「生真面目」の意味とは?生真面目な人の特徴・心理・改善方法まとめ
不真面目な人よりは生真面目でも仕事をしてくれる人のほうが会社的には助かります。
しかし、あまりにも真面目すぎると、仲良くなりたい人に疎まれたり、友達に引かれてしまったり、なにかと人間関係で上手くいかないことも少なくありません。
生真面目であることは決して悪いことではありませんが、そのせいで生きづらさを感じているのなら、生真面目な性格を変えてみるのもいい方法です。
この記事では生真面目な人の特徴や心理、改善方法をまとめました。
生真面目な自分を変えたいと思う人は、ぜひ読んでみてくださいね!
Contents
生真面目(きまじめ)とは
まずは生真面目という言葉について解説します。
言葉の意味
「生真面目」という言葉は、「とても真面目である様子」「冗談や融通がきかない様子」を意味しています。
前者はプラスなイメージのように聞こえますが、生真面目という言葉は基本的にマイナスの意味で使われることが多いです。
類語・対義語・英語表現
生真面目の類語は「わからずや」「堅物」「愚直」などが挙げられます。
一方対義語には、「チャラチャラする」「不誠実」「ちゃらんぽらん」などの言葉があります。
英語では「deeply earnest」「overserious」「very solemn」などの表現が使われることが多いです。
「真面目」との違いは?
「真面目」は「基本的に素直に指示を聞き入れ、責任感をもって真摯に取り組む様子」「疑問があれば勝手に判断せずに聞くことができ、判断能力がある様子」を意味します。
一方で「生真面目」は、「融通が利かない様子」や「指示されたこと以外のことができず、自己判断能力に欠ける様子」が当てはまります。
同じような言葉ですが、ニュアンスや与える印象は大きく異なるでしょう。
「あの人は真面目だよ」と、「真面目」が誉め言葉として使われることはあっても、「生真面目」を誉め言葉に使うことはほぼありません。
そのため、生真面目といわれると落ち込んでしまう人もいるでしょう。
長所でもあり短所でもある!生真面目な人の特徴
生真面目なことはデメリットだけではありません。
長所もあり短所もあるのが生真面目な人の特徴です。
ここでは、男性にも女性にも共通する生真面目な人の特徴を解説します。
頑固な性格
生真面目な人は頑固な性格をしています。
自分が決めたことは最後までやり通す意志の強さをもっています。
また、負けず嫌いで周りと自分を比較して成果を出すことができる人も少なくありません。
しかし頑固な性格から、周りからのアドバイスを受け入れることができなかったり、意地を張りすぎたりして、あらゆるシーンでチャンスを逃している可能性も高いです。
責任感が強い
生真面目な人は責任感が強いという特徴もあります。
与えられた仕事は何があってもやり遂げることができ、安心して仕事を任せることができる存在です。
反対に責任感が強いがゆえに、他人から「こうしたほうが効率がいい」と言われても、「でもマニュアルはこうだから」と頑なに決められたルールに従って物事を進めようとします。
責任感の強さがあだとなって、周囲との温度差を生み、孤立してしまうことがあるのです。
ストレス耐性がある
ストレスを感じやすいけれども、意外とストレス耐性があることも生真面目な人の特徴です。
自分に厳しい性格をしているので、どんな困難が立ち向かってきても、努力して乗り越えようとします。
基本的に自分が怠惰であることが許せない努力家なので、どんなに辛い状態になったとしても何とかしようと最善を尽くします。
ただし、自分自身を甘やかすことがない反面、他人に頼みごとをするのが得意ではないので、結果的に物事を計画通りに進められないということもあるようです。
時間に厳しい
ルールや約束は守るべきという信念から、時間に厳しいということも生真面目な人の特徴です。
社会人になれば時間を厳守することは当たり前ですが、生真面目な人はとくに時間に厳しい傾向にあります。
時間に厳しい人は、時間厳守が徹底できているため周囲からの信頼を得やすいです。
ただし、そのぶん他人の遅刻にも厳しく、5分遅れてきただけで鬼の形相で威嚇するなど、怖い印象をもたれることも少なくありません。
計画性が高くきっちりしている
生真面目な人は計画性が高く、きっちりしている性格であることが多いです。
仕事でも恋愛でも目標を達成するためにいろいろな計画を練ります。
細かいところまでイメトレして計画を立てるので、その通りに物事が進めば完璧です。
また、自分のプランにないことが起きてしまうと困ることを予測して、プランAだけでなくプランB、プランCを前もって準備することも。
個人で動くなら問題ないのですが、他人にも完璧なスケジュールを求めるため、いい加減な人に対してはイライラしてしまう傾向があります。
空気を読まない
生真面目な人は、その場の空気を読まないことが多いです。
基本的に融通が一切利かないので、他人にどうこう言われても「ダメなものはダメ」「こういう決まりだから」とサラリと言ってのけます。
周りから「そのくらいいいんじゃない?」と言われても、マイルールに反する人のことは許せません。
頑固で意志を曲げないことから、「扱いにくい人…」と敬遠されてしまうことは、生真面目な人のデメリットです。
マニュアル通りの仕事が得意
マニュアル通りの仕事が得意なのも、生真面目な人の特徴です。
