結婚詐欺に要注意!結婚詐欺師の手口&見分け方や被害に遭いやすい人とは
婚活ブームがはじまって10年以上が経った現在。
婚活業界では婚活パーティーや婚活アプリ、掲示板など、比較的手軽に出会いが見つかるサービスが豊富にあります。
しかし、婚活者を装った卑劣な結婚詐欺師がまぎれている可能性もゼロではありません。
真剣に婚活をしている人は、結婚詐欺にひっかからないよう注意が必要です。
この記事では、結婚詐欺師の手口や見分け方を詳しく解説します。
被害に遭いやすい人の特徴も紹介しますので、当てはまる人は十分注意して婚活してくださいね。
Contents
結婚詐欺は詐欺罪に該当する
詐欺罪は、刑法第246条に「人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する」と定められています。
また、同条の2項には、「前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする」とあります。
結婚詐欺師は婚活中の異性に近づいて結婚の意思をほのめかし、相手を騙して財産を奪う行為を指すので、詐欺罪に該当します。
ただし、金銭を奪っていない場合は詐欺罪に当てはまりません。
結婚詐欺師の卑劣な手口
結婚詐欺を回避するためにも、結婚詐欺師の巧妙な手口を知っておくことがポイントです。
怪しい人に出会ったら気づけるように、知識を広げておいてください。
ターゲットは婚活中の男性・女性
結婚詐欺師がターゲットにするのは、婚活中の男性・女性です。
なかでも「早く結婚したい」と結婚に焦りを感じている女性は注意が必要です。
仕事一筋で結婚のタイミングが周りより遅くなった女性は、出産のリミットがあることから結婚を焦っているうえにお金も貯めている人が多いですよね。
男性側も、親の年齢を考えて早く結婚しなければ…と焦っている人も少なくありません。
両者とも結婚詐欺師から一番ターゲットにされやすいタイプなので、気をつけてください。
結婚を前提としたお付き合いをはじめる
結婚詐欺師は会話の中から相手の人がお金を貯めているか見極めて、貯金がありそうだと判断したら早目に結婚を前提としたお付き合いを申し出ます。
婚活で知り合ったとしても、普通は何度かデートをしてから交際するかどうかを見極めるはずですが、結婚詐欺師はすぐに結婚話を持ちかけます。
結婚に焦っている男女は「運命的な出会いが訪れた」と舞い上がってしまうため、相手の人が怪しいということに気づきません。
信頼関係を築いたあとにお金を要求する
結婚詐欺師は名前や職業を偽りながら、ターゲットとの信頼関係を築いたあとお金を要求してきます。
主な理由は「事業に失敗して急にお金が必要になった」「事故にあった」「家族が病気で高額な手術費用が必要」などです。
普通だったら怪しいと思うでしょうが、「どうせ結婚するのだから」「彼・彼女を助けてあげたい」といった心理が働きお金を貸してしまいます。
お金を搾り取ったら突然姿を消す
相手からお金を搾り取ったら、結婚詐欺師は突然姿を消して連絡が取れなくなります。
何かおかしいと思ったときには、時すでに遅し…。
結婚詐欺師と連絡を取ろうと思っても、連絡はつきません。
聞いていた勤め先や住所などはすべて嘘…そこでやっと結婚詐欺に遭ったことに気づくのです。
男性詐欺師は包容力のある人間を演じる
男性詐欺師は経済的に豊かで包容力のある人間を演じて、婚活中の女性に近づきます。
恋愛経験が少ない女性は優しい言葉に騙されて、「運命の人に違いない」と思い信頼を寄せるようになります。
男性は経済力をアピールしますので、お金を要求されても不安なく貸してしまうのです。
女性詐欺師はお金がない女性を演じる
女性詐欺師の場合はお金がないことをアピールし、男性の「守ってあげたい」という気持ちを刺激します。
「家族の入院費用が必要だけど高額で自分には払えない」「友達の連帯保証人になってしまった…」といった話をされると、頼りにされた男性は助けてあげたくなり、お金を渡してしまうのです。
該当したらかなり危険!結婚詐欺の見抜き方
「結婚できる」と喜んでいたのに、急にお金の話をされたら結婚詐欺ではないかと不安になる人もいるはずです。
ここでは、相手が本当に結婚詐欺師なのかどうかを見抜くための方法を紹介します。
紹介した他にも怪しいと思える言動が相手に見られたら、友達や家族に相談して、客観的な意見をもらうのがおすすめです。
写真を一緒に撮ろうと誘ってみる
結婚詐欺は犯罪なので、詐欺師はできるだけ証拠を残さないように気をつけています。
一緒に出かけても、写真を撮ることはまずありません。
