ネガキャンの意味・使い方を徹底解説!ネガキャンをされたときの対処法
ネガキャンは政治や企業活動の戦略方法のひとつで、インターネットの世界でも行われるようになりました。
また、職場内でネガキャンをされることもあるため、そういった状況への対処法を知りたいという人も少なくないはずです。
この記事では、ネガキャンの意味や言葉の使い方、職場でネガキャンをされたときの対処法などを徹底解説します。
Contents
ネガキャンの意味とは
はじめに、ネガキャンの意味や類語などを解説します。
ネガティブキャンペーンの略語
「ネガキャン」は、「ネガティブキャンペーン」の略語です。
ネガティブには否定という意味があり、対立候補のマイナスになる情報を周囲に流してイメージダウンを図る選挙戦術からはじまった言葉です。
現在では選挙の場面に限らず、「相手のネガティブなポイントを全面的にアピールする行為」を指す言葉として使われています。
ネガキャンは相手の短所が浮き彫りになるため、相手のイメージを下げるのと同時に自分自身のイメージアップにつなげる効果が期待できます。
しかし、ただの誹謗中傷と捉えられることがあり、ネガキャンをした側が悪い印象を持たれてしまう場合も…。
また、若者言葉やネット用語では、人を貶めるような情報を流すことを「ネガキャン」と呼びます。
類語
ネガキャンと意味が似ている言葉には、以下のようなものがあります。
・悪い噂を流す
・足を引っ張る
・立ち往生させる
・こき下ろす
・ケチをつける
・毒突く
どれもいい意味で使われる言葉ではないことがわかりますね。
車業界での意味とは異なる
「ネガキャン」という言葉は自動車業界でも使われますが、こちらは「ネガティブキャンバー」の略語です。
ネガティブキャンバーは左右のタイヤの角度を調整して、正面から見たときに八の字になっている状態を意味しています。
ネガキャンの状態にすることで、コーナリングでのコントロール性やグリップ力が高まり、通常よりも車両の旋回性能が上がるメリットがあります。
また、若者言葉では、極端にネガティブキャンバーの状態にしていることを「鬼キャン」と呼びます。
ネガキャンという言葉の使い方
ネガキャンという言葉は、会話の中で以下のような使い方をします。
・あの芸能人が不祥事を起こしてから、ネット上の掲示板にはファンのネガキャン投稿が多くなった
・過剰なネガキャンをやりすぎると、自分の信頼を失うことがある
・ネガキャンの影響でライバル商品の売り上げが下がった
・SNSでは、誰でも簡単にネガキャンができてしまうのが問題だ
・今回の議員選挙で突破した人は、ネガキャンで勝ち残った
どんなところでネガキャンが行われる?
ネガキャンは政治や企業活動、インターネットの世界など、さまざまな分野で行われています。
実際にどんなところでネガキャンが行われているのか、チェックしてみましょう。
選挙
ネガキャンがはじまったのは、1964年のアメリカの大統領選挙戦といわれています。
現職大統領であったリンドン・ジョンソン氏が、対立候補のバリー・ゴールドウォーター氏の公言を非難したCMを流して圧勝しました。
このことからネガキャンは有効な選挙戦術とされ、現在でもアメリカでは対立候補同士で過剰な中傷合戦を行うことが多いです。
スポーツ
スポーツファンが集まるネット掲示板などでは、敵対するチームの選手やファンを否定するような内容を書きこんでイメージダウンを図ることがあります。
また、自分が好きなチームに対して失望した人が、悲観してネガキャンをするケースもあります。
ゲーム
ゲームファンの中には、ネット掲示板やレビューサイト、SNSなどで、ゲーム作品やゲーム機についてネガキャンをする人がいます。
自分の好きなゲームのライバル商品や気に入らない商品を否定したり、悪質なケースではゲーム製作者の人間性を否定したりすることもあるようです。
とくにゲームをよりいいモノにするために、プレイヤーの意見を取り入れるようなゲーム設計をしている商品は、自分のキャラをわざとネガキャンするケースが見られます。
自分のキャラを悪いように言って、運営側に強化してもらう作戦で行うのです。
企業
海外では自社の商品とライバル企業の商品を比べて、相手のマイナス面をアピールする広告を出すことがあります。
ライバル企業のマイナスイメージを与える広告を出す宣伝手法は、「ネガキャン・アド」や「ネガティブ・アプローチ」と呼ばれることもあります。
職場
特定の人の悪口や悪い噂を流して、職場での評価を下げる行為もネガキャンに当たります。
ちょっとしたミスを誇張して他の人に話されたり、事実ではないデマを流されたりするので、標的にされた人にとっては大きな悩みとなるでしょう。
ネガキャンをされると、昇進や給料アップに響くこともあるので注意が必要です。
SNS
SNSでは自分の気に入らない商品や有名人、団体、企業、個人などを対象に、さまざまなネガキャンが行われています。
