仮面夫婦の意味とは?冷めた夫婦の特徴・原因・対策方法を徹底解説

テレビドラマや映画の中にでてくることのある「仮面夫婦」。このような夫婦はフィクションの世界だけではなく、現実世界にも実在しています。
今回の記事では、仮面夫婦の基本的な意味や、仮面夫婦の特徴・原因・対策方法を徹底解説します。
しっかりチェックして、仮面夫婦にならない方法を理解しておくと、円満な夫婦関係が築けるはずですよ!
Contents
仮面夫婦の意味とは
仮面夫婦とは、配偶者に愛情や関心がなく、冷めきった関係なのに、人前ではまるで仮面をつけているかのように仲良く振る舞う夫婦を意味します。
彼らは身近な人たちの前でも仲の良い夫婦を演じるため、2人の関係が冷めきっていることに気づく人はほとんどいません。
しかし、自宅に2人きりでいるときはろくな会話もなく、まるで他人同士のような素振りで過ごすケースが大半です。
こういった夫婦は、何かのきっかけで不倫に走ったり、離婚に発展したりする可能性が高く、お互いが老後に対して不安を抱えやすいでしょう。
裏では冷めきっている…仮面夫婦の特徴
周囲からは仲の良い夫婦に見えるのに、実はその裏では冷めきっている…そんな仮面夫婦には以下のような特徴があります。
家では最低限のやり取りしかしない
一見仲が良さそうに見える仮面夫婦は、家庭内では最低限のやり取りしかしません。
普通の夫婦であれば、「おはよう」や「行ってきます」などの挨拶をするのは当たり前ですが、仮面夫婦の場合は挨拶を交わすことすらしないのです。
食事を一緒に食べることも、テレビを一緒に観ることもない2人は、まるで空気のような存在なのでしょう。
やり取りといえば、必要最低限の連絡事項のみで、その日の出来事や自分の感じたことなどといった雑談をしないのも特徴的です。
外では仲良し夫婦を演じる
外では仲良し夫婦を演じるところも、仮面夫婦の代表的な特徴です。
子どもの学校行事は夫婦揃って参加しますし、お互いの実家にも一緒に帰省します。そして義父や義母といった両親の前でもいい夫婦を演じるため、2人の関係が冷めきっていることに誰も気づかないのです。
夫・妻に対して全く興味がない
夫・妻に対して興味がないという点も仮面夫婦の特徴です。
相手に愛情がなく関係が冷え切っているのですから、パートナーに興味がないのも当然なのかもしれません。少しでも興味があれば、気になることを尋ねるなどして会話も生まれるでしょうが、興味がないため必要最低限のやり取りで間に合っているのです。
セックスレス
仮面夫婦はセックスレスの傾向が強いのも特徴的です。配偶者に愛情がないのですから、愛情表現の1つである性行為をおこないたいと思わないのも自然なことでしょう。
ただ、夫婦によっては子どもを授かることが目的で、義務的に性行為をおこなうこともあるようです。しかし、軽いスキンシップを取ることすら嫌悪感を抱く相手との夜の営みは、苦痛以外のなにものでもないでしょう。
夫婦ともに自立している
仮面夫婦は、お互いに自立していることも特徴です。どちらか一方が相手に依存していると、相手の気持ちをつなぎとめておく必要があるため、無関心ではいられなくなります。
そもそも独身になったときの生活費に不安が残るようでは、離婚を考えることは難しいですし、パートナーが仕事をしてくれていること自体に感謝の気持ちが生まれるでしょう。
しかし、お互いが経済的・精神的に自立している夫婦であれば、相手の機嫌を取る必要がないので、世間体を繕うためだけに仮面夫婦を演じることがあるのです。
コレがきっかけ!仮面夫婦になる原因
ここからは仮面夫婦になる原因を解説していきます。
価値観が合わない
お互いの価値観が合わないことが原因で仮面夫婦になることがあります。
結婚生活は2人の共同作業で成り立っています。そのため、お互いの価値観が合わないと、家事の分担ややり方、育児などについて口論になることがあるでしょう。
価値観の違いから衝突が多くなれば、夫婦ともに快く協力しあうことが難しくなります。そして徐々に2人の間に溝ができてしまうのです。
また、お互いが意見を主張しても、価値観が違いすぎると妥協点が見つからないため、折り合いがつかず、問題は一向に解決できません。
そうなればやがて2人の距離はどんどん離れていき、離婚を選ばない限りは仮面夫婦として結婚生活を送ることになるでしょう。
相手の不倫
相手が不倫をしたことが理由で仮面夫婦になることもあります。
不倫は道徳的にもNGですし、民法でも禁止されているパートナーへの裏切り行為です。不倫をされた側はひどく傷ついてしまい、2人の関係は一気に冷めていきます。
それでも世間体や経済的不安を考えると、離婚に踏み切れないカップルも少なくありません。
このように、相手に不倫されても離婚を選択できない夫婦は、仮面夫婦として生活していくことになるのです。
生活スタイルの違い
お互いが仕事を持っていて起床時間や就寝時間が違うなど、一緒にいる時間がなかなかとれなかったりすると、相手に対する愛情が薄れてしまうことがあります。
また、2人がそれぞれ違う趣味に没頭してしまうと、さらに一緒にいられる時間も限られてくるでしょう。お互いに接触する機会が減ることによって、ただの同居人になってしまったカップルは、仮面夫婦になりがちです。
こういった場合、恋人関係であれば自然消滅を迎えることもできますが、結婚していれば一緒に暮らしているので音信不通になることはできません。
そのため、生活スタイルの違いによって2人の関係が冷めてしまっても、仮面夫婦として続けていくケースがあるのです。
仮面夫婦にならないための対策方法
ここからは仮面夫婦にならないための対策方法を紹介していきます。
結婚を前提にお付き合いしているカップルや、婚活に励んでいる方は必見です!
