嫌味を言う人の心理とは?嫌味を言われたときの上手な返し方や対処法も解説
なにかにつけて嫌味を言う人や、いつも余計な一言が多い人っていますよね。
たまに聞く嫌味ならやり過ごせても、職場や学校など避けられない場面で嫌味を言う人がいたら、精神的ストレスを抱えてしまうことでしょう。
そこで今回の記事では、嫌味を言う人を徹底解説していきます。
嫌味を言う人の心理や、言われたときの上手な返し方について、具体例を交えて紹介していきますので、嫌味を言う人に困っている場合はぜひ参考にしてみてください。
Contents
「嫌味」とは
まずは「嫌味」という言葉の意味と、類義語である「皮肉」との違いを紹介していきます。
言葉の意味
「嫌味」とは、人に不快感を与える言動のことを意味する言葉です。
嫌味には、言葉や態度で意図的に表現するパターンと、受け取り側の問題で不快感を与えてしまうパターンがあります。
また、漢字で表される「嫌味」は当て字であり、正しい表記は「厭味」または「嫌み」となります。
「皮肉」との違い
「皮肉」も相手に不快感を与えることの表現として使われるため、嫌味と混同しがちです。
しかし「皮肉」は、相手の弱点や失敗を間接的、つまり遠回しに伝えたり非難したりすることを表します。
「嫌味」は直接相手に不快感を与える言動を表すため、嫌がらせをされたらすぐに気付きますが、「皮肉」はあとから不快感を覚える傾向があります。
「嫌味」と「皮肉」は似たようなニュアンスを持っていますが、この2つの言葉は「直接的」か「遠回し」かで使い分けられていることが一般的です。
【男女共通】嫌味を言う人の心理
嫌味を言ってくる人の心理が気になっている人もいますよね。
そこで、嫌味を言う人の心理を徹底分析しました。
嫌味な人の気持ちがわかれば、対策法が理解しやすくなるはずです。
さっそく下記の情報を参考にしてみてください。
相手が羨ましい
嫌味を言う人は、相手の立場や状況が羨ましいと思っている傾向があります。
本来、相手が羨ましい立場や憧れる存在ならば、「あの人のようになりたい!」と尊敬の念が生まれ、好意的な態度をとるものです。
しかし、素直に好意的な言葉や態度が表せない人は、ひねくれた対応をしてしまい、羨ましく思ったときについ嫌味を言ってしまうのです。
また、相手に対する劣等感があり、あの人に負けたくないという気持ちが強い人も、素直にリスペクトできない場合があります。
たとえば「1週間も休めるぐらい暇でいいよね~」といった言葉の嫌味は、「自分も休みたい(でも休めない…あんただけ休めてズルイ!)」というのが本音でしょう。
ストレス発散したい
嫌味を言うのは、ストレス発散の意図が隠れている場合もあります。
誰しも人間関係や仕事でのストレスを抱えているものです。
しかし嫌味を言う人は、そのストレスを自分の中でうまく解消することができず、人に感情をぶつけてしまいがちです。
とくに、自分がものを言いやすい後輩や部下にぶつけることが多く、愚痴を吐き出しているくらいの気持ちで嫌味な言葉を使います。
この場合は、言い返してこないであろう相手を選んで嫌味を言うことが多いので、特定の人に嫌われているのが特徴です。
自分に自信がない
人は自分に自信がないことが理由で、嫌味を言うことがあります。
嫌味を言う人は、自分に自信たっぷりな上から目線の人…といった印象を抱きがちですが、実はその言葉の裏に自信のなさが隠れていることがあるのです。
相手の弱みにつけ込んだり、小さなミスをネチネチと言い続けたりする嫌味は、自分のほうが優位であると思い込みたいという心理が潜んでいることがあります。
自分より立場が下の人を見つけると、ついマウントをとりたくなり、感情的に嫌味をぶつけてしまうことが少なくありません。
