生意気な人の特徴・対処法・生意気だと思われないために気をつけるべきこと
日常生活の中で、周りの迷惑を鑑みない「生意気な人」に困っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、自分自身も周りの人たちから、生意気な人に見られていることもあるかもしれません。
そこでこの記事では、生意気な人に共通する特徴を詳しく紹介していきます。
また、生意気な人と関わるときの対処法と、今後自分が生意気だと思われないようにするための注意点も解説しますので、参考にしてみてください。
生意気とは
まずは「生意気」という言葉の意味や類語・対義語を紹介します。
誤解のないように、正しく意味を理解しておきましょう。
言葉の意味・語源
「生意気」とは、自分の立場・年齢・経験などをわきまえず、偉そうな態度・得意げな発言をすることを表します。
生意気の「意気」は「やる気・心意気」の意味を持ちますが、そこに「未熟」の意味を持つ「生」が加わることで、「中途半端なやる気・能力なのに態度だけは一人前だ」と不快に思ったときに使われる表現となるのです。
類語&対義語
生意気の類語として、「横柄」「無礼」「無遠慮」「図々しい」「おこがましい」などの言葉が挙げられます。
対義語には「しおらしい」が当てはまり、控え目で従順である・慎み深くけなげな様子を表す言葉です。
生意気とは真逆の態度であることがわかります。
生意気な人の特徴
こちらでは、生意気な人の特徴を紹介いたします。
身近な人だけでなく、自分自身も知らず知らずに生意気な人の特徴に当てはまっていないか、日頃の立ち振る舞いと見比べてみてください。
自分勝手で協調性がない
生意気な人の特徴としては、自分勝手で協調性がないことが挙げられます。
人は誰しも、周りの空気を読み、自分勝手な行動や発言は控える気持ちを持っているものです。
しかし生意気な人は、良くも悪くも自分軸で生きているため、場の空気や周りの人たちの気持ちを考えてみんなに合わせよう、という意識を持っていません。
たとえば、会社で社員旅行に行ったときに、みんなが観光地に行きたいと意見がまとまりかけているところで、「自分は〇〇に行きたいので、別行動でお願いします」と自分勝手な行動や協調性のない発言をすることがあるのです。
自信満々で自慢話多め
仕事や恋愛など、何に対しても自信満々で自慢話が多いことも、生意気な人にありがちな特徴です。
自分がすごい人であることを周囲に知らせたいという承認欲求が強いため、口を開くと過去の栄光や武勇伝を語り出す傾向があります。
実際に自信を持てるような実績じゃなかったとしても、それを自信満々に話すため、周囲を困惑させていることも…。
また、自分の意見を主張するときにも、「自分の意見ならば必ず受け入れてもらえる」といった根拠のない自信があるのも特徴的です。
自制心がなく子どもっぽい
生意気な人は、自制心がなく子供っぽいタイプが多いです。
自分の考えや精神面が大人の社会に順応できるほど成長しておらず、自分の発言によって相手がどう感じるのかを考えることができません。
そのため、ワガママなことを堂々と言ってのけ、まるで子供の反抗期のような態度を平気でとってしまうのです。
思いを自分の心に留めておくことができないため、周りから見たときに感情がわかりやすいという面もあります。
他人を非難しがち
生意気な人は、他人の発言や行動をすぐに非難する傾向があります。
しかも具体的に悪い点を挙げるのではなく、「見ててイライラする」「気に入られようと媚び売ってる」などと一方的な非難であることが特徴的です。
これは生意気な人が、対象の人物を見下していると同時に、自分はすごい人であるという自信が裏に隠れている可能性があります。
人の意見やアドバイスを聞かない
自分の意見や主張が正しいと思い込み、人の意見やアドバイスを聞かないことも、生意気な人に共通する特徴です。
基本的に生意気な人は、自己中心的な考えを持っています。
自分の話したいことだけ話ができると満足し、人の話に耳を傾けることはあまりしません。
プライドが高いゆえに、他人からの注意や指摘、情報をもらうことが好きではないため、何かを言われても適当に受け流す傾向があるのです。
アドバイスや指摘をする人が、経験者や先輩・上司であっても対応に変化はありません。
人の話を聞き入れようとしないため、間違った方向に突っ走ってしまうこともあるでしょう。
目上の人にも上から目線