誹謗中傷に当たる内容やデマが含まれていることが多く、流された情報を鵜呑みにした人が拡散して問題になるケースも…。
また、SNSに友達の写真だけ加工せずに投稿するなど、今の時代ならではの嫌がらせもネガキャンエピソードのひとつです。
ネガキャンをする人の心理
ネットの世界や職場でネガキャンをする人は、どのような心理状態なのでしょうか。
ネガキャンをする人に共通する心理的特徴を紹介します。
劣等感が強くプライドが高い
ネガキャンをする人は、人と比べて自分は劣っていると感じている場合があります。
劣等感を感じると共に自分のプライドが高いため、相手を見下し陥れるような言動をとります。
自分のプライドを担保するためにネガキャンをしている人を見ると、カッコ悪い印象を誰もが抱くはずです。
かなり嫉妬深い
職場なら業績の良い人、友人関係なら自分よりも見た目が良くてモテる人などに嫉妬してネガキャンをする人もいます。
嫉妬を抱くことは誰にでもありますが、わざわざ相手の悪評を立てることはなかなかありませんよね。
しかし、嫉妬深い人は相手の評判を下げることで、自分のモヤモヤした気持ちを解消しようとします。
自分の優位性のアピールしたい
自分が他の人より劣っていると感じたとき、普通の人であれば努力をして見返そうと思うでしょう。
しかし、劣等感を過剰に感じている人は、自分が優位に立ちたいときに、ネガキャンをして相手の印象を悪くするほうが早いと考えます。
ただ自分の優位性をアピールするだけでなく、優越感を得ることが快感になっているケースもあるようです。
職場でネガキャンをされたときの対処法
職場でネガキャンをされた場合、かなり厄介ですよね。
もし職場でネガキャンをされたときは、次のような対処法を行ってみてください。
証拠を残して距離をおく
まずは、自分の悪口を言われていたり嫌がらせをされたりしても、相手にしないことが大事です。
ネガキャンをする人は相手を陥れて優越感を得たりストレスを解消していたりする可能性が高いので、平然とした態度で動じなければ諦める場合があります。
ただし、ミスが起きたときにあなたのせいにされるなど、デマを流される可能性もあるかもしれません。
そういった可能性を加味して、職場内のメールはチームや上司に一斉送信して情報共有しておくなど、証拠を残すようにするとネガキャンがしにくくなるでしょう。
相手に隙を見せないように対策して、自然と距離を置くのがおすすめです。
相手に直接伝える
自分のネガキャンをしている人がいた場合、どうしてネガキャンをするのか理由を聞いてみるのも対処法のひとつです。
嫌がらせやいじめととれる行為は許せるものではありませんが、相手の目的を知ることで解決策を見いだせる可能性があります。
早めに話し合いをして、今後ネガキャンをしないように直接伝えてみることも視野に入れてみてください。
周りに協力を仰ぐ
同じチームで距離を置くのが難しい、先輩相手で直接言いにくいなど、自分だけでは解決できないケースもあるかもしれません。
そういった厳しい状況の場合は、上司や先輩、同僚など自分の信頼できる人に協力を仰いでみましょう。
周りを味方につけることで、ネガキャンがしにくい環境を作れるはずです。
周りの人が反応しなければネガキャンの効果はなくなりますし、相手側が自分の立場が危うくなることに気づけばネガキャンをしなくなる可能性があります。
ネガキャンのし返しはやめておく
ネガキャンをされたとしても、自分がネガキャンをし返すことは避けましょう。
理不尽な行為をされると頭にくるものですが、ネガキャンにネガキャンで返すと誹謗中傷合戦になってしまいます。
ネガキャンのやり合いは周りの人を巻き込んで人間関係をギクシャクさせたり、自分が余計に精神的ダメージを受けたりする可能性大です。
自分のイメージダウンにつながって相手の思う壺となる場合もあるので、非難されるような発言をされても冷静に対処することがポイントです。
ネガキャンする人とは距離を置き自分は誠実な態度でいよう
ネガキャンは職場やSNSなど身近な場所でも行われるようになりました。
ネガキャンをする人は、嫉妬や劣等感、優越感を得たいという気持ちから行動していることが多いです。
もし、自分がネガキャンされる立場になってしまったときは、相手とは距離を置いて誠実な態度を貫きましょう。
今回解説した情報を参考に、周りの人にも相談して冷静に対処してみてくださいね。
- ネガキャンは相手のネガティブな情報を流してイメージダウンを図り、自分のイメージアップを図ること
- ネガキャンは選挙・スポーツ・ゲーム・企業・職場・SNSなどで行われている
- ネガキャンをする人は、劣等感が強くプライドが高い・嫉妬深い・優位性をアピールしたいなどの心理がある
- ネガキャンをされたときは、証拠を残して距離をおく・相手に直接伝える・周囲の人に協力を仰ぐ・ネガキャンのし返しはしないのがおすすめ