【診断】サピオセクシャルとは？意味・特徴・女性に多い理由を解説

近年、LGBTなどセクシャリティの多様化が認知されてきました。

しかし、まだまだ聞き慣れないセクシュアリティも多いでしょう。

今回は相手の知性に性的魅力を感じるサピオセクシャル(またはサピオセクシュアル)についてご紹介します。

特徴などもまとめているので、ご自身が「サピオセクシャルなのでは？」と感じている場合は、当てはまる項目があるかなどもチェックしながらご覧ください。

サピオセクシャルとは

サピオセクシャルとは、相手の知性に魅力を感じる性的指向のこと。

外見や、男性・女性であるかを問わず、知的能力に性的興奮を覚えます。

相手の性別にこだわらないことから、サピオセクシャルの方はバイセクシャルにもなりえるのが特徴です。

サピオセクシャルの由来

サピオセクシャルの由来はラテン語のサピオから来ています。

サピオ(sapio)はラテン語で「賢明である」という動詞。

これは、ホモ・サピエンス(賢い人間)の語源にもなっています。

このような言葉から、賢さや知性を愛する性的指向は、サピオセクシャルと言われるようになりました。

サピオロマンティックとの違い

似たような言葉に「サピオロマンティック」というものがあります。

サピオセクシャルは相手の知性に性的魅力を感じるのが特徴ですが、サピオロマンティックは知性のある相手に恋愛感情を抱く指向のことです。

対象となる相手はサピオセクシャルと同様に、性別や容姿は問わず、知性を感じられるかどうかが重視されます。

サピオセクシャルの割合

サピオセクシャルという言葉を聞いたことがないという方が多いのも頷けるのが、その割合です。

ジル・ジニャック博士(西オーストラリア大学)が行った研究では、18〜35歳のグループで1〜8％の方がサピオセクシャルであると診断されました。

多様性を踏まえていないこと、まだ理解が進んでいないことも理由として考えられますが、サピオセクシャルは非常に少数なセクシャリティということがわかります。

また、サピオセクシャルは男性より女性の方が多いとされています。

その理由については以下で解説していきます。

サピオセクシャルに女性が多い理由とは

サピオセクシャルに関わらず、女性は男性よりも知的な人に興味を抱く傾向があります。

理由としては、知性が高い人の方が出世しやすく、年収が高くなるケースが多いからです。

年収が高くなると、経済面において子育てもしやすいため、女性は本能的に知的な男性を選ぶ心理が働いていると考えられます。

また、遺伝子も優秀なイメージがあることから、一般的に知的な男性の方が魅力的に感じるのでしょう。

【診断】サピオセクシャルの特徴6つ

知性に性的興奮を覚えると聞いても、ピンと来ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここからは、サピオセクシャルの特徴を解説していくので、自分自身が当てはまるかどうか診断してみましょう。

多く当てはまった場合、あなたはサピオセクシャルかもしれません。

相手の知的能力やセンスに惹かれる

まず、冒頭でも説明したとおり、相手の知的能力やセンスに魅力を感じるのが大きな特徴といえます。

例えば仕事においては、誰もがわかりやすい的確な指示を即座に出せること。

文学的・芸術的な文章ではなく、日常会話で知的能力が高いことが伺えるかがポイントです。

物事の裏側や背景に興味を持ちやすい

サピオセクシャルの方は、イベントを見たときに表舞台よりも裏側や背景に興味を持つのが特徴です。

どんな風に作り上げられたのか、なぜイベントが行われたのかなどに魅力を感じる傾向があります。

素敵な言葉や文章を見ると興奮する

写真よりも素敵な言葉や文章に興奮する傾向があるのも、サピオセクシャルの特徴です。

SNSなどでも言葉遣いや文章に注目し、美しい言い回しを見つけると興奮してしまうこともあります。

ただし、感じ方は人それぞれなため、全てのサピオセクシャルの方が同じ言い回しに性的興奮を覚えるわけではありません。

少し捻った言い回しが好き

日常的な会話においても、少し捻った言い回しを好む傾向があります。

物事を表現する際も、ストレートな物言いより、比喩表現を用いたり、遠回しに表現したりする会話の方が魅力的に感じるのが特徴です。

また、知的なブラックジョークなどを好む方も少なくありません。

会話の弾み具合を重視する

相手との会話の弾み具合を重要視する傾向が見られるのも、サピオセクシャルの特徴です。

どんなに相手に知性があったとしても、コミュニケーションが円滑に進まないと交際には発展しづらいでしょう。

サピオセクシャルの方が交際相手に求めているのは、知的な会話が楽しめるかどうかです。

カフェなどで映画や本について語り合うデートを好む方も多いでしょう。

書店や美術館など知性がある場所が好き

サピオセクシャルの方は知性が感じられる場所に魅力を感じる傾向も。

美術館や博物館、図書館など落ち着いたスペースで知的欲求を満たすことを好みます。

そして気になる物事があれば、徹底的に調べて学ぶのが特徴です。

これは、自分のスキルアップや知見を広げるためではありません。

知性に触れたいという欲求を満たすためであることがポイントです。

サピオセクシャルに関するQ&A

明確な定義のないサピオセクシャルは、まだまだ謎に包まれている部分も多くあります。

先ほどご紹介したサピオセクシャルの特徴で、もしかして自分もそうなのでは…？と思った方もいるかもしれません。

ここでは、サピオセクシャルの気になるポイントについて解説しています。

どのくらいのIQに惹かれるの？

一般的にIQ120以上の方に強く惹かれるのであれば、サピオセクシャルである可能性が高いでしょう。

オーストラリアで行われた実験結果では、IQ120程度の方が最も異性からモテる傾向があり、IQ120以上になると、特殊な個性が見られるケースが多くなるとされました。

そのため、普通の人はIQ120以上の人に対し、異性として魅力を感じにくいことがわかりました。

そのため、IQ120以上の方でも性的魅力を感じられるのは、サピオセクシャルならではといえるでしょう。

知的能力が高い人はサピオセクシャルになりやすい？

知的能力が高いからといって、サピオセクシャルになりやすいわけではありません。

自分の知的能力は関係なく、相手の知性に性的魅力を感じるのがサピオセクシャルの特徴です。

自分と同じレベルの知的な会話をしたい＝サピオセクシャルというわけではないので、自分の知的能力は関係ないでしょう。

サピオセクシャルの人同士でないと恋愛できない？

明確な調査は行われていませんが、必ずしもサピオセクシャルの方同士で恋愛するわけではありません。

サピオセクシャルに確立した定義があるわけではないため、相手に求める条件は「知的な会話ができる方」や「学歴の高い方」など人それぞれです。

相手のどんな一面を知的と感じるのかは個人差があるので、一概にサピオセクシャル同士でなければいけないことはないでしょう。

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サピオセクシャルは知性や才能に性的魅力を感じる！理解を深めて自分らしい恋愛をしよう

相手の知性に魅力を感じるサピオセクシャルですが、相手に求める条件やタイプはさまざまです。

明確な定義がないからこそ、はっきりサピオセクシャルであると診断するのは難しいですが、考えられる特徴に多く当てはまる場合はサピオセクシャルの可能性が高いでしょう。

また、セクシャルマイノリティのなかでも謎が多く、認知されていないこともあるため、理解を得るのが難しいケースも多いのが特徴です。

自分がサピオセクシャルだと感じる方は、相手に求める条件や性格など、自身できちんと理解しておけば、より刺激的な恋愛が楽しめるでしょう。