【必読】許すための心得&他人や自分を許すことで得られるメリットまとめ
あなたは今までの人生の中で、他人に対して「許さない」という感情を持ったことはありますか?
酷いことをされたり、傷つけられたりしたら、他人を許すのは決して簡単なことではありません。しかし、いつまでもその思いを引きずっていると、大きなストレスを抱えて生きていくことになります。
今回の記事では、人を許すための心得と、他人を許すことで得られるメリットについて解説していきます。
特定の人物を許すことができずに悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
そもそも「許す」とは
まずは「許す」の意味や語源、類語などについて詳しく解説していきます。
しっかりと理解しておきましょう。
言葉の意味・語源
「許す」とは、「過失や失敗を責めないでおく」「希望や要求などを受け入れる」という意味があります。
また、相手が何かすることを認めるときにも、「許す」と表現することがあります。
「許す」の語源は、「緩ます」という説があり、「緊張の糸を緩ますこと=気持ちを緩めて相手を許すこと」という考え方が有力なようです。
類語&対義語
「許す」の類語は、「許可する」「承諾する」「受け入れる」などが挙げられます。
いずれも相手の考えや意見を認めることを指しています。
対義語は、「禁ずる」です。
行動に制限をかけたりして、自由にさせないことを意味しています。
「許す」と「赦す」の違い
「許す」と「赦す」は、読み方は同じですが意味が全く違います。
「許す」は、「聞き入れる」「自由にさせる」という意味があり、「許してほしい」「認めてほしい」といった相手の要求を受け入れるときに使う言葉です。
一方「赦す」は、「刑罰や義務を免除する」という意味で、罪を犯したときなどに使われます。
人を許すための心得
悲しみや怒りといった負の感情は、なかなか消し去ることができません。
しかし、許すという行為は相手だけでなく、自分自身もマイナスな気持ちがなくなることで、気が楽になる場合があります。
ここでは、人を許すための心得を紹介していきます。許すことができず、暗くなっている人は、これを読んでプラスな考え方に変換していきましょう!
人を許すのは自分のため
人を許すことは、相手のためではなく、自分のためだと思うことが大切です。
相手を恨み、妬む日々は、決して楽しいものではありませんよね。誰かに対する怒りや憎しみが頭の片隅にある限り、思い出してはイライラしてしまい、なかなか忘れることができません。
まさに負のスパイラル状態です。そんな辛い気持ちが続くのは、人生の中で無駄な時間なので、なくしてしまいましょう。
「相手を許すことは、自分の気持ちが楽になるために必要」と考えれば、許すことに前向きになれるはずです。
許せない自分を許す
他人を許せないなんて、自分は心が狭い人間だ…そんなふうに悲観的になってはいけません。
簡単に許せるのなら、とっくの昔に許しているでしょう。それができないほど、あなたは深く傷ついているのだから仕方がないのです。
無理に許そうとして自分に嘘をついても、傷が癒えることはありません。
他人を許せない気持ちを素直に認め、自分を許すことで、肩の荷が下りて気持ちも楽になるはずですよ。
自分の気持ちを分析する
自分の気持ちを整理すると、新しい気づきが生まれます。
「なぜ許せないのか」「相手にどうしてほしかったのか」と、過去を思い返しながら、自分を分析してみてください。一つひとつ、丁寧に思い出して整理することで、今の苦しみから抜け出すヒントが出てくるでしょう。
また、気持ちの整理をすることで、物事を客観的に捉えられるようになり、冷静に判断することもできます。
自分も相手も「成長の過程」
完璧な人間はこの世にいません。自分も相手も、まだまだ成長の過程にいると思ってください。
未熟者だから失敗もするし、状況によっては人を傷つけてしまうこともあります。それは、人間であれば誰もが経験することです。
「私もあの人も、完璧な人間じゃないんだ」と考えれば、広い心で相手を許すことができるはずです。
相手の背景を考える
人を許すためには、相手の立場にたって状況や気持ちを考えてみることも、大事な心得の一つです。当時気づけなかった相手の本心が見えてくるかもしれません。
「なんであんなことを言ったんだろう」「自分にも原因があったのかな」など、相手の気持ちに寄り添ってイメージしてみてください。
「もしかしたら相手はあのとき、精神的に追い詰められていたのかもしれない…」と考えると、同情心すら湧くこともあるでしょう。
深く掘り下げていくことで、相手のことを少しでも理解でき、許すキッカケが見つかることもありますよ。
相手がしてくれたことを思い出す
あなたが許せないと思っている相手は、最初から憎らしい存在でしたか?
おそらく、違いますよね。反対に、好意を寄せていた相手だったケースも多いのではないでしょうか。
信頼していた相手ほど、裏切られたショックは大きく、なかなか許すことができません。こんなときは、かつて相手があなたにしてくれたことを思い出してみてください。
仕事でのミスをフォローしてくれたことや、落ち込んだときに優しく声をかけてくれたことなど、何か一つでも思い出せれば、憎い気持ちも半減するはずです。
自分の人生を大切にする
自分の人生を楽しくするのも、辛くするのも、全て自分の考え方次第です。他人のことで、イライラしたり落ち込んだりする時間は、何のメリットもありません。
そのため、許せないという重たい感情は早めに手放し、毎日の小さな幸せをたくさん見つけて、人生を豊かなものにしましょう。
毎日を充実させれば、「許さない」という気持ちは自然と薄れて、気づいたら忘れていた、なんてこともありますよ。
どんどん許そう!人を許すことで得られるメリット
人を許すことは簡単ではありません。しかし、許すことで得られるメリットはたくさんあります。
メリットを知ることで、自分の考えがマイナスからプラスになるかもしれませんよ!
