満何歳とは?数え年との違いや満年齢の計算方法をわかりやすく解説
書類に「満何歳」か記入する時、どの年齢を書いたらいいか迷うことはありませんか?
実年齢や誕生日を迎えた後の年齢、数え年、早生まれなど、年齢の数え方はさまざまですよね。
この記事では満年齢や数え年の定義と、今は満何歳になるのか計算する方法を、わかりやすく解説しています。
また、履歴書に年齢や日付を書く場合の注意点も紹介します。
Contents
「満何歳」とは
履歴書などの年齢を書く欄に記載されている「満何歳」と、伝統行事などで使われる「数え年」は、それぞれどのように数えれば良いのでしょうか?
はじめに、満年齢の意味や数え年との違い、早生まれの意味について解説します。
満年齢と数え年の違い
満年齢とは、生まれた時が0歳で誕生日を迎える度に1歳ずつ年をとるという、年齢の数え方です。
日常会話で、年齢を聞かれた時に答える実年齢が、満年齢のことだと考えれば良いでしょう。
一方、数え年とは、生まれた時が1歳で新年を迎える度に1歳ずつ年をとるという、特殊な年齢の数え方です。
例えば、12月生まれの赤ちゃんは生まれた時は既に1歳なので、お正月を過ぎると2歳になります。
数え年は、日本では主に七五三や厄年などの宗教的な行事で使われていますが、外国でも韓国のように数え年を使う習慣が残っている国もあります。
公的な書類には満年齢を使用する
現代の日本で一般的に使われている年齢の数え方は、ほとんど満年齢です。
履歴書をはじめとする年齢の記載が必要な書類や、公的な書類で使用されている「年齢」とは、ほぼ全て満年齢のことで、数え年のことではありません。
満年齢を使った年齢の数え方は、ほぼ世界共通な年齢の数え方なので、海外で何かの書類に年齢の記載が必要になった場合には、満年齢を書きましょう。
早生まれの人とは?
教育機関の学年や進級に影響する「早生まれの人」とは、1月1日から4月1日の間が誕生日の人のことです。
早生まれの人は、生まれた年が1年早い人と同学年になるため、生まれた年は違うのに学年は同じという現象が起きます。
4月2日生まれの子どもと翌年の4月1日生まれの子どもは、同じ学年でも約1年年が違うため、成長具合に差があるかもしれませんが、大人になるにつれ違いは無くなるでしょう。
「満何歳」の年齢を出す計算方法とは
自分や他の人の誕生日から満年齢が何歳なのか計算する方法は、ネットなどで見かける早見表を使う以外にも、いくつかの方法があります。
正式な書類を作成するので絶対に間違えたくない場合は、複数の方法を使って確かめてみるのも良いでしょう。
次は、生年月日から満年齢を出す計算方法を紹介します。
西暦から計算する
手軽に年齢計算できるのが、西暦の生まれた年をもとに計算する方法です。
年の表記には令和などの年号を使った和暦と、西暦の2種類があります。
和暦は年号が変わると計算が複雑になるので、生年月日が西暦では何年に当たるのかを確かめて計算する方が簡単です。
計算式は西暦の「満年齢を知りたい年」マイナス「誕生した年」で、誕生日の後ならそのままですが、誕生日の前ならさらに1歳を引きます。
- 例1) 2001年1月1日生まれの人が2024年1月1日時点での満年齢
2024−2001=23歳
- 例2) 2001年4月1日生まれの人が2024年1月1日時点での満年齢
2024-2001-1=22歳
Excelの関数で計算する
複数の生年月日から、一度に満年齢を計算したい場合は、表計算ソフトの関数を使うと便利です。
満何歳かを計算する手順は下記の通りです。
- ExcelまたはGoogle spread sheetに生年月日を入力する列を作り、生年月日を入力します。(開始日)
- 満年齢を計算する日の日付を入力する欄を作成します。(終了日)
- 満年齢を表示したいセルに「=DATEDIF(開始日,終了日,”Y”)」の計算式を入力します。終了日は、位置がずれても計算できるように絶対参照を使いましょう。
- 計算式を入力したセルに、満年齢が自動計算されて表示されます。他のセルに計算式をコピーすると、同様に生年月日から計算された満年齢が表示されます。
早生まれでも計算方法は同じ
満年齢の計算方法は、早生まれの人の場合でも同じです。
「学年のように満年齢も調整が必要なのでは」と心配になる人もいますが、西暦を使った計算でも表計算ソフトを使った計算でも、満年齢は同じ方法で計算できます。
履歴書作成時に満年齢は何歳なのか計算する際には、入学した年や卒業した年は関係ないので、実年齢をそのまま満年齢として記入しましょう。
「満何歳」の年齢を書く時の注意点
履歴書や職務経歴書などに「満何歳」か記入する場合や、生年月日などの数字を書く時には、気をつけるポイントがあります。
手書きで書く場合でもパソコンで作成する場合でも、書き方のルールを守って、採用担当者に良い印象を与えたいですよね。
続いては、満年齢や日付などの数字を記入する時の注意点を紹介します。
西暦または元号で統一する
履歴書に日付を書く場合は、西暦で書くのか元号を使うのか決めて、統一するようにしましょう。
