恋人にも上司にもNG!「マンスプレイニング」の心理や特徴、対処法とは

女性を見下して偉そうにアドバイスしたり、聞いてもいないのに知識やうんちくを披露する男性に出会ったことはありませんか?
このような行動は、「マンスプレイニング」といわれ、女性蔑視に当たるとして近年問題視されています。
恋人や上司などがこのようなマンスプレイニングをしてきたら、どのように対処すればいいか困りますよね。
マンスプレイニングを行う心理や対処法を知れば、上手にかわすことができますよ。
この記事では、「マンスプレイニング」の心理や特徴、対処法を紹介します。
Contents
そもそも「マンスプレイニング」って?
そもそも「マンスプレイニング」という言葉を聞いたことがない人もいるのではないでしょうか。
マンスプレイニングというと難しい言葉のイメージがありますが、実は多くの女性が経験したことのある身近なものなのです。
まず初めに、マンスプレイニングの意味や、話題になった事例を紹介します。
「マンスプレイニング」の意味
マンスプレイニングとは、英語で男を意味する「man(マン)」と解説を意味する「explain(エクスプレイン)」をかけ合わせてできた言葉のこと。
日本でも『英辞郎』という辞書に収録されている用語です。
一般的には、男性が女性に対して行い、女たちを見下したり偉そうな態度で何かを解説する行動のことをいいます。
男性の「女性は自分より知識がない」「男性のほうが理解力がある」という概念が性差別に当たるとし、それを指摘する言葉として作られました。
ブラタモリも「マンスプレイニング」と話題になった
街歩きが趣味のタモリさんが、街をぶらぶら歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに関する情報を探す「ブラタモリ」。
タモリさんの独特なトークも味わえると人気の番組ですが、マンスプレイニングだとネット上で話題になりました。
話題になったのは浜松市が世界一の「楽器の町」になった理由を求めて、タモリさんと林田理沙アナウンサーが同市を訪問するという内容の回。(2020年1月放送分)
これを受けてあるネットユーザーが、
- 男が説明して女がうなずくマンスプレイニングの構図が嫌になる
- 大学院の音楽研究科を修了している林田アナが解説をしてタモリが聞き役の番組にしてほしかった
などとツイッターに書き込んだのです。
たしかに楽器に関することは経歴から考えて林田アナのほうが圧倒的に専門家ですよね。
このように人気の番組でも指摘されるほど、マンスプレイニングはありふれたものだといえるでしょう。
腹立つ「マンスプレイニング」してくる男性心理や特徴
女性を見下して偉そうに知識を解説してくる男性には腹が立ちますよね。そのような行動を行う理由には、多くの男性心理が働いているのです。
男性の心理や特徴を知れば、「こんな気持ちで話してくるんだな」と思うことができ、腹が立つことも少なくなるでしょう。
ここでは、マンスプレイニングをしてくる人たちの男性心理や特徴を解説します。
自分の価値を認めさせたい
マンスプレイニングをする男性は、自分の価値を認めてほしいという欲求があります。
そのような男性は自己肯定感が低く、自分自身では自分の価値を認められないので他人に「すごいね」といって褒めてほしいのです。
しかし、特に才能や特技があって褒められることがないので、必死に自分の知識をアピールしてくるのでしょう。
知識アピールが激しいときでも、「自分を認めてもらいたいんだな」という心理を知っていれば、自然に聞き流せます。
自分の好みや意見を押し付けてくる
女性に、自分の好みや意見を押し付けてくるのもマンスプレイニングです。
付き合っている彼女の服装やメイクなどを、全部自分のいった通りにさせようとする男性は「女性のことを思い通りにしたい」という心理があります。
あなたの意見も聞かずに、好きなものを押し付けてくるような彼氏とは関係を考え直す必要があるかもしれません。
自分の方が上だとマウントしてくる
マンスプレイニングをする男性は、自分の方が上だとマウントしてくることがあります。
その男性心理には、自分のいうことを聞かせたいという支配欲があるのです。
そのため、「お前って本当にダメだよな」「俺はこんなにできるのに」と相手を見下して、自分が相手より優れているということを知らしめようとします。
そのような男性たちは、女性は弱い立場だという差別意識があり、特に女性にマウントをしてくるでしょう。
知識やうんちくの押し売り
知識やうんちくの押し売りをしてくるのは、マンスプレイニングの代表的な行動です。自分が知識を人よりたくさん持っていて、優秀だということを自慢したいのです。
このような男性と一緒にデートをすれば、知識やうんちくを聞いてもいないのにどや顔で語りだすでしょう。
