「でしゃばり」ってどういう意味?でしゃばりな人の特徴や対処法を解説
「でしゃばりな人」というのは、どこの世界にもいるものです。
でしゃばりな友達や同僚のせいで、嫌な思いをしたりトラブルに巻き込まれたりして、困った経験をしたことがある人もいるでしょう。
とはいえ、でしゃばりな人のお節介をやめさせるのは容易なことではありません。
そこで今回の記事では、でしゃばりな人の特徴や適切な対処法を解説していきます。
「でしゃばり」の意味とは
でしゃばりとは、自分には関係ない不必要な口出しや手出しをすることです。
つまり、相手が必要としていないことにまで介入してきて、余計なお世話をすることといえるでしょう。
「頼んでもいない手伝いをしてくる」「全く関係ない人間関係のトラブルに我が物顔で仲裁に入ってくる」など、とにかく余計なお節介をしてくる人は、「でしゃばり」と言われることが多いです。
基本的には本人には悪気がなく、むしろ親切のつもりで口出しや手出しをする傾向にあります。
しかし、相手からするとやはり迷惑なので、でしゃばりな人は周囲から面倒な人物として警戒されてしまうのです。
でしゃばりな人の特徴5選

続いて「でしゃばりな人」に共通する特徴を見ていきましょう。
自分が目立つことを優先する
でしゃばりな人は、何より自分が目立つことが最優先です。
自己顕示欲が強く、どんな場所でも自分が主役でありたいので、何をするにも自分がもっとも目立つポジションをとりたがります。
協調性などは度外視で、とにかく自分が目立つこと、自分がカッコよく見えることを優先する傾向があります。
そのせいで、仕事が滞ったり議論が進まなかったりして、周囲の人に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
物事を自分の思い通りに進めようとする
物事を自分の思い通りに進めようとするのも、でしゃばりな人の特徴です。
周囲をコントロールしたい気持ちが強いので、何かとリーダー気取りであれこれと口を出してきます。
そして、でしゃばりな人の厄介な部分は、自分の考えが一番だと思い込んでいるところです。
そのため、でしゃばりな人の指示に反論しても、なかなか引き下がってはもらえないでしょう。
考えるよりも先に行動してしまう
でしゃばりな人は、考えるよりも先に行動してしまう傾向があります。
自分の行動が周囲にどのような影響を及ぼすか、ということまでに考えが至らず、「自分に注目を集めたい」という一心で積極的に動いてしまうのです。
周囲とのバランスや相手の事情は一切無視して、自己中心的に行動することも珍しくありません。
自分が一番最初にやりたがる
でしゃばりな人は、自分が一番最初にやりたい気持ちが強いです。
「どんなことでもパイオニアでありたい」「その立場になるのは自分がベストだ」と思い込んでいるのでしょう。
たとえ、他にふさわしい人がいたとしても「自分がやる」ことを譲りません。
自分を優れた人間に見せることにまったく躊躇がないのです。
人が話している途中に口を挟んでしまう
でしゃばりな人は、他人が話している途中に口を挟んできます。
とにかく自己中心的なので人の話を聞くことができず、たとえ会話の途中でも無理やり自分の話題に引きこもうとするのです。
いわゆる「会話泥棒タイプ」であり、周囲からは「コミュニケーションの取りづらい人」として避けられてしまうことも少なくありません。
でしゃばりな人の5つの心理
なぜ、でしゃばりな人は周りの迷惑にも気づかずに、自分ファーストで行動するのでしょうか。
ここでは、でしゃばりな人の心理にせまってみましょう。
自分が中心でありたい
でしゃばりな人は、「自分が中心でありたい」と強く思っています。
「みんなから常に注目され尊敬を集める人物になりたい」という願望が強いので、何にでもでしゃばってくるのです。
たしかに、仕事を手伝ったり他人の喧嘩の仲裁をしたりすれば、目立つかもしれません。
しかし、そこには相手の役に立ちたいという気持ちは一切なく、「他人をアシストできる素敵な自分でありたい」という気持ちがあるだけです。
そのため、親切な行動とは思われず、単なるでしゃばりになってしまうのでしょう。
周りに優秀な人だと思われたい
でしゃばりな人は、周りに優秀だと思われたい気持ちが強い傾向があります。
優秀ですごい人物だと周囲に認めさせたいがために、何かと行動でアピールしてくるのです。
しかし、仕事への口出しや頼んでもいない手伝い、あるいは人間関係への介入などは、相手が望まない限り迷惑でしかありません。
