「自己肯定感」とは?自己肯定感が低い人の特徴・原因・高めるための方法
昨今SNSの普及により、自分と他人を比べてしまい自己肯定感が低くなりつつある人が増えてきています。
とくに日本人は、自分の長所より短所に目がいきやすく自己肯定感が低い人が多いです。
そこで今回のページでは、自己肯定感が低い人の特徴や原因を詳しく解説していきます。
記事後半には、自己肯定感を高める方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
自己肯定感を高めて人生を有意義に過ごしましょう。
Contents
そもそも「自己肯定感」とは
自己肯定感というワードはよく耳にしますが、意味を理解している人は少ないかもしれません。
そもそも自己肯定感とは、「どんな自分も肯定して好意的に受け止めることができる感覚」のことをいいます。
短所もコンプレックスも長所もチャームポイントも、ありのままの自分を全て認めている人は自己肯定感が高い人といえるでしょう。
自己肯定感が高い人と自信がある人は似ていますが、微妙に意味が違います。
自信があるというのは、過去の経験やステータスを根拠にした感覚であり、一方の自己肯定感とは、根拠や経験がなくても自分を肯定できる感覚です。
そのため、根拠があるときのみ自分を肯定できるという場合は、自信はあっても自己肯定感はない状態だといえます。
自己肯定感低い男性・女性に見られる特徴
ここからは、自己肯定感が低い男性・女性に共通する特徴を紹介していきます。
自分に該当する項目がないかチェックしてみましょう。
常に他人と自分を比較している
他人と自分を比べて落ち込むなど、ネガティブな部分があるのも自己肯定感が低い人の特徴です。
褒められたとしても素直に喜べないのは、常に他人と自分を比較してしまうから。
周りから認められても、嬉しいという気持ちより「なにか裏があるのでは?」と疑ってしまいます。
SNSを利用している若者は、とくにこの特徴に多く当てはまるでしょう。
投稿者の写真や動画を見て羨ましく思うだけでなく、僻んだり妬んだりといった負の感情が余計に自己肯定感を低くしてしまうのです。
自分にはできない…と感じてしまう
自己肯定感の低い人は、自分の能力を信じられないという特徴があります。
基本的にマイナス思考なため何をするにも自信がもてず、「自分にはできない…」と行動する前から諦めてしまうこともしばしば。
新しいことにチャレンジしようとしないので、さらに消極的な性格になり自己肯定感を下げてしまう一因にもなっています。
周りの人に依存しがち
自己肯定感の低い人は、周りに依存しがちな特徴もあります。
何事も「どうせ自分には無理だから…」と最初から諦めているのです。
そのため、他人に決めてもらったり周りの意見に乗っかったりする傾向があります。
自分が決めたことではないため、仮に失敗したとしても責任が及ぶことはないと考えており、他責的な傾向にあるのが自己肯定感の低い人といえるでしょう。
誰かのために頑張ろうと思えない
自己肯定感の低い人は、他人のために頑張ることがありません。
なぜなら、自分が誰かの役に立っていると思えないからです。
人は自分のためではなく誰かのために行動することで、自分の存在意義や価値を見出していきます。
しかし、自己肯定感の低い人は「自分は誰の役にも立たない人間だ」とネガティブ思考が働き、さらに自分嫌いになっていくのです。
苦しい状況になると逃げ出してしまう
自己肯定感の低い人は、苦しい状況になると失敗を恐れて逃げ出してしまう傾向があります。
もしも失敗してしまったとき、自分を余計に否定してしまうことが目に見えているからです。
「自分はやっぱり何もできないんだ」と再確認するのが怖くて、自分自身を守るために逃げ出しているのかもしれません。
困難な状況を避ける癖がついているので、失敗もありませんがもちろん成功体験もなく、さらに自己肯定感は低くなる一方でしょう。
自己肯定感が低い原因
自己肯定感が低くなるのは、いったいなぜなのでしょうか。
ここからは、自己肯定感が低い原因について紹介していきます。
コンプレックスを抱いている
人は誰もがコンプレックスを抱えながら生きています。
自己肯定感が低い原因は、このコンプレックスを気にすることで自分を否定してしまう部分にあるのです。
コンプレックスばかりに気を取られてしまい、何事も積極的になれない傾向にあります。
今までに成功体験がない
過去に成功体験がない人は、自分に自信が持てず挑戦する前から諦めてしまう傾向にあります。
「テストの点数が前回より良かった」「仕事の営業成績が上がった」など、小さな成功体験でも積み重ねていくことで自信にも繋がります。
しかし、自己肯定感の低い人は成功体験が少ないため、「自分にはどうせ無理だろう…」とチャレンジすらできないのです。
