「姑息」の意味とは?姑息な手段や姑息な人の特徴&対処法を徹底解説!
姑息な手段を使う人や姑息な性格の人に、イラっとさせられたり困らされたりして「もう関わりたくない!」と思うことってありますよね。
つい、「あの人は姑息だよね!」と周りに愚痴を言いたくなることもあるでしょう。
しかし、この「姑息」という言葉は、誤った使われ方をしているケースが多くあります。
そこでこの記事では、「姑息」の意味を徹底解説します。
さらに、姑息な手段や姑息な人の特徴、対処法についても詳しく紹介しますので、姑息な人にうんざりしている場合は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
誤用が多い!?「姑息=卑怯」は間違い
「姑息」という言葉は間違った表現で用いられることがあり、「卑怯」という意味で使われることが多いです。
そこで早速、「姑息」という言葉の正しい意味から見ていきましょう。
姑息の意味
「姑息」とは、
“一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ”
引用:goo辞書
という意味です。
姑息の「姑」という漢字には「しばらく」、「息」には「息をついて休む」という意味があることから、本来「姑息」という言葉には「その場しのぎ」という意味があります。
しかし、世間では一般的に「姑息」というときは、「卑怯」「ずるい」といった意味で用いられることが多いです。
「卑怯」との違いは?
辞書で調べてみると「卑怯」とは
“勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと。正々堂々としていないこと”
引用:goo辞書
という意味があります。
ちなみに類語には「卑劣」という言葉があります。
「卑怯」とは、臆病心から正々堂々と物事に取り組まないことを指すので、その場しのぎを指す「姑息」とは、語源を見てもまったく異なることが理解できます。
世間では「その場しのぎの行動をとるのは、卑怯だ」と捉えられ、次第に「姑息=卑怯」という解釈で誤った使い方をされるようになった可能性が高いです。
文化庁の平成22年度「国語に関する世論調査」では、「姑息」という言葉の意味に「卑怯」を選ぶ人が70%を超え、「その場しのぎ」という正解を選んだ人は15%ほどだったという結果が出ました。
「姑息」という言葉の誤用がどれだけ多いかがわかりますね。
姑息な手段あるある
姑息な手段を使う人は、具体的にどのような行動をとるのでしょうか。
ここでは「その場しのぎで卑怯」というニュアンスが込められた姑息な手段あるあるを解説していきます。
人の足を引っ張ってのし上がろうとする
人の足を引っ張ってまで自分がのし上がろうとする行動は、姑息な手段だと思われます。
上司に「あの人より私のほうができる」などと、人を陥れ自分が優れているといわんばかりの発言をする人は、同僚や部下からの信頼を失いかねません。
また、姑息な手段をとる人は、ある意味「他人の方が優れていて脅威である」ということを自覚している可能性が高いです。
準備や片付けのタイミングでいなくなる
人手が必要になるような準備や片付けのタイミングでいなくなるのも、姑息な人がとる手段の1つです。
たとえば、仲間うちでバーベキューをするとき、その場にいる人たちはみな準備や片付けで動いているのに、なにかと理由をつけてその場から姿を消す人っていますよね。
自分は食事をする楽しい時間だけを過ごし、「面倒だな」と感じることに対しては、一切関与しないでおけるように仕向けます。
面倒な場面から逃れる行為は、まさにその場しのぎですよね。
他人には頼るけど自分は力を貸さない
他人にはしっかり頼っておいて、自分の力は貸さないのも姑息な手段の1つです。
人には手助けしてもらう一方、自分はお返しをしない…そんな人は周囲から信頼されることはありません。
自分ばかりが得をして、周りには手を貸さないので、どんどん人から敬遠されていきます。
口だけで行動が伴わない
口だけで行動が伴わないことも、姑息な手段あるあるです。
彼の浮気を問い詰めると、「女性の方から言い寄られて大変だったんだ、もう連絡もとらない」などと言っておきながら、こそこそと関係を続けていたというようなケースが代表的です。
まさにその場しのぎの言葉で、なんとか誤魔化して都合の悪いシチュエーションを回避しようとしています。
先輩や上司にゴマをすって優位に立とうとする
先輩や上司にゴマをすって、同僚よりも優位に立とうとするのも姑息な手段あるあるです。
上の立場の人にゴマをすって人間関係を円滑にする行為は悪いことではありませんし、人に気に入られたいと思うことは自然なことでしょう。
しかし、「他人よりも評価されたい」という下心が見え見えな行動のため、周囲からは「自分のことが最優先で都合のいい人」と思われることも多いです。
そんな姑息な人かどうかは、人生経験が豊富な先輩や上司なら、すぐに見抜ける可能性が高く平等な判断を下します。
姑息な人の特徴
ここでは、姑息な人の特徴を7つ解説します。
裏表がある
姑息な人には、裏表があります。
目上の人には「〇〇さんお疲れ様です!」と名前を呼ぶなど良い顔をしているのに、同僚や後輩に対しては「今忙しいから」などと雑で自己中心的な態度をとります。
そのため、上司や先輩以外からは評判があまりよくないタイプが多いです。
裏表が激しい性格であるため、一見上手く人間関係を築いているように見えて、実は部署内では浮いているなんてことも珍しくありません。
簡単に嘘をつける
姑息な人は、その場を取り繕うための嘘を簡単につくことができます。
嘘の程度に差はあれど、姑息な人は嘘をつくこと自体にあまり抵抗感や罪悪感を感じていません。
