よく聞く人格否定とは?7つの特徴や人格否定発言、会社での対処法を紹介
「人格否定」という言葉を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
人格否定は学校や職場、夫婦関係とあらゆる場所で起こっています。
もはや、パワーハラスメント行為やモラルハラスメント行為とは切っても切れない関係です。
この記事では、そんな人格否定の意味や定義、人格否定をしてしまう人の特徴や発言、さらに対処方法までを紹介していきます。
人との関わりを避けることが難しい社会生活の中では、誰もが加害者になり被害者になる可能性があるので、ぜひ参考にしてください。
Contents
まず理解したい「人格否定」の意味や定義
まずは「人格否定」の意味や定義を理解しましょう。
「人格」とは、その人の持つ人柄などの心理的な面の特性です。
その特性や性格の本質的な部分、つまりその人の人間性を否定することを「人格否定」といいます。
「人格否定」の類語
「人格否定=人格を否定される」と同じ意味を持つ類語には、
- 尊厳を踏みにじられる
- 屈辱を受ける
- プライドをずたずたにされる
などがあります。
全て、精神的に嫌な思いをするということを意味していますね。
パワハラ・モラハラしてしまう人の7つの特徴
人格否定をすると、社会ではパワハラやモラハラとして捉えられることが多いでしょう。
ニュース解説で見ない日はないほど、パワハラやモラハラは今や社会問題となっています。
そんな問題発言をする人は、なぜ人をひどく傷つけるような言葉を投げかけてしまうのでしょうか。
ここでは、パワハラやモラハラをしてしまう人の特徴を7つ紹介していきます。
ストレスが溜まっている
会社でも家庭でも上手くいっていなくて、ストレスが溜まっている人がストレス発散のために他人を攻撃してしまうことがあります。
会社では立場の弱い後輩や部下に対して、小さなミスでもその人の人格を否定するような発言をし、ストレスを発散するのです。
他人を妬ましく思う
他人の成功や境遇を羨ましく思うと同時に憎らしく感じてしまい、結果として他人に攻撃的になってしまう人がいます。
人格を否定するような攻撃をして、相手が傷ついているのを見てすっきりするのです。
余裕がない
気持ちに余裕がない人は、他人をきつく攻撃してしまうことがあります。
余裕がある人は、一呼吸おいて考えられるので、他人をむやみに傷つけたりはしません。
例えば上司から部下への叱責の際に、感情的に怒鳴りつけてしまうのは、余裕のなさが原因の場合もあります。
コンプレックスが多い
コンプレックスを多く抱えている人は、自分に自信がないことから他人の素晴らしい部分を素直に認めることができません。
それだけでなく、攻撃的にもなってしまいます。
学歴・家柄・容姿・就職先など、ありとあらゆるものがコンプレックスの原因となり、人格を否定するような発言をしてしまうのです。
不安を抱えている
自分の立場に不安を抱えていると、攻撃的になる人がいます。
自分の立場を脅かす存在の人格を否定し、傷つけようとするのです。
例えば、自分よりいい成績を取った部下に対し、人格など仕事以外のことで貶めようとする上司っていますよね。
それは自分の立場に自信が持てないことから、実力のある部下に攻撃的に接して自分自身の立場を守ろうとしているのです。
自分が優位に立ちたいと思っている
自分が優位に立ちたいという思いから相手の人格を否定し、攻撃をしてくる人がいます。
相手が仕事などで成功している場合には、仕事のことで悪口をいうことはできませんが、人格否定はその人の本質的な存在そのものを傷つけるので、攻撃しやすいのです。
何かといちゃもんをつけて相手を蹴落とそうとしています。
相手より優位に立つことで、自己肯定感を得ているのでしょう。
批判の度が越えたら人格否定になる
批判と人格否定を混同してしまっている場合もあります。
批判とは、「人の言動や物事などの良い所、悪い所をはっきりさせて、指摘すること」です。
人格否定は、その人の内面を攻撃することなので全く意味が違ってきます。
「人格否定」になりがちな言葉・発言6選
社会生活の中にありふれている、モラハラやパワハラ。
どのような言葉が「人格否定」となってしまうのか、「人格否定」になりがちな言葉や発言を6つ紹介していきます。
学歴差別・ステータス批判
人格否定のなかには、優越感に浸るために、その人の学歴や経歴を批判することがあります。
「やっぱり〇〇卒は使えない」「田舎育ちで芋っぽい」など、その人のステータスを批判することも人格否定と捉えられるでしょう。
ご両親の躾・教育を否定する
性格や気質というものは、両親の育て方や子どもの時の家庭環境から多くの影響を受けています。
ですから、両親の躾や教育を批判するのは「人格否定」といえるでしょう。
片親であることや、親の職業の違いを批判してくるのも人格否定となります。
性格を完全否定する
性格に対して、暗い・冷たいなどのネガティブな発言も人格否定になります。
「暗いから営業が上手くいかないんだ」「冷たいあなたに子育ては向いていない」などの発言もまた、人格否定と捉えられるものです。
相談していない恋愛事情に口出し
一緒に働いているからといって、他人のことを知った気になり恋愛事情に口出ししてしまうことも、人格否定となります。
