不甲斐ないの意味とは?自分を不甲斐なく感じたときの対処法も伝授
誰しも「不甲斐ない…」という気持ちを抱いたことがあるかと思います。
そんなとき、気持ちをコントロールする術がわからずに思い悩んでしまうことも多いでしょう。
この記事では、不甲斐ないと言われる人の特徴や、自分の不甲斐なさに落ち込んだときの対処法などをご紹介します。
不甲斐なさを感じているときは、自分を責めやすい傾向にあります。
今回ご紹介する対処法を参考にして、きちんと自分と向き合い、前向きな人生を過ごしましょう。
Contents
不甲斐ないの意味とは
日常の会話でもよく使われる「不甲斐ない(ふがいない)」という言葉。
そもそも、不甲斐ないという言葉には、どのような意味があるのでしょうか。
ここでは、不甲斐ないの意味や語源・類語・英語表現などを解説していきます。
これまで、なんとなくのイメージで使っていた人は意味をしっかりと把握して、正しく使いましょう。
不甲斐ないの意味
不甲斐ないとは「情けない」「意気地がない」などを意味する形容詞です。
「頼りない様子」や「自信がなさそうな様子」「だらしない様子」を表します。
また、自分の力ではどうしようもないときに、自分自身に対しても使われる言葉です。
努力したけれども結果が出せなかったときや、周りの期待に応えられなかったときなどに使います。
ネガティブでマイナスな意味合いが強く「何をしてもだめだ」などマイナス思考に陥ったときにもよく使われる言葉です。
不甲斐ないの語源
不甲斐ないの語源には、3つの説があります。
- 「甲斐」を否定説
- 「言う甲斐」説
- 「腑甲斐ない」説
1つ目、不甲斐ないという言葉は「甲斐」の否定語であるという説です。
「甲斐」とは「行った結果の効果や価値」の意味を表します。
打ち消しの「不」を付けることで「行った効果がない、価値がない」という否定語になり「不甲斐」だけで使われた言葉が、だんだん「不甲斐ない」というワンフレーズに変わっていったとされています。
2つ目は「言う甲斐」からできたという説です。
「言ってもむだである」という意味の「いふかい」が変化したと言われています。
3つ目は「腑甲斐ない」からできたという説です。
「腑」とは「心の底」や「はらわた」の意味を表します。
この言葉に、むだであるという「甲斐なし」という言葉を付けて「意気地がないさま」を表すようになりました。
不甲斐ないの類語
- 情けない
- 意気地がない
- だらしない
不甲斐ないには、上記のような類語があります。
「情けない」という言葉は、不甲斐ないに最も近い意味の言葉です。
「期待通りにいかず悔しい」などの意味を持ちます。
「できるはずだったのに、うまくいかなかった」というときの言い換えで使うといいでしょう。
「意気地がない」という言葉も類語になります。
「意気地なし」という言葉を耳にすることもあるでしょう。
何かをやり遂げようとする気力がなかったり、困難を乗り越えようとする気力がなかったりする人を意味します。
類語には他にも「だらしない」という言葉もあります。
だらしないは「きちんとしていない」という意味のほかに「気力や根性がない」という意味も待ち合わせています。
約束の時間に遅れて来たり、約束を破ったりなど、あきれたときにマイナスの意味で使われる言葉です。
不甲斐ないの英語表現
不甲斐ないという言葉には、いろいろなマイナスの印象が含まれます。
そのため、英語での言い換えでイコールとなる言葉はありません。
使うシーンに合わせて言葉を使い分けましょう。
自分自身が「情けない」という意味合いのときには「I’m so disappointed with myself. (自分自身が情けない)」「I feel so ashamed of the results I made. (自分の結果を恥ずかしく思う)」を使うと良いでしょう。
「意気地がない」を表したい場合には「He is cowardly. (彼は意気地がない)」のように使います。
【例文付き】不甲斐ないの使い方
具体的にはどのような場面で使えばいいのでしょうか。
ここでは、例文を見て使い方を覚えていきましょう。
例文を読めば、不甲斐なさを感じるタイミングや場面を想像しやすくなります。
自分も当てはまったことがあるというシーンもあるかもしれません。
「デートに誘えない自分を不甲斐なく思う」
恋愛において不甲斐なさを感じるシーンはたびたびあるものです。
例えば、チャンスはあったのに好きな人をデートに誘えなかったとき。
「せっかく好きな人と話すタイミングがあったのに、どうしてデートに誘えなかったのだろう」と自分を責めてしまうことがあります。
「自分は情けない人間だ」と落ち込むこともあるでしょう。
「大事な勝負どころで不甲斐ない結果となった」
不甲斐ないは、人だけではなく結果にも使われます。
プライベートやビジネスシーンで「努力をしたけど残念な結果に終わったとき」「勝負どころで実力が出せなかったとき」などです。
