意固地の意味や読み方とは?使い方や対処法、改善方法まで徹底解説!
意固地という言葉は人の性格やふるまいを表す言葉として使われるものです。
しかし、具体的な意味や正しい使い方が分からない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、意固地の意味や適切な使い方、接するときの対処法などを紹介していきます。
「意固地」とは?
まずは意固地の意味について詳しく解説していきます。
意味・読み方
意固地は「いこじ」と読み、その人の性格や行動の特徴を表すときに使います。
意味としては、「つまらないことに意地を張り続けること」「どうにもならないことに頑固になること」を指します。
類語
意固地の類語は以下のような言葉があげられます。
- 意地っ張り
- 片意地
- 頑な
- 強情
頑固と意固地の違いとは
「意固地」と似た言葉に「頑固」がありますが、どんな違いがあるのでしょうか。
「意固地」の使い方・例文
ここからは、意固地の使い方を例文とともにチェックしていきましょう。
意固地になる
意固地という言葉は「意固地になる」という表現でよく使われます。
これは、つまらないことに意地を張り続けてどうにもできなくなってしまっている状態を指します。
<例文>
- 「意固地にならずに、もっと柔軟な考え方を持とう」
- 「あの人はプライドが高いから、すぐ意固地になって付き合いにくい」
- 「祖母は認知症が進み意固地になる癖がある」
意固地な性格
自分の意見や考えを曲げず、頑固なふるまいが過ぎる人の性格のことを意固地な性格ということもあります。
<例文>
- 「なんて意固地な性格なんだ。話し合いができないじゃないか」
- 「子供の頃、私はかなり意固地な性格でした」
職場に存在する意固地タイプ
意固地な性格の人は、より厳密にいうと5つのタイプに分けられるのが特徴です。
会社にいる意固地な性格の人は、以下のような意固地タイプのどれかに当てはまる可能性があります。
対処法を見極めるためにも、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
保守性意固地
保守性意固地タイプは、別名コンサバタイプともいいます。
従来型の方法や考え、昔からの経験を絶対として、新しいものを断固として拒否するタイプです。
「これまで通り」を第一として行動するため、昔の価値観にとらわれているお局様などに多いのが特徴です。
専門性意固地
専門性意固地タイプは、自分が専門とする知識の範囲から一切出ようとせず、その中で答えを見つけることにこだわる人を指します。
ほかの分野の意見を受け入れることはなく、素人からの意見はもってのほかです。
そのため逆に、専門外の話になると一切かかわろうとしないのも厄介な点といえます。
正確性意固地
正確性意固地タイプは、とにかく「ファクト(事実)」「エビデンス(根拠)」にこだわって行動するタイプのことです。
データがあること、事実として証明されていることにしか耳を貸さないため、「これにエビデンスはあるの?」といった口癖が目立ちます。
事実に基づいてすべてを判断しようとするからこそ、杓子定規的な考えの人が多いです。
独自性意固地
独自性意固地タイプは、自分自身で築いてきた独自の考え方や価値観にとらわれている人のことを指します。
厄介なのは、その独自の考え方が少々型破りで一般的なものではないという点です。
そのため一般論に対する屁理屈が目立ちます。
批判性意固地
批判性意固地タイプは、常にその物事のネガティブな方面に目を向けるのが特徴です。
リスクやデメリットばかり指摘しようとするため人の案に対して、「でも…」と切り込むことが目立ちます。
例えば新商品への意見や新しいアイデアに対して、いちいち文句をつけたりネガティブ検索したりしてまで否定しようとするのです。
自分が知らないこと、新しいことには「とりあえず否定する」という会話法がしみついていることも少なくありません。
感想や意見を求められたときも、基本的にネガティブなことしか言わないのが特徴です。
めんどうな意固地な人を対処する方法
職場内に意固地な人がいたら、一緒に仕事をするうえで正直めんどうに感じることは多いでしょう。
席が隣だったり、同じプロジェクトメンバーだったり、直属の上司だったりすれば、接する機会が増え悩みの種にもなり兼ねません。
意固地な人との接し方に困ったときは、以下の対処法で乗り越えましょう。
意見を聞いてみる
