ビジネスシーンで必要な責任感とは?責任感が強い人の特徴も紹介
責任感が強い人は、ビジネスシーンにおいて非常に信頼を得やすいです。
では、どうして責任感がビジネスで重宝されるのでしょうか。
今回の記事では、ビジネスシーンで必要な責任感や責任感が強い人・ない人の特徴を紹介していきます。
責任感を高める方法についても解説するので、周りの信頼を得たいと思っている人はぜひ参考にしてください。
責任感とは?
「責任感」とは、与えられた仕事や業務をやり遂げようとする気持ち・意志のことです。
この「責任感」は以下の3つに分類することができ、それぞれビジネスシーンにおいては欠かせない要素となっています。
自責の責任感
「自責の責任感」とは、トラブルや問題の要因が自分にあったと考えることです。
自責の責任感がある人は、トラブルが起きたときも他人のせいにしません。
まず自分に問題はなかったかを考え、改善策を導き出そうとします。
失敗をリカバリーすることができるので、ビジネスシーンにおいて重宝されるでしょう。
物事をやり遂げる責任感
「物事をやり遂げる責任感」もビジネスシーンで欠かせない要素です。
当たり前ですが、プロジェクトが最後まで終わらなければ仕事を完遂できたとはいえません。
中途半端なところで投げ出したり、中止したりすると、仕事場での信頼は得られないでしょう。
最後まで計画通りやりきる責任感は、ビジネスシーンにおいての必須能力です。
当事者の責任感
「当事者の責任感」とは、他人に起こったトラブルを自分のこととして捉えることです。
例えば、直属の部下が起こしたトラブルを本人だけの責任にはせず、「自分の監督不行き届きだった」と受け止めます。
当事者意識を強く持てる人は、同僚の問題を自分の問題として捉えることができるので、社員の連携が必要不可欠な会社にとって非常に大切な存在といえるでしょう。
ビジネスシーンで責任感が必要な理由
では、なぜビジネスシーンにおいて責任感が必要だと言われるのでしょうか。
ビジネスシーンで責任感が必要な理由は以下の通りです。
結果を出すため
ビジネスで結果を出すには、一人ひとりが責任を持って仕事に取り組む必要があります。
誰か一人が努力をしても、結果につながるとは限りません。
業務を社員で分担し、各々が責任を持って仕事をしてこそ利益を生み出すことができるのです。
仕事を途中で投げ出したり、身勝手な判断で業務を中断したりしてしまうと、一向に仕事を前に進めることはできないでしょう。
ビジネスで結果を出すには、自分の仕事に責任感を持てる人材が必要不可欠なのです。
仕事の質が上がる
責任感を持っている人は、より良いサービスや品質の提供を目指します。
一途に仕事に取り組み最後までやり遂げるため、質のいい仕事ができます。
そのため、責任感を持っている人たちが集まると、自然と仕事の質を向上させることができるのです。
質のいい仕事が結果として会社自体の価値を高めてくれるため、ビジネスシーンで責任感が必要とされるのでしょう。
責任感が強い人の特徴
責任感が強い人とは、具体的にどんな人なのでしょうか。
ここでは、責任感が強い人に共通した特徴を紹介します。
どんな約束もしっかり守る
責任感が強い人は、どんな約束もしっかり守ります。
時間や納期を守るのはもちろん、些細な約束であっても忘れずに完遂してくれます。
期待を裏切らないので、社内だけでなく取引先からの信頼も厚いでしょう。
また、できない約束はしないのも責任感が強い人の特徴です。
守れる約束しかしないので、約束を破って信頼を失うようなことはしません。
自分の非を素直に認められる
責任感が強い人は、自分の非を素直に認めることができます。
自分のミスを他人のせいにするようなことは決してありません。
また、自分のせいでトラブルやミスが起こったときは、何が原因なのか突き止め改善に努めようとします。
ルールを遵守する
責任感が強い人はルールを遵守します。
ルールというものは、過去の失敗や問題を踏まえた上で構築されています。
責任感が強い人は、そうしたルールの重要性を熟知しているため、個人の感情でルールを破ることは決してありません。
妥協せず仕事をやり遂げる
責任感が強い人は妥協せず仕事をやり遂げます。
「この辺は適当でいい」「あとは他の人に丸投げしよう」といったいい加減なことはせず、自分の役割を最後までしっかり果たそうとします。
だからといって、何でも一人で抱え込むようなことはしません。
自分だけで無理な部分は周りに助けを求める柔軟性も持ち合わせています。
リーダーシップがある
責任感がある人は、リーダーシップも持ち合わせています。
「どうすれば結果が出るのか」「どうすれば質のいい仕事ができるのか」を重視しているため、周囲に目を配りながら仕事を進めます。
連携を取るだけでなく、失敗やトラブルへのフォローも忘れません。
