破滅願望が強い人の6つの心理的特徴を解説！自己破滅願望を持つ原因とは

「人生は山あり谷あり」といわれるように、良いこともあれば悪いこともあります。

人は辛いことがあっても乗り越える力を培っていくものです。

しかし、人によっては辛いことや悪いことが起こると対処できずに、「もうどうにでもなれ！」「全部破滅すればいい！」と破滅的な考えに至ることもあります。

この記事では、破滅願望が強い人の心理的特徴や対処法などについて解説します。

「破滅願望」の意味とは

破滅願望とは、その人の人生においてネガティブな出来事や困難なことが起きたときに、それを対処・解決することができずに「何もかもどうでもよい」と投げやりに思う状態のことです。

これは誰にでも起こりうる心理状態であり、仕事・恋愛などあらゆる状況において悪影響を及ぼす可能性があります。

世の中や自分の周りの物事すべてが破滅すればいいという考えは、とても恐ろしい願望といえるでしょう。

なぜ？破滅願望を持つ原因

破滅願望はときに強く否定的な言葉や行動で自身や他者を傷つけ、人間関係を崩壊させる危険な感情でもあります。

人はなぜ破滅願望というネガティブ思考を持ってしまうのか、その原因を紹介します。

過剰なストレス

破滅願望の原因には、非常に強いストレスが関係しています。

自分の力で対処できる程度のストレスなら問題ありませんが、あまりに強いストレスを溜め込んでしまうと受け止めきれません。

その過剰なストレスを破滅願望の「投げやりになる」という行為によって、自分から遠ざけようとしているのです。

過去のトラウマ

過去に大きな失敗をして強い叱責を受けた経験、失敗を乗り越えられず心が傷ついた経験などの心理的原因が破滅願望を生じさせるきっかけになることもあります。

失敗することを必要以上に怖れているため、困難なことに立ち向かう前に諦めてしまい、「もうどうにでもなれ」という思考になっているのです。

そんな言葉に出来ない不安感や精神的負担から逃れるように行動したことは誰しも一度はあるのではないでしょうか。

幼少期の生活環境

幼少期に育った環境が破滅願望を持ちやすい性格を作り出すこともあります。

子供の頃、無条件の愛情を与えてくれるはずの親から否定されたり、十分な愛情を得られなかったりすると、自分に自信が持てないまま育ってしまうケースがあります。

大人になると劣等感が強くなってしまい、「どうせ自分なんて…」と困難に立ち向かうことができず破滅願望を持ってしまうのです。

養育者である両親の愛情は、想像以上に子供の心理に大きな影響を及ぼすものなのです。

破滅願望が強い人の心理的特徴

次に破滅願望が強い人の心理的特徴を、いくつか例を挙げて紹介します。

自己陶酔している

破滅願望の強い人は、「自分はなんて不幸で可哀想なんだ」と自ら悲劇のヒロインになる傾向があります。

そんな妄想性思考に浸り、自分に酔うことで、破滅的な思考を持つことを正当化しようとするのです。

不幸な自分自身を憐れむことで、一時的に心の逃げ場を作ろうとしているのでしょう。

強い劣等感を抱いている

前述の原因でも触れましたが、「自分はダメな人間だ」と、人と比べて強い劣等感を持っている人も、破滅願望が強いです。

負けず嫌いの人が受験に失敗したり、会社の仕事で失敗したりすると、過剰に自分はダメだと落ち込み、その反動から「すべてどうにでもなれ」という思考になります。

現実逃避がしたい

自分に能力や自信がない場合、何か大きなトラブルが起こったら現実逃避をしたくなりますよね。

その事実や状況を現実世界からかき消したい気持ちが嵩じて、破滅願望へ発展することがあります。

今の現実を受け止めることができず、とにかく現実から目を背けようと必死になるのです。

突発的に破滅願望に襲われると、最悪の場合は自殺行動をとってしまう危険性もあるので注意しましょう。

常にネガティブ思考

破滅願望が頭から離れない人は、常に物事をネガティブにしか見れない思考に陥っています。

これまで社会的に否定されて育ってきた人はとくに自信を持つことができず、自分を責め続けてしまいます。

周りがどんなにサポートしてくれようとしても、「どうせダメだから…」「全員敵だ…」とマイナスにしか捉えることができないため、破滅願望を持ってしまうのです。

被害妄想が激しい

自分に全く関係のないことが起きても、「それは自分のせいに違いない」と被害妄想を抱きやすいのも破滅願望の人によく見られる心理です。

また、破滅願望がある人は思い込みも強い傾向にあるため、客観的に見たら事実が異なることでも、「自分は不幸だ」と勘違いしているケースもあります。

意固地になっている

破滅願望を持ちやすい人は、性格的に頑固で意固地な人が多いです。

破滅願望が誤った考えであると周りから指摘されても、その考えをなかなか覆すことができません。

破滅願望に浸っていれば努力して問題対処する必要がなくなるため、破滅願望を意固地になって守ろうとしている場合もあるようです。

意固地な破壊願望のある人は、加害者的に周囲に迷惑をかける場合があるので注意が必要でしょう。

破滅願望が強い人の対処法

自分に破滅願望がある人は、その考え方を和らげるためにも、次に挙げる対処法を試してみてください。

人生を前向きに生きるきっかけになるかもしれませんよ！

信頼できる人をつくる

破滅願望が強い人は、心の内を話せる信頼できる人をつくりましょう。

親しい友人や家族でも、自分が辛いと思っていることを素直に話せる相手を探してください。

辛い気持ちを聞いてもらうだけでも、心が軽くなり破滅願望が和らぐことがありますよ！

ストレス発散をする

破滅願望は周囲の出来事や人間関係に対して、強いストレスを感じている証拠でもあります。

そのため、普段からストレスを発散する方法を準備・実行し、日常生活の中でストレスが蓄積しないよう適宜息抜きをするのがおすすめです。

客観的な視点を持つ

思い込みが強く、その思考を頑なに変えられないのも破滅願望が強い人の特徴です。

そのため、もし「破滅願望になっているな」と感じたら、一歩引いて客観的に自分の性格・考えや立場を眺める視点を持つようにしてください。

問題や不満を紙に書いたり、スマホのメモ帳ページに入力したりして可視化すると、客観視することができますよ！

カウンセリングを受ける

人は誰でもときに周りのストレスに対処できず、心のバランスを失うことがあります。強い破滅願望も、心のバランスを失った状態といえるでしょう。

その状態が続くと、心身の不調が進み、いずれ心の病気を引き起こすこともあります。

双極性障害（躁うつ病）やパーソナリティ障害（※）などの精神障害に悪化する可能性があるのです。

※パーソナリティ障害には、境界性パーソナリティ障害、依存性パーソナリティ障害、回避性パーソナリティ障害、妄想性パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害など多くの種類があり、その症状は様々です。

その前に、心理カウンセラーや精神科医、精神療法家のもとを訪れ、診察やカウンセリングを受けてみてください。

破滅願望がある人の考え方のくせや行動に気づき、心の負担の軽減につながることが期待できます。

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信頼できる恋人がそばにいてくれたら、破滅願望が大爆発してしまうことも少なくなるでしょう。

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破滅願望は焦らずゆっくり改善していこう！

「もうどうにでもなれ」といった破滅願望は、誰でも一度は経験したことのある感情でしょう。

反対に破滅願望を持つことで、周りのストレスフルな世界から自分を守る方法になることもあります。

破滅願望があるからといって、自分を強く責めたりせずに、友人や家族、専門家の助けを借りながら、焦らずゆっくりと改善していきましょう。

自分の心や体を何よりも大切にしてくださいね。