意固地な人と接するときは、あえてしっかり相手の意見を聞く姿勢を見せるのが大事です。
というのも、意固地な人は自分の意見を聞いてほしくて意固地になっている部分があります。
そんなとき人から「また意地を張って…」と言われれば、さらに意固地な状態に陥るばかりです。
まずは相手の主張を受け入れてあげましょう。
意見が食い違っているようであれば、お互いに感情的にならずに折衷案を探す方法が効果的です。
スルー術を身に着ける
意固地な人はとにかく自分の意見や価値観にこだわっているので、話をしようとしても平行線の状態になってしまうことが多いです。
そのため必要以上にとり合おうとせず、ときにはスルーしてしまいましょう。
同じように意見を聞いてもらおうとしてこだわると、こちらも意固地な状態になってしまいます。
相手が意固地になってまともに話ができないなら、話ができるタイミングを改めて見つけることが重要です。
上司や同僚に相談する
仕事関係の人がひどく意固地な性格の場合、まともにやり取りができなかったり業務が滞ってしまったりしてしまいます。
そんなときは、速やかに上司や同僚に相談しましょう。
原因となっているポイントを排除してくれたり、上手な付き合い方を伝授してくれたりする可能性があります。
また、「あの人って本当に意固地でいつも困ってるの」と愚痴を聞いてもらうだけでも、案外すっきりするものですよ。
認めてあげる
意固地な人はプライドが高い傾向にあります。
そのため自己主張したのに、否定されれば瞬時に心の扉をおろし兼ねません。
感情的になって、怒り口調になったりその場から退席してしまったりする人も少なくないでしょう。
一歩こちらが大人になって、その性格を理解してあげ、認めてあげる発言をすれば意固地な人も心穏やかになるはず!
自身の感情をグッと我慢することになるので少々しんどい対処法になりますが、揉めずにことを運ぶのに最適です。
フラットな感情で対応する
「あの人は意固地だからなんとか対処法を見つけなければ」と構えるのではなく、「まあ、そういう人もいるよね」とフラットな心理を持つことも大切です。
職場には、意固地な人以外にも、子供っぽい人や不機嫌な人、明るすぎて接しづらい人などさまざまな特徴を持つ人が存在します。
客観的な姿勢を大事にすれば、意固地な人ともある程度はうまくやっていけるでしょう。
意固地な性格を直す方法
自分自身が意固地な性格だと自覚しているのであれば、直す必要があります。
周囲に迷惑をかけたり、自分の意固地さに苦しんだりすることから解放されましょう。
自分の意見が正しいか考え直す
意固地な性格の人は、感情的になって自分の考えにとらわれがちです。
しかし、本当に自分の意見だけが正しいのでしょうか。
まずは冷静になって、考え直してみましょう。
「もしかしたら別の考えもあるかも」「受け入れたほうが仕事が効率化するかも」と思うだけで自然と意固地な状態から抜け出せる発想を持てるようになります。
相手に強制していないか考える
意固地な人は、自分の意見を無自覚のうちに押し付けてしまう特徴があります。
そのため一度気持ちを落ち着けて、相手に強制していないか考えてみましょう。
強制するのではなく話し合うことを意識すれば、性格の改善につながるはずです。
相手の意見をきちんと聞く
自分メインで話してばかりいると、独りよがりになって意固地になりやすいです。
意固地にならないためにも「この人はどういう意見を持っているのだろう」と興味を持つことが一番!
まずは相手に質問して、話を聞いてみましょう。
相手の意見や考え方を聞くことで、自分の思考に固執しなくて済みます。
意固地になるより素直になるのが一番!
意固地な人は自分の価値観や意見を第一として頑固になるのが特徴です。
そのため意固地になるたび、周囲の人を困らせてしまったりイライラさせてしまったりすることになります。
職場に意固地な性格の人がいる場合は、うまくスルーして、どうしようもないときは上司に相談しましょう。
また、自分自身が意固地な性格で困っているときは、他人の意見を受け入れる姿勢を持つことが大事です。
意固地になるよりも素直でいることが一番!
たくさんの価値観を吸収し、人間力のある人材を目指しましょう。
- 意固地とは、つまらないことに意地を張っていることやその性格のこと
- 意固地には細かく分けると5つのタイプがある
- 意固地な人と接するときはプライドを刺激せず、うまくスルーするなどの対策が大事
- 意固地な性格を改善するには冷静になり、自分の意見が正しいのか見直すことが大事