サイコパスになる原因とは?特徴&治療方法・サイコパスへの対処法を紹介
サイコパスは反社会的な人格を持つ精神病質者のことで、日本では反社会性パーソナリティー障害と言われています。
コミックや映画などでは異常犯罪者や連続殺人犯として描かれがちですが、現実のサイコパスは普通に生活している人がほとんど。
この記事ではサイコパスの特徴やサイコパスになる原因、対処法などを紹介します。
Contents
サイコパスになる主な原因
サイコパスの特性は「反社会的」「感情の欠如」などが挙げられます。
自分以外の人に対する愛情や気遣いが欠けているため、周りの人を困らせる存在といわれがちです。
サイコパスになる原因については所説あり、その1つが遺伝などによる先天的な脳構造の異常です。
脳の機能に特徴があり、前頭葉や大脳皮質において健常者とは違う脳波が出たり、言語処理の活動領域が異なったりすることが知られています。
後天的な原因としては、幼児期に受けた虐待体験、環境なども挙げられていますが、詳しいことはまだ判明していません。
サイコパスの特徴
サイコパスといえど、普段は普通の人と見分けがつきません。
しかし彼らは時々、一般の人では理解できないような行動や態度をとるので「もしかしてあの人はサイコパスかも?」と疑われたりするのです。
特に経営者など社会的な地位が高い人たちの中には、サイコパスが多いとも言われています。
次は、サイコパスの可能性があるかどうかを見抜くための7つの特徴を紹介します。
口が達者
サイコパスは社交的で口が達者なので、初めのうちはとても魅力的な人物に見えます。
頭の回転が速く状況判断に長けているので、初対面の相手でもその人が喜ぶ会話をして、すぐに相手の心を惹きつけることができるでしょう。
相手の心をつかむためなら、お世辞を言ったり事実ではないことも平気で言ったりできるので、いつの間にかサイコパスのペースに飲まれてしまいます。
利己的
倫理観や他人に対する愛情が欠けているサイコパスは、自分のためになるなら他人はどうでも良いというとても利己的な考えを持っています。
周りが驚くほど自己中心的な行動を取ることもありますが、他人に対して罪悪感を抱くことはなく、驚かれている理由も理解できません。
非道徳的行為や、反社会的行動にもあまり抵抗を感じないので、自分の利益を追求するためなら何でも冷酷に行うことができます。
自分のせいで問題が発生しても謝らない
サイコパスは自分のことだけしか愛せないので、自分のせいで周りに迷惑をかけたり問題を起こしたりしても気にしません。
自分が原因で何か問題が起きたとしても「そうさせたのは相手に非があったのだから仕方ない」と話をすりかえ、謝ろうともしないでしょう。
事実と異なる話をして他人に責任をなすりつけたり、大した問題ではないのに騒ぎすぎだと逆恨みしたりするので、迷惑をかけられた人の方が我慢を強いられることになります。
平気で嘘をつく
嘘をついて人を騙すことに関して、サイコパスは戸惑いや罪悪感を抱きません。
道徳心が欠けているため、事実を偽って結果的に人を困らせたり、迷惑をかけたりすることを「悪いこと」とは考えられないのです。
周囲の人の尊敬や信頼を集めるために、自分がいかにお金持ちであるか、社会的に優れた地位にあるか、などの虚言癖があるサイコパスも少なくありません。
巧みな嘘をつくため多くの人はすっかり騙され、時には心理学者などの専門家や研究者でさえも騙されてしまうのです。
共感力が低い
サイコパスは共感力が低いので、人が悲しんだり困ったりしていても共感できません。
たとえ家族のような親しい間柄でも、他人のことで喜んだり心配したりはできず、常に冷淡な態度を貫きます。
サイコパスの心無い言葉や態度が原因で傷ついたと伝えても理解されず、ますます傷つくような冷たい言動を取られ、傷が深まることもあるでしょう。
自信過剰
自信過剰で自分は周りの誰よりも優れていると過信しているのも、サイコパスの特徴です。
実際に優秀な人が多いうえ、他人を蹴落としたり踏み台にしてのし上がったりするのも平気なので、成功している人も多いでしょう。
殺人事件などを起こして犯罪者となるサイコパスの場合、罪悪感が欠如していることに加えて、自分は絶対につかまらないと確信しているので、残虐性の高い事件を重ねる場合もあります。
他人をコントロールしようとする
サイコパスは自分が利益を得るために、自分に都合の良いような嘘をついて同情を集めたり、嘘の情報で人を怖がらせたりして他人の心をコントロールしようとします。
嘘をつくことや社会全体に迷惑がかかることに対して、罪悪感やためらいは感じません。
サイコパスの嘘によって迷惑をかけられたり傷ついたりする人がいても、表面上は魅力的な人間なので騙されていることになかなか気づけない場合もあるでしょう。
サイコパスの治療方法
サイコパスになる原因はまだ完全に分かっておらず、治療はとても難しいのが実情です。