そのため、「一緒に写真を撮ろう」と誘ってみてください。
結婚を前提にお付き合いしているなら、よほど写真嫌いでない限り、頑なに拒まないでしょう。
理由をつけてどうしても写真を撮らせようとしないなら、怪しいと思ったほうがよいかもしれません。
その場合は、気づかれないように相手の顔や体が写った写真を撮っておくことをおすすめします。
友達や家族を紹介するように頼んでみる
結婚を考えている相手なら、親しい友達や家族を紹介してもらうのは普通のことです。
彼や彼女に「友達や家族に紹介してほしい」と頼んでみてください。
「両親はもういない」「折り合いが悪くてずっと会っていない」といった理由で家族に紹介してくれない上に、「友達も一人もいない」といった場合は怪しいかもしれません。
ただし、本当に家族がいない人、親と絶縁状態の人、親しい友達がいない人もいますので、これだけでは結婚詐欺と判断できません。
他にも怪しいポイントがないか確認して、被害に遭うリスクを下げてください。
名刺をもらって確かめる
結婚詐欺師は職業を偽りますので、付き合う前に名刺をもらって確かめてみましょう。
「名刺を切らしてる」という場合は、しばらくしてから再度名刺をくれるようにお願いしてください。
名刺をもらえたけれど怪しいと感じるなら、会社に電話して在籍しているか、事務所が本当にあるかどうかを確認しておくと安心です。
免許証を見せてほしいと言ってみる
結婚詐欺師は相手からお金を奪ったら行方をくらますので、できるだけ個人情報は教えません。
名前も偽名を使っている可能性が極めて高いです。
偽名を使って近づいた詐欺師にとって、免許証は絶対に見せられないものです。
そこで理由を作って免許証を見せてほしいと言ってみましょう。
免許証がない場合は保険証でも大丈夫です。
携帯しているはずなのに、どうしても見せてくれないなら、かなり怪しいと判断できます。
お金を貸すときは必ず借用書を書いてもらう
結婚詐欺として訴えるには、お金を騙し取られたという証拠が必要です。
つまり証拠がなければ結婚詐欺と認められず、詐欺師はそれを知っています。
そのため、結婚詐欺師はお金を借りるとき、証拠を残さないように気をつけている場合が多いです。
LINEにやりとりが残ったり、振込の記録が残ったりするといけないので、すべて口頭でやりとりし、お金の受け渡しは手渡しにするケースがあります。
そこで、お金を貸すときは、必ず借用書を書いてもらうようにしてください。
大金を借りるのに借用書も書かないとなると、結婚詐欺の可能性が高いです。
借用書を拒否するような人には、詐欺師でなくても貸す必要はありません。
結婚詐欺の被害に遭いやすい人の特徴
結婚詐欺師に狙われやすいタイプの人もいます。
もしあなたが次の特徴に当てはまるなら、十分に気をつけて婚活をしてください。
恋愛経験が少ない上に結婚に焦っている人
これまでの恋愛経験が少ない人は、詐欺師の不審な点に気づきにくいでしょう。
理想的な人に出会った上に、知り合ってすぐに結婚をほのめかされたら、恋は盲目の文字どおりすっかり夢中になってしまいがちです。
結婚に焦っているため「逃したくない」という気持ちが強く、お金を要求されても断り切れません。
結婚だけに焦点を当てるのは危険です。
普段から相手の言動にしっかり耳を傾け、もしお金を要求されたら、友達や家族に相談してみてください。
年収が高くエリートな人
結婚詐欺師は相手からお金を引き出すことが目的なので、年収が高い人はターゲットにされやすいです。
また、一般的にエリートたちはプライドが高いため、結婚詐欺師の言動を不審に思っても周りの人に相談しづらい傾向があります。
実際に詐欺に遭ったとわかっても、周りに知られたくないので届け出ないケースもあるようです。
そのような心理を読んで、結婚詐欺師はエリートをターゲットに選ぶことがあります。
責任感が強く真面目な人
真面目な人は、給料や賞与を全て使ったりせず、ムダを減らして貯金に回しています。
そのため、婚活している真面目な人は貯金をしている可能性が高く、結婚詐欺師に狙われやすいです。
結婚を前提に付き合いはじめると、相手にお金が必要になったと言われたとき、責任感からお金を貸してしまうことがあります。
結婚を前提にしていることから、断りづらいと思ってしまうのです。
結婚詐欺に遭う確率をグッと下げる予防策
婚活をする人は、結婚詐欺に遭わないよう注意が必要です。
しかし、誰にでも疑いの目を向けていたら、相手を信用できなくなり婚活どころではなくなるでしょう。
そこで結婚詐欺に遭わないようにする予防策を紹介します。
次の方法で、詐欺に遭う確率を下げることができますよ!
