協調性がない人の特徴&心理・接し方とは?協調性を高める方法も紹介
自分らしさはとても大切ですが、協調性がなく、コミュニケーション能力に難があると職場やプライベートでトラブルを引き起こす原因となってしまいます。
職場や学校にいる協調性がない人と接するときは、自分の対応次第で人間関係の悪化を招くかもしれません。
今回の記事では協調性がない人の特徴や心理、接し方を解説します。
協調性を高める方法も紹介していますので、周囲に合わせることが苦手な人はぜひ参考にしてくださいね。
Contents
「協調性がない」の意味とは
まず「協調性」とは、さまざまな人間がお互い配慮し合い、協力し合って何かを遂行する性質を指します。
つまり「協調性がない」という言葉は、そのような性質がないことを意味します。
他人に配慮することが常に正しいわけではありませんが、複数の人間が力を合わせて目標達成を目指すときは、協調性がないと輪を乱し、成功を妨げる原因となるでしょう。
個人プレーが功を奏することもありますが、他人と呼吸を合わせる必要がある場面では、残念ながら「協調性がない」という言葉がプラスの意味で使われることはありません。
【診断】協調性がない人の特徴
まずは協調性がない人の特徴について見ていきましょう。
以下の項目に当てはまる数が多ければ、自分がチームの輪を乱す存在となっているかもしれません。
自己主張が激しい
自己主張が激しいと、協調性を欠く大きな要因となります。
10人中9人が「Aがいい」と言っている場面でも、協調性がない人は「Bがいい」と主張して譲りません。
客観的な判断基準などは関係なく、自分がいいと思ったらそれが全てと考えるのが、協調性がない人の特徴です。
同じプロジェクトチームに協調性がない人が1人でもいると、スムーズに業務が進まなくて困ることが多々あるでしょう。
人からの評価を気にしない
協調性がない人は人からの評価を気にしません。
彼らにとって重要なのは自分がどう思うかだけです。
無理難題を押し通して周りからどう思われようとも、自分の意見が通ればそれで満足なのです。
自分本位な言動によって、周囲の人から敬遠されることは珍しくないでしょう。
完璧主義者
完璧主義者も協調性のなさを発揮しがちです。
さまざまな人の意見を調整してひとつにまとめていくときは、どうしても妥協が必要になってくることがあります。
しかし、完璧主義者はそれが許せません。
あらゆる点を譲歩できずにこだわってしまうため、「この方法がベスト!」と主張して自分の意見を曲げることはないのです。
完成度の高い結果は期待できますが、人間関係では良い評価を得ることはできないでしょう。
空気を読まない
空気を読まないのも、協調性がない人の特徴のひとつです。
彼らは基本、他人のことにあまり興味がなく、場の空気にも鈍感です。
言いたいことがあれば言えばいいと思っているため、自己主張しない同僚やチームメイトが不快に思っていることにも気づきません。
そのため、自分の言動によってチームから外されたり退職せざるを得なくなったりすると、周囲の対応に不平を言うこともあります。
プライドが高い
人のアドバイスを聞き入れることのないプライドの高さも、協調性がない人の特徴です。
実力に基づいたプライドであればワンマンでも他人はついていきますが、根拠なく「自分は正しい」と信じ込んでいる場合、独りよがりの言動にしか見えません。
実力不足であれば当然、結果につながることはなく、輪を乱すだけになってしまいます。
無駄なプライドを捨てることができない協調性のない人は、どんどん孤独になっていくでしょう。
協調性がない人の心理状態
チームや仲間に不協和音を生む人たちは、なぜそうした態度をとってしまうのでしょうか。
ここでは協調性がない人の心理状態について見ていきます。
心に余裕がない
自分のことで手一杯で他人にまで気が回らないと、協調性がない態度をとってしまうことがあります。
彼らは決して他人を無視していいと考えているわけではありません。
ただ彼らの心に余裕がないだけなのです。
悪意がないだけに自分に非があるという自覚はなく、協調性のなさを指摘されても受け入れられないでしょう。
周囲の人から「もっと空気を読んで!」と言われれば、被害者意識を持つこともあります。
自己愛が強い
自己愛が強いと何事も自分ファーストとなるため、協調性を欠く言動が多くなってしまいます。
周囲との調和を考えれば、自分がしたいことを我慢しなければならないこともあるはずですが、自己愛が強い人はそれが耐えられないのです。
自分自身を愛する気持ちが強すぎることで、協調性が欠如してしまい、周りの人に合わせるという選択肢が頭に浮かぶことはないのでしょう。
単独行動が好き
協調性がない人は、他人を気にする必要のない単独行動を好みます。
彼らは周りに嫌な思いをさせたいわけではありません。
揉めずに済むならそれがいいと彼ら自身もわかっているのです。
しかし他人と行動すれば、自己愛の強さによってどうしても自分を曲げることができず、他人と衝突してしまいます。
そのため、ひとりの方が気が楽だと自覚していることが多いのでしょう。
協調性がない人への上手な接し方
周囲に合わせられない人とコミュニケーションをとる際は、ストレスが溜まるかもしれません。
相手の自己中な言動に振り回されることが多い人は、接し方を変えるのがおすすめです。
ここからは、協調性がない人への上手な接し方について解説します。
長所と捉えて関わる
何事にも良い面と悪い面があるものです。
協調性のなさも長所と捉えて関わることで、悪いことばかりではないと考えることができるでしょう。
たとえば、言い出しにくい問題点をストレートに指摘する人がいれば、その場の全員が助かりますよね。
ときには他人への気配りが足枷となって、問題解決が足踏みしてしまうこともあります。
そう考えると協調性のなさが良い方向に働くこともあるわけです。
協調性がないことを長所と捉えて関わると、不快な思いをする機会が減り、良好な人間関係を築けるかもしれませんよ!
