独身貴族ってなに?お一人さまで悠々自適な生活を送る男女の実態を徹底深堀

独身貴族というのは、未婚でいて自分の生活を存分に楽しんでいる人のことを指します。
ドラマのタイトルになったことで広まった言葉ですが、この独身貴族は時に既婚者から羨ましがられる生活を送っていることがあるようです。
今回の記事では、独身貴族の意味や特徴、独身貴族が抱えるデメリットについて紹介していきます。
独身貴族とは
まず独身貴族とはどんな意味なのか、そこから押さえていきましょう。
意味
独身貴族とは、
・未婚
・経済的に自立している
・自由にお金を使える
この3つが揃っている単身者のことを指す言葉です。
一般的に既婚者は、パートナーや子供のために時間を使ったりお金を使ったりと、自分の行動が制限されることが多いですよね。
しかし、独身貴族は自分のお金を好きなように使えるため、世の既婚者から羨ましく思われることがあるのです。
自ら望んで独身貴族の人生を歩んでいる人もいますが、結婚願望はあるのになかなか結婚できずにいる人も少なくありません。
ドラマのタイトルとして広まった
「独身貴族」という言葉が世に広まったのは、2013年にフジテレビで放送された草なぎ剛さん主演ドラマのタイトルになったことがきっかけです。
映画製作会社社長であり、独身であることを謳歌する「独身貴族」である主人公・星野守と、その弟で「離婚勇者」と呼ばれる恋愛に忙しい男、そして夢を追いかける「結婚難民」であるヒロインが出会い、それぞれの人生が大きく変わっていく…という物語です。
草なぎ剛さんの他、北川景子さん、伊藤英明さんという豪華出演者で、個性豊かに演じられたこの作品により、「独身貴族」という言葉が世に浸透しました。
【男性・女性共通】独身貴族に当てはまる人の特徴
ただの独身では独身貴族とはいえません。
独身貴族とはどんな人のことを指すのか、当てはまる人の特徴を見ていきましょう。
時間や金銭に余裕があり自由
独身貴族の魅力は、自分で稼いだお金を自由に使え、時間も心置きなく使えるという自分の望んだ生活を送れる点です。
学生のうちはお金がなく、時間的に余裕があっても金銭的な余裕はありません。
また、社会人でも毎日残業で時間に追われている人や、自由に使えるお金を持ち合わせていない人は、独身貴族とはいえません。
既婚者になると、時間やお金を自由に使えることもなくなります。
その点、独身貴族はどちらも自分の思い通りに使え、束縛されない日常を送ることができるのです。
仕事が大好きで年収が高い
独身貴族は自分の仕事に誇りを持っており、精力的に打ち込んでいます。
そのため、ハードワークも果敢にこなし、仕事をした分得る年収も高く、貯金も多いため金銭面で余裕があります。
仕事が大好きなので、どんなジャンルの業界でもやりがいを強く感じて従事できるのも独身貴族の特徴です。
自分大好き人間
結婚したい人の中には、「誰かに無条件で求められたい」という願望からパートナーを探す人もいます。
しかし、独身貴族は誰かに求められなくても、自分で自分のことを愛しています。
自己愛が強いため、パートナーをあまり必要としていないのかもしれません。
また、ナルシストな傾向もあり、たとえ好きになった相手がいたとしても、自分のことが一番好きなので、結婚する意味を感じられないのです。
交友関係が広い
独身貴族は仕事で成功している人が多く、主にビジネス面での交友関係が広い傾向があります。
結婚していなくても人との交流が多いため、寂しい気持ちになることはあまりありません。
また、仕事の交友関係の人たちも同じように独身貴族が多く、周りが結婚していないため結婚適齢期を過ぎても焦ることがないのです。
細かいことが気になる神経質
独身貴族は神経質な性格であることが多く、自分以外の人と共同生活をすることが苦手です。
結婚は、パートナーと生活を共にすることで、安心感を得るという利点があります。
しかし、独身貴族は他人と一緒に生活すると相手の細かいところが気になり、苦痛に感じてしまうため、その利点さえもデメリットに感じてしまうのです。
プライドが高く理想の相手の条件が多い
独身貴族は、自分に自信がありプライドが高いことから、必然的に理想の相手に求める条件が多くなる傾向にあります。