生意気な人は、目上の人にも上から目線の言葉遣いや態度をとることがあります。
中には、目上の立場の人に面倒を見てもらっても、タメ口で返すことや感謝をしないことが当たり前になっている人もいます。
たとえば、仕事でミスがあっても、上司のせいにして自分は悪くないという態度をとったり、逆に持論でアドバイスをし返したりと、自分の判断が正しいと信じきった上から目線の対応をするのです。
また、普通の人なら上下関係を気にして言いにくいような正論も堂々と振りかざします。
そのため、職場では同僚から扱いに困ると思われています。
しかし、生意気な人は周りからの印象が悪くてもあまり気にしないため、何かと大きな心境の変化がない限り、偉そうな態度はエスカレートしていく一方です。
常識に欠けている
生意気な人はとくに、常識に欠けている傾向があります。
挨拶はもちろんのこと、仕事をする上で必要なホウレンソウができない・勤務するときの身なりも寝ぐせやシャツがシワだらけ・言葉遣いが悪いなどと社会における一般的な常識を知りません。
通常、一般常識は親や経験者である先輩・上司などから教わることが多いですが、生意気な人は先人から学ぶ意欲がないため、なかなか常識が身につかないのです。
生意気な人の対処法
生意気な人と関わっていると、イライラしたりストレスを感じてしまったりすることが多く、精神衛生上よくないでしょう。
そこで、生意気な人へのおすすめの対処法を5つ紹介していきます。
無駄にエネルギーを消費しないためにも、要チェックです。
極力関わらない
生意気な人とは、極力関わらないことがベストです。
生意気な人は、人に構ってもらえると調子づき、より生意気な発言や態度がエスカレートしていくことがあります。
そのため、同じ職場の人ならば仕事上の必要最低限のこと以外は話をしない・飲みに誘われても行かないなど、適度に距離をとりましょう。
プライドが高い性格のため、相手から避けられるようなことが続けば、それ以上近寄ってこなくなります。
無理のない関わり方を見つけてみてください。
適当に聞き流す
生意気な人は、場や状況をわきまえず自分本位に話をするタイプが多いでしょう。
それを真面目に聞いていると、イライラしたり、疲弊したりすることもあるかと思います。
そこで、生意気な人の話は適当に受け流すようにしてみてください。
何かを言われても「へぇ~」「はいはい」「そうなんですねぇ」と適当な相槌を打つイメージです。
人は、自分の話を聞いてもらえないとわかると、その人と話をしたくなくなります。
生意気な人の話に対して、「つまらない」と態度で表すことで退治することが可能です。
褒めた上で指摘する
生意気な人にストレートに指摘をしても、自分は悪くない・これは嫌味を言っていると考える性質があるため、あまり意味がありません。
また、生意気な人は虚勢を張っていることも多く、実は言動の裏に褒められたいという心理が隠れていることがあります。
そのため、一度褒めてから伝えると、生意気な人も聞く耳を持つ傾向があります。
たとえば、「いつも資料わかりやすいから助かってる」「目の付け所がすごい!誰も気づかないところによく気づくよね」と、いいなと思える部分をしっかり褒めてみてください。
その上で、「せっかく仕事できるんだから、もったいなくない?」「これができると○○さんもっとよくなるのに」といった指摘を加えます。
すると、自分を認めてくれる人からの言葉に生意気な人も納得し、生意気な言動の縮小が期待できるのです。
反面教師にする
職場や恋人など、離れられない関係の中に生意気な人がいる場合は、反面教師にするのがおすすめです。
生意気な人がする「嫌だな」と思う言動は、他の人も不快に思っている可能性が高いです。
生意気な人の振る舞いを参考に、人を不快にさせる言動を自分はしないように気をつけましょう。
「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があるように、生意気な人を自分の成長に利用できるようになると、イライラすることも減っていくのではないでしょうか。
一度自由にさせてみる
心や時間に余裕があるなら、生意気な人に全てを任せ、自由にやらせてみるというのも1つの手です。
生意気な人は、「そんなこともできないのか」と人を見下している節があります。
そこで、生意気な人に少々難題な仕事やミッションを任せ、自由にやらせてみてください。
任されたことに対して生意気な人は、自分から助けを求めることや「できない」と言うこともありません。