無理に相手に合わせることはしない
「協調性がないからといって仲間外れにするのは可哀想」と多くの人は考えますが、他人のことまで気が回らない相手に、その気遣いが響くことはほとんどありません。
気を使った挙句、協調性がない人の自分本位な言動に不快感を募らせるよりも、無理に相手に合わせることはしないと割り切ってしまった方が賢明です。
何でも相手に合わせていれば当然、自分が我慢した分ストレスが溜まるわけですから、自己主張はお互い様と考えるのがいいでしょう。
事態を静観し、もし相手が歩み寄ってきたら手を差し伸べてあげるのがおすすめです。
一定の距離を保つ
人にはそれぞれ、適切な距離感というものがあります。
相手が不快な態度をとるなら、自分から積極的に近づく必要はありません。
不快な思いをせずにすむよう、一定の距離を保つことを心がけましょう。
相手が他人に配慮しないのであれば、こちらも同様に相手を気にせず、自分にとっての快適な距離で付き合うことがポイントです。
協調性を高める方法
協調性がない人について述べてきましたが、「自分にも当てはまるかも…」と思った人もいるかもしれません。
この章では協調性を高める方法を紹介していきます。
心当たりのある人は、ぜひ参考にしてくださいね。
ポジティブ思考を身につける
何もしないうちから「どうせ他人なんて」「あの人はダメ人間」とマイナスに考えると、みんなで力を合わせることに消極的になってしまいます。
ネガティブ思考に囚われてしまえば、協調性を高めることはできません。
他の人たちと同じ目標に向けて行動できる人を目指すなら、ポジティブ思考を身につけて、他人の可能性を見出していきましょう。
「あの人ならできるかも」と想像力を働かせることで、「力を借りてみよう」「一緒にやってみよう」と思えるようになるはずです。
反対意見を一度は受け入れる
「良薬口に苦し忠言耳に逆らう」という言葉があるように、不快な意見にこそ最高のアドバイスが隠れているかもしれません。
嫌だと思っても反対意見を一度は受け入れる習慣を身につけましょう。
反対されるとカッとなるかもしれませんが、怒りのピークは6秒間といわれています。
他人の意見に怒りを感じても、耳を傾けるフリをしながら6秒間をやり過ごしましょう。
そうすればその後は冷静に考えられるようになるはずです。
テレビの討論番組を視聴する
協調性を高めたいなら、テレビの討論番組を視聴するのもひとつの手です。
第三者の立場になって討論する人たちの様子を観察してみましょう。
自己主張ばかりする論者、人の話を聞いていない論者、他者の意見から上手に問題を導き出す論者など、さまざまな主張のスタイルがあることに気づくはずです。
その上で自分が好ましいと思うタイプと自分を比べ、両者の違いを見つけてください。
自分に何が足りないかがきっと見えてくるはずです。
協調性がない人に向いている仕事
「協調性がない」という言葉は残念ながら褒め言葉ではありませんが、その個性を活かすことができれば、短所も長所に変えられます。
集団の中では悪目立ちしてしまう性格も、時と場所が変われば有能な人材として評価されることだってあるのです。
協調性がない人に向いている仕事は、以下のとおりです。
- 起業家
- 研究者
- 芸術家
- フリーランサー(プログラマーやライターなど)
人に雇われるとなれば、多くの場面で協調性を求められるでしょうが、起業家であれば自分の思うように仕事を進めることができるでしょう。
また、研究者や芸術家、フリーランサーといったひとりでマイペースに進められる業務内容なら、協調性はさほど重要ではありません。
組織の中で働くことに不安に感じたら、本気で転職を考えてみてもいいかもしれませんね。
協調性がない人にも強みはある!
多くの人が子供の頃から学生として集団生活を送りつつ協調性を身につけていきますが、中にはそうした環境に馴染めない人もいます。
我が強すぎたり発想がユニークだったり、周りと同じように考えることが難しいと、協調性に欠けるとみなされ、本人も周囲も困ったことになってしまいます。
しかし、協調性は集団の中にあってこそ必要とされる性質です。
集団の中で生きることにこだわらなければ、協調性がない人にも強みはあるといえるでしょう。
学校や会社でうまくいかない人は、集団を抜け出して独立した方が自分の才能を発揮できるかもしれませんね。
- 協調性がない人は自己主張が激しく、人の評価を気にしない完璧主義者が多い
- 協調性がない人は自己愛が強く、単独行動を好む心理傾向がある
- 協調性がない人との接し方として、長所と捉えて関わる・無理に相手に合わせない・一定の距離を保つことがおすすめ
- 協調性を高めるには、ポジティブ思考を身につけ、反対意見を一度は受け入れることが大切
- 協調性がない人に向いている仕事には、起業家・研究者・芸術家・フリーランサー(プログラマーやライターなど)が挙げられる