こういった言動は、自分の弱い部分に怒りや悲しみがあり、嫌味を言うことで解消している可能性が高いです。
完璧を求めている
嫌味を言う人の心理として、完璧を求めすぎていることも考えられます。
完璧主義者は、他人にもクオリティの高さを求め、完璧を強く望んでしまう傾向があります。
そのため、失敗する人や質を下げる人に対して、嫌味を言いたくなってしまうのです。
また、自己愛が強く「自分は完璧な人間である」という意識を持っていることで、自分の思い通りに動かない人や、自分の価値観を理解してもらえない人に嫌味が出てしまうことも…。
悪気はなく物事に真面目に取り組んでいるからこそ、嫌味っぽい発言をしてしまうのがこのタイプの特徴です。
嫌味発言の自覚がない
嫌味な言動をとる人の中には、相手に不快感を与えていることに無自覚な場合もあります。
普通に冗談のつもりや、ただ思ったことを発言しているだけ…というタイプです。
人と価値観がズレていたり、空気を読むことが苦手だったりと、本人に悪気はありません。
この場合は、「嫌味に聞こえるよ」「嫌な性格だと思われちゃうから気をつけたほうがいいよ」と、指摘や注意をすればすぐに改善されることが多いのが特徴です。
嫌味を言われたときの上手な返し方の例
こちらでは、嫌味を言われたときの上手な返し方を5つ紹介いたします。
相手や状況、言われた嫌味の内容による返答例も載せていますので、嫌味な人と対面したときに活用してみてください。
「ありがとう」と感謝する
嫌味を言う人に対しては、あえて感謝することで嫌味の減少を期待できます。
「ほんっと化粧スキル高いよね~」「恋の駆け引きとか、私にはそんなことできないな」などと嫌味を言う人は、見下す心や嫉妬心から言ってくる場合が多いです。
そんなときは、自分では気付けなかった部分への指摘に対して、肯定的に捉えてみてください。
自分は褒められている、尊敬されていると考えることで、相手に感謝の念が湧いてくるはずです。
そこで「ありがとうございます。勉強になります」「貴重なご意見、感謝します」とお礼の言葉を返せば、周りからの印象が良くなり、自分自身の心境も明るくなります。
さらに嫌味を言った人は面白くなくなり、嫌味をだんだんと言わなくなっていくでしょう。
詳細について質問する
質問返しをすると、意図のない嫌味は徐々に減っていきます。
たとえば、「あなたの仕事、楽そうでいいわね」「よくそんな仕事のやり方で満足できるね」と自分の行為に対して嫌味を言われた場合、「もっとみんなの業務が分散するには、どうするのがいいでしょう?」と意見を求めてみるのです。
本当にいいアイデアがある人は、質問返しをすると具体的にいい案や意見を出してくれるため、新たな発見や自分の成長へと繋がります。
一方で、悪意から適当に嫌味を言った人は質問返しをされると面倒だと思い、それ以上の嫌味を言わなくなります。
誰かに嫌味を言われたときは、自分にとってメリットになりそうな質問をしてみるのがおすすすめです。
オウム返しする
嫌味を言われるとついこちらも嫌味を返したくなるものですが、お互いに嫌がらせをすると、どんどんエスカレートしていく原因になります。
そこで、相手が言ったことを繰り返す「オウム返し」をするのがいい方法です。
たとえば、「着てるスーツいつも違うよね。よほどお金をたくさん持っているんだね」という嫌味には、「そうなんです。お金はあるんですけど、スーツを買う以外に使い道がなくて…」とオウム返しをしてみましょう。
すると、相手は言葉を詰まらせてしまい、嫌味を言い続けることはできなくなります。
自分に心の余裕ができると同時に、相手を拍子抜けさせることができるのです。
相手を褒めちぎる
嫌味を言われたときには、相手を思いっきり褒めてみましょう。
