ゆとり世代と氷河期世代に挟まれたプレッシャー世代の特徴や優秀な理由とは
「プレッシャー世代」というワードを聞いたことはありますか?
ゆとり世代やさとり世代はよく聞くけど、プレッシャー世代って何?と疑問を持つ人も多いでしょう。
そこで今回は、認知度の低い「プレッシャー世代」についてその特徴や優秀といわれる理由を解説していきます。
プレッシャー世代を代表する有名人も紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
Contents
Wikipediaで削除されている「プレッシャー世代」とは?
氷河期世代やゆとり世代、団塊世代といった世代分けはよく耳にしますが、「プレッシャー世代」と呼ばれる世代をご存知でしょうか?
1982年~1987年生まれの人たちのことを「プレッシャー世代」と呼びます。
ここでは、プレッシャー世代についてや、プレッシャー世代に関わりのある氷河期世代・ゆとり世代をそれぞれ解説していきます。
氷河期世代とゆとり世代の間が「プレッシャー世代」
氷河期世代とゆとり世代の間に存在するのが「プレッシャー世代」。
1982年~1987年生まれの人をいい、5年間とかなり短い期間のことを指すためプレッシャー世代を知らないという人が多いのも納得ですね。
「プレッシャー世代」とは、その名の通りさまざまな状況下の中、プレッシャーに耐えた世代で、苦しい時代といっても過言ではないでしょう。
- バブル崩壊後の景気の悪い時期を過ごした
- 阪神淡路大震災・アメリカ同時多発テロ事件で世界の恐怖を感じた
- 就職氷河期の名残りが残っていた
など、平穏な時代とはいえない世代だったのです。
さとり世代とも呼ばれる現代も新型コロナウイルス禍の社会的影響により、自粛生活や休業要請が出たり、マスクが手放せなかったりしますよね。
就職活動も売り手市場だった世の中でしたが、コロナ不況により倒産を余儀なくされた会社が増え、採用情報が激減…とプレッシャー世代を思わせるような世界になりつつあります。
しかしグローバル化が進む今、Institution for a Global Society株式会社は「科学の力で新しい学びと働き方」を幅広い年代に提供しています。
不況の中、まだまだ続く人生をしょうがない、で終わらせるのではなく前向きに考えて進んでいきましょう。
氷河期世代とは?
プレッシャー世代の前に訪れた「氷河期世代」とは1970年~1982年生まれの人のことです。
就職氷河期ど真ん中の世代で、バブル崩壊直後の氷河期世代は、どの企業も新卒採用枠を縮小し、学生たちは就職活動に苦労した人が多く存在しました。
さらに、消費税の引き上げや経済の低迷などが重なり、まさに氷河期といえますね。
ゆとり世代とは?
1987年〜2004年生まれの人を「ゆとり世代」といい、日本で施行されていた「ゆとり教育」を受けていた人のことを指します。
その頃までいわゆる詰め込み教育が行われていたので、もっとゆとりのある教育をさせようと実施されたのがこのゆとり世代です。
そうしたゆとり世代は、打たれ弱く合理的な特徴があり社会に出ても人間関係やコミュニケーションが苦手な傾向にあるため、上司から低く評価されがちです。
そのような観点から近年、教育方針を元に戻そうとする働きがあります。
有能な人が多いと言われる「プレッシャー世代」の特徴
「プレッシャー世代」と呼ばれる時代は大企業などが次々と倒産したり、リストラがあったりと、失業者が世の中にあふれ返っていました。
就職活動もバブルの時のように大量一括採用なんて夢のまた夢…そんな大きな不安を抱え、時代の流れを察知したプレッシャー世代には共通する特徴があります。
5つの特徴を知って、プレッシャー世代を理解しましょう。
現実的に世の中を歩んでいる
氷河期の実態を直で感じている「プレッシャー世代」は、より現実的な考え方をしています。
- 華やかなバブル期を体験していない
- バブルがはじけて親も厳しい現実の中で生きている
- 上手い話なんて世の中にない
としっかり時代の動きを見ているので、「理想を追い続けても叶わない」「叶うことをやるしかない」と冷静で現実的なのです。
プレッシャーに強い
氷河期を目の当たりにし、大きな事件や災害、社会行政なども体験しているため、「自分にいつ何時災いが降りかかるかわからない」と、日ごろから備えています。
このように人生においてプレッシャーを感じる機会が多くあったため、どんなことでも跳ね返す力を子供の頃から身に着けてきたのでしょう。
無理なことはしない
バブル世代や氷河期世代が無理をして仕事をしている時代を見ながらさらに、崩れ落ちるところも見ているので、「プレッシャー世代」は無理なことはしません。
それは仕事だけでなく、恋愛や子育てに対しても同じように考えています。
無理をしてもトップになれるわけない、無理をしても上手くいくとは限らない、と自分の許容範囲で物事をベストな方向にもっていこうとします。
リスクは背負わず堅実家
無理をしないプレッシャー世代は、どんなときもリスクを背負うことをしません。
バブル時のようにリスクを背負って仕事や事業、大きなチャレンジをした結果、バブル崩壊によってすべてを失った人を見てきているからです。
- 無茶な遊びはしない