その上、生意気な人の手助けやフォローをする人もなかなか現れないでしょう。
1人ではできないこと、大変なことを身をもって感じれば、生意気な口の聞き方や上から目線な態度は改善されていくはずです。
ただし、生意気な人の思い通りに全てがうまくいった場合は、さらに自信をつけることになるため、ある意味賭けかもしれません。
要注意!生意気だと思われないために気をつけるべきこと
最後に、今は大丈夫でも将来的に生意気だと思われることがないように気をつけておきたいポイントを5つ紹介いたします。
下記の内容を心に留め、生意気な人にならないように注意していきましょう。
どんな立場になっても謙虚でいる
生意気だと思われないようにするには、常に謙虚な気持ちを持つようにしましょう。
上司・部下関係なく、傲慢に振る舞ってしまうと、生意気な人に見られてしまうことがあります。
「少しくらいヤンチャしたほうが可愛がってもらえる」「このスタイルでうまくやってこれた」という心理を持っている人もいますが、そういった考えを受け入れる人はごく稀です。
挨拶・感謝・礼儀などを忘れず、謙虚の気持ちを持ち続けていれば、どこに行っても生意気な人という印象を持たれることはないでしょう。
感謝の気持ちを忘れない
生意気な人だと思われないように、感謝の気持ちを持ち続けることも大切です。
普段周りから手助けしてもらっていることが多いと、やってもらって当たり前という意識が芽生えてきて、感謝の気持ちが薄れてしまうものです。
しかし、お礼を言う機会が減ってしまうと、いざ「ありがとう」と感謝を伝えるときに恥ずかしい気分になってしまい、自ら気持ちのいいコミュニケーションを遠ざけてしまう悪循環になりかねません。
そのため、日頃から相手が何かしてくれたことに感謝の気持ちを持ち、お礼を言葉にして伝えるようにしましょう。
そうすることできっと、周りへの傲慢な態度や発言を防ぐことができるはずです。
人の話を最後まで聞く
人の話を最後まで聞く意識を持っておくことが、生意気な人にならない大事なポイントの1つです。
話を最後まで聞かないということは、周りの意見を聞き入れる気がない・あなたの話はつまらないとアピールしていることと同じです。
とくに、食い気味で相手の話に割って入るのはタブー。
生意気だと思われるどころか、敬遠される原因になります。
人が話をしているときは、意見を思いついたとしても発言はグッと堪え、最後まで聞くようにしましょう。
自分の意見の主張はそのあとからでも遅くはありません。
アドバイスは求められたときにする
生意気な人に思われないようにするには、周囲へのアドバイスは、求められたときだけにしておきましょう。
身近な人が判断に迷っていたりすると、ついアドバイスをして解消させたくなるものですが、その助言は必ずしもありがたいと思われるわけではありません。
とくに「自分だったら…」という主観的なアドバイスには要注意です!
内容や状況によってはお節介と思われたり、生意気と思われたりすることがあります。
相手から「意見を聞きたいんですけど」という申し出がない限り、アドバイスは控えておいたほうが無難です。
「正しさ」は人それぞれだと認識する
「正解」「不正解」は人それぞれのため、相手の意見や考えの否定はしない方がいいです。
とくに恋人と喧嘩中や職場の会議といった意見を主張し合う場面では、自分の考えと真逆の意見が出てくると、つい「違う!」と主張したくなるものです。
しかし、自分にとっての常識が、相手にとっての常識ではないことがあります。
自分の意見ばかりを主張していると、相手に「なんか生意気!」と思われかねません。
そのため、相手の意見を真っ向から否定することはせず、「あなたの意見もいいね!こうしたらもっとよくなると思うんだけどどうかな?」と、一度受け入れる姿勢を見せつつ、自分の意見をさりげなく伝えるのがおすすめです。
相手を思いやる気持ちがあれば生意気な言動は少なくなるはず!
常に自分が正しいと思って生きていると、周りから生意気な人と見られやすくなり、人間関係がうまく築けないことがあります。
生意気な言動をしているか否かは、なかなか本人では気づきにくいものです。
とはいえ、相手を思いやる気持ちを持ち続ければ、自然と生意気な言動はなくなってくるでしょう。
今回の記事を参考に、生意気な言動に思い当たる節がないか、見直してみてください。
上司・後輩かかわらず、良好な人間関係を築いていってくださいね。