不満があるときはしっかり話し合いをする
仮面夫婦を回避するためにも、不満があるときは喧嘩を恐れず、しっかりと話し合いをしましょう。
喧嘩になるとお互いが嫌な気持ちになって不穏な空気になるため、できるだけ避けようと不満を言い出せない人もいます。しかし、これでは相手に自分の気持ちが伝わりませんし、よりよい関係性を築くことはできません。
我慢ばかりしている状態では、いつか感情が爆発する可能性もあります。パートナーに不満があるときは、事前に伝えたいことを整理して、感情的にならないよう意識しながら話し合うことで、お互いが納得できる答えを導き出すことができるでしょう。
感謝の気持ちを忘れない
仮面夫婦にならないためには、相手に対する感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
男性であれば、奥さんが毎日家事をしてくれていること、子どもを生み育ててくれていることに感謝してください。女性であれば、夫が一家の大黒柱となって働き家計を支えてくれていること、積極的に重い荷物を運んでくれるような男らしい行動に感謝の気持ちが持てるはずです。
こういったことは、一見当たり前に思えるかもしれませんが、常に謙虚な気持ちで受け止めることで、相手からの愛情を感じることができます。
また、自分自身も相手に対して感謝することで、好意的な感情を持ち続けることができるでしょう。
たとえ不満に思うことがあっても、相手に対する感謝の気持ちを忘れずにいれば、夫や妻に歩み寄ることができますよ。
積極的にスキンシップをとる
仮面夫婦にならないためには、積極的にスキンシップをとることも効果的です。
夫婦は積極的に触れ合うことで、お互いが幸福感や信頼感を得やすくなり、メンタルの安定を促進する効果があるといわれています。デートのときは手を繋いだり、家で寛いでいるときに肩もみをしてみたりと、相手に触れることを意識することで、自然と絆が深まりやすくなります。
日頃からスキンシップをとることで、セックスレス防止の効果も期待できるため、夫婦はもちろん、恋人同士でも定期的に触れ合いを楽しむのがおすすめです。
相手の長所に目を向ける
仮面夫婦にならないためには、相手の長所に目を向けるよう心がけましょう。
結婚生活が長くなると、新婚当初のような熱い愛情は薄れていきがちです。それと同時に、相手の欠点が目につきはじめることもあるでしょう。
「相手の性格が許せない」「こんな行動をする人だと思わなかった」などと、相手の欠点ばかりに目を向けてしまうと、不満が募るばかりです。
そもそも欠点があるのはお互い様。粗探しをし続けるのは、円満な夫婦関係を築きたい人にとってナンセンスな行動でしょう。
相手の短所ではなく、長所に目を向けることで、よりよい関係性を維持することができます。
新しい魅力を発見すれば、パートナーに対して冷める可能性がグッと低くなるので、ぜひ試してみてください。
定期的にデートする
結婚後も定期的に2人でデートする習慣をつけることも、仮面夫婦にならないために有効な方法です。
結婚をすると2人でいることが当たり前になってしまうため、生活がマンネリ化しやすくなります。定期的にデートをすることで気持ちがリフレッシュしますし、恋人のときのような恋愛感情が復活することもあるでしょう。
お互いが楽しめるデートプランを考えて実践していけば、仮面夫婦になる可能性はグンと低くなるはずです。
仮面夫婦が離婚しないことのメリット・デメリット
世の中には、夫婦仲が冷え切っているのに、結婚生活を続ける人たちがいます。
仮面夫婦が離婚しないでいると、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
メリット
離婚せずに仮面夫婦を続けるメリットは、経済的に安定した生活ができるという点です。
近年では結婚後も仕事を続ける女性が増えていますが、家事や育児の負担が増える分、どうしても男性同様に働けないという女性が多い傾向にあります。
また、ローンを組んでマイホームを購入した場合、夫婦共働きで2人分の収入がないと返済に困ることもあるでしょう。
このように、たとえ愛情がなくても、結婚生活を続けることで経済的に安定した生活ができることが、仮面夫婦の大きなメリットです。
デメリット
仮面夫婦を続けるデメリットは、何と言っても精神的な苦痛を感じることです。
愛情がなくなってしまった相手と生活をともにするのは、かなりのストレスを伴うでしょう。相手の一挙一動が腹立たしく感じてイライラしてしまうことも多いはずです。
常にストレスを感じながら日常を送らなければならないことが、仮面夫婦を続けるデメリットです。
仮面夫婦になれば「夫婦でいることに疲れた…」と感じる可能性大
相手に対する愛情や関心がなくなってしまった夫婦は、離婚を選択することが多いですが、経済的不安や世間体を考えると、どうしても離婚に踏み切れない夫婦もいます。
こういった仮面夫婦になってしまうと、相手の一挙一動にストレスを感じながら生活することになります。これでは常に気が休まらず、「夫婦でいることに疲れた…」と思うことも多々あるはずです。
結婚を意識して交際している人や婚活に励んでいる人は、今回の記事を参考にして幸せな結婚生活を送ってくださいね。