卑屈になってしまう原因とは?言葉の意味や改善方法を解説!
自分がダメな人間に感じたり、いじけた気分になったりすることはありませんか?
そうした「卑屈さ」は誰もが少なからず持っているものですが、度が過ぎると自分自身の生きづらさにつながってしまうかもしれません。
そこで今回の記事では、卑屈になってしまう原因や改善方法について解説していきます。
Contents
卑屈の意味とは
「卑屈」とは、 「自分を貶め蔑んでしまうこと」「自分を価値のない人間だと思い込みいじける様」を意味する言葉です。
単に控えめでへりくだった様を意味する「謙虚」とは違い、必要以上に自分を貶蔑むため周囲に不快感を与えることも少なくありません。
また、「卑屈」の類義語としては「卑下」「自虐」「自嘲的」などを挙げることができます。
いずれも「卑屈」と同じく、「自己評価が必要以上に低い様子」や「自分を下げ貶める様子」を表した言葉です。
卑屈な人の特徴
続いて、卑屈な人に共通した特徴を見ていきましょう。
当てはまる項目が多い人は卑屈になってしまっている可能性があるので、今一度自分の態度を振り返ってみることをおすすめします。
自分に自信がない
卑屈な人はそもそも自分に自信がありません。
常に周囲と比較し、自分のマイナスな部分ばかり気にしてしまっています。
自分に自信がなければ、自分を認めてあげることができず「ダメな人間だ」と思い込んでしまうでしょう。
結果として何をしてても常に卑屈に見え、周囲が接し方に困ってしまいます。
ハードルを下げる癖がある
卑屈な人はさまざまなことへのハードルを下げる癖があります。
逃げ道や予防線を張って自分の心のバランスを取っているのです。
「どうせやっても仕方ない」「ここまでやるのは無理だ」とあらかじめ目標を低く設定し、やる前からネガティブに行動することが多い傾向にあります。
そもそも自分には能力がないと思い込んでいるため、新しいことへのチャレンジには消極的になってしまいます。
ハードルを下げ、周囲からの助けを待つとともに失敗した時の保険を用意しておくのです。
かまってちゃん
かまってちゃんなのも卑屈な人の特徴の一つです。
自分を下げた発言をして、他人からのフォローを待っている傾向があります。
「どうせ自分なんて」「自分はダメだから」とネガティブ発言が多いのは、かまってほしい気持ちの裏返しです。
また、相手が思った通りに動いてくれないと「自分のことが嫌いだから」と余計に卑屈になってしまうこともあります。
卑屈な行動の底には「かまって欲しい」という気持ちが見え隠れしているのです。
周りと比べてしまう
卑屈な人はつい周りと自分を比べてしまいます。
ただ比較するだけでなく、自分より優れた部分ばかりを発見し「それに比べて私は…」と勝手に落ち込むのが特徴です。
その根底には「本当は一番になりたい」「周囲からすごい人だと思われたい」という強烈なコンプレックスが隠れていることも少なくありません。
他人を認めることができない
卑屈な人は、自分への蔑みや人への嫉妬から他人を認めることができません。
自分より優秀な人がいても「でもあの人は愛想がないし…」と貶めるような発言や行動をすることも多いです。
他人から親切にされても「どうせ〇〇が目的」「本当は嫌われている」などと、人の好意を素直に受け取れないため、人間関係が上手くいかないこともしばしばあります。
卑屈になってしまう原因
そもそもなぜ人は卑屈になってしまうのか、考えられる原因は以下の通りです。
周りと比べられて育ってきた
周りと比べられて育ってきた人は、卑屈な性格になりやすいです。
常に優秀な兄弟や友達と比較されて育つと、自己肯定感が育たず「どうせ自分なんて」という気持ちが芽生えやすくなります。
周囲に優秀な存在がいるなかで育ってきたせいで、「うまく自分を認められない」という人は意外と多いです。
親の影響
親が学歴やブランドといった、わかりやすいものさしでしか他人を判断しないタイプだと、子どもは卑屈になってしまいがちです。
そうした環境で育つと、学歴がない人・お金のない人・ブランドを持てない人は「価値がない」と思い込んでしまいます。
結果として「親の認めるような人間になれなかった自分はダメな人間だ」と卑屈になってしまうのです。
成功体験が少ない
極端に成功体験の少ない人も卑屈になる傾向があります。
何をやっても上手くいかなかったり、何かを成し遂げた記憶がないまま大人になってしまったりすると、自尊心の低い卑屈な性格になる可能性が高いです。
逆に、小さなことでも成功体験を積み重ねてこれた人は、卑屈なところのない自己肯定感の高い大人として成長することができるでしょう。
卑屈になってしまった時の改善方法
過度な卑屈さは、自身の人間関係や仕事に影響を及ぼす恐れがあります。
そこで最後に、卑屈になってしまった時の改善方法を紹介していきます。
ありのままの自分を受け入れる
卑屈になるような感情は多かれ少なかれ誰にでもあります。
まずは、卑屈になってしまう自分を受け入れることを心がけてみてください。
「自分は他人を羨んでしまう」「ダメな自分が悔しい」など、自分の本音を自覚することで卑屈な気持ちを客観的に見ることができます。
信頼できる人に自分の心のうちを話すのもおすすめです。
ネガティブな言葉を使わない
卑屈さを改善したいなら、ネガティブな言葉を使わないようにしましょう。
「どうせ自分なんて」「自分はダメな人間だから」と言葉にしてしまうと、より自分がダメ人間に思えてくる悪循環に陥ってしまいます。
悪い意味での自己暗示に取りつかれないよう、なるべくマイナスな言葉は避けるのがベターです。
周りと比べない
卑屈から卒業するには、周りと比べないことも大事です。
優秀な人と自分を比べて落ち込んだり優れた人の揚げ足を取ったりするのは、非常に無駄な行為です。
周囲がどうであれ、あくまで自分と他人は異なる人間です。
いたずらに比較して落ち込むよりも、「自分は自分」と割り切ってマイペースに過ごすことを心がけましょう。
昨日の自分よりもほんの少しでも前進していれば、それだけで十分素晴らしいことなのです。
一つのことをやり遂げる
卑屈さを改善したいなら、何でもいいので一つのことをやり遂げてみましょう。
卑屈な人は成功体験の少なさから、自己肯定感が低くなっていることが多いです。
成功体験を増やすことが卑屈さから卒業するための近道だといえます。
「投げ出していたことをやり直してみる」「仕事でも趣味でも最後までやり抜く」など、何か一つでも成し遂げることができればそれが自信につながります。
最初は簡単なことでOKなので、まずは目標を決めることからはじめてみましょう。
卑屈になってしまった時はありのままの自分を受け入れてあげよう!
人は卑屈になっている時に、周囲が見えなくなってしまうことが多いです。
むやみに自分自身を卑下したり、コンプレックスだけに目を向けたりしてはいないでしょうか。
もちろんマイナスな面もあるかもしれませんが、決して悪いところばかりではないはずです。
卑屈さは周囲から見たら面倒でしかありません。
まずはありのままの自分を受け入れましょう。
フラットな目線で物事を捉えられるようになれば自然と卑屈さから脱却できるはずですよ。
- 「卑屈」とは、自分を貶め価値のない人間だと思い込みいじけること
- 卑屈な人には自信がない・かまってちゃん・周囲と比べてしまう、といった性格的な特徴がある
- 周りと比べられて育った人や成功体験の少ない人は卑屈になりやすい
- 卑屈さを改善したいなら、ありのままの自分を受け入れつつ何か一つのことをやり遂げることが大事