「絶対に成功したい」と思っていたところで失敗してしまうと、自分はなんて不甲斐ないんだ…と感じてしまいますよね。
「家事が何もできず不甲斐ない」
「やらなくてはならないことを、できなかったとき」にも不甲斐なさを感じてしまいます。
散らかった部屋や、溜まった洗濯物を見てため息が出るかもしれません。
「自分はだらしない」と思い、不甲斐なさを感じるのです。
不甲斐ないと言われる人の特徴
不甲斐ないといわれる人には、特徴があります。
自分や周りの人を思い浮かべてみると、思い当たる人がいるかもしれません。
ここからは、不甲斐ないと言われる人の性格や言動の特徴を見ていきましょう。
ネガテイブで自己肯定感が低い
いつもネガティブ思考で自己肯定感が低い人は、劣等感が強く自分に自信が持てません。
そのため、周りから不甲斐ないと思われます。
自分に自信を持てないと、なかなか自分の意見も主張できません。
結局周りに流されてしまうので、意見のない人・度胸のない人だと思われてしまいます。
打たれ弱い
打たれ弱い性格の人は気が弱く、批判や非難、逆境に耐えられません。
「すぐに落ち込んだり、小さなハードルも越えられない人」は不甲斐ないと思われがちです。
頼もしさや強さを求められることが多い男性の場合、打たれ弱さは大きなマイナスポイントでしょう。
だらしない
朝寝坊して仕事に遅刻したり、約束の時間に毎回遅れて行ったりする人は、周りから「だらしない」「不甲斐ない」と言われます。
ルールやマナー、約束を守れない人は、親しい人からも信頼されません。
「また、約束を破るのでは?」と思われ、頼られなくなるでしょう。
やる気がない
何事にもやる気がない人は、周りの人のモチベーションをも下げてしまいます。
毎日だらだら必要最低限のことだけを行っていると「ダメな人」だと思われがちです。
自分自身にも不甲斐なさを感じることが多いでしょう。
受動的
受動的な態度の人は、人から言われたことだけを行うため、新しいことにチャレンジできません。
とくに職場でそのようなスタンスで仕事をしている場合は「チャレンジ精神がない人」「不甲斐ない人」だと思われ、信頼されなくなってしまいます。
恋愛下手
好きな人の前で話せなかったり、脈ありを感じつつも、なかなか告白できなかったりと恋愛下手な人は、自分ではもちろん相手からも不甲斐なさを抱かれてしまいます。
恋愛下手な人は、自分の意見を言ったり提案したりすることも苦手なため、相手から頼りにされにくいといった特徴もあるでしょう。
自分の不甲斐なさに落ち込んだときの対処法5つ
最後に、自分の不甲斐なさに思い悩み、落ち込んでしまったときにどうすればいいのか解説します。
どうにかしたいという人は、以下のことに取り組むことで不甲斐ない自分を見つめ直し、自分を変えるきっかけを見つけ出しましょう。
不甲斐なく感じる原因を解明する
「自分はダメだな」と感じてしまうときには、不甲斐なさを感じる原因をしっかり確認することが大切です。
原因を探るために、最近起こったことや自分の改善したいところを書き出してみると良いでしょう。
悔しい気持ちを次への糧にする
「あのとき、ああしていれば良かった」と、くよくよ考えていても仕方ありません。
悔しい気持ちを糧に、次に活かせるように考え方を変えてみましょう。
不甲斐なく感じた場面から反省点を洗い出し、改善点を見つけてみることが不甲斐ない自分から抜け出す一歩です。
自分の言動に責任を持つ
不甲斐ない自分にならないように、自分の言動にしっかりと責任を持つことが大切です。
自分の言葉や行動を意識するようにすれば、自然と周りの人からも信頼されるようになってきます。
周りから信頼されるようになると、自信もついてくるでしょう。
目標を明確にして成功体験を得る
落ち込んだときは、前向きになれる体験をするのも有効です。
「毎日5分読書をする」「週に1度ジョギングをする」など目標を明確にして、成功体験を増やしましょう。
成功体験を積み重ねると、不甲斐なさも感じなくなります。
リフレッシュする
不甲斐なさを感じているときは、なかなかマイナス思考から抜け出せないといったこともあるでしょう。
一度ゆっくり休憩を取って、何も考えない時間を作ることも大切です。
自分の思うままに時間を過ごして、気持ちをリフレッシュさせましょう。
不甲斐ないと感じてもきちんと向き合えば克服できる
不甲斐ないという言葉の意味から、そう言われる人の特徴、対処法までをご紹介しました。
情けない・だらしないなどの不甲斐なさは、誰もが感じたことがあるはず。
そう感じたときには、状況から逃れずきちんと向き合うことが大切です。
原因を解明し、悔しい気持ちを糧に次につなげましょう。
リフレッシュをして、気持ちを切り替えるのもおすすめです。
- 不甲斐ないとは、情けないなどの意味があり、頼りない様子を表す
- 不甲斐ない人は周りにマイナスイメージを与える
- 自分に不甲斐なさを感じたらきちんと向き合うことが大切