- できるだけ貯金をする
- 早いうちから就活準備をする
など堅実的に過ごし、いつも無理なく自分に正直に生きています。
キレることなく冷静
失敗例を幼少期から見ているので、物事への対処法を熟知しています。
さらに就活での苦労や落胆ぶり、といった辛い経験を自分で乗り越えた強者でもあります。
このように無理な努力や負担なく、自然と培った人生経験から常に冷静に判断することができるのです。
そこで、同じように苦労している相手の立場になることができるのでミスがあってもキレるのではなく、一緒に頑張ろう、といえます。
感情的になっても物事が解決するわけではない、と冷静に見れているからでしょう。
グループ作業も協力し合いながらできるのもプレッシャー世代の特徴です。
ゆとり世代よりプレッシャー世代が優秀だと言われる理由
ゆとり世代は、国が決めたゆとり教育によって、緩く優しく育てられてきました。
しかし、詰め込み教育をされていた年代が活躍する社会では「だからゆとりは…」と悪い印象を持たれがちです。
そんなどちらの教育も見てきたプレッシャー世代が優秀だとされるのは一体なぜなのでしょう。
3つの理由を紹介します。
仕事に柔軟に対応できる
詰め込み教育から、ゆとり教育の移行途中にあった「プレッシャー世代」は、その育った環境の変革が激しかったため、自然と仕事に柔軟性を持って対応できるようになったのです。
突然の仕事の変更にも、「こういうこともあるよね」とすぐに切り替えることができます。
そのような柔軟性から、上司からは優秀な部下として扱われることでしょう。
計画的で仕事が早い
「プレッシャー世代」は学生時代に携帯電話・パソコンの導入、ネットを使ったゲームなどITの変革を体験しています。
そのため新しいことへの苦手意識も少なく、データ収集やリサーチ力に長けています。
このようにさまざまな業務をデータ化し、段取り良く進めていくため計画的で仕事が早い、と高評価を受けることができます。
また、変化に対応できる術を身に着けていることから仕事ができるプレッシャー世代といわれるのでしょう。
強いメンタルで成功させる
「プレッシャー世代」はバブル崩壊を経験した親たちを見ているので、いつ自分に何が降りかかるのかを予見しています。
成功しても成功が続くとは限らない、と考えているため何度も何度もチャレンジするメンタルを持っています。
もし失敗しても「ま、こんなものだろう」とまたチャレンジするのです。
自分を信じて冷静に自己分析しながら突き進むので、物事を現実化していきます。
打たれ強いメンタルの持ち主で、会社でも自分で事業を起こしても成功する可能性が高いでしょう。
「プレッシャー世代」生まれの最強有名人
最後に「プレッシャー世代」を生き抜く最強の有名人を紹介します。
活躍っぷりを見ていただければ納得の3名ですよ。
メジャーリーガー:ダルビッシュ有
1986年8月16日生まれの「ダルビッシュ有」さん。
イラン人の父と日本人の母との間に生まれ、東北高校時代に2年の春夏・3年の春夏の4度甲子園に出場しています。
その後日本ハムファイターズに入団。日本ハムをパ・リーグ優勝と日本一優勝に導きました。
沢村賞なども受賞し、現在アメリカン大リーグ、カブスで活躍しています。
さらに、Twitterでは世の中について発信したり、YouTubeで選手動画を発信したりとマルチに活動されています。
元競泳選手:北島康介
1982年9月22日生まれの「北島康介」さんもプレッシャー世代です。
5歳から東京スイミングセンターで水泳を始め、中学2年生から平井伯昌コーチの師事により、活躍の幅を広げられるようになりました。
高校3年生でシドニーオリンピックに出場し、平泳ぎ4位入賞で日本新記録を出す素晴らしい成績を残されました。
その後も、アテネオリンピック・北京オリンピックで100m平泳ぎ、200m平泳ぎともに金メダリストです。
強いプレッシャーの中、金メダリストに輝く姿・負けん気の強い発言にメンタルの強さも感じますね。
元女子レスリング選手:吉田沙保里
1982年10月5日生まれの「吉田沙保里」さん。
元全日本王者だった父に3歳からレスリングを習っていました。
低く、出足の鋭いタックルを武器に女子レスリングの頂点になり、女子レスリング個人で世界大会16連覇、個人戦206連勝を記録。
そのような功績から「霊長類最強女子」と呼ばれるようになりました。
2012年にはギネス世界記録認定され国民栄誉賞を受賞し、惜しまれながらも2019年に現役引退、現在は指導者兼、タレントとして活躍されています。
好き嫌いがはっきりしている実力家の多いプレッシャー世代は、恋愛には草食系・・・
「プレッシャー世代」は子供時代からPHSや携帯電話といったツールを使いこなしているので、一人遊びが得意で人間関係にとてもドライなところがあります。
恋愛にどっぷりとハマることもありません。
先の読めない恋愛に事前に対処法を見出すことができず、いわゆる草食系と呼ばれる人が多いです。
恋愛経験が乏しい傾向にあるため仕事とは裏腹に、恋愛に自信がない人が多いです。
さらに堅実的な特徴が幸いして付き合うのなら、結婚を前提にと考えている節もあります。
プレッシャー世代の人との恋はきっと、真っすぐで誠実なものになるでしょう!