「そんな仕事ばかりじゃ結婚出来ないぞ」「可愛げがないから彼氏もできないんだ」など、よく知りもしないのにプライベート情報に意見してしまうのは避けるべきです。
顔・体型・メイク・服装を侮辱
人格否定といっても、その人の内面部分の攻撃だけを指すわけではありません。
顔や体など、その人の外見を攻撃することも人格否定と捉えられます。
「足が太いからミニスカートは似合わない」「一重だとメイクするの大変そうだよね」など、外見的な要素を否定するのも、人格否定の言葉です。
仕事の能力を見下す
人を構成するものは、内面・外見、そして「能力」です。
内面、外見はもちろんのこと能力を否定することも、人格否定となります。
例えば
- 上司が部下に、
「こんなプログラミングもできないのか、エンジニアとして使えないな」 - モラハラ夫が妻に、
「他の奥さんと違ってお前の料理は不味くて楽しみがない」 - 親が子供に
「こんなこともできないの?バカな子ね」
など、その人の能力を見下すような発言はいくら親族であっても人格否定になるのです。
会社で辛い人格否定をされた時の5つの対処法
人間関係のある場所では起きる可能性が十分にある「人格否定」。
パワハラやモラハラなど、会社でひどい人格否定を経験してしまうことがあるかもしれません。
そんな辛い時に役立つ対処法を5つ紹介します。
パワハラ防止法にもあるので、ぜひとも役立ててください。
右から左に聞き流す
人格否定をしてくる人というのは、相手への嫉妬心から感情的になっていることも多く、業務とは無関係で的を得ないような攻撃をしてきます。
ですから、相手の発言をいちいち真面目に受け止めることはせずに、右から左に聞き流すスキルを身につけましょう。
言い返したりすると、火に油を注ぐ結果になりかねません。
人格否定がひどすぎて手に負えないようならば、職場の上司に相談するなど、周りに助けを求めてみましょう。
ひどい言葉をいわれても、一人で抱え込まないようにしてくださいね。
ひどい場合は法律に基づいて訴える
人格否定がひどすぎて精神が病んでしまう前に弁護士や専門家に相談しましょう。
会社を解雇されたり、不当な扱いを受けたりしたときは、民事裁判を起こすこともできるのです。
しかし、裁判となれば証拠が必要になってきます。
そういった場合に備えて、ボイスレコーダーで証拠を取っておいたり、日記をつけたりしておきましょう。
正しい職場環境を求めるのは労働者の権利です。
介護休業の話をしたときに、嫌味をいってくる上司は上司としてNG。
常識を逸した職場環境は改善の余地があります。
妊娠や結婚といったことで上司とトラブルになることもあるかもしれません。
男女雇用機会均等法という法律も味方してくれるので、働きやすい環境を確保しましょう。
会社の人とのコミュニケーションを大切にする
人格否定を受けてから対処するのは精神的に大変な作業になるので、人格否定をされないような環境づくりをしておくことが大切です。
職場の同僚とはしっかりコミュニケーションを取っておきましょう。
職場で孤立してしまうと、モラハラやパワハラのターゲットになりやすいです。
苦しい時、辛い時に助けてくれるのは、それまでに築き上げてきた信頼関係。
面倒臭がらずに、職場での良好な人間関係を構築しておきましょう。
仕事で見返す
人格否定してくる人よりも好成績を収めることも最適な対処法です。
仕事に真剣に向き合い、誰もが認めるような結果を残すことができれば、例え人格否定をしてくる人がいたとしても、周りの同僚からの信頼が崩れることはありません。
攻撃してくる人よりも高い実力を身につけましょう。
会社を辞めるのも一つの手段
最後の手段といえるかもしれませんが、いっそのこと会社を辞めて転職することも視野に入れておきましょう。
何をどう頑張っても、執拗に人格否定を続けてくる人もいるかもしれません。
そんな状況が長く続いては人間不信になり、不信感がどんどん増して辛い日々になってしまいます。
頑張って耐えて精神に支障をきたすよりも自分自身を守るために、新しいスタートを切るという選択肢もおすすめします!
今の時代はさまざまな支援制度もあるので、支援者の力を借りてノンストレスの生活を目指しましょう。
【対処法】恋をしてプライベートを充実させよう
日々のストレスを軽減する方法として「恋をする」ことは非常に効果があります。
仕事で嫌なことがあっても恋をしていれば忘れられますし、パートナーに相談もできてしまいます。
辛いことは楽しいことで上塗りしてしまえばいいのです。
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ミスして怒られるのは当然だが、言葉の選択次第では人格否定になる!
仕事でミスをして上司に怒られることは、社会人なら誰だって経験することです。
しかし、叱責の際の言葉の選択次第で、パワハラにもモラハラにもなり得るのです。
まだ昔のような古いしきたりが残っているところもあるかもしれませんが、その人の内面や外見、プライベートなところを攻撃するのは人格否定以外の何ものでもありません。
他人を人格否定しないように、また人格否定されてしまったと感じた場合にどう対処するべきか、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
一人で抱え込まずに誰かに助けを求めることが一番大切ですよ。