も料理下手なケースが多く「ご飯=美味しいものを食べるべき」といった概念がないため、まずい料理を改善しようとしません。
メシマズ嫁の料理を改善する方法
メシマズ嫁の料理を食べ続けるのは、心身ともにストレスがかかります。
しかし、そんな料理は今からでも充分改善の余地があるのです。
ここでは、メシマズ嫁の料理を改善するおすすめの方法について紹介します。
一緒に料理を作る
一番おすすめの改善策は、一緒に料理を作ることです。
そうすれば、どの工程がメシマズに繋がっているのかがわかり、その場で指摘・改善ができます。
お子さんがある程度大きい年齢なら、親子で料理を作るのもいいでしょう。
とにかくメシマズ嫁に1人で料理をさせず、改善点を探していくことがメシマズを脱する近道となります。
おかしな味はしっかり伝える
おかしな味がした場合は、それをはっきりと伝えましょう。
また、その味になるために何を使ったのかが聞き取れれば、味付けの改善に繋がります。
ただしこのとき、責めるような言い方はNGです。
とくにメシマズの自覚がない場合は、改善するどころか料理を一切しなくなる可能性があります。
また、味の好みは人それぞれなので、自分の好みではないなどの不満は避けましょう。
あくまで「誰が食べてもおかしいだろう」と思うレベルの味を、指摘してください。
もしお子さんがいるのであれば「ママの料理は味が変だよ」と伝えて貰うのも手段です。
レパートリーを限定する
メシマズ嫁は基本はさておき、さまざまな料理に手を出そうとします。
基本的な料理が作れないので、当然他の料理が美味しくできることはありませんが、好奇心は旺盛なのです。
そこでまずは、レパートリーを3品ほどに絞り、それが美味しくできるまで繰り返し練習するのも改善に繋がります。
おすすめは、
- 料理の基本が詰め込まれた肉じゃが
- 味の調整が意外と難しいお味噌汁
- 火加減の勉強にもなる野菜炒め
などです。
これらが美味しくできるようになれば、ある程度料理のコツが掴めてくるはず。
そこから徐々に、新しい料理へ挑戦してもらいましょう。
料理教室を勧める
メシマズ嫁には、料理の話をしたり指摘してくれるような人が周りにいません。
そのため自分の料理に疑問を持たずに、改善が見られないのです。
そんな時には、料理教室へ参加させてみるのがおすすめです。
しっかりと料理研究家やプロのレシピを学べますし、周りの人の料理の仕方を見て自分が間違っている点に気付きやすくなります。
グループワークの料理教室ならなおさら、間違っている点をグループ内で指摘されるので知識の向上にも繋がるでしょう。
キッチン家電に頼る
最終手段としては、キッチン家電に料理を任せましょう。
今は材料を入れるだけで全ての工程をおこなう家電が、多数発売されています。
レシピに書いてあるもの以外は一切入れないようにと、良く言い聞かせておけば、メシマズになることはまず無いでしょう。
あとは最低限、米の炊き方さえ覚えてくれれば平和な食卓になります。
メシマズは直せる!原因や改善方法を知って楽しい食卓を作っていこう
食事は毎日の生活に欠かせないものです。
そのため、妻のメシマズ状態を放置するのは健康にもよくありません。
今回ご紹介した原因や改善方法を知って、メシマズ嫁をメシウマ嫁にと変えていきましょう。
家庭料理が美味しくなれば、夫婦仲も向上して楽しい毎日が送れますよ。
- メシマズ嫁に料理の「普通」が通用しない
- メシマズ嫁には料理が下手な自覚がない
- 改善には料理の基礎知識から教えることが大切
- まずいものダメなものはしっかり指摘していこう