幼少期にトラウマがある
自己肯定感が低い原因には、幼少期の家庭環境が関係しているといわれています。
子どものときに親から否定的な言葉を受けて育った子は、大人になってからも自己肯定感の低さが目立ってしまうようです。
たとえば、兄弟や周りの子ども達と比べられて「なんであなたは同じようにできないの?」とまるで存在を否定するような言い方は、自己肯定感を低くしてしまう原因になりかねません。
大きな失敗や辛い経験をした
過去に大きな失敗や辛い経験をしたことが原因で、自己肯定感が低くなることがあります。
新たなことに挑戦しようとしても「前みたいに失敗したらどうしよう…」「あのときみたいな辛い気持ちを味わいたくない」と、マイナスな方向にばかり考えてしまい前に進めないことも。
過去の出来事はどうにもならないとわかっていながらも、記憶から消せない事実にいつまでも悩んでしまうのです。
日本の教育方針や風習から
日本の教育方針や風習は、自己肯定感の低い人を作り出す原因になっている可能性があります。
「決められたことを決められたようにやる」これが当たり前とされてきた日本の教育方針は、個性的な人格を尊重しにくい環境を作っています。
また、みんながイエスといえば自分もイエス。
自分だけ違う意見を主張すると「おかしい」「変わっている」といわれがちな日本の風習は、自然と自己肯定感を低くする結果に繋がっているのかもしれません。
低い自己肯定感を高めるための方法
最後に、低い自己肯定感を高めるための方法を5つ紹介していきます。
自己肯定感の低さを自覚している人は、チェックシートとしてノートに書き留め、ぜひ今日から実践していきましょう!
まずは自分自身を認める
自己肯定感を高めるために大切なことは、自分自身を認めてあげることです。
「ダメなところも含めて、自分なんだ」と全てを受け入れて前向きに捉えることを意識しましょう。
肯定的な言葉を意識する
言葉を発するときに、ポジティブで肯定的な言葉を口にするよう心掛けましょう。
「どうせ自分には無理だ」という否定的な言葉を「やってみたら意外とできるかも」などのように前向きな言葉に変換するだけで、考え方も生き方も明るく変わっていくはずです。
自分の感情や意思を大事にする
自己肯定感を高めるには、他人と比べることなく自分の感情や意思を大事にしましょう。
周りに嫌われるのを恐れたり、評価を気にしたりしていては、いつまで経っても自分のやりたいことはできません。
常識の範囲内で自分の好きなことを好きなようにやることは、自己肯定感を高めることに繋がります。
失敗を重く捉えず挑戦を続ける
生きていれば一度や二度の失敗はみんな経験するものと考えましょう。
失敗を恐れて何もしなければ、このまま自己肯定感は低いままです。
新たに挑戦することで失敗も成功も経験し、自分の長所や短所に気づけるのではないでしょうか。
まずは、過去の失敗は一度忘れてまっさらな状態で物事をスタートしてみましょう。
新しい自分を発見するきっかけになるかもしれませんよ。
環境を変えることも視野に入れる
自己肯定感の低さの原因が自分自身ではなく他のことにあるなら、思いきって環境を変えてみるのもいいでしょう。
職場の人間関係や仕事内容にストレスを感じているときは、転職を視野に入れてみるのも対処法の一つです。
難しい場合は無理に変えようとする必要はありませんが、環境を変えることで自分らしく幸せに生きられるならそれも大切な選択肢です。
恋愛成就のためにも自己肯定感の高さは重要!素敵な彼氏・彼女を見つけよう!
自分を認めるということは、他人を受け入れることにも繋がるため、人から愛される人間になりやすいといわれています。
自己肯定感を高めたい人は、この記事で紹介した対処法を参考にしましょう。
また、自己肯定感にまつわる本を読んでみるのもおすすめです。
心理カウンセラーである著者:大嶋信頼さんの著書『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』では、自己肯定感を高めるための言葉と習慣がわかりやすく解説されています。
電子書籍ストアでは無料の試し読みもできますので、レビュー一覧などの情報も参考にチェックしてみてください。
ありのままの自分を愛することができれば、これからの人生はより豊かになっていくはずです。
- 自己肯定感とは、「どんな自分も肯定して好意的に受け止めることができる感覚」のこと
- 自己肯定感の低い人の特徴は、「常に他人と自分を比較している」「周りの人に依存しがち」など
- 自己肯定感が低い原因は、「コンプレックスを抱いている」「幼少期にトラウマがある」などが考えられる
- 自己肯定感を高めるには、「自分自身を認める」「肯定的な言葉を意識する」などの方法がおすすめ