お調子者の特徴や心理とは?すぐ調子に乗る人との上手な付き合い方も解説!
あなたは「お調子者」という言葉にどのような印象を持っていますか?
「いい加減な人」「場の空気が読めない人」という印象を抱いている人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな「お調子者」な人にスポットを当ててみました。お調子者の意味や性格的特徴、お調子者な人との上手な付き合い方を解説します!
「自分はお調子者なのかもしれない」「あの人とどう接すればいいのか…」と思っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
「お調子者」の意味とは
「お調子者」という言葉の元々は「調子者」です。それを丁寧に表現するために「お」が付け加えられました。
いい加減な人を揶揄するために使われて、一般的に浸透したのが語源となります。
「すぐ調子に乗る」「信頼できない」というネガティブな印象もたしかにありますが、実はお調子者という言葉にはプラスの意味も含まれています。
「場の空気を明るくさせてくれる」「社交的でフレンドリー」という意味でも使われることがあるので、一概にマイナスを表現するとは限りません。
こんな性格!お調子者の特徴
実際にお調子者な人にはどんな特徴があるのでしょうか。
自分は当てはまっていないか、チェックも兼ねて見てみましょう。
コミュニケーション能力が高い
お調子者は、あまり人見知りをしません。そのおかげか、コミュニケーション能力がとても高いのです。
人と上手にコミュニケーションがとれるということは、プライベートや仕事においてとても重要な能力となります。
テンポのいいトークで、「この人と話していると楽しい」と思われやすいのが特徴です。
いつでもお調子者の周りには人がいて、ムードメーカー的な存在として扱われています。
その場のノリで行動する
お調子者は後先を考えることが苦手です。
「何かあったらそのときはそのとき!」と楽観視しているので、深く考えずその場のノリで行動をしてしまうことが多々あります。
とにかくノリ重視で動くため、大事な約束事や頼み事をうっかり忘れることも多いです。
その場の明るい雰囲気に流されやすく、重要なことを見逃したり安易に大変な役目を引き受けたりするので、人に騙されたりすることも…。
人によって態度を変える
お調子者は、相手によって態度を変えることがあります。
「この人に対してどう接するのがベストなのか」と探っているために、態度が変わるのです。
なにかとKY(空気が読めない)と思われることがありますが、決して場の空気が読めないわけではなく、むしろ読める能力を持っているからこそ臨機応変に対応しています。
身内では明るい人でも、真面目な場所では借りてきた猫のように大人しくなるなんてことも珍しくありません。
みんなの前では明るい
お調子者はムードメーカーになりやすく、周りにはいつも人がいる人気者というのが特徴ですが、実は傷つきやすく1人で落ち込む一面もあります。
しかし、それを周りに見せることはありません。「明るい自分でいたい」という心理から、基本的にみんなの前では明るく振る舞っています。
本当に元気なときもあれば、無理して笑顔を作っていることもあるのです。
おしゃべりで口が軽い
お調子者は、噂話やマル秘情報を聞くと、「これ言わないでね」と口止めをされても、すぐ喋ってしまう傾向があります。
口が軽いのは彼らの短所ともいえるでしょう。「話したい」という気持ちが先行して、つい喋ってしまうのです。
楽しい気持ちになると歯止めが効かず、口止めされたことを思い出しても「まぁいっか!」と口を滑らせます。
しかし、本人にしてみれば決して悪気はありません。
真面目な雰囲気が苦手
会議で静かにしなければいけないときや、友達に相談事を持ちかけられたときのような真面目な雰囲気が苦痛でしかないのが、お調子者の特徴です。
かしこまった空気がとても窮屈になって落ち着かなくなります。
できることなら逃げ出したいとすら思っている節があるため、実際に空気を変えたり、どうにかこうにかして逃げたりする人もいるでしょう。
突拍子もないことをする
周囲からしたら突拍子もないことをするのも、お調子者の特徴です。
その場を良い空気にしようと思って嘘か本当かわからない大げさな冗談を言ってみたり、突然謎のプレゼントをしてみたりと、ノリと勢いだけで発言・行動することが多々あります。
突然大きめの声で歌い出したり、何かを作成しはじめたり、周囲が理解しがたい不思議な行動をとることも少なくありません。