統一されていれば、どちらを使っても構いません。
求人関係の書類には、生年月日や入学、卒業年、就職経験がある人なら入社年や退職年など、多くの日付を記入します。
例えば、記入日は西暦なのに卒業年は平成などの元号を使った書き方だと、読む人が「この人は満何歳で卒業したんだろう」などと混乱してしまいます。
履歴書だけでなく提出する書類は全て、必ずどちらかに統一するようにしましょう。
もし元号で統一する場合は、令和をRとするような省略した書き方はマナー違反です。
誕生日が近い場合
履歴書や職務経歴書などに満年齢を書く際に、誕生日が近い人は今の年齢と、誕生日後の年齢のどちらを書くべきか迷うでしょう。
基本的に、履歴書の満年齢とは書類の提出日の満年齢です。
もしメールに添付して送る場合やオンラインの申請書類なら、送信する日の満年齢を記入しましょう。
郵送する場合は、郵送する日または投函日の日付を、面接などで履歴書を直接持参する場合は面接日の満年齢を書くようにして下さい。
書類を作成してから提出までに時間が経った場合は、満年齢を訂正する必要がないか、確認してから提出しましょう。
履歴書は算用数字を使う
履歴書などに、満年齢や生年月日などの数字を記入する時には「1, 2, 3」のような算用数字を使って記入しましょう。
縦書きの書類や固有名詞、住所の「◯丁目」などには「一、二、三」のような漢数字を使う場合もありますが、ほとんどの場合は算用数字を使った方が読みやすいでしょう。
履歴書作成をパソコンで行う場合には、数字は半角にするのが一般的です。
もし企業から指定されたフォームがあったり、特別な書類が必要だったりする場合は、会社の指示に従って作成するようにしましょう。
「満何歳」の年齢を間違えた場合は?
履歴書などの書類を記入した後は、よく見直して間違いや誤字脱字がないか確かめましょう。
よくあるミスは、パソコンで作成した履歴書を何度か使っていて、満年齢が変わったのに気付かないで、訂正を忘れてしまうケースです。
最後は、満何歳の年齢などを間違えた場合の対処法を紹介します。
提出する前に気付いた場合
履歴書を提出する前に、満何歳か間違えたと気付いた場合は、パソコンならデータを修正して更新し、新しい書類を作りましょう。
手書きの場合は、潔く新しく書き直して下さい。
実年齢以外の箇所でも、提出前に間違いに気付いたら、そこだけ修正しようとしないで最初から書き直しましょう。
その理由は、修正ペンや修正テープを使った履歴書を出すと、採用担当者の印象が悪くなるからです。
「ミスを犯しやすい」「訂正したと分かる書類を出すような非常識な人物」と思われて、信用を失います。
面倒でも最初から書き直して、正しい年齢を記載したものを提出する方が安心です。
提出後に気付いた場合
提出した後に、満年齢の記載に間違いがあったと気付いた場合は、応募先の担当者に連絡して間違いがあったことを詫びるとともに、正しい満年齢を申告しましょう。
もし応募期限までに余裕があるなら、事情を説明して訂正した書類を再送しても良いか確認して、正しい年齢を書いた書類を送り直すのも良いでしょう。
面接で持参した履歴書の年齢が間違っていると気付いた場合は、担当者に間違っていることを述べて謝罪し、正しい年齢を申告して下さい。
訂正印を使う場合の注意点
ミスを発見したけれど、余分な履歴書や用紙が手に入らない場合や、応募期限が迫っていて書き直すことが難しい場合は、訂正印を使う方法もあります。
正式な書類のミスを修正テープや修正液で直すと、信憑性がないものと判断されてしまうため、修正には訂正印を使って下さい。
修正の手順は、間違えた箇所を黒いペンを使って定規で2本の線を引いて消し、余白部に正しい内容を黒いペンで記入します。
最後に2本線の上に小型の訂正印、なければ自分の印鑑を押して下さい。
但し、応募書類に訂正印を押すのは、やむを得ない場合の最終手段のため、なるべく書き直した方が良いことを覚えておきましょう。
「満何歳」の計算方法を理解して、正確な年齢を記載しよう!
満年齢とは、生まれた時が0歳で誕生日ごとに1歳ずつ年をとる数え方です。
公的な書類は満年齢が使用され、数え年は伝統的な行事などで使われます。
早生まれは誕生日が1月1日から4月1日の人で、前の年生まれの人と同じ学年になりますが、満年齢の数え方は同じです。
生年月日から満何歳か計算するには、西暦の年から計算する方法や表計算ソフトの関数を使いましょう。
履歴書の書き方のルールは、日付は年号を統一して算用数字を使うことで、満年齢は提出日で計算します。
間違いに気付いたら、修正するより新しく作り直す方が良いでしょう。
「満何歳」の計算方法を理解して、正確な年齢を記載しましょう。
- 満年齢は生まれた時が0歳で誕生日ごとに1歳ずつ年をとる数え方で、公式な書類で使われる
- 早生まれは1月1日から4月1日生まれの人だが、満年齢の計算には関係ない
- 満年齢は西暦の誕生年を使った計算や、表計算ソフトの関数で計算できる
- 履歴書の満年齢は提出日をもとに計算し、ミスは修正よりも作り直す方がいい
- 満何歳か計算する正しい方法で、年齢を正確に書こう