内弁慶とは?内弁慶な人に共通する特徴&原因・性格を改善するための方法
あなたの周りに家と外で態度が急変する内弁慶な人はいますか?
もしくは、自分自身がそうかもしれないと自覚している人もいるのではないでしょうか。
今回のページでは、内弁慶とはなにか、内弁慶な人に共通する特徴とその原因を徹底解説していきます。
記事後半には、内弁慶な性格を改善する方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
コロナ禍でストレス発散の矛先が家族に向いてしまう…と悩んでいる人は必見です!
内弁慶とは
内弁慶という言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。
しかし、その意味や由来まで深く理解している人は少ないものです。
ここでは、内弁慶の意味や類語・対義語を解説していきます。
言葉の意味・読み方
内弁慶は「うちべんけい」と読みます。
家庭の中と外で人に見せる顔や態度が違う人を指しており「外面が良い」ともいわれています。
内弁慶は家族には威張ったり偉そうな態度を見せたりしますが、外では周りの顔色を伺い意気地がなくなるのが特徴です。
また、このような人を表したことわざで「内弁慶の外地蔵」という言葉もあります。
内弁慶は、平安〜鎌倉時代に活躍した「武蔵坊弁慶」が由来になったといわれています。
武蔵坊弁慶は、強さと威勢の良さで有名な僧兵だったため、内では弁慶のように威勢よく振る舞う人のことを内弁慶というようになったのです。
類語・対義語
内弁慶そのものを表す類語はないですが、家での強気な面と外では弱気になる面をそれぞれ「亭主関白」「引っ込み思案」と表すことができます。
家族の前では偉そうな態度を見せる俺様主義の亭主関白、あまり積極的になれず自分から行動を起こそうとしない引っ込み思案。
どちらも内弁慶と似ている部分がありますよね。
反対に、対義語は「外弁慶」と表すことができます。
内では気弱で物静かですが、外にでると威勢が良くなり強気になることを意味します。
内弁慶も外弁慶もどちらかといえばあまりいい意味合いで使われることは少なく、ネガティブな印象を受ける言葉です。
内弁慶な人に共通する特徴
内弁慶な男性・女性には、いくつか共通する特徴があります。
自分に当てはまる項目がないか、セルフチェックしてみましょう。
自分の意見を主張できない
内弁慶な人は家では強気ですが、外にでると自分の意見を主張できない傾向があります。
基本的に人見知りな性格なので、人とコミュニケーションをとろうとすると萎縮してしまうのです。
会社や外ではあまり自分の意見をいわないため、周りからは大人しい性格だと思われることが多いでしょう。
自己肯定感が低い
自分に自信がなく自己肯定感が低いのも内弁慶な人の特徴です。
家族には威張ったり強気な態度をとったりできるのは「身内だから大丈夫だろう」と甘えている証拠。
しかし本音は、自分自身を否定してばかりの弱気な性格の持ち主なことが多いです。
「自分はなにをしてもダメだ」という自己肯定感の低さが、外での弱気な態度を作っているといえるでしょう。
自分をよく見せようと見栄を張る
プライドが高く見栄っ張りなのは、内弁慶によくみられる特徴です。
甘えられる家族や身内には、自分を大きく見せようと見栄を張ることが多々あります。
「仕事で結果をだした」「職場内で自分はリーダー的存在」など、話を盛ったり嘘をついたりすることもしばしば。
外では満たせないプライドを家庭で満たそうとするのです。
警戒心が強い
内弁慶な人は、警戒心が強く人を信用しにくい傾向があります。
新しく人間関係を構築するのが苦手で、あまり仲良くない人に対しては強い警戒心をもってしまうのです。
人に心を開くまでに時間を要してしまうため、家族以外に本心を打ち明けられる人が少ないのも内弁慶あるあるでしょう。
家族への不満を口にしがち
内弁慶な人は、わざと家族の不満を口にする癖があります。
ネガティブなことを周りにいっておけば、それ以上詮索されないと考えているからです。
自分が家で強気な態度をとっていることを周囲にバレないようにするため、カモフラージュとして家族の悪口を漏らして、反対に自分を良く見せようとしているのです。
内弁慶になってしまう原因
内弁慶になってしまうのは、なぜなのでしょうか。
ここでは、内弁慶になってしまう原因を紹介していきます。
コミュニケーションが苦手だから
内弁慶になる原因として挙げられるのが、コミュニケーション能力の低さです。
人と上手に会話できる人や相手から自然と好かれる人は、無理に自分を繕ったり良く見せようとしたりしません。
コミュニケーションが苦手だからこそ相手に自分の意思を伝えられず、イライラした感情を家族に向けてしまうのです。