規則というものが大好きで、「これはこうすればいい」と1から10まで頭の中にしっかり叩き込み仕事をするので、マニュアルがある仕事は大得意です。
しかし裏を返せば、マニュアルに書いてあること以外の事態やハプニングが発生したときは臨機応変に対応することができません。
仕事は常に予期せぬことが起きますし、マニュアル通りにしか動けないと、何かと困ることも多いでしょう。
生真面目な人の心理
次は生真面目な人の心理について紹介します。
認められたい
生真面目な人は周囲に認められたいという気持ちが強いです。
認めてもらいたくて頑張る人ほど完璧を求めるため、しっかりした印象を受けますが、その裏では自己肯定感が低く、実は自分に自信をもっていないことがほとんどです。
他人にどれほど褒められたとしても、「自分のここがだめだ」「改善点ばかりだから頑張らないと」とネガティブに考えてしまうため、自己評価が低くなります。
必要以上に他人からの評価を気にしているため、認めてもらおうと必死になりすぎてしまう傾向があります。
失敗したくない
生真面目な人は失敗したくないとも強く思っています。
完璧主義者な一面があり、プライドも高いため、仕事でもプライベートでも何か失敗してしまうと、激しい自己嫌悪に陥るのです。
そして、なかなか立ち直れないというメンタルの弱さも特徴的です。
また、自分が失敗することで人に迷惑をかけたくないという心理も考えられます。
どんなに完璧な人でも24時間365日完璧とはいかないので、このタイプの人には柔軟性が必要かもしれません。
欠点が気になる
生真面目な人は、自分だけでなく相手の欠点やミスにも着目してしまいがちです。
どんな些細な不備でも見つけたら修正しないと気が済まないため、相手のミスを指摘すると「そんなこと気にしないでいいじゃん!」と逆ギレされてしまうこともあるでしょう。
恋愛においても、パートナーの欠点がどうしても気になって、細かいところまで正そうとしてしまいがちです。
もちろん自分にも厳しく、欠点に対して強いコンプレックスを感じていることが原因で、なかなか恋愛関係に発展できないといった悩みも少なくありません。
生真面目な性格を変えたい人におすすめしたい改善方法
周りから「本当に生真面目だね」などと何度も言われる人は、「この性格をどうにかしたい」と思っているのではないでしょうか。
そんな人のために、生真面目な性格を改善するための対処法を伝授します!
良い面に着目して自分を褒める
生真面目な性格を改善するには、良い面に着目して自分を褒めることがおすすめです。
自己肯定感が低いと、「どうせ自分なんて…」とネガティブな発想になりがちですが、まずは良い面だけに目を向けて自信を高めていきましょう。
「責任感があるから重要なことを任される」「これは誰にでもできることじゃない」などとポジティブな考え方をすることがポイントです。
誰でもいいところとそうではないところがあって当然ですが、自分自身を褒めて前向きに考えることに慣れれば、短所も受け入れられるようになるはずです。
できないことばかりに着目して自分を責めるより、自分のできることに着目して「今日は目標のここまで達成できた!」と1日の終わりをハッピーな気持ちで迎えてください。
少しずつ自己肯定感が高まることで、他人から認められようと頑張る必要はないと気付けるはずです。
だらしない面を受け入れる
生真面目な性格を改善するには、「だらしない面があってもいい」と考えて受け入れることも大切です。
生真面目な人は休日だろうと自分を律し、全ての時間を有意義に過ごそうとしますが、そうしていると気が抜ける暇がありません。
何もしないでパジャマのままソファにゴロンと横になり、グダグダと過ごす時間も人間の生気を取り戻すためには必要なことです。
息抜きすることすら罪悪感を覚えているうちは、自分のだらしない面を受け入れることができていない証拠です。
もっと心に余裕がもてたら、自分にも他人にも優しく接することができるかもしれません。
しかも、ちょっとくらいゆるい感じを出すほうが、普段とのギャップや隙があってモテるようになりますよ!
人と比べることをやめて力を借りる
人と比べることをやめて誰かの力を借りることも、生真面目な性格を改善するには必要です。
他人と自分を比較することで、「もっと頑張ろう」という向上心をもてる人はそれでいいかもしれませんが、「あの人はあんなに仕事ができるのに、自分はなんてだめなんだ」と悲観的に考えてしまう人は、今すぐに人と比べることをやめましょう。
会社はチームで動いています。
無理して1人でこなそうとせず、「このプロジェクトのここが行き詰まっているのだけれど、アイディアを貸してくれない?」などと周りの力を借りれば、自分も相手もスムーズにコミュニケーションを取ることができるでしょう。
ゆるっと楽な心で生真面目な性格の良い面を磨こう
生真面目な人ばかりが集まっても、不真面目な人ばかりが集まっても、組織は成り立ちません。
生真面目な人には良い面もたくさんあり、対応によっては喜ばれることもあるでしょう。
そのため、少しだけ周りの意見を受け入れるための器を大きくすると、今よりさらに愛されるキャラクターになるはずです。
肩ひじ張らずにゆるっと楽な心で生真面目な性格の良い面を磨きつつ、他人にネガティブな印象を与えてしまいがちな部分は改善していきましょう!