同じ内容の仕事をしている同僚が残業しているのに、「今日は体調が悪いから!」「急な用事ができたから!」などと、その場しのぎの嘘をついて先に帰ってしまうのです。
自分の都合が良いように躊躇なく嘘をつけるので、ある意味姑息な人は頭の回転が早いともいえるでしょう。
孤立しやすく友達が少ない
姑息な人は孤立しやすく、友達が少ないという特徴があります。
姑息な行動をとる人と好んで仲良くなりたいという人はいませんよね。
その場しのぎで嘘をつくなど誠実さに欠けた立ち振る舞いをするので、あまり人から好かれず友達が少ないというのも理解できます。
人の心理を操るのが得意
姑息な人は、人の心理を操るのが得意です。
常に自分に有利になるように人を動かそうとするため、言い方やタイミングをしっかり考えています。
そして、そのときの状況に応じて相手に一番刺さる言葉を投げるのです。
姑息な人たちは「立場が上の人」や「弱い立場の人」を見分ける力がある上に、集団内のリーダー的存在の人に対して媚びるのも人一倍上手な傾向があります。
また、弱者に対しては、その場しのぎの嘘で簡単に面倒なことを押しつけることができるので、周囲の人は「気づいたら利用されていた!」なんてこともあるようです。
常に自分の利益を考えている
損得勘定をして常に自分の利益だけを考えているのも、姑息な人の特徴です。
得がなさそうだと感じたら手を抜いたりサボったりしますが、自分にとって利益になることなら、度を越えた嘘を平気でつきます。
たとえば、意中の男性に「あの人たちからこんな酷いことをされているの」などと嘘の情報を吹き込み、ライバルだと思っている女性たちの評価を下げて、男性から守ってもらおうとする行為です。
これは女同士のトラブルとして、よくある話かもしれませんね。
周囲の目をやたら気にする
姑息な人は意外と小心者なところがあり、周囲の目をやたらと気にしているのも特徴的です。
姑息な人は「自分は劣っている」ということがわかっていても、それを認めたくないという臆病さがあります。
他人を陥れることによって自分が優位な立場であろうとするのは、「自分より他人の方が優秀だ」と自覚していることの表れでしょう。
そのため、姑息な人は「過去の嘘がばれないように」とやたらと周囲の様子を伺うのです。
面倒くさがり
姑息な人は、面倒くさがりな性格で「とにかく楽したい」と思っています。
そのため、利用できるものは何でも利用しようとします。
人間は誰でも「楽な方を選びたい」と思うものですが、姑息な人は計算高く、楽をするためには手段や方法を選びません。
とても身近な友人でさえ、その場しのぎの言葉で巧みに利用することもあるのです。
姑息な人の対処法
姑息な人の行動に困っている人も多いでしょう。
最後に、姑息な人への対処法を4つ紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
周囲を味方につける
姑息な人を対処するには、周囲を味方につけることが有効です。
巧みな嘘で人を利用して楽しようとする姑息な人には、1対1よりも集団で対応することをおすすめします。
仮に所属部署に姑息な人がいて困っているなら、部署を越えて職場内のあらゆる方面に味方をつけておくのもいいですね。
姑息な人は周囲の目をやたらと気にするところがあるので、弱者だと思っていた相手に味方がたくさんいるとわかれば、手のひらを返したように態度を変えるでしょう。
論破して一時しのぎをさせない
姑息な人には論破して一時しのぎをさせないことも、対処法の1つです。
「どうしても許せない!」というときは、言い逃れできないよう徹底的に論破しましょう。
普段使うことのないような難しい日本語や英語を使ったりして、完全に論破すれば「この人にはかなわない」と思わせることができます。
嫌な部分をストレートに伝える
姑息な人には、嫌な部分をストレートに伝えることも有効です。
こちらが遠まわしに伝えようとすると、その隙をついた嘘で面倒なことから逃れようとしたり、都合の悪いシチュエーションを乗り切ろうとしたりします。
そのため、次の例文のようなストレートな言い方を参考にしてみてください。
- 都合が悪いとすぐ嘘をつくけど、とても嫌な思いをしてるからやめてほしい
- その場しのぎの行動ばかりしてるから、ずるいって思われてるよ
このようにハッキリ言えば「自分の嘘は見破られている」と理解し、嫌われたくないという思いからあなたを陥れようとはしなくなるでしょう。
極力相手にしない
姑息な人を極力相手にしないというのも、おすすめの対処法です。
姑息な人は、都合よく動かせそうな相手だとわかると、いくらでも利用しようとしてきます。
とくに女性だと、お局的存在の女性社員による姑息な嘘で、危うく上司からの評価を下げられそうになることもあるでしょう。
姑息な人に対して真面目に対応していたらこちらが疲弊してしまうので、相手にせず淡々と仕事をして成果をあげるようにするといいでしょう。
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姑息な人と一緒にいても疲れるだけ。
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姑息な人にならないように気をつけよう
周りをイラッとさせたり、ことあるごとに他人を利用したりするような姑息な人とは、仕事でもプライベートでも、できれば関わりたくないと思うものです。
とはいえ、自分が意識していなくても「面倒だな」とか「ちょっと楽したいな」という気持ちから、気がつかないうちに姑息な手段に出てしまう可能性もゼロではありません。
この記事で紹介した姑息な手段あるあるや姑息な人の特徴に、自分が当てはまらないように、日々気をつけたいですね。