ネオニートとは？意味やニートとの違い・メリットデメリット・収入源を紹介

昨今、ネットなどで見聞きするようになった「ネオニート 」という言葉。

「どんな意味？」「ニートとはどう違うの？」と気になっている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、ネオニートの意味やニートとの違い・主な収入源・メリットデメリットについて解説していきます。

記事後半では、ネオニートに向いている人の特徴と成功するために必要なことについても紹介しますので、ネオニートに興味がある人はぜひ参考にしてみてください。

「ネオニート」とは

「ネオニート」という言葉には、具体的にどのような意味があるのでしょうか。

まずは、「ネオニート」の意味とニートとの違い、英語表記についても解説します。

意味は？ニートとどう違う？

「ネオニート」とは、企業に就職せずとも十分な収入を得ている人のことを意味します。

会社員として給与をもらったり親の資産を継いだりすることなく、自力で生計を立てているのが特徴です。

対して「ニート」とは、15歳から34歳までの、家事・通学・就業をせず職業訓練も受けていない者を意味します。

ニートの場合、親に援助してもらいながら生活を送る人が多いですが、ネオニートの場合は自立しており、両者の違いは収入の有無にあるといえるでしょう。

英語表記は「Neo NEET」

「ネオニート」の英語表記は、「Neo NEET」です。

「Neo」はギリシャ語で「新しい」を意味し、「NEET」とはもともと、イギリスの造語で「Not in Education, Employment or Training（教育・雇用・職業訓練のどれにも当てはまらない）」の頭文字を取ったものです。

ネオニート矢野さんが一躍話題に…

ネオニートという言葉が世間に広まったきっかけは、2005年放送の「給与明細」という番組で紹介された「ネオニート矢野さん」の影響が大きいと考えられています。

当時、どこにも就職できなかった矢野さんはやむを得ずニートとなってしまい、親からの遺産を元に株のトレードで生計を立てることにしたそうです。

矢野さんの個性的で自由な言動は、多くの人たちの記憶に残るほど強いインパクトだったのでしょう。

そんな矢野さんの近況については定かではありませんが、ネオニートという言葉を日本に広めた立役者の一人といえるでしょう。

ネオニートって不労所得？主な収入源はなに？

ネオニートは就業せずとも生計を立てていると前述しましたが、どのような収入手段によって生活が成り立っているのでしょうか。

ここでは、ネオニートの主な収入源について紹介していきます。

YouTuber

ネオニートの主な収入源の一つにYouTuberとしての活動があります。

YouTuberとは、自身で制作した動画作品をYouTube上に継続的に公開している人のことです。

今や時代と共に、若者たちのみならず世代を超えて増加の一途をたどっています。

モデル兼YouTuberといったように、副業として活動している人も多いのです。

YouTuberは自身でアップロードした動画の再生回数に応じて収入を得るという方法で、視聴者を増やしたり動画をマメにアップしたりするなど、根気が必要な仕事といえるでしょう。

広告収入

広告収入も、ネオニートとして生計を立てている人が選ぶことの多い収入手段の一つです。

自分のブログやサイトなどに広告を掲載し、閲覧者がその広告をクリックするとリンク先の商品詳細ページに飛ぶような仕組みになっています。

最終的に商品購入に至った場合に、投稿元が報酬を受け取ることができるシステムです。

FX

外国為替証拠金取引のことをFXといいます。

FXは、証拠金を取引サイトに預入れ、証拠金を超えた金銭が利益となる仕組みです。

これをネオニートの収入源にしている人も多いでしょう。

ただし、FXは一日にして数百万～数千万単位のお金が動くこともあるので、慎重に着手する必要があります。

株式投資

株式投資も、ネオニートとして生計を立てていける可能性がある方法です。

株式を取引するため、ある程度事前に投資できる資金が必要となります。

株の運用で財産を増やす方法なので、投資できる資金が大きければ大きいほど、配当金や利回りも大きくなるといえるでしょう。

せどり

せどりとは、商品を安く購入し、購入価格より高値で転売することで利益を手にすることができます。

など、何かと手間がかかりますが、件数をこなすことで利益に繋がるでしょう。

不動産投資

ネオニートの中には、不動産投資で収入を得ている人もいます。

ただし、事前にまとまった資金が必要となるため、誰にでも気軽に始められる方法とはいえません。

たとえば、中古住宅を安く購入してリフォーム後に高く売ったり、人に貸して家賃収入を得たりするなど、もともと資産がある人は大きな利益を上げやすい方法といえるでしょう。

