ネット弁慶とは?特徴と気になる心理・ネット弁慶を脱却するための方法
ネット弁慶とは?特徴と気になる心理・ネット弁慶を脱却するための方法
近年、SNSの普及によりインターネット上で交流することが当たり前になってきました。
しかし、匿名性の高いSNSでは自分の身元がバレないのをいいことに、ネット弁慶といわれる悪意ある書き込みをする人たちが後をたちません。
ネットを使うこと自体は手軽で便利になった反面、思わぬトラブルや事件に巻き込まれることも。
そこで今回は、ネット弁慶について詳しく解説するとともに、共通する特徴や心理について解説していきます。
記事後半では、ネット弁慶を脱却するための方法も紹介していきますので、最後まで読んでみてください。
Contents
ネット弁慶とは
ネット弁慶という言葉を耳にしたことはあっても、詳しい意味を知らない人は多いかもしれません。
まずは、ネット弁慶について理解を深めるために、言葉の意味と語源について解説していきます。
言葉の意味
ネット弁慶とは、現実世界では意気地がなく弱気な人が、ネットの世界になると強気で威勢がよくなることを指します。
ネット上では匿名で書き込みができるため、自分の素性がバレないのを良いことに悪意ある言葉を浴びせかける人もいます。
いわゆるアンチと呼ばれる人たちです。
ときには、投稿された記事を細かくチェックし、突っ込めるところがないかと揚げ足をとろうとしたり、アカウントをいくつか作って色んな人がコメントしているかのように装ったりもします。
語源
ネット弁慶という言葉は、「内弁慶」からきています。
内弁慶は身内には強気で横暴な態度をとりますが、外に出ると内向的で意気地がなくなる人を指します。
ネット弁慶も同じく、現実世界とネット上で態度が著しく変わる人を指すため、内弁慶をもじってネット弁慶という言葉がつけられました。
【自己診断】ネット弁慶の特徴
ここでは、ネット弁慶にみられる特徴を紹介していきます。
「自分はもしかしてネット弁慶かも?」と思う人は、セルフチェックしてみてくださいね。
ネット上とリアルで言葉遣いが違う
ネット弁慶な人の特徴として代表的なのが、ネットとリアルで言葉遣いが大幅に違うという点です。
ネット弁慶な人は、現実世界で溜まった不満やストレスを発散させるべく、普段は絶対に使わないような「バカ」「アホ」などの汚い言葉をネット上では頻繁に使う傾向があります。
ネット上で普段とは違う人格になることで、ストレスや不満を吐き出しているのです。
友達があまりいない
ネット弁慶な人は、現実世界に友達があまりいません。
そもそも、友達がいて毎日充実している人はネット弁慶のようにネットの世界にのめり込むことはないでしょう。
友達が少なく、日々の生活に満足していないのでネットにばかり依存してしまうのです。
正義感が異常に強い
ネット弁慶な人は、異常なほどの正義感を持っています。
節度ある正義感ならいいのですが、ネット弁慶になる人は自分本位の曲がった正義感を貫こうとするため、多少やっかいなのです。
相手を悪者に仕立てて、自分から見て違うと思ったことに対して徹底的に攻撃しようとします。
現実社会に不満を抱いている
ネット弁慶な人に共通するのが、現実社会になんらかの不満を抱いているというところです。
仕事の不満やプライベートの不満、生活するうえでの全ての不満は全部社会のせいだと考えています。
しかし、実際にはどうすることも出来ないため、ネットに酷い書き込みをするなどしてストレスを発散しているのです。
表情が乏しく口数が少なめ
ネット弁慶な人は、表情が乏しく口数が少なめという特徴があります。
現実世界では、少々コミュ障気味で小心者なので、人と話すことを苦手とします。
仕事でもプライベートでも人間関係に頭を悩ませることが多く、リアルで上手くいかないストレスをネット上に吐き出しているのです。
頑固で融通が利かない
ネット弁慶な人には、頑固で融通が利かないという特徴が挙げられます。
人は、自分とは違った価値観を持った人と交流することで、色んな考え方を得ることができます。