その自慢気な態度が鼻につき、一気に冷めてしまうこと間違いなしです。
学歴や地位で人の価値を決める
学歴や地位で人の価値を決めようとするのもマンスプレイニングをする男性の特徴です。
知識があるほど高い価値を持っていると考えているので、人の価値を学歴や地位で判断しようとします。
女性に対しては特に「自分より学歴が低いだろう」「地位が低いだろう」と思い込んでいるので、自分の学歴や地位のアピールをしてくるでしょう。
しかし、その女性が自分より学歴が高い、地位が高いとわかればすぐに黙り込んでしまいます。
うざいマンスプレイニング男を撃退!4つの対処法
上から目線でマンスプレイニングしてくる男ってうざいですよね。「話に興味がない」「話が長い」と思うことも多いでしょう。
しかし、会社の上司や身近な人がマンスプレイニングをしてくる場合、失礼な対応をするわけにもいかずにモヤモヤしてしまいますよね。
次に、マンスプレイニング男への4つの対処法を紹介します。
興味ないのを過度に見せずに聞き流す
マンスプレイニング男は、プライドが高いので興味がないということをあからさまに見せてしまうと、怒り出してしまう可能性もあります。
そのため、対処法としては興味がないのを過度に見せずに聞き流しましょう。
「そうなんですね~」「詳しいですね~」などといって、聞き流すようにすれば、その場を乗り切れるでしょう。
その場から席を外す
聞き流すように心がけても、話がいつまでたっても終わらないと疲れてしまいますよね。
マンスプレイニング男は、承認欲求を満たしたいので「この人は話を聞いてくれる」と思われてしまうと、ますます話をしてくるでしょう。
話が終わらない場合は、「申し訳ないのですが、予定があるので今日は失礼します」とその場から席を外すようにしましょう。
延々と話が終わらない場合はある程度で切り上げるのも一つの手です。
客観的になり傍観者となる
マンスプレイニング男の、女性を見下したような話し方にはイライラしてしまいますよね。しかし、そんなときでも客観的になって男性の言動のワケを探りましょう。
傍観者の立場で見れば「この人は自分に自信がないんだな」「自分を認めてもらいたいんだな」となぜそのような態度をとるのかを判断でき、冷静に対応できます。
感情の起伏をなるべく抑えることが、マンスプレイニング男への対処のカギです。
周囲を巻き込んでさりげなくアピールする
マンスプレイニング男に対して、直接反論したり、マンスプレイニングだと指摘してしまうと男性との関係が悪くなってしまいます。
ひとりで立ち向かうのではなく、周囲を巻き込んでさりげなくアピールするようにすれば、平和に解決ができるでしょう。
たとえば、社内でのハラスメント研修を提案してみるのがおすすめです。
マンスプレイニングに関する研修を行うことで、本人がマンスプレイニングを自覚でき、女性への態度も改めてくれるでしょう。
最後に…マンスプレイニングに関する本を紹介
最後に、マンスプレイニングに関する本を紹介します。
説教したがる男たち/レベッカ・ソルニット
出典元:https://www.amazon.co.jp/%E8%AA%AC%E6%95%99%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8C%E3%82%8B%E7%94%B7%E3%81%9F%E3%81%A1-%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AB-%E3%82%BD%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%88/dp/4865282084
’’相手が女性と見るや、講釈を垂れたがる男たち。そんなオヤジたちがどこにでもいること自体が、女性たちが強いられている沈黙、世界の圧倒的な不公正そのものだ’’
この本は、マンスプレイニングを世に広めるきっかけになりました。
著者のソルニットが経験した出来事や思想をまとめたエッセイで、女性への差別が性犯罪や暴力、殺人などの社会的な問題に繋がっていくことを解説しています。
女性が読めば「わかる」と話に共感でき、男性が読めば「自分がやっていないか」と女性への接し方を見直すことができるでしょう。
女性差別や、フェミニズムについて興味がある人におすすめです。
恋の相手にマンスプレイニング男はおすすめしません!
マンスプレイニング男は、女性のことを見下して偉そうに知識をアピールしてきます。
そのような男性と付き合うと自分の好みを押し付けてきたり、デートの際もうんちくばかり語ってくるでしょう。恋の相手にマンスプレイニング男はおすすめしません。
もし男性からマンスプレイニングをされたら、このページで紹介したことや関連記事も参考に、適切な対処法を試してみてくださいね。
客観的になり冷静な対応を心がけましょう!