社畜とは?意味や社畜になりやすい人を診断付きで解説
「社畜」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
しかし、「具体的に社畜がどういう意味なのか分かっていない」という人もいるかもしれません。
この記事では、社畜の意味や類語、社畜になりやすい人を診断付きで解説していきます。
この記事を読み、自分が社畜に当てはまっていないかどうか確認してみましょう。
Contents
社畜とは
「社畜」とは、会社の言いなりになって長時間労働やサービス残業などを強いられている人のことです。
「会社」と「家畜」を組みわせた言葉であり、「まるで会社に飼いならされている」という皮肉が込められています。
「熱心に仕事に励む人」というよりも、「思考停止で会社のために尽くしている人」を指すネガティブな言葉です。
作家の安土敏さんが使ったのが始まりとされています。
社畜の類語
「社畜」に近い言葉としては、「会社の犬」「ワーカホリック」「仕事人間」などがあります。
それぞれの意味を見ていきましょう。
会社の犬
「会社の犬」は、「会社の言いなりになっている人間」という意味であり、社畜に近い言葉です。
社畜よりも攻撃的な言葉といえるでしょう。
ワーカホリック
「ワーカホリック」は、直訳すると「仕事中毒」という意味です。
自分のことを蔑ろにして、仕事を最優先する危険な状態を指します。
過労によって鬱病になってしまったり、強迫性障害を患ってしまったりすることもあるようです。
アメリカの作家ウェイン・ホーツ氏の著書で使われたのが始まりとされています。
仕事人間
「仕事人間」は、仕事を第一に考えている人を指す言葉です。
「仕事人間」は「仕事に前向きになっている」というポジティブな使われ方をする一方、「家庭を顧みないほど仕事に打ち込む」といったネガティブな使われ方もします。
社畜になりやすい人の特徴
働きすぎると精神を病んだり、過労死に発展したりするケースも起こりえます。
ここでは社畜になりやすい人の特徴を紹介しますので、自分に当てはまっているものがないか確認してみましょう。
責任感が強い
責任感が強い人は、社畜になりやすいです。
「自分が会社のために働かなきゃ」「周りの人たちに迷惑をかけてはいけない」といった気持ちが人一倍強いため、会社の意向に沿ってひたすら働いてしまいます。
その結果、体を壊したり精神を病んでしまったりすることがあるのです。
有休を消化しない
社畜の人の特徴として、有休を消化しないことも挙げられます。
有休は労働者に与えられた権利であるにも関わらず、「休みを取っては会社に迷惑がかかる」という理由で有休を取ろうとしません。
また、社畜の人が働いている会社は有休を取ってはいけない雰囲気になっていることも多く、空気に飲まれて有休消化ができなくなっていることもあるでしょう。
趣味がない
社畜の人には、これといった趣味がありません。
趣味のある人は休みの日に趣味に没頭することができますが、社畜は休日も仕事のことを考えています。
心の休まる日を設けられず、余裕のない毎日を送っている社畜の人も多いです。
自分に自信がない
社畜の人の特徴として、自分に自信がないことも挙げられます。
自分の意見を発信することも自分から行動することもできないため、結果的に会社の言いなりになってしまうのです。
また、次の転職先を見つけられるかどうかが不安で、過酷な毎日を受け入れてしまうケースもあるでしょう。
視野が狭い
視野が狭くなっているのも社畜の人の特徴です。
自分の置かれている環境を客観的に見れておらず、今働いている場所でなんとか成果を上げようとします。
視野が狭くなっているため、「自分の能力をもっと活かせる場所があるはず」「自分の今の過酷な労働環境はおかしい」といった考えが思い浮かばないのです。
上司のイエスマン
社畜の人は上司のイエスマンになってしまっていることも多いです。
社畜の人は上司の指示はなんでも聞き、疑問を抱かず働き続けるという特徴を持っています。
イエスマンになると都合よく上司に使われたり、キャパ以上のことを任されてしまうこともあります。
評価が気になる
社畜の人はとにかく自分の社内評価を気にしています。
今置かれている環境がおかしいと思っても、「逆らったら評価が落ちるのではないか」「このまま会社の言いなりになっていた方が評価されるのではないか」と、自分の考えを引っ込めてしまいます。
その結果、自分の意志が徐々になくなっていき、会社に言われたことをただこなすだけになってしまうのです。
会社の人とプライベートでも会う
社畜の人は、プライベートでも会社の人と行動することが多いです。
休日に社員同士で飲みに行ったり、どこか旅行に行ったりすると、メンバーとの絆が生まれていきます。
チームワークを高めるなどの結果に繋がればいいのですが、「周囲に迷惑をかけてはいけない」「チームの輪を乱してはいけない」という気持ちが強くなって、会社の言いなりになってしまっているケースも多いです。
また、会社以外の人と会わないことで、ますます自分の置かれている環境を客観的に見ることができなくなってしまうでしょう。
あなたは大丈夫?社畜診断でチェック!
「自分は今社畜になっているかもしれない」「この先社畜になってしまう可能性があるかも」と不安になっている人もいるでしょう。
最後に社畜診断を用意したので、自分に当てはまるものがいくつあるか数えてみてください。
- 上司に言われたことは断れない
- 自分が我慢すればいいと思っている
- 周りの評価ばかり気にしてしまう
- 残業時間を自慢したことがある
- 自分ではなく会社にために働いている
- 周りに合わせる
- 悪くなくても謝ってしまう
- 休みの日も仕事のことを考える
3個以上当てはまった人は、社畜になっている可能性があります。
仕事への向き合い方を考え直した方がいいかもしれません。
社畜は会社にとって都合のいい存在
「社畜」とは、会社の言いなりになってしまい、過酷な労働環境を強いられている人たちのことです。
体や精神を壊してしまうことにもなりかねないため、一刻も早く社畜から脱する必要があります。
しかし、自分が社畜であることに気づいていないパターンや、「どこの会社も同じような状況」「自分だけが大変な訳じゃない」と思い込んでしまっているパターンもあります。
また、社畜は会社にとって都合のいい存在であるため、会社側の操作によって社畜から抜け出せなくなってしまっていることも多いのです。
この記事を読んで「自分は社畜かもしれない」と思った場合は、周囲の人に相談するか、労働基準監督署などに相談するべきです。
体を壊してしまう前に、社畜から抜け出しましょう!
- 「社畜」とは、会社の言いなりになって長時間労働やサービス残業などを強いられている人のこと
- 社畜の類語は「会社の犬」「ワーカホリック」「仕事人間」
- 社畜の特徴は「責任感が強い」「有休を消化しない」「自分に自信がない」など