特に、脳の構造など先天的な異常が原因の場合は決定的な治療法がなく、薬物治療や行動療法で症状を和らげるだけとなります。
薬物による治療は精神的な不安定さを緩和し、行動療法は生活の質を向上させて症状を安定化させることにつながりますが、本人の積極的な協力が必要です。
サイコパス同士での自助グループや、家族を通じたサポートの効果を期待する治療法など、いろいろな研究が進められています。
身近にいるサイコパスへの対処法
もしあなたの周りにサイコパスに近いと感じる人がいたら、困りますよね。
騙されたりコントロールされたりしないように離れるのが一番ですが、立場的に難しい場合もあるでしょう。
そんな時は、彼らのペースに乗せられないように充分に気を付けて接することが必要です。
最後に、身近にいるサイコパスへの対処法を紹介しましょう。
必要以上に関わらない
あなたの身近に、虚言癖があったり良心が欠けていたりする人がいたら、その人には必要以上に関わらないことを心がけましょう。
サイコパスは人の心を操るのがうまいので、近くにいるといつの間にか騙されて思わぬ迷惑をかけられてしまう可能性もあります。
普通の人が持つ倫理観がないので「普通はそこまでしないだろう」と思うような酷いことでも平気でするかもしれません。
良心がない人だから何をされるか分からないと覚悟して、必要以上には関らないようにしましょう。
相手の言葉をうのみにしない
サイコパスは口が達者で平気で嘘をつくので、魅力的な話を持ち掛けて来たりお世辞を言ったりして騙そうとします。
初対面から急激に近付いてくる人や、おいしすぎる話などをちらつかせる人はサイコパスの可能性があるので、相手の言葉を鵜呑みにしないよう注意しましょう。
自分の経歴やプロフィールを偽り、信頼を得ようとすることもあります。
事実とは違う噂話や情報を伝えて、相手を怒らせたり怖がらせたりして自分の利益に変えようとすることもあるでしょう。
人に流されやすい人はサイコパスのターゲットになりやすいので、自分自身をしっかり持って簡単に他人がいうことを信じてはいけません。
自分の情報を与えない
サイコパスには、なるべく自分の情報は教えないようにしましょう。
個人情報や趣味、好きなものなどを教えてしまうと、こちらが予想もつかない方法で悪用される場合があります。
あなたを騙して利用するためにその情報を使ったり、あなたをコントロールするために弱みを攻撃したりしてくるかもしれません。
知らない間に操られて、サイコパスの思うつぼにならないよう、自分の情報は簡単に人に教えないことを普段から心がけましょう。
相手を責めない
身近な人がサイコパスだと気づいた時や迷惑をかけられた場合でも、その人を責めてはいけません。
なぜなら、サイコパスは自分のしたことが悪いことだとは思わず、あなたは自分を攻撃する敵と認識してさらに迷惑をかけられる可能性があるからです。
相手に自分と同じ倫理観や思いやりの心を期待しても無駄でしょう。
正当な論法では会話がなりたたない相手だと諦めて身を引くのがおすすめ。
自分の気持ちを分かってもらおうと頑張るのはやめて、巻き込まれないように距離を置く方が安全です。
マッチングアプリでもサイコパスには要注意
平気で嘘をついて、他人をコントロールするサイコパスは恋愛の場にもいます。
マッチングアプリで出会った相手がサイコパスで怖い思いをするかもしれません。
おすすめはマッチングアプリ【ハッピーメール】です。
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気になった相手とは事前にメッセージのやり取りができるので、相手の性格を理解したうえで会うことができて安心です。
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サイコパス疑惑がある人とは距離を置くのが吉
サイコパスとは反社会性パーソナリティ障害と呼ばれる、一部の感情や良心などが欠けた共感性が著しく低い人のことです。
小説などに登場するような犯罪者はごく少数で、大半は社会で普通に生活しています。
原因は先天的な脳の機能不全だと言われていますが、まだ詳しく解明されていません。
そのため根本的な治療は難しく、不安定な症状を緩和することしかできません。
利己的で口がうまく、魅力的なキャラクターを演じたり、嘘をついて人をコントロールしたりするので注意が必要です。
身近にサイコパス疑惑がある人がいたら、まともに話せる相手だとは思わず、巻き込まれないように用心してなるべく距離を置きましょう。
- サイコパスは反社会的な精神病質で異常犯罪者ばかりではなく、一般人として周りにいる人が多い
- サイコパスになる原因は先天的な脳の異常などと言われている
- 口がうまく自己中心的で嘘や人を利用することに罪悪感を抱かない
- 根本的な治療法はなく、症状を安定化させることしかできない
- サイコパスの要素がある人にはできるだけ関わらず、まずは自分を守ろう