見方によっては天真爛漫といえるのが、お調子者の魅力です。
【男女共通】お調子者の心理
お調子者には、次のような心理が働いています。
相手を笑わせたい
お調子者には「相手を笑わせたい」という思いが根っこにあります。
自分と関わっている人に笑顔でいてほしい、楽しい気持ちでいてほしいという気持ちが大きいので、お調子者で居続けようとするのです。
自分の発言や行動で相手が笑ってくれることが、お調子者にとって最高の喜びであり幸せでもあるのです。
異性からモテたい
異性にモテたいという心理が働き、お調子者になるケースも少なくありません。
主に男性によく見られる心理で、フレンドリーになって女性からモテようとするのです。
合コンなどで盛り上げようと頑張っているタイプが、まさにこの心理に該当するでしょう。
一方の女性は「お調子者=モテる」と考えないので、あまりこの心理状態にはなりにくいですが、目立つことでモテを狙う人も一定数存在します。
人に嫌われたくない
お調子者の中には、人に嫌われたくないという心理が大きく働いている人もいます。
「ノリが悪いと思われたくない」「仲間はずれにされたくない」という恐怖心が強く、とくに昔のトラウマがある人はお調子者の仮面を被ることがあります。
「無理をしてでも明るく!そうすれば嫌われることはないだろう」という気持ちから、何がなんでもお調子者を演じている人もいるのです。
みんなに認められたい
お調子者の心理として、自分という人物を認めてもらいたいという承認欲求があることも挙げられます。
いつでも「自分が主人公でいたい!」という目立ちたがり屋な一面があるからこそ、いつも元気で明るく、ときに突拍子もないことをするのです。
悪目立ちや犯罪スレスレの行動など、承認欲求の強さが悪い方向に働いてしまうことも…。
過去を吹っ切りたい
過去の自分と決別したいという心理が働いて、新しい自分に生まれ変わるためにお調子者として振る舞っているケースもあります。
たとえば、引っ込み思案でなかなか友達ができなかった人が、「もうこんな自分は嫌だ!」と思い、新しい環境でお調子者のキャラにガラッと変わるなどのケースが挙げられます。
高校デビューや大学デビューでお調子者になった人は、過去を吹っ切りたいという思いが強いのかもしれません。
周りに1人はいるお調子者キャラ!すぐ調子に乗る人との上手な付き合い方
先輩や後輩、上司やプライベートでどうしても避けられない人が、お調子者キャラだった場合、困ることもあるでしょう。
そんなときにどう対処し、上手に付き合っていけばいいのか悩むことも多いかと思います。
最後に3つの対処方法を紹介するので、参考にしてみてください。
たくさん褒める
お調子者は基本的に目立ちたがり屋で、自己顕示欲がとても強い傾向があります。
職場にそんな人がいたら少し面倒ですが、大半は「すごいですね!」「なかなかそういう風にできませんよ!」とこまめに褒めることをおすすめします。
「こんなこと○○さんにしか頼めないんですよね」というように、相手が言われて嬉しい言葉を添えつつ意見や依頼をお願いすれば、調子よく引き受けてくれるでしょう。
長所に目を向ければ、自然と誉め言葉も浮かんでくるはずです。
内緒話や真面目な相談事はしない
内緒話や真面目な相談事は、お調子者にはしないことをおすすめします。
なぜかというと、とてもお喋りで悪気なく周囲に言いふらすからです。
知らぬ間に話が周囲に知られていたらあなたは傷付きますし、思わぬトラブルを招きかねません。
トラブルをできるだけ避けるためにも、お調子者とは必要最低限の関わりだけを持ち、プライベートな話をしないようにしましょう。
これを逆手にとると、広まってほしいことを伝えるのはいいかもしれません。
広い心で見守る
お調子者を「小さな子ども」と認識すると、心がスッと楽になります。
小難しい話は通じないと考えて広い心で受け止め、静かに見守ることを決めれば「じゃあ仕方ないか」と割り切れるものです。
こちらが大人になることで、上手に付き合っていけるのでおすすめです。
彼氏・彼女がお調子者であれば、きっと短所も可愛く見えてきますよ!
お調子者とは程よい距離を保とう
お調子者と無理に距離を縮める必要はありません。
馬が合えば親密になって楽しい時間を過ごせるでしょうが、面倒だと思っているなら適度な距離感を保ちましょう。
無理してお調子者に付き合ってしまうと、自分の精神が削られてしまい悩みの種が大きな木になるまで育ってしまいます。
とはいえ、一緒にいて楽しい部分もあるなら、臨機応変に接することもポイントです。
人間関係を円滑に進めていくには、自分の心や行動を変えることが最善策ですよ!