しかし、求める条件が多ければ多いほど、当てはまる人は少なくなっていきます。
独身貴族は自身のプライドから、結婚相手の条件を下げることができません。
それゆえに、結婚からどんどん遠のいてしまうのです。
ブランド物を身につけている
独身貴族は、身に着けているものが高価なブランド品であることも少なくありません。
貯蓄が多く、お金を自由に使えることができるため、躊躇なく良いものを選びます。
既婚者なら悩んでしまうような高級品でも迷うことなく購入し、自分のこだわりを持って身に着けているのです。
独身貴族が送る悠々自適な生活の実態
それでは、実際に独身貴族がどのような生活を送っているのか、その自由な生活の一部を覗いてみましょう。
自分の趣味に好きなだけ没頭できる
独身貴族の中には仕事に没頭する以外にも、音楽や車などの趣味に没頭している人が多いです。
結婚すると配偶者や子供のために時間を割くことになるため、趣味に没頭できる時間が短くなります。
独身貴族たちは、自分の稼いだお金と作り出した時間で、存分に趣味に浸れる至福のひと時を過ごしているのです。
自由な恋愛が楽しめる
結婚すると、当たり前ですが配偶者との関係しか結ぶことができませんよね。
しかし、独身の場合は自由な恋愛が楽しめます。
恋に奔放でさまざまな異性と恋をし続けたいという人は、あえて独身貴族となり自由恋愛を楽しむ場合もあるのです。
好みの人にアプローチして一夜限りの関係を楽しんだり、複数人とデートをしたりと、既婚者には考えられない恋愛関係を楽しんでいる人もいます。
転職や起業など大きな挑戦ができる
結婚して所帯を持つと、家族にも負担がかかるという考え方から、仕事に安定を求める人も少なくありません。
しかし、独身なら転職を決めたり、思い切って企業をしたりなど大きな挑戦ができます。
一人で身軽だからこそ金融資産はもちろん、責任も全て自分にあるので、今後大きな決断をしたいと思っている人は独身貴族を貫き続けるケースもあります。
独身貴族が悲しいと思う瞬間
いくら独身貴族を謳歌していても、悲しいと思う瞬間はゼロではありません。
独身貴族が孤独を感じる瞬間を紹介していきます。
病気になって体が弱っているとき
病気になると、体の不調に心が引っ張られて不安な気持ちになります。
いつもは一人のほうが楽だと思っていても、病気になって身体が弱ると途端に心細くなり、誰かそばにいてほしいと思うものです。
風邪ならともかく、インフルエンザや重い胃腸炎など動くのも大変な病気にかかったときに、単身世帯だと「看病してくれる人がいればな…」と悲しくなります。
孤独死を考えたとき
だんだん歳を取ってきた独身貴族の抱える恐怖が「孤独死」です。
若いころは死について考えたことがなかった人でも、親戚など身近な人の死に触れる機会を経て、30代後半を過ぎたころから死について考えることが増えます。
一人で生きているということは、死ぬときも一人ということ。
「このまま一生独身を貫けば、孤独死するかもしれない…」と考える瞬間は、悲しい気持ちが沸きでてしまうのです。
社会的信用を得られないとき
独身であることが壁となり、家を購入するなどの大きな買い物をする際、社会的信用を得られづらいことも、独身貴族のデメリットです。
時として、結婚しているかしていないかで、社会的信用が大きく変わってくる場面もあるのです。
親からのプレッシャーを感じたとき
結婚適齢期を過ぎても独身である場合、親から「いつ結婚するの?」とプレッシャーをかけられて悲しい思いをする人もいます。
時には、結婚できない我が子を心配してお見合いの話を持ってくる、などのケースもありますが、独身貴族を貫くと決めている本人にとってはお節介以上の何物でもありません。
とくに長男や、弟・妹が結婚していて、さらに子供もいるという場合は、この状態に陥る可能性が高いです。
独身貴族として生きるなら計画性と覚悟が大事
独身貴族は自分の人生を存分に楽しめ、既婚者よりも勝ち組ではないかと思う人もいるかもしれません。
しかし、独身貴族は自分一人が頼りなため、ずっと働かなければいけない、孤独死の恐怖に怯えるなどデメリットも多くあります。
独身貴族として生きたいという人は、一人で生きていく覚悟と、歳を取って高齢になったときでもきちんと生きていけるような計画性を持つことが大切です。