自虐的なことばかり言う人の心理とは?適切な自虐ネタの使い方も紹介!
人を笑わせようとする1つの方法として「自分いじり」があります。
いわゆる「自虐(じぎゃく)」ですが、自虐ネタの使い方を間違ってしまうと、笑いをとるどころか引かれてしまうことも…。
今回の記事では、自虐的な発言が多い人の心理状態にスポットを当ててみました。
また、周りに自虐ネタを言われたときの上手な返し方や、自虐ネタを使う際の注意点についても紹介しているので、気になる方はぜひ最後までご覧ください!
Contents
「自虐」とは
まずは「自虐」という言葉の意味や類語、対義語について解説しています。
言葉の意味
「自虐」とは、自分で自分を必要以上に責めたり、けなしたりすることを指します。
「自分を虐げる」と書くため、文字の印象からあまり良いイメージを抱かない人もいるかもしれませんね。
しかし、自分をディスって笑いをとる「自虐ネタ」は、周囲を楽しませようというサービス精神の表れでもあるので、一概に悪い意味ばかりではありません。
とくに日本は謙遜を美徳とする文化なので、謙遜のつもりで自虐的な発言をする人も少なくないでしょう。
類語&対義語
自虐の類語には「卑屈」「自嘲(じちょう)」などが挙げられます。
いずれも「自分なんて…」と自らを下げる行為です。
対義語には「自愛(じあい)」という言葉が該当します。
自分を大切にすることを意味する言葉です。
ユーモア?迷惑行為?自虐的なことばかり言う人の心理
自虐的な発言が多い人にはどのような心理が働いているのでしょうか。
セルフチェックも兼ねて見てみましょう。
自分を守りたい
自虐的なことばかり言う人は、自己防衛本能が強いことが考えられます。
「この件について触れてほしくない」「傷つくことを言われたくない」という心理があり、自らを卑下することで、他人からの言葉の槍を未然に防いでいるのです。
自分が嫌い
自分のことが嫌いで自虐発言するケースもあります。
自身のコンプレックスによって、自己嫌悪に陥っている人によく見られる傾向です。
このタイプは、謙遜でも楽しませるつもりでもなく、すべて本音で言っています。
仕事をミスしてしまったときに自分を責めることはよくありますが、自己嫌悪が激しい人は必要以上に自分を責めて、自虐に走ってしまいます。
励ましてもらいたい
自虐的な発言をする人には、「そんなことないって」「○○なら大丈夫だよ」と、慰めや励ましの言葉がほしいという心理が働いている場合もあります。
このタイプの人は、構ってちゃんな傾向が強いので、SNSでもよく自虐発言をしているのが特徴です。
発言に嘘はありませんが、他人の言葉で明るい気分になれるので、そこまで深刻に自分を悪く考えているわけではありません。
自慢したい
自虐と見せかけて、実は自慢したいという心理が働いている場合もあります。
- 理想的なスタイルなのに「3キロ太っちゃった、私デブだぁ」と言い放つ
- 「彼女の会いたい攻撃がすごすぎて、全然仕事に集中できないわ~」と嘆く
- 「○○ちゃんって化粧したらめっちゃ印象変わるよね!私なんて、メイクしても全然代わり映えしないから羨ましい」と主張する
- 「まったく勉強してない…テストやばい」と言っていたのに高得点がとれている
このように、自虐しつつも、さりげなく自慢を盛り込むのです。
タチの悪い場合だと、相手をディスる人もいます。
優越感に浸りたい気持ちが大きい人に出やすい傾向です。
楽しませたい
「自分の失敗談を面白おかしくすることで、誰かが笑ってくれるなら」という心理が働き、自虐ネタを披露するタイプもいます。
しかし、中には笑えないレベルの自虐ネタを繰り出しすぎて、妙な空気にさせてしまう人もいます。
度がすぎてしまうと笑えないので要注意です。
自虐ネタの上手な返し方
自虐ネタをされても「笑っていいのかな?」「ちょっとめんどくさい…」というように、少々困った経験がある人も少なくないでしょう。
ここでは、自虐ネタをされたときの上手な返し方について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
サクッと話題を変える
自虐ネタを言われて困ったときは、サクッと自然に話題を変えるのがおすすめです。
「そういえば、この前言っていた〇〇って…」と切り変えることで、相手も察してそれ以上の自虐ネタを言わなくなるでしょう。
なるべく相手が食いつく話題を持ち出してみてください。
笑顔を見せつつキョトンとする
笑ってとぼける作戦も、自虐ネタへのリアクションとして有効です。
本当は聞こえていても笑顔でキョトンとしたり、「え?なんですか?」と笑いながら返事をしたりすることで、相手は「いや、なんでもない」と引っ込んでくれることがあります。
自虐ネタをする側も「しまった!」と感じることがあるので、キョトンと聞こえないふりをしてあげると感謝される場合も意外と多いです。
自虐ネタ返しをする
思いつくものがあれば、あえて自分も面白い自虐ネタで返してあげましょう!