そうしたビジネスを成功に導く力が、リーダーシップにつながっているのでしょう。
責任感がある上司のもとで仕事している人は、安心して自分の力を発揮することができます。
責任感がない人の特徴
続いて、責任感がない人の特徴を紹介します。
すぐ言い訳をする
責任感がない人はすぐ言い訳をします。
「でも」や「だって」といった言い回しの多い人は責任感がなく、他責思考が強いです。
責任を負うのが嫌なので、あれこれ言い訳して逃れようとすることが多いため、周囲からは「口だけで何もしない人」という印象を持たれやすいでしょう。
ミスを人のせいにする
ミスを人のせいにするのも、責任感がない人の特徴です。
「指示が遅かったから納期に間に合わなかった」「説明が悪いから勘違いした」などと言い訳をし、ミスを人のせいにします。
「ミスを振り返り正そう」という気持ちが薄く、同じミスを繰り返すこともしばしばです。
時間にルーズ
責任感がない人は時間にルーズです。
「ちょっとくらい遅れてもいい」という気持ちがあるので、きちんと時間を守ることができません。
一人の遅れが周囲に悪い影響を及ぼすことは良くあることですが、周りのフォローが当たり前になっているので、自分ではその難点に気付いていません。
いずれにせよ、自身のルーズさで周囲から信頼を失っているのは確かです。
当事者意識が薄い
責任感がない人は当事者意識が薄いです。
自分以外のチームのミスを他人事として捉えているので、手を貸したり改善策を導き出そうとしたりしません。
社員の連携が必要不可欠な会社にとって、当事者意識の薄さは社会人として大きな短所といえるでしょう。
計画性がない
責任感がない人は計画性もありません。
その場の気分で仕事を引き受けてしまい、納期までに完遂できないこともあります。
責任感があれば、自分のキャパシティ以上の仕事を受けるようなことはしないのですが、計画性がないのであまり深く考えずに安請け合いしてしまうのです。
計画性のなさによって、周囲に迷惑をかけることもあるでしょう。
責任感を高める方法
仕事仲間からの信頼を得たいなら、責任感がある人を目指すのが一番です。
そこで、今からでもできる責任感を高める方法を紹介していきます。
約束や締切は必ず守るようにする
責任感を高めたいなら、約束や締め切りは必ず守るようにしましょう。
相手と取り決めた約束事や締め切りを蔑ろにするのは、非常に迷惑な行為であり、信頼を失う原因になります。
無理な約束はしないことが大切です。
また、約束を守るのが危ういときは、一人で抱え込まず上司や同僚に相談するようにしましょう。
仕事を最後までやり遂げる
責任感を高めるには、仕事を最後までやり遂げることが大事です。
「絶対にやり遂げる!」と一度決めてしまえば、そのゴールに向けて計画的に仕事を行うことができるでしょう。
また、問題が起こったときは責任を回避しようとせず、周囲と相談しながらやり遂げることが大切です。
他人の意見を素直に聞く
責任感を高めたいのなら、他人の意見を素直に聞くよう心がけましょう。
周囲の人たちの客観的な意見は、目標を達成する上でとても重要です。
アドバイスを聞き入れることで、自分に足りない点や改善すべき点が分かります。
他人の指摘を真摯に受け止められるようになれば、自分が必要とされている役割を理解でき、責任感アップにつながるはずです。
言ったことはやり遂げる
責任感が強い人になりたいなら、自分が言ったことは必ずやり遂げるようにしましょう。
当たり前ですが、「やる」と言ったことをやらないのは信頼を失う行為です。
発言に責任を持つことができれば、周囲からも信頼されるようになるでしょう。
責任感を持って仕事に取り組もう!
責任感を持つことは、ビジネスシーンにおいて非常に重要です。
一人ひとりが責任感を持てば、会社全体の発展や仕事のクオリティアップにつながるでしょう。
また、責任感を強くすることで周囲からの信頼は得やすくなります。
もし責任感がある人を目指すなら、約束や締め切りを守るという基本的なことはもちろん、自分のキャパシティ以上の仕事を安請け合いしないことが大事です。
責任感を持って真面目に仕事に取り組んでいれば、きっとこれまで以上に周囲からの評価もアップするはずですよ。
- 責任感には「自責の責任感」「物事をやり遂げる責任感」「当事者の責任感」の3つがある
- 結果を出すため・仕事の質を上げるために、ビジネスシーンにおいて責任感は不可欠
- 責任感が強い人は、どんな約束も守る・ルールを遵守する・リーダーシップがあるといった特徴がある
- 責任感がない人は、すぐ言い訳をする・ミスを人のせいにする・当事者意識が薄いといった特徴がある
- 責任感を高めたいなら、約束や締め切りは必ず守るよう心がけ、自分のキャパシティ以上の仕事を安請け合いしないことが大事