本人確認を行う優良な婚活サイト・アプリを選ぶ
インターネットを使用して婚活をする人が多い現代では、入会時にしっかり本人確認を行う婚活サイトやアプリを選ぶことが大切です。
婚活サイトやアプリは結婚相談所のように提出書類が多くはありませんが、免許証や保険証、独身証明書・収入証明書などを提出するサービスもあります。
とくに優良なマッチングアプリでは、365日24時間体制でスタッフが目視で確認している場合もあります。
また、セキュリティが万全な婚活サイト・アプリでは過去にトラブルを起こした会員は再登録できないため、結婚詐欺師が活動しにくい場となっていて安心です。
相手のSNSをチェックする
相手のSNSをチェックすれば、相手の話と行動が一致するか確認できます。
SNSを利用していないからといって怪しいとは判断できませんが、念のため確認してみると参考になるはずです。
まずはフルネームで名前を検索してみましょう。
見つからなければ、相手に直接SNSをしていないかどうか聞いてみてください。
会社の有無を確認する
相手が勤務先として教えてくれた会社が存在するのかネットで調べて確認しましょう。
今の時代ほとんどの会社にホームページがありますので、検索しても全く表示されなければ怪しいかもしれません。
前述の名刺の部分でも触れましたが、電話番号がわかるなら、偽名を使って本人の在籍を確認する電話をかけてみるという方法もあります。
お金は貸さない
結婚詐欺師は断り切れないような理由を作ってお金を借りようとしてきます。
しかし、お金は貸さないようにするのがベストです。
お金を引き出すことが目的なので、あなたが固い意志でお金を絶対に貸さないようにすれば、被害に遭わずにすみます。
万が一、お金を貸すことになっても、借用書は必ず書いてもらうようにしてください。
身分証明書のコピーがあるとベストです。
家族や友人に話しておく
理想的な相手に出会えて結婚が近づいたと思うと、舞い上がってしまって判断力が鈍ることがあります。
家族や友人に話を聞いてもらうことで、客観的な視点からアドバイスをもらえるでしょう。
冷静になって考えると不審な点に気づくこともあるはずです。
結婚詐欺に遭わないために慎重に婚活を進めよう
真面目に婚活している人に近づいて結婚話を匂わせ、喜ばせたところでお金を巻き上げる卑劣な結婚詐欺師。
お金を奪うことが目的なので、貯金の有無などをさりげなく聞かれたときは、警戒したほうがよいでしょう。
結婚に焦っているときに理想的な相手に出会い、結婚がトントン拍子に決まりそうになれば、誰だって有頂天になるものです。
結婚詐欺師はその心理を利用しますので、騙されないように慎重になる必要があります。
相手に「お金を貸してほしい」と言われたときは、自分一人で判断せずに、家族や友人に相談して客観的な意見をもらってくださいね。
- 結婚詐欺師のターゲットは婚活中で焦っている男性・女性
- 結婚詐欺師は結婚を前提としたお付き合いで信頼を得てからお金を奪う
- 男性詐欺師は包容力のある男性を演じ、女性詐欺師はお金がない女性を演じる
- 恋愛経験が少なく結婚に焦っている人は結婚詐欺に遭いやすい
- 結婚詐欺に遭わないためにはお金を貸さないことが大事