しかし、ネット弁慶な人は、現実世界で人とのコミュニケーションをおろそかにしているため、自分の考えこそが一番正しいと勘違いしているのです。
ネットの中でしか自分の意見を主張できないので、視野が狭くなるだけでなく他人の意見さえも受け入れない頑固者になってしまうのです。
一人の時間を重視する
ネット弁慶な人は、一人の時間を大切にするという特徴があります。
集団で行動するより個人で行動するほうが、人に気を使わず楽だからです。
ネットの世界では誰かに配慮する必要もなく、自分の都合でコミュニケーションがとれるため、ついついネットに依存してしまうのでしょう。
ネット弁慶な人の気になる心理
ネット弁慶は、なぜ関係のない人に酷いコメントをしたり、罵倒したりするのでしょうか。ここでは、ネット弁慶な人の気になる心理について解説していきます。
嫉妬心がある
ネット弁慶な人の多くは、他人に抱く嫉妬心が原因で誹謗中傷などの行為にいたります。
自分より幸せそうにしている人を見ると、「私はこんなに辛いのに…」という嫉妬や恨みから攻撃してしまうのです。
他人から認められたい
ネット弁慶な人は他人から認められたいという、承認欲求が強い傾向にあります。
ネット上の自分のコメントに、他のユーザーが共感したり同調したりするのを見て、自分を認めてもらえた感覚になっているのでしょう。
現実世界で自分に自信がなく、人から褒められることも評価されることも少ないため、このような共感を得る行為に喜びを感じ、ネットから抜け出せなくなっているのです。
過剰に自己投影している
ネット弁慶な人は、ニュースや芸能人のゴシップネタに過剰に自己投影する傾向があります。
不倫のニュースがあった際は、まるで自分が事件の被害者かのような気持ちになり、批判投稿者となってしまうのです。
過去に似たような経験をしたというわけでもないのに「許せない」という気持ちでいっぱいになり、ネットに攻撃的な書き込みをし当事者を追い込むのです。
「気持ち悪い…」と思われがちなネット弁慶から脱却する方法
ネットの世界が楽しいのは悪いことではありません。
しかし、使い方を間違えると人格が変わるほど悪影響を及ぼすことも…。
そうならないために、最後はネット弁慶を脱却する方法を紹介します。
ネットと現実世界を上手に区別して、充実した生活を送りましょう!
スマホ・PCを必要以上に触らない
ネット弁慶を脱却するには、スマホやPCなどインターネットと繋がる電子機器とは少し距離を置きましょう。
手元にあると癖でついつい見てしまいますよね。
いつも肌身離さずスマホを持っている人は、手の届かない場所にスマホを置いたり電源をOFFにしたりするなど、まずは常に触る習慣を直しましょう。
ネット上への書き込みをやめる
ネット弁慶を脱却するには、ネット上への書き込みを直ちに辞めることです。
ネットは閲覧するだけにして、他人のニュースや事件に違和感を感じても心の中にとどめておきましょう。
書き込みをすることに依存してしまうと、いつまで経ってもネット弁慶から脱却することはできません。
TwitterやInstagramなどのSNSアプリを削除するなど、書き込みができない状態を自ら作るのもおすすめの方法です。
私生活を楽しいものにする
私生活が充実していれば、ネットに依存することはなくなります。
趣味に没頭したり、友達と旅行に行ったりするなど、現実世界に満足できればネット弁慶を脱却できるでしょう。
また、こまめにストレス発散をするのもおすすめです。
「ゆっくりと読書する」「整骨院でマッサージの施術を受ける」など、自分なりのストレス発散方法を見つけてみてください。
ネット弁慶には悲しい末路が待っているかも…現実世界を充実させましょう
ネットは手軽に情報を手に入れることができる便利なツールですが、ときに恐ろしい事態を招いてしまうこともあります。
近年ではSNSの誹謗中傷が原因で、自ら命を落とす事例が多発しています。
自分の心ない書き込みが誰かを悲しませていることに気づかないと、いつしか事件の容疑者になってしまう可能性もゼロではありません。
いつの間にか自分もネット弁慶な行動を取ってしまっている…。という人は、自分の行動を自覚しネット弁慶な思考からいますぐ脱却しましょう!