人との争いごとを避けたいから
争いごとや衝突を避けたいという心理から内弁慶になる人がいます。
何事も穏便に済ませたいと考えるため、良い人を演じて自分の意見は我慢する場面も多いです。
外では争いを避けるため本当の自分を抑えて生活しているので、家に帰ると反動でストレスが爆発するパターンもあるあるでしょう。
ストレスに弱いから
ストレスに弱いことも内弁慶になる原因のひとつです。
仕事や学校生活においては誰もが少なからずストレスを抱えるもので、こればかりは避けて通ることができません。
ストレス耐性が高い人であれば上手に発散できますが、内弁慶な人はストレス耐性が低いため、どんどん溜め込んでいってしまいます。
そのストレス発散の矛先となるのが家庭であり、結果家族に当たり散らしてしまうのです。
子供の頃に否定された経験があるから
子供の頃に周りから否定的な言葉をかけられたことがきっかけで、内弁慶になる人がいます。
両親や学校の先生から自分を認めてもらえず、存在を否定されて育った人は自己肯定感が低く自信が持てなくなる傾向があります。
内弁慶な人は否定された辛い過去がトラウマとなり、周りから認められたくて良い顔をするようになったのでしょう。
また、家族に対しても認めてほしい気持ちが強く、反発的な態度や行動をとってしまうのです。
内弁慶な性格を改善するための方法
最後に、内弁慶な性格を改善するための方法を紹介していきます。
内弁慶を直したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
自然体で過ごすよう心がける
内弁慶を改善するには、家族以外の人とも自然体で過ごすよう心がけましょう。
自分を良く見せようと取り繕っていては、いつまで経っても内弁慶は直りません。
まずは親しい友人に、自分から心の扉を開いてみましょう。
慣れてきたら会社の同僚・上司など、少し壁を感じる相手にも徐々に自然体な自分を見せることで内弁慶な自分は減少していきます。
ただし、『自然体=わがまま、フレンドリーすぎる』のとは違うので注意しましょう。
人との交流を増やしていく
内弁慶な人は基本的に人見知りな性格のため、自分から話しかけたり挨拶をしたりするのが苦手な傾向にあります。
しかし、人見知りだからといって人との関わりから逃げていてはなにも改善されません。
まずは人との交流を増やし、自分から積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。
毎日笑顔で挨拶するだけで、相手から好感をもたれやすくなり、人見知りを克服するチャンスにもなります。
また、交流を深めていく中で自分の意見や考えを主張することも大切です。
少しずつでいいので、自分の思いを口にする練習をしてみると良いでしょう。
失敗を恐れず成功体験を積み重ねる
内弁慶な人は自分に自信がないことが原因で、素の自分をさらけ出せなかったりマイナス思考に陥ったりしてしまいます。
自信をつけるためには、小さなことでもいいので成功体験を多く積み重ねることが大事です。
成功した分だけ自分を認めることができ、自信がついていけば内弁慶を克服するきっかけになるはずです。
資格取得やダイエットなど、どんなことでもいいのでまずは目標を決めて達成に向けて努力しましょう。
新たな挑戦に失敗はつきものですから、たとえ失敗したとしても落ち込みすぎず、何度もチャレンジする姿勢が大切です。
自分なりのストレス発散方法を見つける
内弁慶な人の中には、ストレスをうまく発散できないことが原因で周囲に八つ当たりしてしまう人もいます。
日々生活していればストレスは溜まるものですが、人に当たったとしてもそのストレスが完全に消えることはないでしょう。
むしろ罪悪感や虚しさが残ってしまい、さらにストレスが溜まる可能性もあります。
そのため、自分なりのストレス発散方法を見つけることが大切です。
休日を利用して旅行に行く、一人時間を充実させるなど、自分に合った方法でストレスを発散していきましょう。
趣味がない人は、日記をつけて日々のストレスをノートに書き出すのも対処法としておすすめです。
自分できちんとストレス発散できれば、家族に当たってしまうことも少なくなるでしょう。
内弁慶を克服できれば仕事も恋愛もよりスムーズに!
内弁慶な人は警戒心が強く心を開きにくいため、仕事や恋愛に悪影響をもたらす可能性も否めません。
内弁慶だと自覚がある人は、この記事で紹介した改善方法を参考に、まずは行動に移してみてください。
家でも外でも自然体で過ごせるようになれば、仕事も恋愛もよりスムーズになり、今より充実した生活が待っているはずですよ。
また、家族に当たる機会がなくなることで、家族仲も良くなっていくでしょう。