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指示待ち人間の特徴や原因・脱却方法とは?自発的に動く人材の育成法も紹介

特徴
この記事は約 10 分で読めます。

自分から率先して行動しない指示待ち人間は、上司や同僚をイライラさせてしまいます。

「やる気がない」と誤解されることもあるので、主体性のなさを自覚している人は早めに改善した方がよいでしょう。

この記事では、指示待ち人間の特徴や原因、脱却方法を解説します

また、部下を自発的に動く人材に育成する方法も紹介しますので、仕事仲間が指示待ち人間で困っている人も参考にしてみてください。

 

指示待ち人間とは

指示待ち人間とは、誰かに指示されないと行動できないタイプの人を指す言葉です。

自分の頭で考えて率先して動くことはなく、言われたことしかしません。

上司としては、いちいち指示しなくてはいけないので、非常に手間がかかるタイプといえます。

 

また、指示待ち人間は自分で何かを決定するという判断能力に乏しいため、人に指示するリーダー的存在にはなれません

自発的に動ける同僚に比べて上司からの評価が低く、昇進しづらい傾向があります。

 

指示待ち人間の特徴

指示待ち人間には以下のような特徴があります。

次の内容に心当たりがある人は、周囲の人から指示待ち人間と思われているかもしれません。

 

自分に自信がない

指示待ち人間は自分に自信がないことが多く、失敗を恐れてなかなか行動できません

仕事に対してやる気がなかったり、無関心だったりするわけではなくても、自発的に行動できないケースがあるのです。

自分の決断に自信がないと、失敗して責任を問われる可能性ばかりを気にしてしまいます

何事もネガティブに考えるため、ひたすら挑戦することを回避するのでしょう。

 

わからなくても質問できない

指示待ち人間は、わからないことがあっても質問するのが苦手です

質問の仕方によっては、「こんなこともわからないのか」「自分で考えろ」と怒られる可能性があります。

上司からの自分に対する評価を気にするほど、気軽に質問できなくなるでしょう。

発言することを恐れるため、結果的に誰かに言われた内容をそのまま実行するだけになるのです。

 

責任感が弱い

指示待ち人間は、仕事に対する責任感が弱い傾向にあります。

「会社の役に立ちたい」という気持ちが薄いため、指示された以外のことはやりません。

誰かをサポートすることもなければ、トラブルを防ごうという努力もしないのが特徴です。

とにかく楽したいと思っているため、必要最低限のことしかしません。

 

合理主義

指示待ち人間は給料以上の働きはしたくないと考えていることが多いです。

自分の仕事量をわざわざ増やさない合理主義なところがあります

上司や同僚に何かを提案したり疑問を投げかけたりすれば、仕事の量がどんどん膨らむ可能性があるでしょう。

自ら進んで仕事を増やすのは損と考えているため、指示されるまでは動こうとしないのです。

 

昇進・昇格に興味がない

指示待ち人間の中には昇進や昇格にまったく興味がない人もいます。

給料アップを目指していなければ、仕事仲間に自分の能力をアピールする必要はないもの。

上司から高い評価を得ようと思っていないので、積極的に行動することはありません。

昇進・昇格に興味がない人は現状維持で満足なため、ひたすら与えられた指示をこなす毎日を送るのです。

 

業務に関する知識が足りない

職場には入社したばかりで業務に関する知識が足りず、指示がなければ何をすればいいのかわからない従業員もいるでしょう。

知識が不十分な状態で自主的に動くと、大きな失敗を冒す可能性があるため、やる気はあっても自分から動くのは躊躇ってしまうケースは少なくありません。

とくに新入社員は、知識不足が原因で指示待ち人間になりやすいもの。

入社して間もない社員であれば、自発的に動けなくても仕方がないでしょう。

 

協調性がない

協調性がない人は自分の手が空いていても、他の人の仕事を手伝うことはしません。

困っているスタッフに手を差し伸べることすらないでしょう。

チームでより良い成果を出そうと思うタイプではなく、自分の仕事だけを淡々とこなすため、指示待ち人間になりがちです。

積極的に同僚とコミュニケーションをとらないため、職場での人間関係はうまくいかないことが多いでしょう。

 

指示待ち人間になる原因

指示待ち人間になってしまうのには原因があります。

次の内容をチェックすれば、適切な対処法を見つけられるかもしれません。

 

選択権が自分にない環境にいた

自発的に動けないのは子どもの頃から今にいたるまで、自分に選択権がない環境にいたことが原因かもしれません

着る服や外食時のメニュー、進学する学校まで親がすべて決めるような生育環境なら、指示待ち人間に育ってしまう可能性があります。

学校でも先生から「◯◯しなさい」と指示を受けることが多ければ、自分で考える習慣がつきません。

言われたことだけをこなすのが当たり前になっているため、社会に出たときは指示待ち人間と思われてしまうのです。

 

常に完璧を求めてくる上司がいる

指示待ち人間になるのは、仕事仲間の性格が原因になるケースも少なくありません。

上司が常に完璧を求めてくるタイプであれば、「ミスして怒られたくない」という心理から萎縮してしまいます。

相手に自分の意見を伝えたり、自発的に動いたりすれば「余計なことをするな」と叱られるかもしれません。

完璧主義な上司の指示通りに動けば、怒られることが減るため、主体性がなくなってしまうのです。

 