自尊心を満たすために嫌味を言ってくる人が多いので、この対処方法はかなり有効です。
たとえば、「その持ち物、ちょっと子供っぽいんじゃない?」「あれ?ちゃんと見た目整えてるの珍しいね」と細かいところに目をつけられて嫌味を言われた場合は、「そんな細かいところに気づいてくれるなんて、〇〇さんさすが~!」と相手を盛大に褒めてください。
褒めちぎることで相手の自尊心を満たし、嫌味に終止符を打つのです。
プラスな言い方で返す
なにか嫌味を言われたときは、プラスな言い方で返してみてください。
たとえば、「家で待ってる人がいるわけでもないのに、なんでそんな早く帰ろうとするの?」「家族も恋人もいない人は自由でいいよね」と、プライベートに突っ込んだ嫌味を言われると、ムッとしますよね。
しかし、その苛立った気持ちは抑え、「1人の時間も結構ゆっくりできて好きなんですよ」「今はまだ自由を満喫してます」とプラスな言葉を返してみてください。
ポジティブな返答によって、嫌味を言った人も毒気を抜かれ、それ以上の嫌味を言わなくなるはずです。
嫌味を言う人の対処法
嫌味にうまく返答することができても、なかなか根本的な解決に繋がらず、自分の精神的ストレスが溜まっていくのは困りますよね。
最後に、嫌味を言う人の対処法を紹介いたします。
笑顔を見せて大人の対応
嫌味を言う人には、あえて笑顔を見せることが大人の対応方法としておすすめです。
嫌味を言われると怒りや悲しみ、悔しさなどの負の感情が一気に湧くことが多いでしょう。
しかし、その反応こそが嫌味を言う人の思う壺です。
嫌味を言う人の言葉は真に受けず、まともに向き合おうとする気持ちを捨ててみましょう。
すると、嫌味を言う人の余裕のなさが露呈するうえに、自分は余裕のある大人の対応をとることができます。
子供を扱っているような感覚で笑顔で対応するようにしてみると、自分の精神的ストレスも少し楽になりますよ。
関係ないとバッサリ切り捨てる
同僚や友達など自分と対等な立場か、目下の人に嫌味を言われた場合は、「あなたには関係ないから」とバッサリ切り捨ててみるのもいいでしょう。
嫌味を言う人は、相手に対して攻撃的な気持ちを持っていることがあります。
そこで、自分は眼中にないことをアピールすれば、相手は敵対心を失い、あなたに対して攻撃的な気持ちを失っていくことでしょう。
ただし、頭に血が上った状態で「あなたには関係ない!」と言ってしまえば、嫌味を言った側が面白がる可能性大です。
あくまでも冷静に、相手をバッサリ切り捨てるのがポイント。
「嫌われた?」と不安になって、逆に機嫌をとろうとしてくるかもしれませんよ!
無視する
嫌味ばかり言ってくる人には、思い切って無視をするのも1つの手です。
意味のない嫌味にあなたが付き合ってあげる必要はありません。
反応が返ってこなければ、嫌味を言う人もだんだんと「こういうことを言うと無視されるんだな」と気づき、嫌味が減っていくことでしょう。
よく嫌味を言う人を観察していると、周りに人が集まっていないことがわかるはずです。
嫌味な言動が周りを傷つけていると本人が気づくまで、あなたも無視をして相手と距離をとってみるのがいいでしょう。
無視できない人の嫌味はうまく切り返していこう
女子会や飲み会などの人が集まる場に行くと、必ず嫌味な言動をとってくる人がいるものです。
また、会社の上司や年齢が上の人・初対面の相手など、なかなか無視しづらい人が嫌味を言ってくる場合もあるでしょう。
そういうときは、状況や自分の立場に合わせたうまい切り返しをしてみてください。
嫌味を言う人に、あなたが我慢して付き合ってあげる必要はありません。
冷静な心を持ち、自分の負担が少ない方法で嫌味な人を回避して、充実した人生を送ってください。