ネオニートになった場合のメリット・デメリット

ネオニートになった場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

ここでは、メリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。

メリット

まずは、ネオニートになった場合のメリットから見ていきましょう。

時間を自由に使える

一番に挙げられるメリットとしては、時間を自由に使えることです。

会社勤めをしていれば、決められた時間拘束されるのが当たり前ですが、ネオニートの場合はそうではありません。

自分のペースで効率良くスケジュールを調整できることは、最大の魅力といって良いでしょう。

努力が結果に反映されやすい

努力が結果に反映されやすいことも、ネオニートになった場合のメリットです。

会社員として雇用されていると、努力して成果をあげたとしても、すぐに給与が上がるなんてことはほとんどないでしょう。

対してネオニートは、自分の選択や決断がダイレクトに収入に表れるため、努力が「利益」という形で結果に反映されやすいのです。

人間関係によるストレスを避けられる

人間関係によるストレスを避けられることも、ネオニートになった場合の大きなメリットといえるでしょう。

社会人生活を送っていると、職場の人間関係に悩みを抱える人は多いもの。

ネオニートになれば、誰かと意見がぶつかることや煩わしい人間関係に頭を悩ませることもないのです。

デメリット

続いて、ネオニートになった場合のデメリットを見ていきます。

社会的信用がなくなる

ネオニートになった場合、社会的信用がなくなる可能性があります。

会社員と比べると収入証明や身分証明が難しく、クレジットカードやローンなどの審査が通りにくいというのもあるあるです。

そのため、家や車などの大きな買い物でも、現金一括で支払わなくてはいけない…といったデメリットも出てくるでしょう。

また、年配者には理解されにくい場合もあるため、世間体が気になったりすることもしばしばです。

保険や年金など自身での管理が必要

ネオニートになった場合には、保険や年金などは自身での管理が必要となります。

会社勤めの場合、社会保険や厚生年金などの手続きは企業側が行ってくれるケースがほとんどでしょう。

今まで経験がない手続きをしたり管理を継続して行ったりと、面倒が多い点はデメリットといえます。

将来の不安がつきまとう

ネオニートになった場合、インターネットビジネスで高収入を得られる可能性はもちろんありますが、一方で安定した収入が保障されているわけではありません。

そのため、将来の不安がつきまとうのはデメリットといえるでしょう。

「結婚相手に理解してもらえるか？」「退職金がない分、老後は大丈夫なのか？」など、どうしても将来に対する不安が拭えない点は、念頭に置いておく必要があるといえます。

ネオニートに向いているのはどんな人？3つの特徴

ネオニートには、どんな人が向いているのでしょうか。

ここでは、ネオニートに向いている人の特徴を紹介していきます。

集中力が高い

ネオニートに向いている人の特徴として、集中力が高いことが挙げられます。

収入源によっては、パソコンと向き合う時間が比較的多くなるため、集中力が求められる場面が増えるのです。

また、自身で管理しながら作業を進める必要があるので、仮に集中力がないとすると、すぐにだらけてしまうでしょう。

ビジネスに関する知識を持っている

ビジネスに関する知識を持っている人も、ネオニートに向いているといえます。

たとえば、何かトラブルがあった場合や、思うような結果が出せなかった場合も、自分一人で対処するしか方法はありません。

イレギュラーな事態にも対応できるように、経営に関する知識や感覚は必要不可欠といえるでしょう。

一人の時間が好き

一人の時間が好きな人ほど、ネオニートに向いているといえます。

仮にみんなでワイワイ仕事をするのが好きな人がネオニートになった場合、一人の時間に物足りなさを感じてしまい、耐えられなくなってしまう可能性も…。

もともと一人の時間が好きな人であれば、話し相手がいない環境でも何の問題もないでしょう。

ネオニートのなり方｜成功するために必要なこと

最後に、ネオニートで成功するために必要なことを紹介します。

ネオニートを目指している人は、ぜひ以下の項目を参考にしてみてください。

時間・忍耐力

ネオニートになるためには、時間・忍耐力が必要です。

すぐに自分が満足できるような収入が得られるとは限らず、時間が掛かるケースも珍しくありません。

そのため、「時間を惜しみなく使うことができること」と「諦めることなく根気強く取り組む忍耐力」の二つがなければ、ネオニートとして成功することは難しいでしょう。

スキル・知識

ネオニートになるためには、スキル・知識も必要です。

基本的にパソコンでの作業が多いため、パソコン操作ができることは必要最低限の条件といえるでしょう。

また、収入手段となるビジネスに関連した知識がないと、大きなリスクを背負うことになりかねません。

「ゲームの知識があるからYouTuberとしてゲーム実況をしてみる」といったように、自身の知識を活かすのもアリですよ。

覚悟を決めること

ネオニートで成功するためには、覚悟を決めることも重要です。

前述したように、ネオニートになった場合には、メリットだけではなくデメリットも必ずあります。

きちんと覚悟を決めておかないと、すぐに挫折してしまう可能性大！

「ちょっとやそっとじゃ揺らがない！」というように、それなりの覚悟を決めた上で挑戦するようにしてくださいね。

ネオニートは楽しいだけじゃない！メリットデメリットを把握して自分に合った働き方を見つけよう！

ネオニートという言葉だけ聞くと、「自由そう」「楽そう」といったイメージを抱く人も多いですが、決して楽しいだけではありません。

ネオニートへの転身が、人生を大きく変える可能性も十分あるため、メリットデメリットをしっかり把握して、自分に合った働き方を見つけることが大切です。

今の仕事がきついから…とすぐに決断をするのではなく、慎重に考えた上で自分の進むべき道を探してみてくださいね。