結果として、「余計なことばかりしてくる厄介な人」として認識されてしまうのでしょう。
成果を横取りして自分の手柄にしたい
でしゃばりな人は、成果を横取りしてでも自分の手柄にしたいと思っています。
とにかく「ちやほやされたい」「すごい人だと思われたい」という気持ちが強いので、他人のやったことをかすめ取ってでも自分の評価につなげたいのです。
そのため、成功は自分の成果、失敗は他人のせいといった、身勝手な主張に走りがちなこともあるでしょう。
人助けができるいい人間でありたい
「人助けができるいい人間でありたい」という気持ちから、結果的に出しゃばってしまう人もいます。
しかし、そんなでしゃばりな人が良かれと思ったアシストは、実際は不必要なものであったり、余計なお世話であったりすることが多いのです。
「人助けがしたい」という気持ちが強すぎて、「相手が本当に求めているかどうか」という視点が抜け落ちていることが原因といえるでしょう。
自分がやった方が効率がいい
でしゃばりな人の中には、「自分でやった方が効率がいい」と思っているタイプもいます。
その人が本当に優秀な場合は、仕事自体は効率的に進むでしょう。
しかし、相手の気持ちや周囲の雰囲気などを正しく読み取らないと、ただのお節介になってしまうことも多いです。
「優秀な自分は常に正しい」という思い込みが、そのような行動を導くのでしょう。
でしゃばりな人への対処法

では、でしゃばりな人の困った言動を回避するためには、一体どうすればいいのでしょうか。
最後に、でしゃばりな人と上手く付き合っていくための対処法を紹介していきます。
相手を褒めてあげる
でしゃばりな人に対応するときは、できるだけ褒めてあげるのがベターです。
でしゃばりな人は自己顕示欲が強く、周りに認められたいという気持ちが強いので、その欲求を満たしてあげるようにしましょう。
とりあえず先に褒めておいて、あとは「自分だけで大丈夫そうです」と余計な手出しをさせないようにしてみてください。
不要なおせっかいをはっきり断る
でしゃばりな人は、自分の行動が親切だと純粋に思い込んでいます。
なので、本当に手出しされると困る案件については、はっきりと断るようにしましょう。
「お気遣いありがとうございます」「〇〇さんも忙しいと思うので…」という曖昧な断り方では相手には伝わりません。
きっぱりと手出しが不要であると伝えれば、さすがに相手もそれ以上は介入してこなくなるはずです。
適当に相槌を打って受け流す
手出しまではしてこないものの、不要なアドバイスが多いタイプのでしゃばりもいるでしょう。
そんなタイプの相手には、適当に相槌を打って受け流すのがおすすめです。
ある程度話を聞くことで相手は満足するはずなので、角を立てずに対処することができます。
真面目に受け止めてしまうとこちらが疲れてしまうので、ほどほどに聞き流すようにしましょう。
できるだけ距離を置く
でしゃばりな人に疲れてしまったら、できるだけ距離を置くのがおすすめです。
とはいえ、職場の上司や同僚など、表立って距離を置くのが難しい相手もいるでしょう。
そんな場合は、相手にわからない程度に関わる機会を減らしていってみてください。
作業している姿を見せないようにしたり、必要以上の会話をしないようにしたりしましょう。
相手の付け入る隙を与えないことで、でしゃばりの被害を予防することができるようになりますよ。
でしゃばりな人の心理を理解して上手に対処しよう
断っても断っても「〇〇してあげる!」とめげずにやってくる、そんなでしゃばりな人の存在は非常に厄介です。
でしゃばりな人からの被害を最小限にするために、まずは相手の動機や心理を理解することから始めてみましょう。
基本的に、でしゃばりな人は自己顕示欲が強く、周りに認められたいと思っています。
そのため、相手のでしゃばりが発動する前に褒めてあげるのも1つの手です。
でしゃばりな人とは上手に距離を取りつつ、相手の発言に振り回されないことがベターな解決方法だといえるでしょう。
- でしゃばりとは、相手が求めていないにもかかわらず不必要な口出しや手出しをしてくること
- でしゃばりな人には、自分が目立つことを優先する・考えるよりも先に行動してしまう・会話の途中で口を挟んでくる、などの特徴がある
- 自分が中心でありたい・周りに優秀だと思われたいといった気持ちが強いとでしゃばりになりやすい
- でしゃばりな人を上手く対処するためには、相手を褒めつつ不要な手出しにはきっぱりと断ることが大事