「俺(私)より酷いじゃん(笑)」と盛り上がれるかもしれません。
上手くいけば好印象を与えることができ、恋愛関係に発展する可能性もありますよ!
相手の自虐ネタに関連することを言うのがポイントです。
他の部分を褒める
相手が自虐ネタを繰り出したら「でも○○さんは△△ができるじゃないですか!」と、別の部分を褒めてみましょう。
「自分のことわかってくれてる…」と相手を嬉しい気持ちにさせることができ、場の空気も明るくなります。
とくに承認欲求が強い人であれば、褒めてあげることで上機嫌になってくれるのでおすすめです。
相手のことを全力で肯定する
「私(俺)って○○なとこあるじゃん?」と同意を求められたときは、全力で「そんなことないです、とても素晴らしい人です!」と相手のこと肯定してみてください。
自虐する人は自分に自信がないことも多いので、相手自身を肯定してあげることで自己肯定感を高めることができます。
少し照れながらも「ありがとう」と感謝されるでしょう。
うざいと思われないために!適切な自虐ネタの使い方
自虐ネタを使う際は、気をつけなければならない点がいくつかあります。
使い方を誤ってしまうと、「ウザい」「あの人面白くない」と悪印象を与えてしまうことがあるので要注意です。
うっかりNG発言をしないように、下記の内容を押さえておきましょう!
ネガティブになりすぎないように注意する
価値観が人によって違うように、「自虐ネタ」の種類も人それぞれです。
そこで気をつけたいのが、ネガティブになりすぎてしまうこと。
暗すぎる・重すぎる内容だと、聞いてる人も身構えてしまって、楽しく聞くどころか地獄の時間となります。
ネガティブすぎる自虐は、高確率で「あ、はぁ…」と相手を困らせてしまうので注意してください。
あくまで笑える自虐ネタを披露するように心がけましょう。
相手が笑えるような話し方を心がける
前述した通り、マイナス思考すぎると笑いはとれませんし、相手を遠ざけてしまいます。
そこで、相手が笑えるような話し方を意識してみてください。
たとえば、「最近髪の毛が薄くなってきまして…育毛剤を買っても抜け落ちてしまうんですよね…」と暗い表情&トーンで話すと、相手は困惑してしまいます。
そこで、「最近髪の毛が薄くなってきて育毛剤を試したんですが、新メンバーより脱退者が多くなってきて困ったもんですよ(笑)本当に新メンバーが加入する日はくるのかなぁ」と話すことで「なんですかその言い回し(笑)」と会話が弾みやすくなります。
自虐ネタは、言い回し次第で面白くもなるし辛気臭くもなるものです。
楽しく会話するためにも、内容だけでなく話し方にも気を配りましょう。
自分自身のこと限定で話す
自虐ネタというのは基本的に自分にまつわる話です。
それなのに悪い意味で他人を巻き込んだ発言をしてしまうと、それは単なる悪口やパワハラになってしまいます。
その場にいない人の情報を、うかつに漏らしてはいけません。
それが場を盛り上げる目的であっても、人間関係が悪化する原因になってしまいます。
「自虐ネタ=自分自身のこと限定」ということを厳守して話すようにしましょう!
男性も女性も自虐ネタの内容には注意!
男性でも女性でも自虐ネタを使うことがあるでしょうが、自己満足になっていないか、ネガティブになりすぎていないかを再確認しましょう。
ノリや勢いだけで話してしまうと、場合によっては、その場の空気を一気に凍りつかせてしまうかもしれません。
承認欲求を満たす目的や、マウンティングをとりたいだけの自虐ネタはウケませんし、自分自身の評価を落としていることを自覚しましょう!
自虐ネタを適切に使える人は、会話上手であり、相手の心を開かせるため異性からもモテます。
ぜひ上手な自虐ネタで、相手を楽しませる会話を心がけてくださいね!