セルフイメージが高まる
人を許すことで、セルフイメージが高まるというメリットがあります。
セルフイメージとは、「自分自身に抱いているイメージ」のことを指します。「私は明るい人間だ」「私は落ち込みやすい人間だ」といったように、自分を客観的に見たときに感じる印象のことです。
人を許すことで「私は人を許せる寛容な人間だ」と、自分自身に対して良いイメージが定着します。
セルフイメージが高まれば、今までマイナス思考だった自分がプラス思考に変わり、これまで以上に自信を持って生きられるようになるでしょう。
すべてのエネルギーを自分に注げる
人を許すと、すべてのエネルギーを自分に注ぐことができます。
許せない人のことを考えると、さまざまな負の感情が出てきて、日常生活にも悪影響を及ぼす可能性があります。
しかし、相手のことを憎み続けていれば、自分のエネルギーを無駄に消費するだけです。許すことで自分に集中できるようになるので、その力を利用して、プラスになるようなことをしてみてください。
もし今までできなかったことがあるのなら、どんどん行動することをおすすめします。
自分のためにエネルギーを使って生きはじめると、許す前に使っていた負の力が不要なものだったと気づくはずです。
モヤモヤやイライラから解放される
相手に抱いていたモヤモヤやイライラの感情から解放されることも、人を許すことで得られる大きなメリットです。
許せない自分に落ち込んだり、怒ったりすると精神が不安定になり、疲労もストレスも溜まってしまいます。
人を許すと、相手に対する負の感情が消えていくので、心身ともに安定してきます。自分の中で許すと決めた瞬間に、一気にスッキリすることもあるでしょう。
今あるストレスに悩んでいるのであれば、人を許して、自分を大切にすることをおすすめします。
穏やかに過ごせる
人を許すメリットとして、穏やかに過ごせることも挙げられます。
嫌な感情を引きずらなくなるため、穏やかな心でいられるようになるのです。また、一度人を許した経験があると、次に同じようなことが起きた場合、また同じように許せるようになります。
なぜなら許さないという負の感情は、自分にとって良いことが何もない、ということを経験則として知っているからです。
物事に対して寛容な考え方ができるようになれば、より穏やかな毎日を過ごせるというわけです。
人から慕われる
人を許すことで、周りの人たちから慕われるようになるのもメリットです。
「あの人がどうしても許せなくてさ…」とネガティブな発言ばかりの人は、一緒にいる相手を疲れさせてしまいます。しかし、他人を許せる人はポジティブに見え、さらに「寛大な心を持っている人」として尊敬される傾向にあります。
許すことが習慣になると心が安定してくるので、周りから信頼されやすく、人間関係もスムーズにいくのです。
たくさんの人たちから慕われる存在になると、仕事も恋愛もうまくいくことでしょう。
「許すまじ…」と思ってしまう出来事あるある
悲しいことに、世の中には許されない行為をする人たちがたくさん存在します。
最後に紹介するのは、「許すまじ…」と思ってしまう出来事です。あなたも同じような経験をしたことがあるのではないでしょうか?
浮気された
浮気は男性・女性ともに、許すことが難しい出来事ですよね。
嘘をついて夜のお店にこっそり通ったり、内緒で異性と2人で遊びに行ったりと、本人は絶対にバレないよう、さまざまな方法でごまかそうとします。
浮気や不倫は一度でもされると、2人の信頼関係が一気に崩れてしまい、修復するのに時間がかかります。中には「一生許さない!」と断言して、破局や離婚するケースも珍しくありません。
愛情が深ければ深いほど、裏切られたときの怒りや悲しみは大きいでしょう。
騙された
誰かに騙されたときも、許せないという感情が込み上げてくるものです。
よくあるのが、ネット通販で購入した商品が実物と違っていたり、無料だと言っていたのに、いきなり代金を請求されたりすることです。ネットが充実すればするほど、こういった詐欺被害は増える一方かもしれません。
また、既婚者であることを隠したまま付き合い、相手の純粋な気持ちを踏みにじる悪質な行為も、詐欺にあたるでしょう。
この場合、相手を許せないのは当たり前ですし、この経験がトラウマになって人間不信に陥るケースも少なくありません。
理不尽な扱い
自分は悪いことをしていないのに、相手から理不尽な扱いを受けたときも「許すまじ…」と思うのではないでしょうか。
理不尽な対応であればあるほど、モヤモヤと怒りは収まりません。
近年、問題視されている「親から子どもへの虐待」もこのパターンです。父親から殴られた、母親から暴言を吐かれたなどは、子どもに深い傷を負わせることになります。
ずっと親を許せずに、心の闇を抱えたまま生きることにもなりかねません。
このように、理不尽な扱いは人の人生に大きく影響を与えることがあります。
自分も他人も許すと心が軽くなる
相手に抱いている「許さない」という負の感情は、決して悪いことではありません。深い傷をつけられたのなら、無理に許す必要はないのです。
とはいえ、相手に無駄なエネルギーと労力を使うのはやめたほうがいいでしょう。マイナスな思いや考えは、あなたの人生までも壊してしまう可能性があります。
自分が幸せになるにはどうしたらいいのか、そう考えると相手と一線を引くことが最善策と気づけるはずです。