大きな失敗を経験する

過去に大きな失敗を経験した人は、ミスに対する恐怖心をなかなか克服できません。

自分への自信を失うため、自己判断で行動できなくなってしまうのです。

トラウマから心の病気を発症し、気力が失われるケースもあります。

恐怖心を克服して自分への自信を取り戻すまでは、指示待ち人間を脱却できないでしょう。

 

直したい!指示待ち人間を脱却する方法

指示待ち人間では上司からの信頼を得られません。

同僚や部下からも厄介者扱いされる可能性があります。

次の改善方法で指示待ち人間の脱却を試みましょう。

 

仕事をする目的を明確にする

仕事の目的がわかれば、やりがいが生まれます。

何となく業務をこなすのではなく、それをする目的を明確にしましょう

 

生活費を稼ぐ」「社会貢献をする」などとゴールを決めてみてください。

業務目的が明確になれば、働く意欲が湧くはずです。

仕事のやりがいを見つけることで、指示待ち社員を脱却できるでしょう。

 

小さな成功体験を積み重ねる

自分に自信がないと、自主的に動くよりも誰かに指示されて動く方が安心でしょう。

そのようなタイプの人が指示待ち人間を脱却するには、まず自信をつけることが重要です。

 

自分に自信を持つには、小さな成功体験を積み重ねてみてください。

「毎日30分は読書をする」「休日は30分散歩をする」といった簡単にクリアできる目標を立てて、着実に達成していくことが大切です。

達成感を得られるほど、自分に自信が持てるようになります。

できる自分になることで、指示待ち人間を脱却できるでしょう。

 

上司や同僚に相談する

指示待ち人間から脱却したいと思っていることを上司や同僚に相談してみましょう。

これまで周りの人は待ちの姿勢にイライラしていたかもしれませんが、自分でも悩んでいることを知れば親身になってくれるはずです

解決方法や自分の体験談を教えてくれるかもしれませんし、指示待ち人間を克服できるよう指示の方法を変更してくれるかもしれません。

 

周囲の人に関心を向ける

指示待ち人間を脱却したいなら、周りの人はどのようなやり方で仕事をしているか、関心を向けてみましょう

とくに上司に指示されなくても自主的に動いている人の行動を観察するのがおすすめです。

主体性が高い人を見ていれば、自主的にやった方がいいことと上司に相談した方がいいことの区別がつくようになります。

まずは職場の社員に目を向けて、ロールモデルを選びましょう。

 

イライラする指示待ち人間を自発的に動く人材に育成する方法

指示待ち部下がいると、言ったことしかしないのでイライラしてしまうでしょう。

しかし、身近な人の努力次第では自律型人材に育てることが可能です。

最後に指示待ち人間を自発的に動く人材に育成する方法を紹介します。

 

大雑把な指示を出す

指示待ち人間には細かい指示を出さず、考える余地を与えましょう

それで相手が質問したときは、簡単に答えを与えるのではなく、どうすればいいと思うか聞き返すのがポイントです。

自分で考え、決断する習慣を身につけさせることで、自発的に動ける人材になるでしょう。

 

話しかけやすい雰囲気を漂わせる

上司が高圧的な態度をとっていては、部下は質問しづらくなります。

わからないことがあっても聞けない環境のせいで、指示待ち人間になってしまうケースは少なくありません。

自分が上司という立場なら、話しかけやすい雰囲気を漂わせることをおすすめします。

 

部下が相談してきたら手を止めて耳を傾け、穏やかな口調で話すように心がけてみてください

温和な人柄をアピールすれば、話しかけやすくなるでしょう。

相談しやすい雰囲気を作ることが、部下の成長にもつながりますよ。

 

積極的に褒める

指示待ち部下が仕事をやり遂げたときは、積極的に褒めましょう

上司に褒められることは部下の自信につながり、モチベーションもアップします。

自信がつけば自発的に動けるようになるため、仕事における生産性が上がります。

部下が主体性を発揮したときも、褒めることを忘れないようにしておきましょう。

 

指示待ち人間は職場で厄介者扱いされる可能性大!

命令されたことはしっかりこなすのに、それ以上の仕事をしない『指示待ち人間』。

言われたことは完遂するので本人は問題ありと思っていないかもしれませんが、仕事仲間からは厄介者扱いされる可能性があります

指示をするにも時間がかかりますし、指示待ち人間はチームの足を引っ張ることがあるからです。

 

思い当たる節がある人は、この記事で紹介した対処方法を試してみてください。

自発的に動けるようになれば、仕事へのモチベーションがアップするでしょう。

 

まとめ
  • 指示待ち人間とは誰かに指示されないと自分から行動できない人のことを意味する
  • 指示待ち人間には「自分に自信がない」「わからなくても質問できない」「責任感が弱い」「合理主義」などの特徴がある
  • 指示待ち人間になる原因として「選択権が自分にない環境にいた」「常に完璧を求めてくる上司がいる」「大きな失敗を経験する」といったことが挙げられる
  • 指示待ち人間を脱却するには「仕事をする目的を明確にする」「小さな成功体験を積み重ねる」「上司や同僚に相談する」などの方法がある
  • 指示待ち人間を自発的に動く人材に育成するには「大雑把な指示を出す」「話しかけやすい雰囲気を漂わせる」「積極的に褒める」ことがポイント

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