一度不信感を持つと修復するのは難しい?不信感を払拭する方法を解説

「この人は信用できないな…」といったように、他人に対して不信感を持ったことのある人は多いでしょう。
不信感は、相手との関係に大きな影を落とすきっかけになりやすいです。
一度不信感を持ったり、不信感を持たれたりすると、今後の関係に悪い影響を及ぼします。
そこで今回の記事では、不信感を抱くきっかけや相手に不信感を持ったときの対処法、信頼を取り戻す方法について解説していきます。
不信感とは
「不信感(ふしんかん)」とは、信じられない気持ちのことです。
友人に嘘をつかれたり恋人に約束を破られたりすると、「信用できないな」と思いますよね。
その気持ちが「不信感」です。
対象が不義理な言動をとったことに端を発することが多く、個人だけでなく、社会や企業などに対して使うこともできます。
相手に不信感を抱くきっかけ5選
人はどんなとき、相手に不信感を抱くのでしょうか。
まずは、相手に不信感を抱くきっかけを5つ紹介します。
急に音信不通になった
今まで連絡が取れていたのに急に音信不通になると、相手に不信感を抱くことがあります。
最初は不安や心配の気持ちが強くても、ずっと反応がないと「都合の悪いことから逃げたのかもしれない」「自分と縁を切りたかったのかもしれない」と、次第に不信感が募ってしまうでしょう。
とくに迅速な対応が求められるビジネスにおいては、相手に不信感を抱く大きなきっかけになります。
また、恋人の場合、音信不通が続くと浮気を疑うきっかけにつながりやすいです。
約束や締め切りを破られた
約束や締め切りを破られることも、不信感を抱くきっかけになりやすいです。
社会生活において約束や締め切りを守ることは最低限のルールであり、ビジネスシーンにおいては死活問題にもなりかねません。
約束や締め切りを守れない人に対する不信感は強く、一度信頼を失えば取り戻すのに時間がかかってしまうでしょう。
相手の嘘が発覚した
相手の嘘が発覚したことがきっかけで、不信感を抱くパターンも多いです。
物事を穏便にするための嘘だとしても、嘘をつかれると相手を信用できなくなってしまいますよね。
どんな理由であれ、嘘をつくという行為はその人自身の信頼度を下げてしまいます。
態度が挙動不審だった
挙動不審な態度も不信感を抱くきっかけになります。
「キョロキョロと落ち着かない」「しどろもどろで言いたいことがはっきりしない」など、挙動不審な人は「何か隠しているのでは?」と疑われてしまいます。
自分本位なことばかり言われた
自分本位なことばかり言われたことがきっかけで、相手に不信感を抱くパターンもあります。
何もかも自分優先だったり、他人の迷惑を顧みない態度をとったりする人とは、信頼関係は築けません。
また、極端な条件や不公平な提案をしてくるのも、不信感を抱く原因になるでしょう。
不誠実な態度だけでなく、他人に害をなすような人間性が不信感を抱かせることもあるのです。
不信感を抱いたときの対処法
不信感は自分を守るために必要なものですが、周囲への不信感が強すぎると、周りと健全な人間関係が築きづらくなってしまいます。
ここでは、不信感を抱いたときの対処法を解説します。
自分の抱いた不信感が現実的か見極める
不信感を抱いてしまったら、それが現実的なものか見極めるようにしましょう。
きちんと理由があるのならまだしも、ただ何となく不信感を抱いているだけなら、過剰反応の可能性もあります。
まずは、相手に不信感を抱いたきっかけを冷静に振り返り、自分の思い込みが影響していないか検証してみてください。
もし1人で判断できない場合は、身近な信頼できる人に相談してみるのもおすすめです。
不信感を抱いた点について聞いてみる
不信感を抱いた明確なきっかけがあるのなら、その点をストレートに聞いてみるのもいいでしょう。
もやもやした気持ちを抱えていても、相手に対する不信感が強くなってしまうだけです。
疑問点や気になる部分は、本人に直接確認してみてください。
雑談を通じて信頼を深める
不信感を抱いた相手こそ、雑談を通じて信頼を深めることをおすすめします。
相手のことを知らないままだと、勝手に想像する部分が増え、不信感が増してしまう可能性があります。
まずは交流を深めて、相手の人となりを知ってみてください。
誤解が解けて、不信感も薄れていくかもしれませんよ。
ある程度割り切って接することを心がける
「そういう人なんだ」「そういうこともあるか」といったように、ある程度割り切って接してみるのもいいでしょう。
全ての物事に白黒つけるのではなく、曖昧な状況を受け入れるようにしてみてください。
ある程度割り切ってしまえば、必要以上に不信感を募らせなくて済むはずです。
相手の不信感を払拭して信頼を取り戻す方法
では、自分が他人から不信感を持たれてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
最後に、相手の不信感を払拭して信頼を取り戻す方法を紹介します。
自分の非を認めて心からの謝罪をする
相手に不信感を抱かせたきっかけが明確なのであれば、自分の非を認めて、心から謝罪することが大事です。
自分の悪い部分を認めなければ、相手の信頼を回復することはできません。
心から謝罪をすれば、相手も話を聞いてくれるはずです。
相手の意見や感情をしっかりと受け止める
謝罪しても、すぐに信頼が回復するとは限りません。
相手が怒ったり強く叱責してきたりすることもあるでしょう。
そんなときは反論せずに、相手の意見や感情をしっかりと受け止めるようにしてください。
相手の意見には、不信感を抱かせてしまった要因が詰まっているはずです。
言いたいこともあるかもしれませんが、まずは相手の意見を素直に受け入れて、信頼関係を回復させることを優先しましょう。
きちんと反省して対応策を考える
きちんと反省して対応策を考えることも大切です。
もし遅刻癖が不信感を抱かせる原因になっていたのなら、遅刻しないための対策を考えてみてください。
対応策を提示することで、自分に対する不信感を多少は軽減できるはずです。
誠実さを行動で示す
対応策を打ち立てたら、誠実さを行動で示しましょう。
当たり前ですが、策だけ立てても実行しなければ意味がありません。
不信感を与えた人間が信頼を失うのは、その原因を改善できないからです。
しっかりと改善していく姿勢を見せることができれば、徐々に信頼を取り戻すことができるでしょう。
不信感を払拭するには誠実さが大事
一度抱いた不信感を完全に払拭するのは難しいです。
自分が他人に不信感を持たれてしまったら、しっかり反省した上で、誠実な行動を示していくしかありません。
もし他人に不信感を抱いてしまったときは、本当にその不信感は正当なものか見極めたり、雑談を通じて信頼を深めたりするようにしてください。
いずれにせよ、元々の信頼関係が薄いと不信感は生まれやすくなります。
普段から周囲との信頼関係を深め、誠実な対応を心がけるようにしましょう。
- 「不信感」とは、信じられない気持ちのこと
- 相手に不信感を抱くきっかけは、急に音信不通になった・約束や締め切りを破られた・嘘が発覚したなど
- 不信感を抱いたときの対処法は、自分の抱いた不信感が現実的か見極める・不信感を抱いた点について聞いてみるなど
- 相手の不信感を払拭して信頼を取り戻す方法は、自分の非を認めて心からの謝罪をする・相手の意見や感情をしっかりと受け止めるなど